レンタルチームID: 0000 0000 PJG1 07
はじめに
はじめまして、剣盾ではTNエレン/ミカサでプレイしています。
この度はPJCS2021本戦で2位という結果を収めることができたので構築記事の投稿することにいたしました。11月のランクマッチを踏まえて12月に作成した構築のため、考えが少し古いのですが最後まで読んでいただければ幸いです。
S13 最終14位
S14 最終7位
PJCS2021本戦 2位
S18 最終12位
構築経緯
鎧の孤島環境ではドラパルトとセキタンザンを軸とした構築を使用していたため、冠の雪原環境でも同じ軸で構築を組むことにしました。
最近のセキタンザン構築はコウさん(@kououp)の影響もあり、先発にセキタンザンを投げて相手のダイマックスを強要する動きが主流となっています。
しかし、初手ドラパタンザンの動きが有名になったことによりセキタンザンを無視してくる動きが目立つようになったため、草タイプ枠にゴリランダーやナットレイを採用した受けサイクルでは勝ち抜くことが厳しいと考えました。そこで、ダイマエースとしてのセキタンザンと裏エースを採用した攻めを意識した構築を作成することにしました。
まず、ドラパタンザンの裏エースとして採用したのがカミツルギです。
カミツルギは耐久値が低かったり、技威力が低く種族値から期待されるほどのダメージは出ないといった扱いにくさがみられたポケモンですが、ダイマックスの登場によりそれらが改善されたため剣盾ではダイマエースとして活躍できるポケモンだと考えています。
カミツルギの強みは、草タイプの役割対象である高耐久水タイプの処理ができることに加えて、鋼・格闘技によりその取り巻きのポケモンとも打ち合えることです。特に、冠環境でよく遭遇するカプ・レヒレや霊獣ランドロスに勝つことができるのはセキタンザンと組み合わせるうえで重要な要素です。
反対に、カミツルギが戦うことができない特殊の飛行タイプと炎タイプに対してセキタンザンが一方的に強いため、この2体は攻撃面で相性が良いと考えています。
次に、セキタンザンのじょうききかんを発動させるアクアジェット要員を検討しました。
候補として挙がったのが連撃ウーラオス、カメックス、マリルリとアシレーヌの4体ですが、この構築では上記3体で厳しいドラゴンタイプ(キングドラ等)に耐性があるフェアリータイプのアシレーヌを採用しました。
マリルリもフェアリータイプですが、セキタンザンに対するアクアジェットのダメージ量が馬鹿にならないため不採用としています。
上記4体で基本となる軸が完成しましたが、ブリザポスとレイスポスの2体がかなり厳しいことから、残り2体はこれらに強いポケモンを採用しなければなりません。
ブリザポスとトリックルーム要員として一緒に採用されていることが多いポリゴン2の両方に強いてっぺきボディプレスが使えるポケモンが良いと考え、初めは地面技を透かせ、あんこくきょうだでも弱点を突かれないアーマーガアを採用していました。
しかし、レジエレキに一撃で突破されるのが気になり、別のポケモンを検討することに。そこで良いと考えたのがドわすれによって特防を上昇でき、かつ、あんこくきょうだで弱点を突かれないレジスチルであり、取り巻きを踏まえた対ブリザポス要員として採用しました。
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最後の1匹はレイスポスの攻撃を受けることができる悪タイプのポケモンを採用することに決めました。その中でも、レイスポスのサブウェポンを受けることができるガラルファイヤーを採用することにしました。
このように、基本の4体を決めてから補完の2体を採用することで、構築が完成しました。






個別解説
ドラパルト
クリアボディ | ![]() |
ひかりのねんど | |
ようき | |
189(204)-141(4)-101(44)-*-112(132)-195(124) | |
ワイドブレイカー/おにび リフレクター/ひかりのかべ |
B:A168エースバーンの珠ダイジェット(130)耐え
D:C197レイスポスのシャドーボール耐え
S:準速ドラパルト抜き
なみのりを採用した時期もありましたが、基本的にセキタンザンと並べることはないため、この技構成に落ち着きました。
レジエレキにS操作されることなく味方のサポートをできることが良いところ。
セキタンザン
じょうききかん | ![]() |
じゃくてんほけん | |
ひかえめ | |
191(44)-*-144(28)-143(236)-113(20)-73(180) | |
メテオビーム/ねっぷう だいちのちから/まもる |
B:A182ウーラオスのすいりゅうれんだを99%耐え
D:C172水ロトムのダイストリーム(140)をひかりのかべ込みで確定耐え
S:じょうききかん発動後、おいかぜ下の最速80族抜き
ダイマエース1。
サンダーやテッカグヤといった強力なダイジェット持ちに対して圧力をかけることができること、特性によりレジエレキやようりょくそフシギバナの上から行動できることが強い。
攻撃面からみると岩・炎タイプは非常に優秀だと思います。
カミツルギ
ビーストブースト | ![]() |
いのちのたま | |
ようき | |
135(4)-204(20)-151(4)-*-80(228)-177(252) | |
リーフブレード/スマートホーン せいなるつるぎ/まもる |
S:最速テラキオン抜き
ダイマエース2。特に言うこと無し。
アシレーヌ
げきりゅう | ![]() |
きあいのタスキ | |
ひかえめ | |
183(220)-*-108(108)-181(148)-137(4)-84(28) | |
ねっとう/ムーンフォース アクアジェット/まもる |
B:A197霊獣ランドロスのじしんを2回耐え(Wダメ)
S:同族意識
レジエレキやゴリランダーの前でも強気に動かすために、持ち物はきあいのタスキとしています。
アシレーヌの場合ウーラオスと異なり、きあいのタスキ前提で行動されることが少ないため持ち物が生きる場面が多かったです。
レジスチル
クリアボディ | ![]() |
たべのこし | |
わんぱく | |
187(252)-95-222(252)-*-171(4)-70 | |
ボディプレス/てっぺき ドわすれ/まもる |
誤魔化し枠。採用時には考えていませんでしたが、カミツルギのダイスチルやダイソウゲンと相性が良いポケモン。
カミツルギにダイマックスを切った際にはいかくサイクルでカミツルギが弱体化してしまいますが、ダイスチルでレジスチルを補助することでダイマターンが無駄になりにくいのが良いところです。
ガラルファイヤー
ぎゃくじょう | ![]() |
とつげきチョッキ | |
ひかえめ | |
191(204)-*-111(4)-150(132)-150(36)-128(132) | |
もえあがるいかり/エアスラッシュ バークアウト/ふいうち |
D:C197レイスポスの手助け珠ダイアタック(150)+C↓手助け珠ダイアタック(150)を最高乱数以外耐え
S:Sに振っていない霊獣ランドロスを抜ける程度
採用時はバークアウトとわるだくみを両採用した欲張り型でしたが、思った以上にわるだくみを積むタイミングが難しかったことや受からない攻撃が多かったため、とつげきチョッキ型に変更しました。
選出と立ち回り
基本選出①


後発:


基本選出②


後発:


対バナコーポリ2ウーラオス(エレキランド)


後発:



先発で相手のダイマックスをいなし、後発のポケモンを通します。ポリゴン2のかいでんぱを考慮する必要があるため、基本的にはレジスチルを選出しますが、再戦時にはセキタンザンを選出することも視野に入れます。
対キッスランドエレキウーラ



後発:


先発でトゲキッスのダイマックスを誘い、後発のアシレタンザンを通すのが理想です。再戦時にはダイマックスカミツルギとレジスチルを通すプランも視野に入れても良いかもしれません。
対ダイマックスドラパルト(レイスポス)や追い風パ




後発:それ以外から2体
ドラパルトによるサポートが期待できないため、先発はそれ以外のポケモンで固めます。ドラパルト+テラキオン(ウーラオス)の場合はカミツルギ、それ以外の時はガラルファイヤーを先発にします。ガラルファイヤーの通りが良いので先発後発関係なく絶対選出します。
対トノグドラ



後発:


カミツルギorガラルファイヤーにダイマックスを切りそのまま押し切るか、レジスチルで詰めることを考えます。ニョロトノの処理が面倒なので、なるべくカミツルギを大事にします。
苦手なポケモン・並び
レジエレキ
電気技を打たれているだけでパーティが半壊するので、先発に出てきた場合はタスキアシレーヌで強引に突破しに行きます。
先発ダイマが予想される場合は先発アシレーヌ+セキタンザンを並べて、レジエレキのダイマックスを抑制します。
モロバレル
催眠耐性が無いため、できる限りカミツルギをダイマエースとしますが、ドラパルトになみのりが無いこともあってセキタンザンを通したいとき(特にサンダー入りに対して)にかなり苦しいです。
トリル系統(サマヨール/コータス・ブリザポス・バンギラス)
セキタンザンに強いトリルエースに対してはレジスチルで誤魔化しているため、サマヨールがトリル要員のケースはかなり厳しいです。
初手にアシレーヌとダイマガラルファイヤー並べてサマヨールを強引に突破しトリル下で戦わないようにするか、ドラパルトの両壁絡めてダイマセキタンザンでトリルターンを稼ぎます。
おわりに
ここまで見ていただきありがとうございました。構築が完成したのは12月でしたが、現在の環境で考慮すべきはレジエレキ+霊獣ランドロス、ダイマエース+ウーラオスゴリランダー、キョダイマックスフシギバナ、トリルブリザポス、メタグロスあたりになっていて、セキタンザン+カミツルギはこれらの構築に対して一方的に不利を取らないので、構築の軸は間違ってなかったと思います。
しかし、構築のパワーが若干低いこともありVGC2021で安定して勝てる構築ではないと感じました。これまでの対戦を踏まえて、今から構築を組む場合はガラルファイヤーを軸とした並びにすると思います。ダイジェットとダイアークの技通りの良さといたずらごころの影響を受けないこともあって、現環境のどんな構築にも選出することができる個人的に一番評価が高いポケモンです。どんなポケモンがこれからの大会で活躍するのか楽しみです。
6月に開催予定であったPJCS2021の出場は辞退しているため、ここで私のVGC2021は終了してしまいました。しかし、このまま終わるのは少し寂しいと思い、記念に構築記事を投稿することにしました。
この構築でこれ以上対戦できないのは残念ですが、VGC2021の結論といえる構築がライブ大会で決定されるのを楽しみにしています。次はダイマックス無・伝説有という全く異なるルールですが、そこでも皆様と対戦できる日を楽しみにしています。
レンタルチームID:0000 0000 PJG1 07
パーティ作成者
エレン