チームID:87PRJH
はじめに
yukiya(@PmYukiya)です。
今回はPJCS予選で42位(32勝9敗レート1795.480)になった構築を紹介させていただきます。
正直育成する時間などに余裕がなかったので努力値など構築の細部については荒削りな部分があるか思いますが、パワーのある構築になったと思うので参考になれば嬉しいです。
構築経緯
構築コンセプトの決定
まず大会前にパーティを決める際にこのルールで単体性能が高い強いポケモンについて考えることにしました。
このルールで単体性能が高いポケモンでパッと思い浮かんだポケモンを列挙します。
イーユイ
ディンルー
チオンジェン
ハバタクカミ
テツノツツミ
テツノカイナ
イダイナキバ
カイリュー
セグレイブ
イルカマン
コノヨザル
ウインディ
ギャラドス
モロバレル
当時思いついたものだけ適当に上げているのでもちろん抜けはありますが、
ぱっと見でわかるのはどう考えてもハバタクカミが強いということがわかりました。
実際どのぐらい強いかを把握するために上記からお互いテラスタル抜きとしてハバタクカミが抜群を取れるもしくはハバタクカミ側が最低でも相打ちまで持っていけそうなポケモンを抜くと以下のようになります。
ウインディ
ギャラドス
モロバレル
上記のポケモンですらハバタクカミに有利を取っているわけではなくハバタクカミ側の技や持ち物によってはハバタクカミ側が有利になることもあり、ハバタクカミは間違い無く強いと確信をしていたのでハバタクカミから構築をスタートしました。
ハバタクカミが最強ということを念頭に構築を組むということは逆にこのルールで構築に必要な要素はハバタクカミに強いということだと感じたので構築のコンセプトをあらゆるハバタクカミに強く自身がハバタクカミを使える構築としました。
バンギラスルガルガンに至るまで
ポケモンというゲームは相手を上から倒すのが一番強い動きなので対戦開始1ターン目のブーストエナジーも考慮したハバタクカミを上から倒せる手段を考えることにしました。
思いついた中で汎用性を落としすぎず隣のポケモンも行動できる手段は以下の通りです。
・珠ソウブレイズのかげうち
・すなかきルガルガンのストーンエッジ
・すいすいフローゼル、カマスジョーの物理水技
・珠ようりょくそリーフィアのリーフブレード
上記の中で今回はハチマキルガルガンに注目しました。ルガルガンの強みは
・砂嵐状態でハバタクカミの殴り返しに強いこと(砂嵐状態では特殊防御が上がるため)
・ハチマキいわテラスタルいわなだれでもハバタクカミを倒せること
・タスキなどで耐えられたとしても怯ませれば行動させずにスリップダメージで倒せること
などが挙げられます。
上記の理由からルガルガンをこだわりハチマキで採用することに決めました。
次に誰で砂をまくかを考えました。
ここでも大事なことはどれだけ汎用性を落とさずにハバタクカミを倒せることです。
カバルドンはアイアンヘッドでハバタクカミを倒せますが、どう考えても弱そうです。
そこでじゃくてんほけんバンギラスに注目しました。
バンギラスはハバタクカミがメガネでない場合はバンギラスを倒せないのでじゃくてんほけんが発動し、切り返すことができます。
相手のハバタクカミがメガネの場合はメガネ+フェアリーテラスタルでバンギラスを倒すことが可能なため、テラスタルを誘発した上で隣のルガルガンの攻撃で何もさせずに倒すことができます。
上記からハチマキルガルガン+じゃくてんほけんバンギラスの並びにより、どの持ち物のハバタクカミに対しても非常に有利な並びになりました。
また今作よりバンギラスが手助けを習得したので、いわテラスタルをせずとも手助けいわなだれでハバタクカミを突破できる点や、最大火力のいわテラスタル手助けいわなだれで威嚇を貫通してハバタクカミを突破しながら威嚇ポケモン(ギャラドスorウインディ)も含めて倒すことができる点も強力です。
構築完成まで
次に上記のバンギラスルガルガンの並びで場を荒らしたあと詰めに使うポケモンとしてコノヨザルを採用しました。
コノヨザルはバンギラス、ルガルガンの苦手なポケモンに物理アタッカーが多いことから、ビルドアップとドレインパンチによる詰め性能が強力で相性が良いです。
次にコノヨザルをサポートするポケモンとしてモロバレルを採用しました。コノヨザルのサポートをするポケモンとしては他にイッカネズミが考えられますが、おいかぜ系統のパーティに対してトリックルームで切り返したい点と、コノヨザルの採用理由がふんどのこぶしを積極的に使っていく採用理由ではなくビルドアップドレインパンチでの詰めを目的としていた点があり、モロバレルを採用しました。
最後の枠はギャラドスを採用しました。
実は予選の前日まではディンルーを採用していたのですが、ディンルーを1体しか持っていなかったため2rom目のポケモンで何かいいポケモンはいないかと考えていたらギャラドスが頭に降ってきました。
もともとイルカマンやイダイナキバ、ガブリアスに対してかなり苦しい立ち回りを強いられていた為、思いついた時にディンルーより明らかに強いと感じ、ギャラドスに変更しました。特殊防御が高くアイアンヘッドを覚える為ハバタクカミに強そうな点もとてもよかったです。
こうして6体の構築が完成しました。
個別解説
ハバタクカミ
こだいかっせい | |
きあいのタスキ | |
ゴースト | |
おくびょう | |
H131(4)-A54↓-B75-C187(252)-D155-S205↑(252) ※A個体値0 | |
ムーンフォース/シャドーボール トリックルーム/まもる |
CSぶっぱ
このルールで文句なしに最強のポケモンだと感じたので採用しました。
ルガルガンがきあいのタスキを持っていることが多いことからきあいのタスキが警戒されにくく、おいかぜ系統のパーティに対してトリックルームをしてイージーウィンする試合が多かったです。
最後の試合もレート1785の方のおいかぜに対してトリックルームを合わせることで勝つことができたのでこの選択は良かったと思います。
テラスタイプはしんそくねこだましに当たらないまま火力を上げられるゴーストにしました。
ルガルガン
すなかき | |
こだわりハチマキ | |
いわ | |
ようき | |
H151(4)-A167↑(252)-B85-C×↓-D85-S180(252) | |
いわなだれ/ストーンエッジ アクセルロック/インファイト |
ASぶっぱ
ハバタクカミを上から倒すことができるポケモンとして採用しました。
技はいわなだれインファイトは確定で
アクセルロックがあるとファイアローを簡単に倒せて便利です。ストーンエッジは当たれば強いので採用しました。
全ての技を打ったのでこの4つの技で良かったとは思います。
このポケモンについては伝えたいことを全て書くと長くなってしまうので一つだけ大事なことをお伝えします。
このポケモンのいわなだれは相手を怯ませる技ではなく相手を倒す技です。岩物理技のマジカルシャインだと思って使いましょう。
4戦だけバンギラス抜きでの選出もしました。
テラスタイプは構築経緯にもある通り、自身の火力を上げるいわにしました。
バンギラス
すなおこし | |
じゃくてんほけん | |
ゴースト | |
いじっぱり | |
H207(252)-A204↑(252)-B130-C×↓-D120-S82(4) | |
いわなだれ/かみくだく てだすけ/まもる |
HAぶっぱ
ルガルガンと組み合わせた時の選択肢が広がるてだすけは確定でいわなだれまもるも採用しない理由がないので採用しました。
かみくだくをダメおしで使っていましたが、ルガルガンのいわなだれが当たらない時のディスアドバンテージが大きすぎること、ダメおしじゃなきゃいけない部分がなかったことからかみくだくにしました。
テラスタイプは格闘を避けられかつねこだましトリックルームの動きに対しても強いゴーストにしました。
コノヨザル
やるき | |
たべのこし | |
ほのお | |
いじっぱり | |
H217(252)-A160↑(84)-B110(76)-C×↓-D120(76)-S113(20) | |
ふんどのこぶし/ドレインパンチ ビルドアップ/まもる |
なんか意味ありげな調整してますが威力50ふんどのこぶしがハバタクカミにいい感じのダメージ量なこと以外は一旦適当に振ってたら使いやすかったのでこのまま使いました。
準速バンギラスまで抜いてたつもりなのに同速になってしまっているのでAかBから努力値を8移動させましょう(A76-S28)
HPを16nにした方がたべのこしを加えた耐久指数は上がりますが、この構築では砂ダメージも増えるので一撃の耐久力が高くなるように217としました。
採用意図としては剣盾で言う鉄壁ボディプレスのようなイメージで採用しました。
技構成に関してはこれで文句ある人はいないと思うので解説しません。
意外とハバタクカミをたおしてこいつの防御が上がってると突破できない構築は多いです。
特性に関してはまけんきとやるきで選択となりますが、今回はエースとしての採用ではなくあくまで詰ませるポケモンとしての採用のため火力ではなく場に長くいて詰ませるための行動できるようにするためにやるきとしました。
使ってみればわかると思うので詳しくは割愛しますが、トリックルームともそこそこ相性がいいです。
テラスタイプはハバタクカミに強いほのお。イルカマンが気になりましたが後述するモロバレル、ギャラドスのおかげで強く使うことができます。
モロバレル
さいせいりょく | |
オボンのみ | |
みず | |
なまいき | |
H219(236)-A×-B124(180)-C×-D112↑(92)-S33↓ ※S個体値3〜4 | |
かふんだんご/キノコのほうし まもる/いかりのこな |
H3nかつ奇数(さいせいりょくの回復量最大)
BとDを4nにしてイーユイとパオジアンの特性で弱体化された時に効率がいいように
相手のモロバレルと同速になりたくなかったのでトリックルーム下で最遅ドータクン抜き
持ち物は持たせるアイテムがなかったのでオボンのみにしました
技に関しては気になる部分はあまりないと思われるので解説は省きますが、まもるについては、他のプレイヤーでタネマシンガンを入れてコノヨザルのふんどのこぶしの威力を上げているプレイヤーがいて天才だと思ったのでタネマシンガンも強いと思います。
テラスタイプはコノヨザルに対するみず技を受ける役割を残しつつ相性補完の優れているみずにしました。
ギャラドス
いかく | |
フィラのみ | |
くさ | |
いじっぱり | |
H202(252)-A176↑(116)-B116(132)-C×↓-D121(4)-S102(4) | |
たきのぼり/アイアンヘッド ちょうはつ/まもる |
HPぶっぱ
A 11nかつ準速ギャラドスとほぼ同じ実数値なので普段使ってるダメージ計算ツールが使いやすい
B 4n(パオジアン対面で効率の良い数字)
DS あまり
持ち物は場持ちを良くするための回復きのみ
技構成は一致技のたきのぼり、ハバタクカミを倒せるアイアンヘッド、チオンジェンなどに打つちょうはつ、相手のテラスタルの様子見やターン調整のできるまもるとしました。
テラスタイプは相性補完にすぐれ、かつもともとの役割対象であるイルカマン、地面タイプを半減でき、モロバレルのきのこのほうしを無効化できる草にしました。
選出と立ち回り
基本選出(対ハバタクカミ+イーユイ、 カイリュー+パオジアン、イルカマン+セグレイブなど)
後発:+
いわなだれが刺さっていたらてだすけいわなだれもしくはいわなだれいわなだれで場を荒らしてコノヨザルで詰めるルートをとります。
初手次第でてだすけいわなだれで壊滅させられるのでイージーウィンを狙えます。
基本選出②(対追い風系統の構築)
後発:+ 先発の余った方
トリックルームをしてコノヨザルで全抜きします。
対寿司(ヘイラッシャ+シャリタツ)
後発:@1
一番苦手としているマッチングです。
バンギラスルガルガンで圧力をかけることで早めに合体してもらいコノヨザル@1で頑張ります。
なんだかんだいわなだれとウェーブタックルの反動で結構削れるので倒せはしますし怯んだら割と簡単に勝てます。
相手ヘイラッシャのテラスタイプや持ち物特性などとこちらの@1の選出の噛み合わせが悪いと負けます。
対イッカネズミ+コノヨザル
後発:@1
先発で相手のコノヨザルにテラスタルを切ってもらいルガルガンで倒すルートをとります。
ドレインパンチで回復をさせずに裏のルガルガンに繋げられるのでビルドアップを多少積まれていてもなんとかなります。
予選途中までは不利マッチだと思っていましたが予選中に覚醒してこの選出を思いついてからは負けてないです。
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
この構築は考察段階でヘイラッシャを思いっきり無視して組んだ構築だからというのもありますが、ヘイラッシャに対してかなり不利を取ってしまう構築になってしまいました。
全く勝てないわけではなくいわなだれという運の要素や立ち回りを煮詰めることである程度勝つことはできましたが、ここを改良できればもっといい構築になるかなと感じています。
この構築の強みとしては
・全ての素早さ帯の構築に対して戦えること
・モロバレル以外がハバタクカミを処理できること
だと思っています。
この記事で少しでも参考になる部分や活かせる部分があったら嬉しいです。
チームID:87PRJH
パーティ作成者
yukiya
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