チームID:4J98KJ
はじめに
どうも、こげぱん🍎(@kogepannachan)です。
先日行われたてるフェスで、スイス4-2→トナメ2-1のベスト8になった構築の記事を寄稿させていただけることになりました。是非最後までお読みください!
構築経緯
PJCSで優勝したゆず氏(@UB_SLOW)のオーロンゲ始動壁構築に感銘を受け、オーロンゲから構築をスタートしました。
しかし、レギュレーションDから追加されたウーラオスは使用率も高く、壁構築の天敵といえる存在でした。ここで、相手のウーラオスがどちらの型を極めていても対応できる、よびみずポケモン+フェアリータイプの並びに注目しました。
呼び水ポケモンとしては、あくびと地面×氷の技範囲(1人マンムー)によって腐りにくいトリトドンを選択しました。オープンシートであることから、連撃ウーラオス想定で出したのに一撃ウーラオスだったといった選出の外され方をすることがなく、採用に抵抗はありませんでした。
フェアリータイプのポケモンとしては、ドレインキッスを覚えさせたフェアリーテラスレイスポスを採用しました。壁+積み技+HP吸収攻撃技の強さについては、先述したゆず氏のPJCS優勝構築(剣舞ドレパンオボンカイナ)によって証明されているところであり、自身を持って採用できました。
次に、壁だけでは心もとないレイスポスの耐久を補うために、威嚇ポケモンとしてヒスイウインディを採用しました。ヒスイウインディは、いわなだれによって相手2匹を倒さない程度に削る能力に長けており、レイスポスの特性くろのいななきとのシナジーも良好です。
同じく相手2匹を削る役割を期待して、5枠目にはサーフゴーを採用しました。vs連撃ウーラオスでは、トリトドンへの交代際にインファイトを撃ち込まれてしまうと厳しいため、格闘技を撃たれないゴーストタイプが欲しかったという理由もあります。
ここまでで浮いているポケモンやS操作ができるポケモンがいないため、最後の枠には浮いていて追い風ができるポケモンを求めました。一定数いるであろう雨イダイトウやドレディアコータスに出していける、カゴのみガラルファイヤーを採用して構築が完成しました。
構築名の「唐揚げ弁当ロンゲウインゴー」は、構築の色合いが地味なこと、選出率が高いオー「ロンゲ」、「ウイン」ディ、サーフ「ゴー」から付けました。
個体詳細
オーロンゲ
いたずらごころ | |
ひかりのねんど | |
ゴースト | |
しんちょう | |
H202(252)-A141(4)-B108(180)-Cx↓-D113↑(60)-S82(12) | |
ソウルクラッシュ/リフレクター ひかりのかべ/すてゼリフ |
HB:カイリューの災いの剣テラス鉢巻しんそく確定耐え
S:おいかぜ下で最速ウーラオス抜き
構築の組み始め。おいかぜビートダウン構築やスイッチトリル構築に対しても、選出択に巻き込まれにくいのが魅力です。急所による下振れの運が収束しやすいことから、BO3に向いていると思います。
テラスタイプはゴースト。ねこだまし+ハバタクカミのような選出で対応できないかもしれないと思わせることが重要です。
ソウルクラッシュは追加効果に期待して撃つ場面は少なく、ウーラオスやパオジアンカイリューを重く見てマジカルシャインでも良かったかもしれません。すてゼリフはオーロンゲを残しておける技として重宝しました。
トリトドン
よびみず | |
ゴツゴツメット | |
フェアリー | |
のんき | |
H218(252)-Ax↓-B132↑(252)-C112-D103(4)-S46 (S個体値16) | |
だいちのちから/れいとうビーム あくび/まもる |
HB:ゴツメを触らせる回数を意識して特化
S:最遅ガチグマより遅い
構築の組み始め。食べ残しを持たせると数値の低さが目立ちますが、ゴツメを持たせたことによりゴツメ枠としての選出が可能になります。最悪パオジアンカイリューやウーラオスに、ゴツメを触ってもらえればOK。
テラスタイプはフェアリー。ウーラオスに強いほか、げきりんやドラゴンエナジーの一貫を作らせない立ち回りが可能になります。
れいとうビームの枠は自己再生(単体での詰めやトリルの時間稼ぎに有用)やステロ(後発パオカイリューに強い)、こごえるかぜ(レイスポスのサポートができる)などとも迷いましたが、あくびしたあと安易にカイリューやランドロスに交代させないのが強く、正解でした。
レイスポス
くろのいななき | |
オボンのみ | |
フェアリー | |
ひかえめ | |
H192(132)-Ax↓-B88(60)-C198↑(116)-D101(4)-S175(196) | |
シャドーボール/ドレインキッス わるだくみ/まもる |
S:準速合体ヘイラッシャ抜き
構築の組み始め。壁や威嚇のサポートを受けて全抜きを狙います。
テラスタイプは、コンセプト上ウーラオスに強いフェアリー。テラスタルの仕様により、ドレインキッスの威力が60に微増します。また、カイリューが拘る技を難しくできます。
ドレインキッスによる上からの体力回復(ダメージの3/4)が強力なため、やや強引にでもわるだくみを積めると試合を有利に進められます。攻撃範囲の面も優秀でした。
ヒスイウインディ
いかく | |
とつげきチョッキ | |
フェアリー | |
いじっぱり | |
H191(164)-A176↑(196)-B102(12)-Cx↓-D102(12)-S126(124) | |
フレアドライブ/いわなだれ テラバースト/しんそく |
S:追い風下で最速スカーフ100族抜き
オーロンゲとセットで初手に投げやすい威嚇要員です。
テラスタイプはモロバレルに抵抗できる草。耐性的にも悪くありません。
いわなだれに関して、このルールは両方にヒットさせる必要がある盤面が非常に多く(パオカイリュー、ハバカミイーユイ、トルネロス+きあいのタスキ持ち etc.)、かなり運に左右されてしまうと感じました。それでも、1回の怯ませがレイスポスにとって大きく、強力でした。テラバーストは、相手の水テラスにリスクを付けるのに有用です。実際に使用する機会はそう多くはありませんが、採用するのとしないのでは全然違います。
サーフゴー
おうごんのからだ | |
こだわりメガネ | |
ひこう | |
ひかえめ | |
H187(196)-Ax↓-B116(4)-C198↑(212)-D113(12)-S115(84) | |
ゴールドラッシュ/シャドーボール きあいだま/トリック |
HB:A172パオジアンの災いの剣ふいうち確定耐え
HD:壁下でハバタクカミの特化眼鏡シャドーボールが低乱数(18.7%)
S:おいかぜ下で準速スカーフ100族抜き(素でゴリランダー、ヒードランあたりを抜いてると嬉しい)
構築のサブエース。1回動くことの価値が高いため、素早さはゴリランダーやヒードランの上を取れたら嬉しいラインにとどめ、耐久に大きく割きました。
テラスタイプはガチグマ意識で飛行。(うまくいけば)トリルターンを稼げます。
メインウェポン2つとクレセリアなどに撃つトリックは確定として、注目すべきはきあいだまの採用です。命中率が低くあまり撃ちたくない技ですが、ヒードランやイーユイ、ガチグマなどが消極的なテラスタルを切ってくれる可能性があり、オープンシートでは採用することに意味がある技だと考えます。
ガラルファイヤー
ぎゃくじょう | |
カゴのみ | |
どく | |
ひかえめ | |
H197(252)-Ax↓-B111(4)-C148(116)↑-D146(4)-S127(132) | |
もえあがるいかり/エアスラッシュ ねむる/おいかぜ |
HB:カイリューの災いの剣テラス鉢巻しんそく確定耐え
S:自分のヒスイウインディ抜き
構築のラストピース。上から押し付ける怯みが強く、想定より選出率が高かったです。
テラスタイプは、ウーラオスに強く弱点が少ない毒。重めのハバタクカミイーユイ対面でも追い風できるようになります。
vsドレディアコータスを担うために持たせたカゴのみの価値を高める「ねむる」を採用してみましたが、おいかぜ最終ターンの体力管理などに役立ちました。低火力ポケモンを単体で詰める選択肢を持てるほか、特性のぎゃくじょうとも相性がいいです。
選出と立ち回り
基本選出
後発:+or
一番パワーが高い選出です。先発で相手を削ってから、レイスポスでわるだくみして全抜きを狙います。先発の削り役2匹が守れない&中速なため、大きく出し負けてしまうとキツいです。体感、ヒスイウインディを出しておいて困ることはあまりありませんでした。
各ポケモン構築に欲しい要素を抽出して採用しているので、どのポケモンがどのポケモンに強いというのだけ理解していれば、選出は難しくないと思います。選出が渋滞したら、一番役割がふんわりしているオーロンゲを抜いたりもしました。
さいごに
壁から考え始めた構築で、自分としては「壁のスタンダード」を作れたという感触なのですが、珍しい寄りのポケモンが採用されているのもあり、面白いし強そうな良い構築だねと褒められることが多くて嬉しかったです。
レイスポスに興味がある、レギュレーションDでも壁構築を使ってみたい、レイスポスが好き、レイスポスカッコイイ!といった人は使ってみてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
チームID:4J98KJ
パーティ作成者
こげぱん
ダブル、公式大会をメインにシングルもやります
オンライン全国×3(20,21,23)、オフライン全国×0
好きなポケモン:オーロンゲ、トリトドン、レイスポス、ヒスイウインディ、サーフゴー、ガラルファイヤーなど