チームID:3630B2
はじめに
初めまして、くにのり(@2011Kuninori)です。
今回はPJCS2024予選第3回を81位で突破し、本戦でも使用してたのと一応S17ランクマでも12位だったのでそちらの構築を紹介しようと思います。初めて記事を書くので下手な文章も多いと思いますが、ご容赦ください。
構築経緯
あまり覚えてないですが、とりあえずイエッサンメス+テツノカシラ(以下イエカシラ)を使いたいというところから始まったと思います。イエカシラは当然ガオガエンやディンルーをはじめとした悪タイプが重いので3体目には水ウーラオスを採用しました。
この3体ではゴリランダーがどうしようもないのでガオガエンにも打点のあるばかぢから持ち炎オーガポンやこだわりハチマキパオジアンをそれぞれ入れました。
最後の一体は迷いましたが、格闘と地面の一貫が切れて、虫耐性もつけられ、先制おいかぜできるトルネロスを選びました。
ここで構築単位でタケルライコが重く、弱点を突けるのがパオジアンしか居ないため非常に厳しいと感じました。そこで、初見殺しにトルネロスにいのちのたまを持たせてドラゴンテラスタルにし、テラバーストで対策しようと思いました。読まれることなく決まって勝った試合も多かったです。 以上の6匹で構築が完成しました。
個別解説
イエッサン♀
サイコメイカー | |
サイコシード | |
フェアリー | |
ずぶとい | |
H177(252)-A×↓-B127↑(244)-C117(12)-D125-S103(個体値29) | |
テラバースト/このゆびとまれ てだすけ/トリックルーム |
S:無補正無振りゴリランダー抜かれ
おいかぜ下でパオジアン抜き
C:無振りトドロクツキをフェアリーテラバーストで確1
この構築の軸となるポケモンです。唯一のサポート枠でありつつ本番では全試合選出しました。ゴリランダーが居ない構築ではこちらが一方的にフィールドを展開でき、ゴリランダーとガオガエンが居る構築ではフィールドの奪い合い、ねこだまし阻止など居なくてはならない存在です。
できるだけ多くの物理技を耐えてもらいたかったためBに補正をかけて殆ど振り切りました。 持ち物は最初はオボンのみでしたが、はたきおとすが痛く、逆に耐久を下げてしまうのでDを上げられてかつ持ち物をお手軽に消費できるサイコシードを選びました。結果的に特殊技にも強くなれて良かったと思います。
テラスタイプはフェアリータイプを選びました。主に悪ウーラオスやトドロクツキと対面した時に切りました。たまにパオジアンやカイリュー相手にも切ります。テラス後は悪格闘ドラゴンを半減or無効化し、こちらは一方的に弱点を突けます。 マジカルシャインではダブル補正でトドロクツキを倒せないのとテラスしない際も一致で最低限火力を出せるテラバーストを選びました。 相手がテラスタルを切ってきたらこちらのテツノカシラのワイドフォースが通るメリットがあります。
フィールド展開、この指サポート、トリルでのカウンター、テラス切った際の悪ウーラトドツキへの相性逆転など様々な場面で仕事してくれました。
テツノカシラ
クォークチャージ | |
ブーストエナジー | |
みず | |
ひかえめ | |
H197(252)-A×↓-B121(4)-C191↑(252)-D128-S118 | |
タキオンカッター/ワイドフォース めいそう/まもる |
C:無振り悪ウーラオスを確1
この構築における2体目の軸。鋼タイプなので多くの攻撃を半減にするかつ攻撃性能も高く強力なポケモンでした。何よりこのポケモンは痒いところに手が届く存在でありきあいのタスキを持つことが多いエルフーン、パオジアン、悪ウーラオス、ハバタクカミやがんじょう持ちの岩オーガポンすら一手で倒せる強みがあります。 持ち物はCを上げられるブーストエナジーにしました。とにかく火力が高い方が良いのでこの持ち物一択です。いのちのたまと同じ倍率でありながら反動がないのも強いです。
よくテツノカシラに採用されるきあいだまは不採用としました。ガオガエンやドドゲザンに対する打点となりますが、外したらこちらが不利になるのととつげきチョッキを持ったものやDに厚いガオガエンは倒せないので味方に倒してもらうことにしました。それよりも更にリーチを伸ばし、副産物として特殊耐久も上げられるめいそうを選びました。バークアウトのCダウンを帳消しにできるメリットもあります。
それに伴い、Bに振ることも考えましたが積まなくても火力が欲しかったためそのままHC振りで採用しました。S振りなら準速ウーラオスも抜けますが、最低限の耐久が欲しかったのと水ウーラオスの場合はこだわりスカーフが多く、イエッサンメスのトリックルームや後述のトルネロスのおいかぜでS操作を賄うことにしました。トリル下でも戦えるようにしたかったのも理由です。
テラスタルは水タイプを選びました。主に炎技や水技への耐性や地面技、あんこくきょうだなどの悪技弱点を消すなど有効な場面も多くありました。 火力・耐性共に優秀でありながら小回りも利くポケモンだったので非常に強かったです。
水ウーラオス
ふかしのこぶし | |
とつげきチョッキ | |
みず | |
いじっぱり | |
H205(236)-A180↑(108)-B121(4)-C×↓-D99(148)-S119(12) | |
すいりゅうれんだ/インファイト アクアジェット/とんぼがえり |
(本戦:H205(236)-A184(140)-B121(4)-C×-D95(116)-S119(12))
D:C187のフェアリーテラスこだわりメガネハバタクカミのダブルダメージのマジカルシャイン耐え(H205-D95だと87.5%で耐える)
S:味方のテツノカシラ抜き
ここからは補完で採用したポケモンを紹介します。このポケモンは対ガオガエンをはじめ、イエカシラの苦手な相手の駆除や最低限の削りなどの役割を担っていました。
努力値と持ち物は長持ちさせたかったため耐久振りにし、とつげきチョッキを持たせました。
終盤でこだわりメガネハバタクカミのフェアリーテラスマジカルシャインで倒されたため、Dにそれなりに振りました。他の特殊技も余裕を持って耐えられる強みはありましたが、Aを削っているので倒しきれないことも何度かあり、そもそもハバタクカミは極振りしている個体も少ないことから本戦では少しだけAに振り直しました。
テツノカシラ抜きにしたのは後投げゴリランダーに対応するためで、とんぼがえりをしてイエッサンメスを後投げしてフィールドを書き換えてから隣のテツノカシラでワイドフォースしようと考えたからです。
ASきあいのタスキも使ってましたが、ガエンゴリラに出すためねこだましできあいのタスキが潰れてしまうのと後投げすることもあるのでとつげきチョッキに落ち着きました。
技構成について、インファイトの枠は最初はドレインパンチを試していましたが、どうしても火力が足りなかったのでインファイトにしました。ただどうしても耐久を下げてしまうのが気がかりなのでけたぐりも一考の余地かもしれません。
テラスタイプは水を選択しました。毒、電気も試しましたが、特にこれといった旨みもなかったのと炎や水耐性を消すことになってしまうので火力も上げられる一致テラスにしました。 先発後発共に動けるポケモンでした。
炎オーガポン
かたやぶり→おもかげやどし | |
かまどのめん | |
ほのお | |
いじっぱり | |
H155-A189↑(252)-B104-C×↓-D117(4)-S162(252) | |
つたこんぼう/ウッドハンマー ばかぢから/ニードルガード |
(本戦:H155-A172(252)-B104-C×↓-D117-(4)-S178↑(252))
D:C177トルネロスのこがらしあらしダブルダメージで耐え(テラス前)
A:+1or+0&てだすけ状態でH202B142ガオガエンをばかぢからで1発(陽気だと87.5%)
選出回数は少ない方ですが、このポケモンはトルネロス+サーフゴー+ゴリランダー系統や晴れ構築、モロバレル入りに主に出しました。炎の通りが良い相手やいかくが不在の構築に出しやすいです。あとはディンルー+ヘイラッシャなど。 とにかく火力が欲しかったので補正ありA極振りにしました。おいかぜ下やこのゆびとまれなどのサポートを受けできるだけ1体持っていって数敵有利を取るのが役割です。一応晴れやグラスフィールドをタダ乗りもできます。 持ち物とテラスタイプは固定なので省略します。
草技はウッドハンマーにしました。ディンルーやヘイラッシャに撃つと反動は凄まじいですが、火力が足りないとダメだと思ったのでウッドホーンでなくこちらを選択しました。そしてばかぢからを採用しました。この技はガオガエンに最大打点を持てます。じだんだだと火力が足りないのでこちらにしました。テラスした際にいかくなしの状態もしくはいかくを受けてもてだすけしたならワンパンが可能です。トドロクツキにも撃つことがあります。Aが下がってしまうのが悩みどころですが。
短命なのでやや癖は強いですが、破壊力は凄まじいポケモンでした。テラスタルしなくても火力が高いので草の耐性を活かしつつ戦えるのも良かったです。
パオジアン
わざわいのつるぎ | |
こだわりハチマキ | |
くさ | |
いじっぱり | |
H155-A189↑(252)-B100-C×↓-D86(4)-S187(252) | |
つららおとし/うっぷんばらし せいなるつるぎ/ふいうち |
A:いかくを受けていない状態でH202B142ガオガエンを聖なる剣で乱数1発(37.5%)
A-1うっぷんばらし(威力150)でクレセリアを確定1発
火力を出したかったのでこだわりハチマキを持たせました。構築単位でトリルが重めなので、クレセリアやリキキリンをいかくを受けても倒せるようにうっぷんばらしを撃ってトリルを阻止していました。イエカシラミラーやタケルライコ、ゴリランダー入りなどに強いため一定数出しやすいポケモンではありました。
テラスタイプは草を選択しました。主に水ウーラオス、ゴリランダー、タケルライコ、化身ランドロス、原種ガチグマ、ブリジュラス耐性を意識し、またモロバレル相手でも動けます。それに伴い、サイコフィールドだと撃てないふいうちの代わりにテラバーストを採用していたこともありましたが、先制技が欲しくなる場面も出てくるかもしれないのでふいうちに戻しました。
火力、攻撃範囲、素早さ、先制技などどれを取っても優秀でした。一方で炎オーガポン同様、耐久は心許なく、またパオジアンミラーに弱いのでそこが懸念点でした。
化身トルネロス
いたずらごころ | |
いのちのたま | |
ドラゴン | |
ひかえめ | |
H155(4)-A×↓-B91-C194↑(252)-D100-S163(252) | |
こがらしあらし/テラバースト おいかぜ/あまごい |
ドラゴンテラバーストでH232D110のタケルライコを乱数1発(43.75%)
H252D90のとつげきチョッキゴリランダーを確定2発(76.8~91.7%)
岩タイプ以外のH187D116非テラス各種オーガポンを乱数1発(93.75%)
この構築の初見殺し枠です。構築単位でタケルライコが重く、それを逆手に取りドラゴンテラスタルのテラバーストを採用しました。
できるだけ倒せる確率が上がるようにひかえめC特化にしましたが、仮に倒せなくてもとつげきチョッキ以外なら虫の息であり自身や隣さえ倒されなければ問題ありません。ウガツホムラやトドロクツキ、カイリューなどにも打点があります。最初は地面タイプで使用しましたが、後発からの水ウーラオスやゴリランダーに倒されてしまうので炎水草電気耐性を重視し、ドラゴンに変更しました。
技は晴れ対策や味方の水ウーラオスの火力増強にもなるるあまごいを採用しました。相手のトリルコータス、ガオガエン、炎オーガポンの火力を削ぐこともできます。副産物としてこがらしあらしも必中になります。 サポートだけでなく、火力面でもそれなりの活躍をしてくれました。その分、耐久面が不安定であり、またこがらしあらしの命中に左右されるので運も必要でした。
選出と立ち回り
選出①
後発:適宜選択
よく選出していたパターンです。ゴリランダーやディンルーが居ない構築に出すことが多かったです。悪タイプ(特にガオガエン)が先発に出てきたらイエッサンでこのゆびとまれ、テツノカシラはめいそうを積みつつタオキンカッターやワイドフォースを撃ってイエッサンが倒されたら死に出しでアタッカーを降臨させます。バークアウトを撃たれた場合はパオジアン、ウーラオス、オーガポンのいずれかを後出ししつつガオガエンやタケルライコを牽制しに行きます。晴れ(+トリル)相手には後発にトルネロスを用意し、イエッサンでトリル返しor倒されたらトルネロスのあまごいでカウンターします。
選出②
後発:+ 何か
こちらは主にタケルライコ+ガオガエン+ゴリランダーの構築に出していました。本来この選出だとタケルライコがキツいですが、トルネロスのドラゴンテラスによって相性関係を逆転できます。パオジアンと一緒に出されない限りはほぼ初手ドラゴンテラスしていました。
選出③
後発:+
エルフーン入りのウーラオスやオーガポン入りに出していました。ウーラオスが悪ならイエッサンにフェアリーテラス、水ウーラオス、炎水オーガポンに対してはトルネロスにドラゴンテラス切りしつつこがらしあらし+トリックルームで対応します。よく構築に入っているイーユイや炎オーガポン、エンテイに対してあまごいを撃つと炎技を弱体化できるのもポイントです。トリルだけでなく、このゆびとまれ+おいかぜの選択肢もできるのでもう少しこの選出も増やして良かったのかもしれません。
選出④
後発:+ 何か
ゴリランダー入りのパオジアンやトルネロスと組んでる水ウーラオスに出すことが多かったです。テツノカシラで水テラスしながらウーラオスにとんぼがえりを撃ちつつイエッサンを降臨させてワイドフォースを撃ったことが多いです。ただし、ウーラオスに守られたり鋼テラススカーフだったりすると厳しいです。
選出⑤
後発:+ 何か
ガラルサンダーの居ないウガツホムラ+ヘイラッシャ+ディンルーやクレセリア、リキキリン+ガオガエンなどの高耐久やトリルから制圧する並びに出してました。ワイドブレイカーやいかくで攻撃を下げられてもうっぷんばらしで大ダメージを与えられるのが特徴的です。因みにパオジアンに対してのウガツホムラのヒートスタンプを耐えるかどうかは乱数です。(陽気A60振りまでなら確定耐え)
苦手な相手
こおりのつぶて、ふいうち以外の悪技持ちパオジアン
トルネロスの耐久が低く、テラス前後問わず氷弱点なので大ダメージを貰ってしまいます。パオジアンがいのちのたま持ちだったり火力が上がるテラスタルをされたりするとおいかぜを張ることすらできず倒されてしまうのでキツいです。また、じごくづきやうっぷんばらしなどを持っているパオジアンもテツノカシラが倒されてしまうのでこちらも苦手です。
スケイルショットカイリュー
フェアリーテラスしたイエッサンとテツノカシラしか半減以下にできない上に、炎オーガポンと水ウーラオスが打点を持たないためこちらも辛いです。一度スケイルショットを撃たれると次のターン以降、上を取られるため本戦では苦しめられました。
さいごに
今年は予選抜けられそうにありませんでしたが、何とか予選突破できました。本戦でそのチャンスを繋げられなかったのが悔しいです。 勝てそうな構築を見つけられなかったのとそれに伴い結果的に練度不足だったのが敗因だと思っています。 来年も同じ形式なら今度こそ64人に入れるよう頑張ります。 ここまで読んでくださった方ありがとうございました。そして抜けられた64人の方々、おめでとうございます。
チームID:3630B2
パーティ作成者
くにのり
Perfume/ポケモンダブル/22全国大会/20.23.24予選抜け