チームID:1NXNYD
はじめに
こんばんは!リバティノート運営のぽけむら(@pokemura1140 )です!
今回はPJCS2024マスター部門にて9位(TOP12)を達成した構築を紹介します!
PJCS2024において、黒バドレックスを使用したプレイヤーの中では最も高い順位となり、日本最強の黒バドレックス構築となります!
使用率圏外の技、ポケモンを使用した構築となっていますのでぜひご覧ください!
構築経緯
まず前提として、全国大会には剣盾時代からのお気に入りのかなしばり+アンコールを覚えた黒バドレックスを使うことに決めていました。
黒バドレックスの強みは伝説中トップの素早さからアストラルビットで一掃できることにありますが、サブウエポンには少々乏しくゴーストが通りにくいところに打点を持つためにはわるだくみ+ドレインキッスやテラバーストなど特殊な手段を搭載することになります。
ならば逆に攻撃はアストラルビット一本にしぼり、苦手所への打点は横のポケモンに任せたうえで残った技枠に幅広いポケモンに対して差し込むことのできるアンコール+かなしばりを採用すればよい、というのがアイデアの根幹です。
エルフーンが変化技にアンコールを上からかぶせるように、伝説中トップの素早さを活かした後出しじゃんけんのような初見殺しを仕掛けるのが最も強いと信じておりました。
黒バドレックス自身の性能として、SVに入ってからテラスタルの登場など変化こそありましたが、アンコール+かなしばりの使用感は変わっていないどころか、ダイマックスがなくなったことで通りがよくなったことからも採用を推し進めました。
次に黒バドレックスの苦手とするあく、ノーマルタイプへの打点役として、コバルオンを採用しました。
<嵐はもっと ひどくなるぞ
海外大会でザマゼンタがボディプレスで大暴れしている様を見て、黒バドレックス+ザマゼンタが同時に使えればなぁと考えボディプレスを覚えるポケモンを探したところ、コバルオンにたどり着きました。
初期案の段階でゴリランダーの採用がされていたこともかみ合い、グラスシードを持たせ疑似ザマゼンタとして採用。
これが予想外にハマり、あく、ノーマルタイプへの打点はもちろん、黒バドレックスが横に求める補助技を一通り覚えるベストパートナーとなります。
一般的にはコジョンドやウーラオスなどがかくとうタイプとして採用されますが、両者より物理方面への居座り性能が高いことから、攻撃を耐えて役割を遂行しやすいのが特徴です。
他の採用ポケモンは、きあいのタスキ持ちの黒バドレックスを交代技から安全に着地させるために前述のグラスシード発動要員を兼ねたゴリランダー+タケルライコを入れました。
タケルライコの枠はガオガエンも少し試しましたが、クリアチャーム持ちの伝説に対し仕事がしにくいことと、ボルトチェンジによる削りがコンセプトにあっていること、じんらいで無理やりアストラルビット圏内に押し込む動きが強力であることからタケルライコに軍配が上がりました。
残りは、上から攻撃される展開に対抗するためのおいかぜ役のトルネロス、コバルオンが出しにくい相手に対してかくとう打点を持ちたいことからこだわりスカーフの水ウーラオスを採用して構築を完成させました。
個体解説
黒馬バドレックス
じんばいったい | |
きあいのタスキ | |
ゴースト | |
おくびょう | |
H175-A×↓-B101(4)-C217(252)-D120-S222↑(252) | |
アストラルビット/かなしばり アンコール/まもる |
HB:いじっぱりウーラオスの水テラスすいりゅうれんだの乱数が1つずれる(25%で耐え)
特徴的な技を覚えてはいますが、基本は削れた相手に繰り出してアストラルビットでの一掃を狙います。
テラスタルは射程の伸びるゴーストタイプ。少し削れた白バドレックスやモロバレルなどへの確定数が変わってくるので攻める段階に入ったら迷わず切ることも多いです。
アンコールはエルフーンのように補助技やねこだましに対して上からかぶせる使い方をし、かなしばりは相手が直前に打った技を連打してくると読んだら使っていきます。
こだわりメガネを持ったミライドンやテラパゴスを止めるなどがわかりやすい使い方です。
こだわっていなくとも、HPが潤沢に残っているテラパゴスとの対面など、上から黒バドレックスに倒される心配がなく、相手視点同じ技を連打するのか安定する場面は意外とあるので、かなしばりで予想外の展開を生むことができます。
コバルオン
せいぎのこころ | |
グラスシード | |
じめん | |
ずぶとい | |
H198(252)-A×↓-B185↑(160)-C×-D93(4)-S140(92) | |
ボディプレス/ファストガード ちょうはつ/まもる |
S:最速ドーブル抜き
疑似ザマゼンタとして予想外の強さを発揮してくれました。
ザマゼンタと大きく違う点として、ちょうはつとファストガードを覚えます。
ちょうはつはモロバレルを止めておくことで黒バドレックスの攻める隙を作りだすことができ、ファストガードは先制技から黒バドレックスを守ることでトップレベルの素早さを活かしきることができます。
テラスタルは対ミライドン構築のリキキリン+ガチグマに対して選出したい都合でじめんとなっています。
もちろんこいつはザマゼンタではないためとくぼうは非常に頼りなく、ペリッパー相手にすら選出をためらうほどなのであくまで対物理、じめんテラスを活かした対ミライドン枠として割り切って選出しましょう。
逆に物理方面は非常に頼れる性能をしており、白バドレックスの10まんばりきがシード発動状態で3割ほど、いじっぱりウーラオスのすいりゅうれんだも急所に当たってるにもかかわらず半分入らない(入ったら火力強化アイテム確定)など、いぶし銀な活躍が見込めます。
ゴリランダー
グラスメイカー | |
とつげきチョッキ | |
ほのお | |
いじっぱり | |
H203(220)-A176↑(116)-B111(4)-C×↓-D92(12)-S125(156) | |
ウッドハンマー/グラススライダー とんぼがえり/ねこだまし |
A:11n
S:最速ガオガエン+2
グラスシード発動要員兼とんぼがえり役です。
ねこだましを採用するうえで、想定される相手には先行で打ち込めたほうが良いと考え最速ガオガエン+2まで設定しました。
ミライドンのフィールドを書き換える役割も担っており、レギュレーションGの一般ポケモンとしてはこれからも出番が多いだろうなと思います。
ゴリランダー自身の瞬間火力も高いため、黒バドレックスがかなしばりやアンコールで相手を止めている間に相手を攻撃する役割もきっちりこなしてくれます。
テラスタルは耐性面で相性が良い炎。
特に白バドレックスに対してこおり耐性を1枚上乗せできるという点を評価しましたが、実際は炎テラスを切ってとんぼがえりを打つ動きはほぼしないのでもう少し考察の余地はある部分です。
タケルライコ
こだいかっせい | |
いのちのたま | |
でんき | |
ひかえめ | |
H201(4)-A×↓-B111-C207↑(252)-D109-S127(252) | |
じんらい/りゅうせいぐん ボルトチェンジ/まもる |
相手のチョッキタケルライコを突破してほしいという要望から準速での採用です。
でんきテラス+にほんばれ状態のじんらいで耐久に振っていないイーユイであれば一撃で吹き飛ばすことができます。
イーユイ対策はタケルライコに頼り切っており、最近海外大会などで見るじめんテラスイーユイや、まもれるイーユイなどクローズドゆえの裏目を引く可能性はあったものの、PJCSまでにそれ以上の対策を固めることはできなかったのは悔やまれる部分です。
化身トルネロス
いたずらごころ | |
メンタルハーブ | |
ノーマル | |
ひかえめ | |
H186(252)-A×↓-B103(100)-C159↑-D120(156)-S128 ※S個体値24 | |
こがらしあらし/おいかぜ にほんばれ/ちょうはつ |
HB:いじっぱりウーラオスのみずテラすいりゅうれんだを最高乱数以外耐え
HD:ひかえめ特化カイオーガの水テラしおふきを晴れ下で確定3発
S:味方のタケルライコ+1
耐久に振ったトルネロスですが、火力も一定数欲しくひかえめでの採用になっています。
すばやさはトルネロス同士の天候合戦に有利にしつつ、味方のタケルライコのじんらいよりはやく晴れにしたいためギリギリの128としました。
もちものはトルネロスのちょうはつやエルフーンのアンコールを意識したメンタルハーブ。
テラスタルは黒バドレックス+ピッピ構築に出すことを想定し、アストラルビットに完全耐性を持てるノーマルとしました。
にほんばれは前述のタケルライコの火力アップのほか、対カイオーガや水ウーラオスへの安定性をあげてくれるため持っていると安心できる技の1つです。
個体を貸してくださったぷらずまさんに感謝です。
水ウーラオス
ふかしのこぶし | |
こだわりスカーフ | |
くさ | |
いじっぱり | |
H175-A200↑(252)–B120-C×↓-D81(4)-S149(252) | |
すいりゅうれんだ/インファイト アイアンヘッド/とんぼがえり |
特殊伝説など、コバルオンが出しにくい相手に対してかくとう打点として刺すほか、白バドレックスに対しては氷半減枠としてとんぼがえりの引き先として選出したり、最後に出すポケモンに迷った際に汎用アタッカーとして選出します。
テラスタルはモロバレルも無視して隣を攻撃できるくさ。
ねこだましをすかせるゴーストとは迷いましたが、ガオガエンがあまり強くないという雰囲気を周囲からも感じ、モロバレルと当たる機会のほうが多いだろうという予想のもとくさタイプでの採用になりました。
ここはあっていたと思います。
アイアンヘッドは、黒バドレックス+ピッピの構築に対してこちらのトルネロスがにほんばれを使用する展開があり、その際に相手のフェアリーテラスをした黒バドレックスを対して打点を失わないために採用しました。
正直使わない理由はないほど強力なポケモンだと思っていますので「ウーラオスだから」というのが最大の採用理由かもしれません。
選出と立ち回り
基本はとんぼがえりやボルトチェンジから削り、一掃できる場面で黒バドレックスの着地を狙います。
また、とんぼがえりを打ったターンに相手がまもるやねこだましを押したなどのアンコールを刺せるタイミングや、ダメージ的にこだわりメガネだと判断した場合はとんぼがえりから黒バドレックスを着地させて拘束していくことも多いです。
後発:+@1
伝説ごとに個別に選出は用意したので、そちらを解説します。
対白バドレックス
後発:+
ゴリランダーはねこだましでの時間稼ぎや、とんぼがえりでウーラオスと交代することでブリザードランスを直撃しないように使っていきます。
対コライドン・カイオーガ
後発:+or
トルネロスを優先して倒すことで、カイオーガが雨を取り返すために引っ込むタイミングを作り攻め切ります。
倒しておくことで最後にじんらいやグラススライダーでカイオーガを取りやすくなるのもポイントです。
対黒バドレックス+ピッピ
後発:+
逆に早い段階でピッピが削れるとアンコールを刺すタイミングや、単純にゴリランダーやウーラオスで黒バドレックスを触れるタイミングも生まれ、試合がかなり楽になります。
対ミライドン
後発:+or
ガチグマから手痛い反撃だけもらわないように気を付けしょう。
対テラパゴス
後発:+
ゴリランダー+ガオガエンでサポートしつつ積んでくるタイプのテラパゴスにはコバルオンが良く刺さります。
肝心のテラパゴスの攻撃はめいそうやまもるをアンコールすることで制限するか、テラクラスターをかなりばりすることでコバルオンが攻め切る隙を作りましょう。
一応メテオビーム型もアンコールをしかけることはできますが、Sブーストのハバタクカミなどと組んで切る構築にはうまく差し切れないため、取り巻き次第といった感じです。
何より、黒バドレックスがテラパゴスに完全に打点が無いため、一般ポケモンで攻撃をしっかり当てていきしょう。
こだわりメガネ型の場合はかなしばりによるわるあがきで最悪突破することも可能です。
さいごに
初全国大会でTOP12という成績を収めることができ、非常に嬉しく思います。
特に、自分が剣盾時代から最強だと信じていた黒バドレックスを全国大会デビューさせ、当日の黒バドレックス構築の中では最強になれたことは大満足の結果です。
とはいえ、TOP8以上の構築はいずれもどう勝てばいいのかわからないほどの完成度を誇っており、限られた時間でどこまで考察を進められるかという部分で差を見せつけられた感覚です。
世界大会では伝説のポケモンの選択肢も広く見据え、DAY2目指して全力で取り組んでいきます。
ご覧いただきありがとうございました!
チームID:1NXNYD
パーティ作成者
ぽけむら
運営 同サイトの大会てるるんチャレンジでは配信、実況をやっています。 ポケモン/ポケカ/ダブルバトル/わせポケOB/PJCS2024 ゲーム部門 Best12