チームID: GSM7R8
はじめに
ひろきんぐ(@hirokingvgc)です。てるオフ#8お疲れ様でした! ちょっと変わったザマゼンタ構築で、てるオフ#8 ベスト4(予選4-1、決勝トーナメント3-1、OTSBO3)
と満足いく成績を残せたので構築記事にしたいと思います。 前のめりなおいかぜ構築にザマゼンタに違和感があると思うのでこれだけ冒頭に述べておきます。ザマゼンタはおいかぜアタッカーとして見るのではなく、一般枠の狩り残しとおいかぜ後のスイープをすることが役割です。前のめりなおいかぜアタッカーと、安定感を支えてくれるザマゼンタのシナジーは見た目以上にあるので、そう言った視点で読んでいただければと思います。
構築経緯
タケルライコ+ウーラオス+トルネロスの採用
本構築はPJCSライブ大会の配信を見て、アルカナ(@alcana_10906)さんの構築の考え方に感銘を受けたところからスタートしています。禁止伝説に火力を寄せて取り巻きでサポートするより、一般枠でも火力を出して全員で崩していくスタイルに魅力を感じました。その中でも、タケルライコの制圧力の高さ、きあいのタスキれんげきウーラオスの制圧力と安定感を見て、この2匹を採用したい、と思ったところが構築の始点です。アルカナさんの構築を参考に、自分好みに1から組んでみたのが今回の構築です。
アルカナさんの6匹の中で、個人的に唯一使いたくなかったポケモンがペリッパーでした。持っている要素が仮に偉かったとしても、種族値が低いとそれだけで使う気が失せてしまったため、自分好みに組むにはペリッパーの要素を別に置き換えて構築を組んでいきたいと思いました。
ペリッパーの偉い要素は分解すると主に3点かと思います。
・ワイドガードで相手の全体技をシャットアウト
・あめふらしで相手の晴れパを対策しつつ、こちらのウーラオスを強化する
・おいかぜでのすばやさ操作
イーユイの採用
一般枠の型の仮決定
ウーラオス@きあいのタスキ みきり、インファイト、アクアジェット、すいりゅうれんだ
タケルライコ@いのちのたま、でんきテラス まもる、じんらい、10まんボルト、りゅうせいぐん
イーユイ@こだわりメガネ、HB ねっぷう、バークアウト、あくのはどう、オーバーヒート
禁止伝説の検討
イーユイとこだわりメガネの取り合いになったのと、個人的に黒馬バドレックスを使うのにとても苦手意識があり、早々に没案となりました。一般的には黒馬バドレックス+スカーフイーユイになりそうな気がします。
ポケモンとしては強いと思っていますが、タケルライコとタイプが被るので没にしました。一般枠なのに禁止伝説並に強いタケルライコの枠を食ってしまうのはNGです。
天候枠伝説軍団です。にほんばれあまごいの両天候を採用したかったこともあり、パーティのいずれかのポケモンとアンチシナジーになる点を懸念して、今回は没になりました。
このポケモンが綺麗にハマるのであれば、このポケモンを採用したかった、、とつげきチョッキを持たせて範囲技兼数値ゴリ押し枠として使えます。白馬バドレックスミラーと黒馬バドレックスへの対策がまとまらず、今回は没になりました。
これまた黒馬バドレックスが辛かったのと、テラスを切った白馬バドレックスのトリックルームが止められず、不利を背負わされるのが苦しいため没案になりました。
タイプ的には悪くなかったのですが、テラスをテラパゴスに回さないといけない点が窮屈で没になりました。エースのイーユイにテラスをガンガン切りたいので、禁止伝説はテラスなしで頑張って欲しかったです。あと、イーユイを見たあとだとテラクラスターの火力に満足できなかったのも正直不満でした。
ワイドガードで白黒バドレックスの全体技にリスクをつけつつ、禁止伝説一般枠それぞれに幅広に戦えるルナアーラは本命よりで考えていました。感触は悪くなかったのですが、元のタイプ的に黒馬バドレックスに不利をとっていて勝率が良くなかった点、メテオビーム前の火力のなさが少し気になり、最終的には没案にしました。
ラスト枠の選定
個別解説
ザマゼンタ
ふくつのたて | |
くちたたて | |
ドラゴン | |
わんぱく | |
H199(252)-A141(4)-B198↑(156)-C×↓-D168(60)-S153(36) | |
ボディプレス/ヘビーボンバー ワイドガード/まもる |
トルネロス
いたずらごころ | |
おんみつマント | |
はがね | |
おくびょう | |
H185(244)-A×↓-B108(140)-C146(4)-D110(76)-S150↑(44) | |
こがらしあらし/おいかぜ にほんばれ/あまごい |
イーユイ
わざわいのたま | |
こだわりメガネ | |
ゴースト | |
ひかえめ | |
H159(228)-A×↓-B120(156)-C187↑(116)-D141(4)-S121(4) | |
ねっぷう/バークアウト あくのはどう/オーバーヒート |
構築のメインアタッカーです。ミライドン、カイオーガ以外には基本出し、いかにこのポケモンの行動回数を稼ぐことに焦点を当てて周りのポケモンを動かします。テラスタルもこのポケモンに基本切ります(特にねこだましを空かす動きが多いです)。イーユイの障害となるポケモンが主にウーラオス、タケルライコになるため、これらのポケモンを初手に誘いそうな場合は後発のスイーパーとして起用し、イーユイの障害が少ない場合は先発で荒らしていきます。タケルライコとの攻撃範囲のシナジーはかなりのものです。
基本ねこだましを空かすためのゴーストテラスで非常によく使うのですが、対黒馬バドレックスの時はアストラルビットの一貫ができてしまうため、立ち回り上注意してテラスを切ってください。
あと、個人的にはHBが好きなのでめちゃくちゃ遅いイーユイ使ってますが、もう少しすばやさをあげたほうがいいと思います。最低、準速タケルライコは抜いたほうがいいと思いました。
タケルライコ
こだいかっせい | |
いのちのたま | |
でんき | |
ひかえめ | |
H209(68)-A×↓-B112(4)-C198↑(180)-D110(4)-S127(252) | |
10まんボルト/じんらい りゅうせいぐん/まもる |
構築の火力担当その2。レギュレーションFと比較するとじめんタイプの技や、(ハバタクカミなどの)フェアリー技の被弾回数が目に見えて減ったため、とつげきチョッキを外したフルパワータケルライコを採用しました。
このポケモンもイーユイとともに晴れ下で相手を殲滅することが役割で、特に大事な仕事はイーユイの通らないウーラオス、タケルライコ(ドラゴン全般)への打点を持つことです。イーユイの圧力でタケルライコやウーラオスを初手に釣りだしたところに、こちらも初手タケルライコを当てて、イーユイの障害となるポケモンを倒し、後発イーユイを通していくことが基本の動きとなります。
ウーラオス(れんげきのかた)
ふかしのこぶし | |
きあいのタスキ | |
くさ | |
いじっぱり | |
H175-A200(252)↑-B120-C×↓-D81(4)-S149(252) | |
すいりゅうれんだ/インファイト アクアジェット/みきり |
きあいのタスキによる行動保証とまもる貫通が最強のポケモン。基本は晴れに寄せて戦うので、選出率はそこまで高いわけではありませんが、無天候でも最低限以上に火力を出せますし、あまごいでサポートするとさらに火力が出ます。すごい。
ちなみに、最近流行りのステラではなくくさテラスにした理由は、相手のモロバレルが重く、いかりのこなを無視できる権利が火力より重要と考えたからです。テラパゴスはザマゼンタに相手してもらえばよいので、この構築ではくさテラスで良かったと思います。
ゴリランダー
グラスメイカー | |
とつげきチョッキ | |
みず | |
いじっぱり | |
H207-A176(116)↑-B111(4)-C×↓-D101(84)-S112(52) | |
ねこだまし/ウッドハンマー グラススライダー/とんぼがえり |
便利な補完枠です。基本ミライドン相手にしか出しません。ミライドン相手にフィールドを取られないことを意識し、残数減らすまで徹底してとんぼがえりを押し、ミライドンの後出しに備えましょう。
カイオーガ相手も意外とゴリランダーは出すことは少なく、雨下でのパワー要因である水ウーラオスとタケルライコを優先することが多いです。カイオーガにどうせくさテラスで返されてお互い打点なくて気まずくなりがちなためです。カイオーガの取り巻きに打点を持てるウーラオスを優先して選出したほうが、個人的には強いと思っています。
なお、テラスはほのおでも良いと思います。一応相手のカイオーガ、水ウーラオスを意識して水耐性を維持できるみずテラスにしました。
ちなみに、すばやさはおいかぜ下で黒馬バドレックスを抜くための112です。黒馬バドレックスに出す展開はあまり想定できないですので、Sは下げて良いと思います。
選出例
選出はかなりフィーリングでやっていたので、一例として捉えてもらえると、、
基本選出(晴れビート)
後発:+ or
構築の基本の形で最大パワー選出です。相手にタケルライコやウーラオスなど、イーユイを通すうえで障害になりそうなポケモンが多い場合はタケルライコを先発、イーユイが通る場合はイーユイを先発に置くと良いです。イーユイをどれだけ通せるかが勝負の肝なので、イーユイの障害を先発のタケルライコで排除しましょう。
雨ビート
後発: + or
対ミライドン
後発:or or
ミライドンのマッチアップは個人的には苦手意識がありますが、対戦相手も嫌とのことでした()
意識することは、ゴリランダーを丁寧にミライドンに当て続けてフィールドを取らせない、その状況下でザマゼンタかタケルライコでミライドン側を叩き続けて、最後はテラスを切らせたミライドンに対し、ゴリランダーかタケルライコの先制技圏内に押し込みます。
対トリル系列
後発:+ or (or )
主に対白バドレックスを意識しています。実はあんまり選出やプランをちゃんと考えられていないとです、、イーユイのにほんばれねっぷうで初手を大きく削りたい気持ちでいますが、世の中そんな甘くないため、白馬バドレックスに耐性テラスきられてきまず口なります。一応白馬バドレックスにさっさとテラス切らせて、裏のタケルライコのじんらいを通せるように頑張りましょう。
BO3の2本目以降のオシャレ選出
後発:+
トルネロスを後発においてイーユイを超大事に扱うプランです。イーユイで全部破壊できる気がした時はこれでも良いと思います。普通に1本目から後発トルネロスでも全然戦える気はしてますがほとんどやらなかったのは、プレイヤーの力量が足りなかったんだと思います、、ただし、早急に天候変えてタケルライコもイーユイもフルパワーで使いたいことも考えると、可能な限りトルネロスは前に置いたほうが最大値は高いと思います。
さいごに
レギュレーションGでは今まで結果があまり残せていなかったため、今回良い結果を出すことができて良かったです!てるチャレ準決勝の配信は細かいプレイで怪しいところが多く、結果マッチを落としてしまったのは反省です。やりようはもう少しあったかなと見返してて感じたので、次こそは優勝できるように頑張ります。
また、今回組んだ構築もザマゼンタ構築やおいかぜ構築の新しい形に仕上がったのではないかと思います。おいかぜ軸で相手の白馬バドレックスの対処に悩んでいる方は、ザマゼンタの採用を検討してみてはいかがでしょうか(おいかぜ寄りの使いたいから入って禁伝枠が決まってないなんてそうそうないと思いますが…)。攻めっ気の強い構築にザマゼンタを1匹採用しても攻めと守りのバランスを損なわず、構築としても綺麗にまとまるのは面白い発見でした。
まあ、こんな構築を他に使う人はいないと思いますが、、興味があったらおいかぜザマゼンタを試してみてください。
チームID: GSM7R8
パーティ制作者
ひろきんぐ
PJCS2023(ライブ大会):17th WCS2023:Day1 5-1、Day2 3-4、74th