バシャセグレ&眼鏡アシレーヌ入り 剣舞ドドゲザンスタン

【S25ダブル最終29位】バシャセグレ&眼鏡アシレーヌ入り 剣舞ドドゲザンスタン

チームID:1JVQHL

はじめに

初めまして。パーガトリー(@ve7h3HdYiV32744)と申します。この度のシーズン25にて最終29位を達成しましたので、構築を紹介いたします。初の構築記事なので至らない点があるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

構築経緯

ドドゲザン構築とその弱点について

ドドゲザン

シーズン22でポリ2ガチグマ構築を使っていた際、剣舞ドドゲザンに大苦戦したため興味を持ちました。ウーラオスやパオジアンがいないことから剣舞ドドゲザンの全抜き性能が高く、まずはこれを軸に構築を組もうと思いました。
ドドゲザン入りのスタン構築はレギュH初期に流行しましたが、間もなく衰退してしまいました。

この構築を自分で使った感触として、次のような理由があると思いました。

・アシレーヌの数値不足
・くろいきり持ちカイリューの増加
・しんくうは持ち暁ガチグマの増加

しかしながら、最メジャーのポケモンには不利な択を強いられがちとはいえ、その他多くのポケモンに対しては剣舞テラスふいうちで全抜きできるパワーがあるため、ドドゲザン構築は使い続けたいと思いました。軸となるドドゲザンおよび相性のいいゴリランダーは一旦固定とし、これらの弱点をカバーできる残りの4体を考えることにしました。

ドドゲザンゴリランダー

眼鏡CSアシレーヌ&エレブーの並び

アシレーヌエレブー

アシレーヌはレギュHにおける貴重なフェアリータイプかつ、寿司対策ができることから環境初期には多く見られましたが、こちらも次第に見かけなくなりました。理由としてはやはり数値不足が大きいと思います。いくらタイプが優秀とはいえ等倍物理技でゴリ押されると厳しいですし、特殊耐久もずば抜けて高いわけではありません。一般的なHC振り+のどスプレーorオボン型では、鈍足・中火力・中耐久であまり強いポケモンではないと、使っていて実感しました。

それでもやはり、通りのいい全体技を打てる点は強いと思いました。水+妖の範囲を半減以下にできるのはモロバレルくらいで、ガオガエンやカイリュー、暁ガチグマなど使用率上位の相手にも抜群を突けます。行動回数さえ稼げば確実に相手を削ってくれることから、エレブーと組み合わせた眼鏡CS型とすることで、1ターン目から想定外の火力を押し付ける動きが強いと思いました。暁ガチグマとの打ち合いに非常に強くなれるのが良かったです。

コーチングバシャーモ&セグレイブの並び

環境が煮詰まるにつれ、カイリュー+オオニューラ(orコノヨザル)+サーフゴー+暁ガチグマの並びが増加したのを実感しました。上に述べた通り、ドドゲザンをこの並びにぶつけるのはかなり不安でした。

この5体は型が豊富な上に、まもるを押すリスクが高く様子見ができないのが辛いと感じました(おいかぜカイリュー、わるだくみサーフゴー、コーチングオオニューラ、コーチングorビルドアップコノヨザルetc)。そのため、この5体がどんな型でもある程度互角に戦える2体の組み合わせを探すことになりました。(サーフゴーはドドゲザンとタイプが被る&アシレーヌと役割が被るため、今回は採用を見送りました)

真っ先に思いつくのは、マルスケやタスキを貫通できるスケショカイリューです。次のようなパーティを組んでランクマに潜ってみました。

ですが実際に運用してみた所、カイリューを全く使いこなせないという事態が発生しました。その理由として、クローズドでは互いのテラスタイプがわからないため、不意の妖テラスでスケショを透かされるリスクが高すぎるという点が大きいです。スケショカイリューが強いことは周知の事実なので、オオニューラを先に倒して妖テラスで詰める、という動きを取られると厳しかったです。加えてカイリューはおいかぜやくろいきり、アンコールなど魅力的な補助技が豊富にありますが、汎用性の高いまもるや、サブウェポンのしんそくやけたぐり、じだんだが欲しい場面も多く、自分で使うと技スぺが足りずに器用貧乏感が否めませんでした。

カイリュー並みにパワーが高く、かつ相手のテラスタルに左右されないポケモンで誰かいい候補はいないかと思いつつ海外大会の上位構築を眺めていると、ドドゲザン、ゴリランダー、オオニューラ、ウルガモス、ヘイラッシャ、セグレイブの並びが目に入りました。

セグレイブ

そこで通りのいい連続技を撃てるポケモンとして、ゴーストテラスセグレイブがいいのではないかと思いました。カイリューよりS種族値が高く、相手のカイリューが鋼テラスしてきたとしても、無効と半減では大きく異なります。暁ガチグマに対しても抜群を突けるのが偉いです。

ドドゲザンとセグレイブを使うにあたって、上記の海外大会構築にもあったコーチングはぜひ取り入れたいと考えました。オオニューラにコーチングを持たせれば、ドドゲザンやセグレイブの決定力を高めることができます。

ここでオオニューラとセグレイブの並びを想定すると、対サーフゴーが非常に重くなります。蝶舞ウルガモスでも入れれば頼もしいですが、あいにく枠が足りません。

バシャーモ

ウルガモスとオオニューラを合わせたようなポケモンはいないかと考えた時、バシャーモを採用すればいいということに気づきました。特性で毎ターンSが上昇し、炎技とコーチングを使えるバシャーモはセグレイブの相方にうってつけです。

実際に使ってみると、この2体の組み合わせは非常に強いと思いました。炎+闘+氷+竜の範囲を全て半減以下にできるのはアシレーヌくらいですし、かそく+スケショで上を取り続けられる点が偉かったです。

残念ながらビルド型のコノヨザル(特にイッカコノヨ)だけは対策しきれませんでしたが、元々クローズドのコノヨザルは完璧な対策が難しいポケモンなので、その点は仕方ないと割り切りました。

以上の6体で構築が完成しました。

ドドゲザンゴリランダーアシレーヌエレブーセグレイブバシャーモ

個別解説

ドドゲザン

特性まけんきドドゲザン
持ち物くろいメガネ
テラスタイプあく
性格いじっぱり
実数値(努力値)H202(212)-A205(252)-B141(4)-C×-D106(4)-S75(36)
ドゲザン/ふいうち
つるぎのまい/まもる
調整
B:テラス時にA182オオニューラのインファイト 18.8%の乱1
S:ミラー意識で少し

剣舞を1回でも積めばそのまま試合を決められるパワーがあります。レギュHの格闘タイプは主にオオニューラとコノヨザルなので、剣舞を積めば逆転できるのが魅力です。元々構築の軸でしたが、暁ガチグマやカイリュー相手に安定した立ち回りができないのと、テラス権をセグレイブと取り合いがちなため、シーズン終盤はあまり選出しませんでした。とは言え、セグレイブが苦手なサーフゴーやガオガエンに強く出られるため、十分活躍してくれたと思います。

ゴリランダー

特性グラスメイカーゴリランダー
持ち物とつげきチョッキ
テラスタイプほのお
性格いじっぱり
実数値(努力値)H199(188)-A191(228)-B111(4)-C×-D94(28)-S113(60)
ウッドハンマー/グラススライダー
とんぼがえり/ねこだまし
調整
S:ミラー意識

ドドゲザンの相方です。ねこだましやGF回復で剣舞をサポートしつつ、高火力のウドハングラスラで負担をかけたり、イエッサン相手にフィールド合戦をしたりと、ゴリランダーにしかできない仕事が多すぎます。環境的に厳しいと思いきや、GF下のウドハンは半減でもそこそこ入るので、カイリューとブリジュラス以外には割と戦えます。

バシャーモ

特性かそくバシャーモ
持ち物きあいのタスキ
テラスタイプほのお
性格おくびょう
実数値(努力値)H156(4)-A×-B90-C162(252)-D90-S145(252)
ねっぷう/はどうだん
コーチング/みきり

特性が文句なしに強いです。コーチングでセグレイブやドドゲザンを強化しつつ、上からのねっぷうはどうだんで相手を削っていきます。オオニューラと異なりサーフゴーに抜群を突けるのが大きいです。

タスキを持たせる都合上、反動のあるフレドラを避けて特殊型にしました。ねっぷうはやや火力不足ですが、タスキやマルスケを潰しやすいのに加えて、高速全体技で削って味方の先制技でトドメを刺す動きがマッチしていたように思います。セグレイブが相手の鋼テラスを誘う都合上、雑にねっぷうを打ったら相手がテラスして自滅してくれることも多かったです。

なお、受け出しではターン終了時にかそくが発動しないので、忘れないように注意が必要です。

アシレーヌ

特性うるおいボイスアシレーヌ
持ち物こだわりメガネ
テラスタイプフェアリー
性格ひかえめ
実数値(努力値)H162(52)-A×-B95(4)-C188(196)-D137(4)-S112(252)
ハイパーボイス/ムーンフォース
マジカルシャイン/くろいきり
調整
H:余り
C:11n+1、偶数
エレキネット+テラスシャインで頑丈ブリジュラスが超高乱数1(16~19+148~176=164~193ダメージ)
S:S44振りブリジュラスまで抜ける、エレキネット込みで最速100族抜き

ペリジュラスと寿司、暁ガチグマに強いため採用しました。通りのいい高火力範囲技と眼鏡CS振りによる初見殺しが強みで、サーフゴーをはじめ多くの相手と打ち合うことができます。エレブーと並べることでカミイーユイごっこができます。

テラスタイプは火力を伸ばすために妖テラスとしました。最大の仮想敵であるペリジュラスや、水等倍テラスの暁ガチグマを迅速処理することができたので、正解だったと思います。上から縛られない限りは高い制圧力を発揮できるので、オオニューラやゴリランダーはセグレイブで上手く処理していきたいです。

耐久はそれほど高くないように思えますが、元々アシレーヌはH振りだろうが耐久無振りだろうが、大抵の等倍物理技や高火力特殊技を1発は耐えるが2発は耐えない、というポケモンです。それならば、Sを伸ばすことで中速帯のポケモンを2回殴って倒せばいいと考えました。感覚としてはCS振り暁ガチグマに近いです(何の因果か、どちらもゴリラオオニューラに上からワンパンされます)。

素早さは途中までは準速暁ガチグマ抜きの実数値105でしたが、チョッキブリジュラスはSにあまり振っていないことが多いと気づいたため、思い切って準速まで伸ばしました。エレブーを選出すると力負けする場合でも活躍が見込めますし、もし運が良ければ遅いカイリューサーフゴー、GFが切れたゴリランダーを抜ける可能性まであります。

エレブー

特性やるきエレブー
持ち物しんかのきせき
テラスタイプゴースト
性格おくびょう
実数値(努力値)H172(252)-A×-B90(100)-C116(4)-D106(4)-S158(148)
エレキネット/このゆびとまれ
ちょうはつ(10まんボルト)/まもる
調整
S:最速90族+2

アシレーヌのサポートに加え、イッカコノヨ、弱保アルマ、ドレディア、ワタッコなどを牽制するために採用しました。ただ、火力が低すぎて置物になる展開が多く、シーズン終盤はほぼペリジュラスか弱保アルマにしか出しませんでした。ドレディアやワタッコ入りの構築はどのみち原種ガチグマが入っているので選出しづらいですし、イッカコノヨに対してもS種族値で負けている以上、上からちょうはつやネズミざんを撃たれると厳しいです。

あくまで上記のポケモンに対しては、選出段階で牽制できるだけだと考えてください。

ちょうはつを入れてもダメージレースで負けることが多かったので、途中から10まんボルトに変更しました。ここは好みの問題だと思います。

Sは元々最速100族抜きでしたが、イエッサン♂やウルガモスなどに対してはセグレイブを出した方が勝ちやすいと感じたため、最速90族抜き抜きまで落としました。

セグレイブ

特性ねつこうかんセグレイブ
持ち物いかさまダイス
テラスタイプゴースト
性格いじっぱり
実数値(努力値)H192(12)-A214(236)-B113(4)-C×-D107(4)-S139(252)
つららばり/スケイルショット
こおりのつぶて/まもる
調整
H:16n
B:A204カイリューのスケショ意識

バシャーモと合わせて本構築のMVPです。カイリュー&オオニューラへの対策で採用しました。タスキ貫通なのでペリッパーやイエッサン♂にも強く、いつの間にかドドゲザンより多く活躍していました。

クローズドでの霊テラスが本当に強く、仮想敵のオオニューラやしんそくカイリューはもちろん、無数の原種ガチグマ、イッカネズミ、スカーフコノヨザル、ケッキング、その他けたぐり持ちやねこだまし持ちを返り討ちにしてきました。

基本的にはバシャーモと並べてコーチングで強化しつつ、全抜きを狙っていきます。カイリューと異なり行動保障や器用な補助技はありませんが、一致技の通りがいいため、スケショコーチングを積んだ後の抜き性能はこちらが勝ります。600族なので無振りでもそこそこ耐久が高いのが偉かったです。

活躍できた理由として、バシャーモだけでなくドドゲザンやアシレーヌとの相性が非常に良いことが挙げられます。物理アタッカーの宿命としてガオガエンが天敵ですが、安易なガエン出しを許さない味方が揃っているのが動きやすさに繋がっていたと思います。霊テラスを切った後も、弱点を突いてくるポケモン(サーフゴー、ドドゲザン、バンギラスなど)にことごとく味方が強く、裏目になることはほとんどありませんでした。

選出と立ち回り

基本選出

先発:バシャーモセグレイブ
後発:ゴリランダーアシレーヌ(推奨)orドドゲザン

一番多い選出で、勝率も一番高かったです。対カイリュー暁サーフや、イエッサン♂オオニューラに対してはこの選出が安定です。

初手からコーチングセグレイブでガンガン攻めていき、テラスも大体セグレイブに切ります。アシレーヌを通すうえで弊害になりそうな相手を優先して狙っていきたいです。対バンドリで相手にオオニューラがいない場合は、先発ゴリラアシレ、後発バシャセグレもありです。

対ペリジュラス

先発:エレブーアシレーヌ
後発:セグレイブ+誰か

エレキネット+テラスシャインorムンフォを叩きこんで残数有利を取りに行きます。シーズン終盤に増加したイダイトウ入り雨パに対しては、セグレイブを選出することが多かったです。なお再戦でがんじょう型とわかっている場合は、基本選出のバシャセグレでブリジュラスを見る選択肢もありです。

対寿司構築

先発:バシャーモセグレイブ
後発:ゴリランダーアシレーヌ

まもる/みきりで様子見しつつ、合体したタイミングでゴリラアシレに引いてくろいきりを撃ちます。仮に非合体寿司だった場合でも、ムンフォでゴッソリ削れるためあまり問題ありません。シーズン終盤はおんみつマントや霊テラスが多かったですが、最悪アシレーヌが出オチしても、バシャセグレで上から殴れば何とかなることが大半でした。

対ポリ2ガチグマ

先発:バシャーモアシレーヌorセグレイブ
後発:セグレイブorアシレーヌドドゲザンorゴリランダー
(ワタッコ入りの場合はドドゲザン、そうでない場合はゴリランダー)

ワタッコ入りの場合は、バシャーモで晴れに便乗して負担をかけていきます。アシレーヌは原種ガチグマ以外に迅速処理する手段はないため、眠らされることはあまり恐れないでも大丈夫です。リザードンは自傷ダメが入ればテラスふいうちで大体倒せます。

ワタッコ入りでない場合も同様に、初手からバシャセグレやアシレーヌで負担をかけていけるためアドバンテージを稼ぎやすいです。原種ガチグマ対策でテラスはセグレイブに切ります。ポリ2の格闘テラスを考慮すると、ドドゲザンよりゴリランダーを選出する方が無難です。

対弱保アルマ、叩きエルフーン

先発:エレブーアシレーヌ
後発:自由

明らかに弱保型or可能性が高いイエアルマや、叩きコンボが見えているエルフーンに対してはエレブーを選出したいです。このゆびやエレキネットでサポートしつつハイボを連打していきます。

対ガチトリル

先発:バシャーモアシレーヌ
後発:ゴリランダードドゲザンorセグレイブ

晴れに便乗できるバシャーモ、コータスガチグマやエルレイドに抜群を突けるアシレーヌで負担をかけていきます。ドレコーを過度に恐れてエレブーを選出すると原種ガチグマに何もできずに苦戦します。

苦手な相手

コノヨザル:スカーフ型やコーチング型なら大丈夫ですが、ビルド型だと厳しいです。壁+炎テラスの場合はアシレーヌの前でテラスしない可能性が高いため、1ターン目からテラスムンフォを叩き込むのが一番勝算が高いと思われます。

イッカネズミ:ネズミざんもちょうはつもきついです。セグレイブ方向にネズミざんを撃ってくれることを祈りつつ、コーチングスケショを押します。

ふくろだたきコンボについてですが、エルフコノヨの場合はコノヨザルがビルド型でない可能性が高いため、エレブーアシレを選出して勝てることが多いです。イッカコノヨの場合はほぼ勝ち目がありません。

おわりに

ランクマッチを始めて2年、リバティ圏内を目標に頑張ってきたため、今回こうして構築記事を寄稿できて非常に嬉しいです。初見殺しやオシャレ要素をちりばめつつも、スタンパらしく対応力の高い構築に仕上がったと思います。

レギュHも終わりですが、このルールでは普段見かけない様々なポケモンに触れることができ、充実した4カ月間だったと思います。ウーラオス環境ではなかなか厳しいと思いますが、バシャーモ、セグレイブ、ドドゲザンは使っていて楽しいポケモンだったため、機会があったらぜひまた使いたいと思います。

チームID:1JVQHL

パーティ作成者

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SVからランクマを始めた新参です。PJCS2025に向けて、これからも日々精進してまいります。

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