チームID:XX3PNS
はじめに
初めまして、みさおのおかゆ(@nihileyugo)と申します。
今回はPJCS2025ライブ大会にてシニアカテゴリtop16に入ることができたので構築記事を寄稿させていただきました。稚拙な文章になりますが最後までよろしくお願いします。
構築経緯
PJCSインターネット本選の二日前までどの伝説もあわず葛藤していたところ、偶然ザシアン+カイオーガ(以後ザシオーガ)の構築を見つけ使ってみました。その結果驚くほど手になじみ、そのままザシオーガでインターネット本選を64位で抜けることができたので、ライブ大会もそのままザシオーガで行くことにしました。
10-3の62位で抜け!! 三度目の正直で初pjcsうれしすぎる pic.twitter.com/m1HqgnYkKg
— みさおのおかゆ (@nihileyugo) May 11, 2025
インターネット本選時の構築がこれです。
この構築を使っていた時の問題点を挙げると
・もともと黒馬バドレックスにマウントをとるために採用した採用したスカーフウーラオスだったが、黒馬がタケルライコとゴリランダーとよく同居しておりあまり選出できない。
・こちらの雨にただ乗りした相手のスカーフウーラオスがきつい。
・対トリックルームが気合で乗り越えるしかない。
というのがあげられました。
まず、カイオーガに守るを採用するために持ち物をとつげきチョッキからしんぴのしずくに変えました。これにより柔軟な立ち回りがしやすくなり戦いやすくなりました。
そしてザシオーガを使う場合、ザシアン・カイオーガ・パオジアン・S操作要員(トルネロス)の四匹は確定だと思っていたので残りの二匹を考え直すことにしました。
カイオーガの持ち物変更で構築にとつげきチョッキの枠が余り、とつげきチョッキタケルライコを採用できるように。ここでスカーフウーラオスをチョッキライコに変更。これにより相手のスカーフウーラオスの処理がしやすくなりました。また、エレキネットやボルトチェンジにより盤面操作がしやすくなりより柔軟な立ち回りがしやすく。そして相手の晴れにただ乗りできるのでより晴れ構築が楽になりました。
最後にトリックルームへの回答として岩オーガポンに代えてモロバレルを採用。ヘイトが高くまた耐久もあるためうまく使うとザシアンやカイオーガ延命に機能しました。そのためトリックルーム構築以外にもかなりの割合で選出しました。






個別解説
カイオーガ
あめふらし | ![]() |
しんぴのしずく | |
フェアリー | |
ひかえめ | |
H203(220)-A×↓-B119(68)-C209↑(156)-D161(4)-S118(60) | |
しおふき/ハイドロポンプ かみなり/まもる |
HB:なんかいい感じになるように
C:11nできりがいいのでこれ
D:あまり
S:準速ペリッパー抜き 追い風下での行動を意識して伸ばしたいが、相手のトリックルームに対して強く動きたいので実数値118で止めた。
構築経緯でも話したように、守りたいので持ち物はしんぴのしずく。とつげきチョッキは黒馬にかなり強くそれはそれでよかったが、守れないのは使いにくかったです。そしてしんぴのしずくでの採用によりhpの削れた状態でのしおふきでもかなり火力が出たのでより扱いやすくなったです。
技構成は確定枠のしおふき、まもる@2だが、相手のワイドガード持ちに有効打がないのが嫌だったのでハイドロポンプを、相手の水テラスがきついのでそこへの打点としてかみなりを採用しました。かみなりは相手のミライドンのエレキフィールドただ乗りしてかなり威力が出るのが個人的に評価に値しました。
テラスタイプは初め草で採用していたがザマゼンタがきつかったです。そして、持ち物変更により守れるようになったのでミライドン構築に対してテラスタルを使わないことも増えました。これらの要因からテラスタイプをゴーストに変更。しかしそうすると、パオジアンのふいうちや黒馬のアストラルビットが気になるようになり格闘半減且つタイプとして優秀なフェアリータイプにすることとしました。本選では一度コライドン構築と当たりフェアリーテラスが活きたのでこれにしてよかったと思います。
ザシアン(剣の王)
ふとうのけん | ![]() |
くちたけん | |
ノーマル | |
ようき | |
H177(76)-A202(252)-B135-C×↓-D135-S210↑(180) | |
きょじゅうざん/じゃれつく せいなるつるぎ/まもる |
H:あまり
A:火力出したいため特化
S:最速135族抜き抜き抜き
相手の黒馬のアストラルビットがとにかくきつい構築になっているのでテラスタイプはノーマル。切る時を間違えてしまうと、ザマゼンタのボディプレスで飛んでくのでテラスのきり時には細心の注意が必要です。黒馬構築と当たった際にはほとんど使いました。
種族値の弱体化による影響はあまり気にならず普通に強かったです。ただやはり火力は落ちているのでザシアンで倒しきるというよりかは、ザシアンでパオジアンのふいうちやhpの削れた状態でのカイオーガのしおふきの圏内に入れます。また、ほかのポケモンでザシアンのきょじゅうざん圏内に入れるということを意識して立ち回っていました。
トルネロス(化身)
いたずらごころ | ![]() |
とくせいガード | |
あく | |
おくびょう | |
H183(228)-A×↓-B111(164)-C146(4)-D106(44)-S154↑(68) | |
こがらしあらし/おいかぜ あまごい/まもる |
C:あまり
HB:意地ウーラオス水テラすいりゅうれんだ最高乱数耐え
HD:こだわりメガネ217黒馬のダブルダメアストラルビット最高乱数きり耐え
S:おいかぜ下でブーストエナジーの発動した最速ハバタクカミ抜き
一時期大量発生した、ガラルマタドガス+特性ガードコライドンがきつかったです。そしてそこに対してイージウィンを生むためとくせいガードを採用。これによりそれ系統の構築には勝率100%を誇ったが、本選では当たらなかったです。
初めはちょうはつを採用していたが、相手のメンタルハーブをケアしなければいけないのと、サイコフィールドの存在などであまり打つことがなかったので、雨と追い風のターン管理のできるまもるに変更しました。
テラスタイプは悪であり、黒馬のアストラルビットとエルフーンのアンコールを主に意識している。あまり使わないが、一度二度詰めで使うことがありました。
構築にモロバレルを採用したことにより無理においかぜを使う必要がなくなったため実はあまり選出しなくなりました。
パオジアン
わざわいのつるぎ | ![]() |
きあいのタスキ | |
ステラ | |
いじっぱり | |
H156(4)-A189↑(252)-B100-C×↓-D85-S187(252) | |
アイススピナー/ふいうち かみくだく/まもる |
火力を求めるため意地っ張りAS。
テラスタイプは最後の手段として技威力で押し切るためにステラタイプ。ただ氷技を強化する目的で使うことはなかったので悪テラスでもよかったかもしれないです。
つららおとしを外して負ける展開が嫌+ミライドンに対してのフィールド破壊がかなり偉いという点を評価してつらら落としではなくアイススピナーを採用。フィールド破壊によりザシアンがミライドンの行動を耐えたり、モロバレルのキノコのほうしの圧力ができたりとかなり活きました。
タケルライコ
こだいかっせい | ![]() |
とつげきチョッキ | |
でんき | |
ひかえめ | |
H231(244)-A×↓-B115(28)-C192↑(140)-D113(28)-S104(68) | |
じんらい/エレキネット りゅうのはどう/ボルトチェンジ |
HB:テラス時白馬のブリザードランス大体2耐え
HD:黒馬のてだすけテラスゴーストテラ眼鏡アストラルビット耐え
S:準速50族+2かつ無振り85族-1
C:耐久振りしんぴのしずくウーラオスがじんらいで落ちる可能性を高くしたいため高め
おいかぜ下の行動を意識してもう少しSに振りたかったが、うけだすことが多いポケモンであり耐久がかつかつであったため断念しました。
このポケモンは電気テラスを切った後のエレキネットがかなり強く、そのためでんきテラスにしました。白馬構築に対しては使うことが多々ありました。
とつげきチョッキの枠が余ったため採用できたポケモンであり、突撃チョッキの存在のおかげで基本何の技でも耐えるので、そこからのエレキネットやボルトチェンジでの盤面操作に何度も助けられました。
モロバレル
さいせいりょく | ![]() |
ゴツゴツメット | |
みず | |
のんき | |
H221(252)-A×-B121↑(156)-C105-D113(100)-S45 | |
まもる/キノコのほうし かふんだんご/いかりのこな |
もう少しBに振る調整案もあったが結局BDのバランスがよく、一番慣れているこの調整にしました。
僕はモロバレルの真髄を守ると怒りの粉だと思っているので、キノコのほうしはほとんど打つことはなかったです。何ならキノコの胞子を切ってクリアスモッグを採用しようかと考えたほどです。基本的にはこのポケモンでヘイトを集めそこに飛んでくる技を守るで咎めるという立ち回りを意識しました。
またテラスタイプはみずで、白馬入りにはよく使いました。ただ使うタイミングを誤ると、ミライドンの電気技で飛んでいくのでそこには注意が必要でした。
選出と立ち回り
基本選出


後発:


これが最も柔軟に立ち回ることのできる選出であり、この出し方を最も多くしました。具体的にはミライドン+白馬、ザマゼンタ+黒馬の構築には基本この出し方をします。
モロバレルでザシアンを守りながら相手を削っていき、後発のパオジアンのふいうちや全体技であるカイオーガのしおふきで余ったポケモンを倒すというのを意識しました。
対コライドン


後発:


コライドンはルナアーラと組んでいることが多くこの二体に対してザシアンが強く出られるということで後発からザシアンを出します。そして晴れ構築にいるポケモン大体に圧力をかけられるパオジアンを初手にすることでテラスを強要しこちらが動きやすくしました。基本的にはパオジアンで暴れながら、タケルライコのエレキネットやボルトチェンジで盤面を整理していきます。
対ドガスコライ


後発:


特性ガードトルネロスの出番。相手は初手コライ+ドガスで来るので、そこに対してあまごい&こがらしあらしを打っているだけでよい盤面を作れます。おまけにこの構築はS操作手段を持たないので去り際に追い風をしながらカイオーガを出すことで、しおふきを連打するだけで試合を終わらせることができます。
裏選出


後発:


基本選出があまり刺さってなく出し方がわからなくなってしまった場合、このような出し方をする時があります。意外と刺さるのでお勧めです。
最後に
PJCSライブ本選の出場は初めてでしたが、top16という悪くない成績を残せてとても満足しています。WCSでも好成績を残せるように精進します。
またこの場を借りていつも僕の構築相談に乗ってくれたAme(@Ame899722298709)さんにお礼申し上げます。ありがとうございました!
チームID:XX3PNS
パーティ作成者
みさおのおかゆ
PJCS2025シニア13位
ダブル最終三桁×2