レンタルチームID: 0000 0005 JT54 KG
以下の記事の日本語訳です。
The farthest Italian conquest! – An Oceania Internationals Champion Team Report | Victory Road
はじめに
皆さん初めまして。Marco Silva(@marc0fier0)です。
Oceania International Championships 2020で使用し、優勝することができた構築を紹介します。
構築経緯
Federico Camporesi(@FedeCampoVGC)と一緒に構築を組みました。まず私たちは構築の核となるグッドスタッフ的な要素を色々と試すところから始めました。バンギラス+ドリュウズ、インテレオン+サポート要員、アイアントなどを試しましたが、どれもしっくりきませんでした。
そこで、以前のBochum Regionalsで使用してFedericoがシニア優勝、私が6勝3敗でTOP64という結果を残していた、とつげきチョッキジュラルドン+エルフーン+こだわりスカーフウオノラゴンの3体を軸とすることにしました。
以前は残りの枠にウインディ、カットロトム、カビゴンの3体を採用していましたが、Bochum RegionalsとDallas Regionalsの後、この3体が以前ほど強くないと感じたため、Oceania Internationalsに向けて構築を組み直しました。軸となる部分は残しつつもより多くのマッチアップを勝ち抜けるよう、対アイアント、インテレオン、リザードン構築を特に意識しました。
個別解説
ジュラルドン
特性 | すじがねいり |
持ち物 | とつげきチョッキ |
性格 | ひかえめ |
実数値(努力値) | 177(252)-*-136(4)-176(156)-75(36)-113(60) |
技 | ラスターカノン/りゅうせいぐん 10まんボルト/ボディプレス |
・うそなき+ダイスチルでH191-D137トゲキッスをリリバのみ込みで確定1発
・うそなき+ダイサンダーでD1段階上昇のH191-D137トゲキッスを確定1発
・A2段階上昇ドリュウズのダイアースをB1段階上昇ダイマックス状態で確定耐え(76.2~89.8%)
ラスターカノン、りゅうせいぐん、10まんボルトは必須だと思いました。ダイマックスが切れた後も、ダイスチルで上げたぼうぎょを活かして火力を出すことができるボディプレスを最後の技に採用しました。
耐久を確保するためにHPに全振りすることはほぼ確定で、素早さは最速ラフレシアを抜くことができる値に設定しました。
エルフーン
特性 | いたずらごころ |
持ち物 | きあいのタスキ |
性格 | おくびょう |
実数値(努力値) | 136(4)-*-105-129(252)-95-184(252) |
技 | おいかぜ/ムーンフォース うそなき/まもる |
唯一特徴的な点はまもるの採用ですが、相手のねこだまし+攻撃で1ターン目に倒されることを防いだり、おいかぜ最終ターンにまもるを使い、次のターンに再びおいかぜを展開したりできるようになります。
ウオノラゴン
特性 | がんじょうあご |
持ち物 | こだわりスカーフ |
性格 | いじっぱり |
実数値(努力値) | 166(4)-156(252)-120-*-100-127(252) |
技 | エラがみ/いわなだれ かみくだく/ドラゴンダイブ |
当初はドラゴンダイブの代わりにサイコファングを使っていましたが、壁を貼ってくるオーロンゲが以前ほどいないと調整段階で感じたため、ドラゴンダイブに変更しました。他の技候補はこおりのキバでしたが、ドラゴンダイブでよかったと思います。
性格いじっぱりでもこだわりスカーフを持つことで最速インテレオンを抜くことができ、多くの相手を上から攻撃することができます。
ニンフィア
特性 | フェアリースキン |
持ち物 | せいれいプレート |
性格 | ひかえめ |
実数値(努力値) | 183(100)-76-86(4)-165(156)-151(4)-111(244) |
技 | ハイパーボイス/あくび でんこうせっか/まもる |
このニンフィアは通常とはやや異なった構成になっています。
まず第一にとても速く、素早さ操作をほとんどの試合で展開していきたいこの構築においては非常に役立ちました。おいかぜ状態で相手のいじっぱりスカーフヒヒダルマを抜くことができます。
でんこうせっかは予期せぬタイミングで不意を突いて相手を倒すことができ、あくびはトリックルーム構築とのマッチアップや終盤の詰めで役立ちます。
素早さ以外の残りの努力値はとくこうに多めに配分しました。
ヒートロトム
特性 | ふゆう |
持ち物 | オボンのみ |
性格 | おくびょう |
実数値(努力値) | 157(252)-*-127-126(4)-127-151(252) |
技 | 10まんボルト/オーバーヒート まもる/あくのはどう |
・A161アイアントの「いのちのたま」ダイロックをダイマックス状態で確定耐え(77~91%)
ダイマックスアイアントのダイロックを耐えるためにHPに配分しました。素早さを最速にすることで、一般的にロトム対面で先に動けると思われがちな相手のシャンデラやジュラルドンより速く攻撃することができます。
ローブシン
特性 | こんじょう |
持ち物 | かえんだま |
性格 | いじっぱり |
実数値(努力値) | 207(212)-198(156)-116(4)-*-95(76)-73(60) |
技 | まもる/ドレインパンチ マッハパンチ/れいとうパンチ |
・HP: 16n-1
・追い風状態で最速トゲキッス(145)抜き
HPを207にすることで、かえんだまによるやけどダメージや砂嵐などのダメージを最小限に抑えることができます。素早さは追い風下でトゲキッスを抜くことができる程度とし、残りはほとんど攻撃に配分しました。
主な先発
+
この構築の基本の先発です。追い風下で荒らした後、終盤に裏のポケモンで削れた相手を倒しきる展開を狙います。
+
マッチ戦の2本目、3本目に相手のバンギラス+ドリュウズ選出に合わせてこの選出をよくやりました。キリキザン+ゲンガー+トゲキッス構築に対してもこの選出をしていました。
+
対トリックルーム構築に対する選出です。ダイスチルによる防御上昇とあくびを絡めて相手のアタッカーを自由にさせないようにし、トリックルーム状態での相手の勢いを抑えることを狙います。
+
対リザードン構築、アイアント構築の基本選出です。ヒートロトムでダイアークを使うことで、相手のアイアントがシャンデラに交代してきたとしても次のターンのダイアーク+ムーンフォースで試合を有利に進めることができます。
+
インテレオン構築に対してのみこの選出をします。相手のオーロンゲがロゼルのみを持っていない限り、エルフーンがまもるを使いながらニンフィアがオーロンゲにダイフェアリーを選択するのが安定します。オーロンゲがロゼルのみを持っていた場合は、インテレオンを削って後発のウオノラゴンを通す展開を狙います。
厳しい相手
終盤にアイアントを温存される展開が非常に厳しいです。アイアントが出てきたときに対処できるよう、ヒートロトムをできるだけ大切に扱うよう心がけます。
間違いなく最悪のマッチアップです。
トゲキッスをできるだけ速く処理して後発のローブシンを通す展開を狙いたいですが、トゲキッスを大事に扱うプレイングをされた場合は崩すのが難しくなってしまいます。
おわりに
OCIC2020の決勝戦はこちらから見ることができます!
オーストラリアは非常に楽しく、とても素晴らしい体験をすることができました。一緒にいたイタリアの皆さん(Flagro, LeLe, Fede, Genius, Andrea)のおかげで良い時間を過ごすことができました。
・いつも支えてくれる家族と友達
・構築を一緒に組んでくれた@FedeCampoVGC
・ゲームプランを考えてくれた@peppemusicco
・毎試合前に元気付けてくれた@ayyyungal
・大会中ずっと支えてくれたIl Server、Squirrels、Stargazers
に感謝したいと思います。
次は世界大会Day2の招待出場権を狙っていきたいと思います!ロンドンでお会いしましょう!
レンタルチームID: 0000 0005 JT54 KG
執筆者
fra(Marco Silva)
主な実績
WCS2018 TOP16(シニア)
WCS2019 25th
LAIC2020 TOP16
OCIC2020 優勝