レンタルチームID: 0000 0003 2HCL K8
はじめに
どうも三ツ矢(@CobalionMitsuya)です。
今回は日本一決定戦の本戦で5勝1負(×〇〇〇〇〇)最終1552で恐らく50位内を達成し、2021年の全国大会の権利を獲得できた構築を紹介しようと思い、リバティノート様に寄稿させていただきました。
この構築はきっかけから立ち回りまで全て天音(@_amanenene)と通話しながら組みあげましたが、これはどちらの案か〜というのはあまり興味を持たれないと思うので書きません。
基本的には環境の概観把握は天音に任せ、伝え聞いた印象を元にして僕が構築の大まかな部分を作って数値や技、プランを2人で検討していく流れでやっていました。なお、天音とは数値の1とも違わない全く同じ構築を持ち込みました。
構築経緯
僕と天音は日本一決定戦の予選でようやく権利を手にした組で、その直後から色々な構築を触っていく中で、後発のフシギバナ+コータスに安定して対応出来る構築が多くないことに気づきました。
そんな中で対戦をこなしていき、対戦相手が使っていたバンギサマヨバナコーギャラキッスの並びが魅力に感じたので真似させていただきました。
しかし、イマイチギャラとキッスの採用理由がわからなかったので断念します。ここでいくつかの課題と長所が明確になりました。
・天地魔闘スタンという先行構築が存在し、バンギサマヨバナコーの並びでは、襷最速バンギ+サマヨの先発が強く意識される
・フシギバナはダイマックスしなくても強い
・先発コータスが若干流行っていて、HBあくびボディプレスが多いが後発前提ならアタッカーの方が強い
・フシギバナを立てる前にダイジェットや追い風などs操作を通された上でサマヨールに挑発を押されると負ける
・トリックルーム構築にはコータスがいる以上元々それなりに戦える
こんなところですが、これらは十分解決の余地があると感じました。まず考えたのはバンギラスのアタッカー型への変更と、とある追い風ユーザーの採用です。
まず、襷バンギラスはパワーがなく特にサマヨールと出した際相手が悠長に動いてくることが気になりました。当初、襷バンギラス+サマヨールは相手に先行ダイマックスさせる後攻ダイマックス型構築の代名詞として流行しましたが、今では相手も中々先行ダイマックスをしてくれません。それに、上で書いたようにフシギバナはダイマックスしなくても強いのにバンギサマヨバナコー選出ではほとんどフシギバナしかダイマックスの可能性がないのは勿体ない気もしたためです。
アタッカーバンギラスであればダイマックスしてもしなくても及第点の活躍をしてくれるでしょうし、襷バンギラス+サマヨールへの意識が強く舐めた動きをしてくる相手にはトリックルーム→地ならし保険で一気にゲームエンドまで持っていくことを狙いました。
次に、この型のバンギラスを採用するのならば追い風役兼初速が速いアタッカーとして絶対に構築にマッチしてくれるであろう引き出しを過去の経験として持っていたので早速それを試してみることにしました。それが「こだわりスカーフ」を持ったウォーグルです。
猫騙しさえ打たれなければほぼ確実に追い風を張れますし、最近の猫騙しユーザーは威嚇であるガオガエンであること、当時フシギバナ+コータスに強いコマとしてダイマックスウォーグルが注目されていたことから猫騙しはそれほど受ける機会がないと考えました。実際このポケモンの採用は大正解で構築の完成にグッと近づきました。
この時点で強い選出の形は
・+@1 +
・+ +
が想定され、ウォーグルの隣に置くポケモンが重要になってきます。ウォーグルが追い風を貼ったあと、ダイマックスをする(あるいは一旦交代する)パターンを考えると、隣のポケモンを倒された上ウォーグルも削られるのだけは避けたいです。どちらかが倒されるのであればもう一方は無傷で残って欲しい、ということです。
こうした状況を考えるとバンギラスから剥奪した「きあいのタスキ」を持ったポケモンが最後の一枠として妥当でしょう。追加の条件として、ウォーグルと共に出すことを想定すると、イエッサンのワイドフォースで両方削られないようにできるポケモンが好ましいと考えていました。
そんな中で、まずは悪ウーラオスがかなり魅力的な選択肢に感じました。ウーラオスは悪くないチョイスだったとは思いますが、トゲキッス+エースバーン等のダイマックスアタッカーが非常に厳しいという問題点を抱えることとなりました。そこで使用可能ポケモンのプールを見ながら唸っていると、””””発見””””。
ワニくん(「100日後に死ぬワニ」より)こと、ワルビアルです。
威嚇を持っておりエースバーン等と対面した際ウォーグルの耐久を底上げでき、悪タイプなのでワイドフォースが効かない、地震を打つ際のウォーグルとの噛み合い、挑発を打ててモロバレルや後発サマヨールにも対応可能と全ての面で求める条件に合致していました。
これを採用したところ、環境に存在する構築のほとんどに五分以上の相性を取れることが確認できたので、バンギラスサマヨールフシギバナコータスウォーグルワルビアルの6体で構築を確定することとしました。
構成
バンギラス
特性 | すなおこし | |
持ち物 | じゃくてんほけん | |
性格 | いじっぱり | |
実数値(努力値) | 207(252)-185(116)-134(28)-*-121(4)-95(108) | |
技 | いわなだれ/うっぷんばらし ばかぢから/まもる |
調整
S: 追い風下で最速エースバーン抜き
・うっぷんばらし: ポリゴンZに対して大きなダメージを期待できるのが強い。
・ばかぢから: バンギラスミラーで必要な技。等倍未発動うっぷんばらしよりも初撃のダメージが大きい。
サマヨール
特性 | おみとおし | |
持ち物 | しんかのきせき | |
性格 | のんき | |
実数値(努力値) | 147(252)-*-188(164)-*-162(92)-28 ※S個体値4〜5 | |
技 | ナイトヘッド/じならし サイドチェンジ/トリックルーム |
・じならし: バンギラスが遅くはないので初ターンでバンギラスを守らせて上をとるテクい運用も可能。
・サイドチェンジ: 現環境でサマヨールには必須と考えている技。格闘を無効にできるのでバンギの横で無類の強さ。
フシギバナ
特性 | ようりょくそ | |
持ち物 | いのちのたま | |
性格 | ひかえめ | |
実数値(努力値) | 155-*-104(4)-167(252)-120-132(252) | |
技 | リーフストーム/ヘドロばくだん だいちのちから/まもる |
・だいちのちから: 以前はそうでもなかったと思うがガオガエンが増えすぎたので必須。
ウェザーボールを採用しているフシギバナには勝てません。
コータス
特性 | ひでり | |
持ち物 | もくたん | |
性格 | れいせい | |
実数値(努力値) | 176(244)-*-160-150(252)-92(12)-22 ※S個体値0 | |
技 | ふんか/ねっぷう あくび/まもる |
・あくび: アタッカーとあくびのハイブリッドはそこそこ珍しいが、タイマンでめちゃくちゃ強い型。コータスの単体性能の低さがずっと気になっていたので単体性能の底上げを狙ったところこの型に行き着いた。
非ダイマックスセキタンザンにも勝てちゃったりしたので強いと思います、あくび。
ウォーグル
特性 | まけんき | |
持ち物 | こだわりスカーフ | |
性格 | ようき | |
実数値(努力値) | 176(4)-167(188)-103(60)-*-96(4)-145(252) | |
技 | ブレイブバード/インファイト とんぼがえり/おいかぜ |
HB: 威嚇なしで陽気珠エースバーンの130ジェット(スチル)を耐える(ダイマックス時2耐え)
・こだわりスカーフ: 前提として、ダイマックスすれば解除できる。スカーフ追い風だけの一発屋ではなく、フィニッシャーとしても雑な削りとしても強い。ダイマックス個体が多かったのもあり、ダイマックス前提の立ち回りをされることが多く、非常に助かった。
・とんぼがえり: 一応味方のバンギラスに打って保険発動のムーブがある。ラプラス構築にそれなりにやる。
・おいかぜ: ダイマックス時ダイウォールになるのが偉すぎる。
ワルビアル
特性 | いかく | |
持ち物 | きあいのタスキ | |
性格 | いじっぱり | |
実数値(努力値) | 171(4)-185(252)-100-*-90-144(252) | |
技 | じしん/いわなだれ イカサマ/ちょうはつ |
調整
S: ダイマックス後のウォーグル-1(ダイナックルの恩恵を受けられる)
・じしん: 追い風後、炎エースバーンの弱点をとれるのが非常に強い。
・いわなだれ: 怯ませたい時に打つ。
・イカサマ: テラキオン+ドラパルトに一度地震から入って様子を見た後、ドラパルトダイマックスであれば押せるのが強かった。
・ちょうはつ: 現環境でめちゃくちゃ強い技、ダイジェットを受けた最速モロバレルの上から挑発を打てるのは偉い。
選出と立ち回り
意識するのはどのような状況であってもなるべく自分が先に行動する盤面を作り続けることです。
また、ダイマックス権はバンギラスかウォーグルかフシギバナが流れに応じて切る〜くらいの認識でいいです。先発ダイマックスもしますしもちろん後発ダイマックスも多いです。
基本選出
先発:+
後発:+
エースバーン構築には基本これ。ジェットを複数回決められてもフシギバナに追い風+日照りがかかれば流石に抜かれようがないのでだいぶ有利。
ミロカロスがいても結局勝てることがほとんどなのでこの選出をしていた。ミロカロスがダイマックスしようものなら本当にありがたい。
一番この構築でパワーが高く色々な手に対応することが可能なので、困ったらこれを出していた。ミラーもこれ。
対ドラパルト軸
先発:+
後発:+
ドラパルトがいると初手でドラパルトを取らないとフシギバナではドラパルトに対してリカバリーが効かないので、バンギラスの選出が必要になってくる。
対エルフーン+エースバーン
先発:+
後発:+
エルフーンを倒してトリル下のコータスを通すことを意識する。
基本選出で出して、ウォーグルをコータスに即引きするのも手らしいです。天音さんが言ってました。
対ポリゴンZ
先発:+
後発:+@1
初手でダイアークを打たれがちなのでサイドチェンジからうっぷんばらしを打つとアドが取りやすい。2ターン目以降ダイマックスをするかは状況に応じて。
裏も取り巻きに応じて変えていいと思うがバンギラスにダイマックスを切らないパターンも考慮してフシギバナの優先度はかなり高い。
対トノグドラ
先発:+
後発:+
天候の取り合いになるので、割とプレイヤーの腕次第。
対ラプラス
先発:+
後発:+
前述の通り蜻蛉ダイロックのワザップを決めに行ってもいいし、遅いゲーム展開を狙って別の選出をするのもあり。
対ダイマキッス
先発:+
後発:+@1
不利。選出画面でキッスがダイマックスするかどうかを判断することは難しいので基本有り合わせで立ち回るしかないのだが、もしも相手がキッスダイマックスという確証があるのであればウォーグルバンギラスで圧力をかけていくのが妥当。
さいごに
天音と構築を考えたのは今回が初めてだったのですが、非常にやりやすかったので感謝してますし、実際強い構築が組めました。究極の御三家使いだけありますね、やっぱね。
今までの経験も振り返って構築共有する相手は一定以上の実力があることは勿論ですが、毎日考察通話してもストレスにならない程度には仲のいいオタクじゃないとダメだなと思いました。
質問とか諸々あったらDMでも送ってください、賢者でない、ポケモンが強い、どちらか満たしてたら無碍にはしません。天音に聞く方が無難でしょうけど、天音さんは就活で忙しそうなので手を煩わせるのは可哀想だと思います。
以上です。
レンタルチームID: 0000 0003 2HCL K8
パーティ作成者
コバルオン三ツ矢
県南自動車学校の問題児三銃士(テラキオン赤沼 ビリジオン川西)のリーダー テラキオン赤沼は教官と喧嘩し、ビリジオン川西がスマホをいじっている頃、運転が下手すぎてコバルオン三ツ矢は無線教習からハブられていたのだ 実績:仮免実技落ち1回 本免見極め「このままじゃ落ちるよ」と言われる 本免学科89点