チームID: C3FQ8N

はじめに

初めまして。ビッチィ(@BTrickroomZ)と申します。

この度、先日行われたPJCS2024本戦において最終1位(9勝1敗)という成績を収めることができました。結果、リバティノート様に寄稿する機会を頂きましたので、ここに構築記事を執筆させて頂きます。本戦1位のほか、同じ並びで第3回予選抜け、シーズン16最終31位などの成績も叩き出した個人的レギュレーションFの集大成とも言える構築ですので、是非目を通していただければ幸いです。

構築経緯

クレセリア

トリックルームを軸とした構築を最も得意としており、尚且つ練度も高かったので、当然PJCSでもトリル構築を使用することを考えていました。その際、最も重要になるのはトリル展開役。私はここにクレセリアを選択しました。理由としては単純に耐久の数値が並外れている他、三日月の祈りを始めとした強力な補助技を数多く覚えるためです。

ディンルー

続いて、クレセリアと相性の良いエースを模索することになりました。私はこの枠に鉢巻ディンルーを採用することにしました。と言うのも、論者ケイトさん(@KateGame2)の動画で見た役割論理型(フルアタ攻撃努力値ぶっぱ)のディンルーの奇襲性と火力の高さ、地面/悪という攻撃面でのタイプの強さが非常に強力であると感じ、これをダブルバトルの戦術に落とし込む事ができれば活躍が見込めると思っていたためです。互いの特性の相性も良く、この2匹を基本の並びとするところから構築がスタートしました。

ガチグマあかつきモロバレル

続いて耐久特殊エースとしてガチグマ(アカツキ)を、ディンルーとガチグマに一貫する水、草、格闘を受ける事ができトリルとの相性が良いサポーターのモロバレルが構築に入り、すんなりと基本選出が決まりました。基本選出が決まれば必要なのは補完枠となるポケモン。この補完枠に求める条件は

1. トリル解除後、若しくはトリル展開ができない際に高速エースとなれること
2. スタンパやモロバレル、威嚇持ちを牽制できること
3. ハバタクカミやイーユイなどの高速低耐久を上から等倍1撃で撃ち抜ける物理火力があること
4. 天候パに強いこと
5. ガチグマと役割と異なる特殊アタッカーとなれること

の5つ。

サンダー-g

まずは1.2.3の条件を満たすポケモン。これを考えていた際、本当にたまたまBOXにいたガラルサンダーに目が止まりました。A125という高い種族値から飛行技最強クラスの技、ブレイブバードを撃つことができ、さらに格闘タイプ複合により飛行技が通らない鋼タイプや岩タイプに隙を見せず、おまけに特性の負けん気により対スタンにおいても良好。使用率は低いですが(当時使用率は80位くらいだった)可能性はあるポケモンだと感じて試運転してみたところ、想像以上の活躍をしたため、チームに入れることにしました。

コータス

続いて4.5の条件を満たすポケモン。これが中々見つかりませんでした。天候パに強いバンギラスは特殊エースにするには厳しい、しかし彼以外で天候に全対応するのは難しい…こんな感じでこの枠は本当に悩んでいました。そんな時、フリーザーキュウコンの並びが海外大会で結果を残し、環境に食い込んでいる事を知りました。見ての通りここまで氷技の一貫が凄まじい並び、対策しなければどう考えても吹雪連打で蹂躙されてしまいます。何としてもそれだけは阻止しようと思い、雪を日照りで切り返すことができ、炎技の火力が一級品であるコータスを最後の補完枠として採用しました。

長くなってしまいましたが、以上6匹で構築が完成しました。

クレセリアディンルーガチグマあかつきモロバレルサンダー-gコータス

個別解説

クレセリア

特性ふゆうクレセリア
持ち物メンタルハーブ
テラスタイプほのお
性格ずぶとい
実数値(努力値)H224(228)-A×-B174(228)-C95-D147(52)-S105
ムーンフォース/みかづきのいのり
トリックルーム/てだすけ
調整
・雨補正込みしんぴのしずく+水テラスの特化すいりゅうれんだ確定耐え
・みかづきのいのりの効率を考えHP4n
・ハバカミイーユイのことを考え気持ちD振り

トリル展開役にして、ただでさえ硬いトリルエース達の耐久の補助も行う事ができるまさに構築の軸です。選出率は1位でした。持ち物のメンタルハーブは挑発でトリルを止めに来る相手にめっぽう有利で、対策手段がそれしかない相手にはイージーウィンを掻っ攫うことができます。アンコールへの耐性を持てるのもgood。

テラスタイプはほのおです。当初はフェアリーで運用していましたが、追い風軸にありがちな鉢巻あんこくきょうだ+眼鏡ゴールドラッシュの集中や晴れ+炎オーガポンのつたこんぼうが受け切れないと感じ、それらに耐性を持つためのほのおに変更しました。

唯一の攻撃技としては悪ウーラオスやトドロクツキ、パオジアンなどへの打点になるムーンフォースを採用。Cダウンの上振れも期待できる強力なわざであり、本戦でも活躍してくれました。

ディンルー

特性わざわいのうつわディンルー
持ち物こだわりハチマキ
テラスタイプくさ
性格ゆうかん
実数値(努力値)H233(20)-A176(236)-B161(124)-C×-D116(124)-S58 ※S個体値31
じしん/じだんだ
じごくづき/ストーンエッジ
調整
・H4n+1、A11n
・A実数値178までのゴリランダーのフィールド補正込みウッドハンマー確定耐え
・C187ハバタクカミの眼鏡ムーンフォース確定耐え

火力、耐久を兼ね備え、味方の特殊耐久の補助までこなすこの構築の重鎮です。選出率は2位でした。前述の通りクレセリアとの相性は非常に良く、不意の高火力を押し付けながらトリルを展開する動きが安定して強かったです。

テラスタイプはゴリランダーや水ウーラオスなどのくさ、みず技に切り返したり相手の粉技を無効化できるくさタイプにしました。正直耐性のみを考えるならドラゴンテラスにしたかったのですが、流石にトリル構築で相手のモロバレルは無視できないと感じて泣く泣くくさテラスに。

技構成で一際目を引くストーンエッジは構築単位で極めて重いガラルファイヤーや蝶舞ウルガモスを一撃で倒すために採用。本戦で撃つ機会はありませんでしたが、ランクマでは何度か活躍してくれました。

ガチグマ(アカツキ)

特性しんがんガチグマ
持ち物とつげきチョッキ
テラスタイプノーマル
性格れいせい
実数値(努力値)H208(156)-A×-B156(124)-C198(196)-D89(28)-S64
ブラットムーン/ハイパーボイス
だいちのちから/しんくうは
調整
・H4n、C11n
・ウーラオスの特化インファイト確定耐え≒実数値198までのすいりゅうれんだ確定耐え
・あまりD

圧倒的火力と受けが効かない技範囲を持つ特殊方面のエースです。選出率は3位でした。元々はシルクのスカーフで採用していたのですが、特殊耐久があまりにも心許ないこと、火力アイテムがなくても十分な破壊力があることから持ち物はとつげきチョッキを選択。HBにかなり振っているところを持ち物で特殊耐久まで補うことで、かなりの場持ちの良さを実現しました。

テラスタイプはブラッドムーンの確定範囲を伸ばすためノーマルを採用しました。技について触れるとしんくうはが非常に偉く、襷を削ったパオジアンをほぼ一撃で倒すことができます。読まれることもあるため基本最後まで隠しておき、戦況が動きそうなタイミングで撃つことが重要でした。

モロバレル

特性さいせいりょくモロバレル
持ち物ゴツゴツメット
テラスタイプほのお
性格のんき
実数値(努力値)H220(244)-A×-B121(156)-C105-D114(108)-S31 ※S個体値0
キノコのほうし/いかりのこな
かふんだんご/クリアスモッグ
調整
・H4n
・陽気パオジアンのつららおとし確定耐え
・あまりD

その小さい体で物理アタッカーに真っ向から立ち向かうクッション要員です。いわゆる相棒枠ですが、選出率は4位でした。キノコのほうしという最凶技といかりのこなであいての行動を縛りながら、隙を見てかふんだんごを味方に入れる動きが非常に強力でした。持ち物のゴツゴツメットは水ウーラオスやテツノカイナなどの接触技をメインウェポンとする相手に対して強く、ゴツメダメージを食らいたくない相手が攻めあぐねたり立ち回りが歪んだ隙にキノコのほうしを入れることで勝利を強固なものにします。余った技枠にはクリアスモッグを採用。これは合体寿司や太鼓カイナに対するメタで、撃った瞬間降参されることもありました。

テラスタイプはみずで使用していましたが、本戦前日にほのおに変更。これはほのお、こおり技に対してテラスを切った後にくさタイプに対しての耐性を失わないようにするための変更でしたが、本戦でテラスを切る機会がなかったため意味があったのかは不明です。

ガラルサンダー

特性まけんきガラルサンダー
持ち物こだわりスカーフ
テラスタイプみず
性格いじっぱり
実数値(努力値)H167(12)-A194(252)-B111(4)-C×-D111(4)-S150(236)
ブレイブバード/インファイト
らいめいげり/はたきおとす
調整
・漢のA特化
・準速スカーフウーラオス抜き
・あまり耐久

補完枠その1。選出率は5位。陽気パオジアンのつらら耐え調整のハバタクカミをブレイブバードで最低乱数を引かなければ一撃で倒すほどの火力を持ち、トリルがない状況で無類の制圧力を発揮します。

技構成としては最大火力のブレイブバードインファイト、奇襲性が高くサーフゴーのこだわりアイテムを奪ったりエスパータイプへの打点になるはたきおとすは確定。残り1枠は悩みましたがインファイトやブレイブバードで耐久を削りたくない時に撃てるようにらいめいげりを採用しました。が、本戦で使用機会は訪れず。私が予選で使用していたてだすけや、使い勝手のよいとんぼがえりなど強力な技を多数覚えるので、この枠は好みに合わせて変更すると良いでしょう。

テラスタイプはこおり技を意識してみずタイプにしましたが、例によって本戦では使用しませんでした。他の選択肢としてはゴーストやはがねがあるでしょうか。

コータス

特性ひでりコータス
持ち物こだわりメガネ
テラスタイプくさ
性格れいせい
実数値(努力値)H177(252)-A×-B160-C150(252)-D91(4)-S22 ※S個体値0
ふんか/かえんほうしゃ
ソーラービーム/だいちのちから
調整
HCぶっぱ

補完枠その2。基本的に雨、雪パとコータスがいないトリル構築にのみ繰り出す超ピンポメタ要員です。間違いなく強いポケモンですが、相手の古代ポケモンやほのおタイプを強化してしまうのが非常に痛く、ランクマッチではコータスを出さずにモロバレルやサンダーを出していれば勝っていた、と感じる試合が多かったため本当に必要な時以外は出さないように意識していました。とは言え刺さる時は本当に強く、予選では眼鏡ふんかで全てを一掃する活躍も見せてくれました。

テラスタルはくさ。みず技やじめん技、粉技への切り返しとして採用していますが火力を追い求めるならほのおの方が良いでしょう。残念ながら本戦では一度も繰り出せませんでしたが、選出圧含めこのポケモンの活躍なくして今回の結果は得られなかったでしょう。

選出と立ち回り

基本選出1

先発:クレセリアディンルー
後発:ガチグマあかつきモロバレル

8割方これです。本戦は10戦中9戦これでした。基本的に開幕トリックルームでディンルーは裏に通りが良さそうならじしん、トルネロスなどの飛行タイプやリキキリンなどのエスパータイプが先発で出てきたらじごくづき、ガラルファイヤーやウルガモスがいたらストーンエッジといったような技選択をします。あからさまにトリル封印やトリル返しをしにきているような選出をされた場合はいきなりてだすけ+じしんを選択します。その後はみかづきのいのりやかふんだんごで上手い具合に回復しながら攻めサイクルを繰り返します。テラスはなるべくディンルーかガチグマに切りたいですが、危ないと思ったら迷わず切ることを勧めます。

基本選出2

先発:クレセリアディンルー
後発:ガチグマあかつきサンダー-g

所謂アグロ追い風と呼ばれる構築やモロバレルの刺さりが悪い相手に出すことが多い、基本選出のパターン2です。アグロ追い風のリキキリンは耐久に振っていないためじごくづきは勿論手助けじしんでも大体1撃で倒すことができますし、仮にトリル封印されたとしてもサンダーがイーユイやウーラオスを上から貫いて勝つことができます。リキキリン+悪ウーラオスを初手で出された場合はムーンフォースをウーラ方向、じごくづきをリキキリン方向に撃ってどちらか刺さればOKという思考で動いていました。早い段階でこういった動きを確立できたことでこの手の構築にはランクマ、PJCS含め全勝しています。

対雪パ

先発:クレセリアディンルー
後発:ガチグマあかつきコータス

確実に天候合戦に勝てるようコータスを後ろから出し、凍らされること防ぎながら有効打を叩き込む事を狙う選出です。雪パには補完としてタケルライコが入っていることが多く、ディンルー及びガチグマのじめん組の体力をいかに残した状態でライコと対面させるかが重要でした。雨パやトルネロスへの依存度が高そうなトルネウーラにも同じ選出をすることが多かったです。

対テツノカイナ

先発:クレセリアディンルー
後発:モロバレルコータス

ディンルーとかくとう技が一貫してしまう上、トリル下で上を取られる可能性が高いためカイナ相手にガチグマは出せません。クッションとゴツメでの削りを考えモロバレルを、カイナにとって最もメジャーであるくさテラスを牽制するためコータスを選出して対抗します。

対エルテラ

先発:サンダー-gガチグマあかつき
後発:クレセリアディンルー

初手ブレイブバードとしんくうはでエルフーンに集中して袋叩きを阻止。その後はサンダーをクレセに引くなどして柔軟に立ち回る。

不利な相手

ビルドアップをしてくるコノヨザル、ヒスイヌメルゴンがキツイです。元々の耐久が高い上にどちらもかくとう技を習得し、さらには特性でモロバレルすら封殺してくることがあるためこちら目線で非常に戦いにくく、当たりたくない相手でした。一応積みきられる前にサンダーやガチグマをぶつけて押し切ることもできなくはないですが、それでも苦しいことに変わりはありませんでした。
また、パオジアンも受からない火力のこおり技を撃ってくる上に怯みでこちらの戦術を潰してくるため相手したくありませんでした。

さいごに

昔から強い思い入れがあるモロバレル、今作のイチオシポケモンであるディンルーを活躍させることができて素直に嬉しいです。この結果に満足せず、決勝大会、そしてWCSまで邁進していきたいと思います。またフレ戦をしてくれた方々や応援して下さった方々、忙しい中アドバイスを下さったにゃんさん(@nyanO905)に心より感謝申し上げます。レンタルは出しておくのでよければ使って頂けると幸いです。

また、構築や本戦の取り組みなどに関して質問などがあればお答えしますので(@BTrickroomZ)まで気軽にご連絡下さい。それではここまで読んでいただきありがとうございました!!

チームID: C3FQ8N

パーティ作成者

ビッチィ

ツイッター

トリックルーム以外使えない大学生です。 TNパラガス。気軽に話しかけてください!S16ランクマ 31位 PJCS2014 予選7位(ジュニア) PJCS2024第3回予選抜け 本戦1位 使用構築「最高到達点ディンクレセ」 #かんなファミリー

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