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はじめに
こちらでは初めましてとなります。ミガワリ(@migawari3)です。
普段は構築記事を自分のブログでばかり書いていますが、今回は縁があってリバティノートの方にポケモン日本一決定戦の本戦及び王者決定戦で使用した構築記事を寄稿することになりました。
自分のブログ上では構築の結論部分を軸にした記事ばかりを書いていますが、今回はリバティノートのフォーマットに合わせて構築経緯にフォーカスを当てた内容となっております。
これとは別に自分のブログでもいつもの結論ベースの構築記事も上げる予定ですので、そちらもよろしくお願いします。
構築経緯
シリーズ5はとにかく多くの人から「よくわからない」という言葉が出た環境でした。
事実私も未だにこの環境の奥底は見えておらず、もう一月だけシリーズ5を考えたいと思っているぐらいです。
というのもこのシリーズ5・・つまりはヨロイ島で追加されたポケモンたちはグッスタ(グッドスタッフ)向けの丸い性能を持ったポケモンよりも一部の能力が極端に強かったり、コンボが得意だったりと尖った強さを持ったポケモンが大変多い環境です。
ポリゴン2やウーラオスといった全体的に能力が高いポケモンも追加されていますが、キュワワー、ジバコイル、アローラガラガラ等シリーズ5より参入したポケモンを列挙していくとやはりコンボが得意だったり性能が尖っているポケモンの方が多く挙がります。
そういうわけでシリーズ4以前と比べるとグッスタ系の構築を使おうにも対策をとらなければならない戦術が圧倒的に増加、かといって尖った構築を採用する側に回っても構築の相性で勝ち負けが決まることがあったりとどの構築や考え方を信頼すればいいのか定まりにくい一面を持っていました。
それにより、皆が信じる構築や考え方のバリエーションも広く、当然構築の使用分布も広くなるため、あらゆる構築が存在する環境となるわけです。
しかし、構築単位では多岐にわたるこのシリーズ5にも種族単位なら絶対正義といっても過言ではない信頼性を持ったポケモンが1匹いて、それがガオガエンです。
8世代のガオガエンは本当の絶対正義だった7世代と違ってシリーズによって多少とはいえ強さが上下してるポケモンではありましたが、シリーズ5においては8世代の中では歴代最強といっていい立ち位置にいました。
というのもヨロイ島が追加された後のシリーズ4でも先駆けて使われた教え技で強化されたゴリランダーやイエッサンブリムオンに対して高いストッパー性能を持っていたこと、当然シリーズ5の新規要素において私が最もポケモンのパワーが高いと思っているキョダイマックスフシギバナを筆頭にした晴れパに対しても同じことが実現でき、とにかくヨロイ島で追加されたありとあらゆる要素に対して強いポケモンでした。
となるとガオガエンは当然自分が使うだけに留まらず、相手からも高い頻度で選出されるポケモンであると言え、以上よりシリーズ5で勝ちたいならば以下のような条件の構築を求めました。
2.ダイマックスエースはガオガエンによって性能が劣化しにくい(少なくともいかくすてゼリフバークアウトで簡単に腐らないこと)
この条件により行き着いたのがピントレンズを採用したダイマックストゲキッスでした。
ダイマックストゲキッスは元のトゲキッスのステータスの高さから並大抵のタイプ一致弱点攻撃+等倍攻撃程度では倒されることのない圧倒的耐久力を持っていて、特殊技で攻撃をするためいかくの影響もなく、仮にバークアウトを被弾したとしてもきょううん+ピントレンズで二分の一でなかったことにできる為、まさにシリーズ5で求めたガオガエンで停止しにくいありとあらゆるポケモンと戦うことができる絶対的信頼性を持ったダイマックスエースであると言えます。
ただし本当の意味で全てのポケモンに勝てるポケモンは流石にこのゲームには存在せず、トゲキッスと言えどダイマックスバンギラスぐらい性能が高くてトゲキッスに有利をとっているポケモンと殴り合えば、負けてしまうこともあります。
というわけで、ダイマックス権をトゲキッスにしか渡さないプランは避けたいと考え、もう1匹トゲキッス以外にダイマックス権を強気に渡せるポケモンが必要で、それには以下の条件を求めました。
2.ダイジェットができる
3.構築単位で求めたダイマックスエースの条件を7割ぐらいは満たしている
1はトゲキッスが勝てない相手に対してダイマックスを切る予定のポケモンということで当然の条件なので説明を省きます。
この中で一番大事な要件が2であり、トゲキッスをダイマックスエースとしているこということは当然構築全体がダイジェットによる素早さ上昇をプランに織り込んだ素早さ設定をしているわけです。ということはトゲキッス以外にダイマックスを渡した瞬間ダイジェットができないとなると構築全体が一気に低速になってしまい、相手に素早さでマウントをとられやすくなってしまいます。
なので、ダイジェットができるまたはそれと同格の素早さ補助手段を持っていることは必要な要件でした。
3つ目は今回のダイマックスエースに求めた根底の条件なので、トゲキッス程満たしていなくてもいいのである程度ガオガエンを誤魔化せる力を求めました。
それによって行き着いたのがエースバーンです。
エースバーンはトゲキッスと相性有利不利の関係が大きく異なっているポケモンであり、ダイジェットを打てるだけに留まらずリベロでタイプ一致なので超火力が出ます。
そして、相手を全体的に削ってから出す後続ダイマックスプランならばガオガエンに対してダイナックルによる火力修正が可能なので、語るまでもない単体性能の高さも相まって3の条件もクリアしています。
これによりトゲキッスとエースバーンのダブルエースの構築として固まりました。
エースは決まりましたがまだ戦術の基本方針を考えなければなりません。
つまりは先発ダイマックスに寄せるか後続ダイマックスに寄せるかですが今回は後続ダイマックスに寄せました。
ダイマックスエースに単体性能の信頼性が高いものを選んでいるとは言え、トゲキッスとエースバーンの2匹に絞っているので、初手に寄せると柔軟なダイマックスプランの変更が難しく抑え込まれやすいこと、トゲキッスが一致弱点を含んだ集中攻撃を耐える耐久力があることから相手に先にダイジェットが絡んだダイマックスで素早さ制圧されても切り返せる力があることの2点より後続に寄せる方が有益だと判断しました。
勿論あくまで基本プランであり、ガオガエンで抑え込みが難しいウォーグル系の初手ダイマックス構築には最初からエースバーンのダイマックスで迎え打つなど先発ダイマックスの選択肢も残しています。
これで残りの4匹も先発で対面性能が高いポケモンで固めるという方針から構築コンセプトが「有象無象の構築に対してトゲキッスを筆頭にしたパワーの高いポケモンで押し切る」という形で完成しました。
構成
トゲキッス
特性 | きょううん | |
持ち物 | ピントレンズ | |
性格 | ひかえめ | |
実数値(努力値) | 191(244)-*-115-156(12)-135-132(252) | |
技 | エアスラッシュ/マジカルシャイン ねっぷう/まもる |
ダブルダメージマジカルシャイン急所で163-96ドラパルト1発
130ダイフェアリー急所で150-116ダイマックスキングドラ15/16で1発
ダイマックス込でA187ドリュウズの珠130ダイスチル耐え
C195アシレーヌの珠ハイドロカノン耐え
C167フシギバナの珠ヘドロばくだん15/16耐え
準速(準速カメックスに抜かれないようにしたい。同族との速度判定。)
構築の軸です。
この指なしの攻撃技3つ構成となっていますが、構築自体がトゲキッスに攻撃をさせるための形をしているので、殴れない相手を限界まで減らすようにしています。
ピントレンズに関しても第一の理由は経緯で説明していますが、それ以外にもシリーズ5はドリュウズとロトムが減ったことが要因となりトゲキッスに弱点を突かずパワーの高い等倍攻撃で殴ってくるケースが増えたこと、エースバーンにダイマックス権を渡した時の非ダイマックス時の単体性能も考慮した結果となっています。
数値設定
トゲキッスは調整項目に書いている通り、HP特化付近に重要な耐久ラインが密集しています。
妥協案的にHP175でもこれより少し低い次元の必要ラインを満たしてはくれますが、191にするか175にするかの大きな差は素早さを最速まで伸ばせるか準速で止まってしまうかです。
今回はダイジェット+モロバレルに対してはエースバーンでダイジェットすることで対応が可能なことからも、トゲキッスが大体の攻撃を1発耐える耐久を優先したかったので最速を切ってHPを振り切る選択をしました。
とくこうは156にドラパルトへのマジカルシャイン急所時の結果を筆頭とした必要なラインが存在しここは絶対に切れなかったので、最速HSみたいな設定も実現はできませんでした。
エースバーン
特性 | リベロ | |
持ち物 | いのちのたま | |
性格 | ようき | |
実数値(努力値) | 155-168(252)-95-*-96(4)-188(252) | |
技 | かえんボール/とびひざげり ふいうち/とびはねる |
AS振り切り
トゲキッスと一緒に戦うサブエースです。
技構成はエースバーンの最も基本的な4つが採用されていますが、以下の理由からどれも切ることができませんでした。
とびひざげり → トゲキッスにとって戦いにくいポケモン全般(バンギラス、ラプラス等)は格闘打点で通りやすい。
ふいうち → 基本的に相手のドラパルトが先にダイマックスする想定の為、ほかのポケモンで半分削って残り半分を不意打ちで削る必要がある。エースバーンがダイマックスした際ダイアークビートにも移行可能。
とびはねる → 構築経緯で書いた通り、トゲキッスの相方のダイマックス候補はダイジェットしてほしい為必要。
この中でも一見切る余地がありそうなかえんボールとふいうちは馬鹿にならず、この二つはエースバーンがダイマックスしていないときの性能を強く担保する技です。
構築の始まりがトゲキッスでダイマックスしたいところから始まっている以上当然エースバーンでダイマックスせずにトゲキッスの隣で戦うシチュエーションが多く存在する為、まもるやちょうはつなどの絡め手よりもエースバーンの性能を最も高く出すこの4つの技が必要でした。
バンギラス
特性 | すなおこし | |
持ち物 | きあいのタスキ | |
性格 | ようき | |
実数値(努力値) | 175-186(252)-130-*-121(4)-124(252) | |
技 | いわなだれ/イカサマ ばかぢから/ちょうはつ |
AS振り切り
襷バンギラスのミラーで一方的に素早さ負けしたくないので最速
初手展開の軸となっているポケモンです。
後ろに控えているトゲキッス、エースバーンが盤面に出るまでにとにかく相手のHPを削っていき、相手の初手のリザードンにも隙を見せない点が魅力です。
シリーズ5では襷バンギラスと相互互換ともいえるポケモンとしてテラキオンがいるのでどちらを採用するか検討する必要がありますが、この構築は誰も初速でドラパルトを抜けず、トリックルームもない為、後続のエースバーンの不意打ち圏内に高速で入れることができるバンギラスを採用しました。
いわなだれはバンギラスの採用理由と一致する技なので説明を省略して、残りの3つの技は以下の理由で採用されています。
ばかぢから → 相手のバンギラス、ジバコイル等を始めたとした岩+悪では打点になりえない且後続のエースバーンとトゲキッスに繋げる際に削りたい相手への打点。
ちょうはつ→ 全体的に中速のポケモンが素の素早さで戦う構築の為、隣にアタッカーを置いたサポートなしのトリックルームを止める必要がある為採用。
この指とまれ等の妨害不可能なサポートに対しては攻撃に転じるまで時間がかかる為逃げ切るプランをとることができる。
イカサマに関してもう少し踏み込んだ説明をすると、ヨロイ島が解禁されて以来バンギラスはうっぷんばらしという対威嚇用の物理技を別に手に入れたので襷持ちのイカサマバンギラスは数を減らしました。
それでもイカサマを採用したのは「一度出したら倒れるまで交代しない」という基本方針が本当に大きく影響をしていて、威嚇+ドラパルトのダイドラグーンみたいなうっぷんばらしでまかないきれない火力軽減も無視できますし、馬鹿力を躊躇なく打てる状況をこの技が実現している点が本当に大きかったので、この技は最後まで生き残りました。
ガオガエン
特性 | いかく | |
持ち物 | フィラのみ | |
性格 | わんぱく | |
実数値(努力値) | 201(244)-136(4)-127(44)-90-126(124)-92(92) | |
技 | フレアドライブ/バークアウト ねこだまし/すてゼリフ |
C167フシギバナの珠130ダイアース耐え
Cランク-1.C150珠ラプラスの140ダイストリーム耐え
Aランク-1.A168エースバーンの珠とびひざげり15/16耐え
Aランク-1.A182ウーラオスの珠インファイト耐え
最速モロバレル抜き抜き
Sランク+1で準速ジュラルドン抜き
経緯で書いた通りシリーズ5はガオガエン使い得環境です。
てことは当然自分自身もノンストレスでガオガエンを採用できる構成を組む方が有益なわけで、たまたま綺麗にガオガエンが入ってきたというよりは綺麗にガオガエンが入ってくるように軸と周りを考えたという方が正しいかもしれません。
シリーズ5のガオガエンの大きな分岐はチョッキを持たせるか否かであり、これは晴れパのリザードンのダイジェットやフシギバナのダイアースに対して絶対的な行動権を残したいか、すてゼリフを打ちたいかで決まります。
今構築は、対面的な動きから後ろのエースを動かす方針を基本としている為、裏のエースの負荷軽減が大事になる関係ですてゼリフがかなり重要な技だったことから突撃チョッキは候補から外れました。
では他の持ち物候補ですが、イトケとフィラ等の回復アイテムが候補になり、これは環境によって有用性が大きく変わります。
環境にラプラスを始めとした水が多くいるとイトケが有効、バンドリや晴れと対面することが多いなら回復アイテムが有用になるわけですね。
王者決定戦ではいとう選手が本戦の段階でラプラスを採用した構築を使った上で公開したことから王者決定戦には持ち込まない可能性が高いと判断して、ラプラスより晴れの方が遭遇する可能性の方が高いことからフィラの実を採用しました。
結果として王者決定戦ではラプラスどころか水技の採用自体が私を除くとのっとん選手のドラパルトのダイビングだけだったので、この選択は大正解でした。
数値設定
必要な素早さを確保して、フシギバナの前で動けるDとエースバーンの前で限界まで動ける可能性を上げたBを設定したという感じです。
素早さは最速モロバレルより速くするというのがメインの理由ですが、実数92あるとSランク+1で準速ジュラルドンが抜けるので、エルフーンジュラルドンがたまにやってくるガオガエンに対するてだすけ+ダイドラグーンでガオガエンのバークアウトやすてゼリフを受けないようにする動きをエースバーンのダイジェットと合わせてケアすることができます。
ゴリランダー
特性 | グラスメイカー | |
持ち物 | バコウのみ | |
性格 | いじっぱり | |
実数値(努力値) | 195(156)-194(252)-113(20)-*-92(12)-114(68) | |
技 | グラススライダー/ウッドハンマー はたきおとす/ねこだまし |
GFウッドハンマーで187-95ダイマックスアシレーヌ12/16で1発
GFグラススライダーで157-128水ロトム15/16で1発
GFグラススライダーで175-121連撃ウーラオス11/16で1発
136ガオガエンのフレアドライブ耐え
189ドラパルトの130ダイジェット耐え
189トゲキッスの130ダイジェット急所耐え
エースバーンもトゲキッスも水単を殴る力が大幅に高いわけではない点、すなかきドリュウズにはどちらも負ける可能性があることからそこに強いポケモンとして採用しています。
ウッドハンマー → 固い水を殴ってもらうことから多数のダイマックス水を一撃突破できる攻撃技、草が通る方向に打つと裏にも一貫しやすいことから採用。
はたきおとす → ガオガエンのチョッキor回復木の実、ポリゴン2やサマヨールの輝石を筆頭とした後ろのキッスバーンが暴れるために邪魔になりやすい道具を消せるため採用。
ウッドハンマーは当時10まんばりきと枠と争っていて、10まんばりきなしでもダイマックスなしのジバコイルを突破できる、ダイマックスジバコイルは10まんばりきがあっても勝てないことがあることからウッドハンマーに軍配が上がりました。
ただし、当時はダイアースの有効性を考慮していなかった為、今考えなおすとダイアースを使うために10まんばりきを検討してよかったかもと思っています。
数値設定
A振り切りを必達としてS→耐久の順番で決定しています。
Aはそもそもゴリランダーにとって重要なラインが密集していますが、ギャラドスに対して最も圧力がかかるゴリランダーは火力が高いゴリランダーであることからも振り切りを選択しました。
それに伴って持ち物もギャラドスの前で2回行動できるバコウの実となっております。
アシレーヌ
特性 | うるおいボイス | |
持ち物 | しんぴのしずく | |
性格 | ひかえめ | |
実数値(努力値) | 183(220)-*-106(92)-183(164)-137(4)-84(28) | |
技 | ハイパーボイス/ムーンフォース ハイドロカノン/まもる |
ダブルダメージハイパーボイスで202-111チョッキガオガエン2発
ハイドロカノンで207-121砂バンギラス1発
A168エースバーンのリベロ珠130ダイジェット耐え
A172ドラパルトの珠130ダイホロウ耐え
ダイマックス込Aランク4.A142コバルオンの130ダイスチル耐え
Sランク+1で最速バンギ抜き
Sランク+2で最速リザードン抜き
他のポケモンがセキタンザンを抑え込めないことと、初手の中核になっているガオガエンとバンギラスはどっちもウーラオスに致命的に弱いので、強く出れる初手が欲しかったことから採用しました。
他のポケモンと比べると運用が限定的で、水フェアリータイプとして勝てる相手にしか戦いを仕掛ける気がありません。
その為、氷技不採用且持ち物もしんぴのしずくとなっています。
技は非ダイマックス時の運用を重視しているのでハイパーボイスを軸にした4つを固めていますが、相手が全体的に遅かったりセキタンザン相手だったりするとアシレーヌでダイマを切るのでそれ用にハイドロカノンも採用しています。
それを抜きにしてもハイドロカノン自体が欲しい時もあるので、とにかく最初に書いた通り水フェアリータイプとしてしっかり仕事をしてもらう運用を想定しています。
数値設定
草タイプと戦う気がないので最速モロバレルを抜く気はありませんが、ダイジェットの恩恵はある程度得たいので、素早さは1回と2回で必要なリターンを得られる設定値にしています。
耐久値はダイマックスしないで大体の行動保証が取れるステータスであり、この構築に限らずこれまでに使ってきたアシレーヌは大体このステータスに合わせているお気に入りの調整だったりします。
各選手パーティ公開後の選出と立ち回り考察
のっとん選手
先発:+
後発:+
前日に構築をコピーして知り合いと5戦ほど対戦テストした上で挑んでいます。
ガオガエンのバークアウトでジバコイルを止めるプランはドラパルトの弱点保険を踏むと即負けに繋がり、ガオガエンは刺さってるように見えて負け筋になりやすいことが発覚しました。
また、ガオガエンの捨て台詞→ドラパルトを出しながらジバコイルのダイナックルでドラパルトを強化しながらバンギラスを狙われるパターンも強力で辛かったです。
以上から、ジバコイルだけでなくドラパルトに対しても弱点保険を安易に使わせずに睨みを効かせる必要があることがわかり、ガオガエンを封印して今回の選出をすることに決めました。
ドラパルトに睨みを効かせているということは当然コーチングパターンにもある程度睨みを効かせていることになり、とにかくジバコイルを囮にしたドラパルトを通すプランを警戒していました。
しかし実際はトゲキッスガオガエンスタートの完全にジバコイルに全てを賭けた選出を3戦全て通してされて想定外のスタートでした。
といってもこちらとしてはドラパルトが絡んだプランはどう転んでも危険なパターンであることを知っていてそれを回避したともいえる状況だったので、本番時はもう少し冷静になれていればという反省点だらけの対戦でした。
シャンディ選手
先発:+
後続:+
ランクマッチで何度も対戦テストを重ねた晴れ系構築なので、選出が完全に固まっており、1戦目は迷わずこの4匹でいったと思います。
エースバーンは準速のフシギバナまでならダイジェット1回で抜かすことできる、トゲキッスは珠フシギバナのCランク+1のダイアシッドも耐えることができることから天候争いに勝つ必要はなく、とにかく初手でリザードン相手にバンギラスとガオガエンで圧をかけて盤面を見てトゲキッスとエースバーンの都合のいい方でダイジェットで走るといういつも実践しているプランで考えていました。
初手にウーラオスを出された場合は、バンギラスで積極的に馬鹿力を使うことを意識してコータスとセットでない限り砂で落ちるようにするといったプランも考えており、それが崩れた場合は2戦目の初手にアシレーヌを出したりエースバーンから走ったりする選択も考えたかもしれません。
いとう選手
先発:+
後発:+
本当はイエッサンが絡んでいる相手だとバンギラス+ガオガエンで徹底的にマークしたいところですが、初手エースバーンで崩れてしまうのでバンギラスを断念してアシレーヌにすることで崩されない選出です。
また、配信からいとう選手のイエッサンのHPが145であることが確認できた為、連撃ウーラオス意識のBC振りでない限りは、H振りイエッサンよりは最遅である可能性が低いとも判断していました。
後続のゴリランダーは相手のサマヨールのトリックルームからでてきたバンギラスを流すためのポケモンであり、最終的にバンギラスを流してアーマーガアの前にピントレンズトゲキッスを出すパターンを想定していました。
ただ正直いとう選手がアーマーガアに寄せた選出なのかエースバーンに寄せた選出を選ぶかでこちらの必要なプランが大きく変わる為、2戦目以降の選出は1戦目の結果を受けて大きく変わっていくと予想していました。
さいごに
公式配信やリバティノートでも紹介されましたが、私は2004年から今までに至ってポケモンの公式大会に出続けており、他の現役ポケモンプレイヤーと比べても際立って長いプレイヤー歴を持っています。
その割には全国大会にまで駒を進めたのが今年が初めてということで、本当に長い期間をかけてここまで進むことができました。
ただ王者決定戦においては正直冷静さに欠けすぎていたと断言できるぐらいの試合運びしかできず、見えていたはずの勝ち筋を自ら放棄するようなプレイングが多数見られた点は悔やむところでした。
負けるにしてもやること全て出し切ってた上でありたいという気持ちがとても強いので、来年の全国大会においては気持ちを落ち着かせて対戦したいと思っています。
レンタルチームID:0000 0008 6TBD 0K
パーティ作成者
ミガワリ