はじめに
こんばんは、ユウキ(@yuki_rotom)です。
PJCS2021本戦のルールが発表されたので、予選を突破した使用パーティの詳細を公開します。
来月から全国ダブルということで伝説ありルールが出来るのも残り半月ですが、記録として。
戦績
PJCS2021予選
勝敗:30勝8敗
勝率:78.9%
最高/最終レート:最高最終1767
順位:28位/34146名
ランクマッチシーズン17
勝敗:15勝2敗(この6匹使用時)
最高:5位(2021/4/8) レート1835
パーティコンセプト
- DM保険カイオーガの圧倒的パワー
- カイオーガ以外も個々のパワーが高いパーティ
- 上から、下からの柔軟な攻め筋
①DM保険カイオーガの圧倒的パワー
キュワワーのサポートを受けてC+2にしたDMカイオーガを初手から暴れさせる構築。
その火力は一般枠は勿論DM枠すらワンパン可能な恐ろしい制圧力となり、狙った相手にきちんと攻撃を通せれば3ターンで3匹葬るのも容易。
DMカイオーガはかなり耐久が高くやられにくい上、キュワワーが隣で全力でサポートすれば3ターンの生存も狙いやすい。
★メインギミック「キュワワー+カイオーガ」
キュワワーの特性「ヒーリングシフト」による優先度+3の「ギガドレイン」で味方カイオーガの弱点保険を早急に発動させるコンボ
・S120未満の「ねこだまし」で防がれない
・「このゆびとまれ」「いかりのこな」で吸われない
・いたずらごころ「すりかえ」「トリック」より先に発動出来る
・アイテム消費後のカイオーガは「すりかえ」「トリック」無効※
※グラカイのみに見られる仕様(バグ?)
という強みから、味方殴り+保険DMエースの戦法としてはかなり扱いやすい。
ちなみにキュワワーの先制「ドレインキッス」「ギガドレイン」で弱点保険を発動出来るエースはかなり多く、伝説枠だけでも下記の通り多岐に渡る。
・グラードン
・レックウザ
・パルキア
・ギラティナ
・ゼクロム
・キュレム
・イベルタル
・ジガルデ
この中でも、カイオーガは以下のメリットから特にエースとしての資質に優れると考えた。
・高威力全体攻撃技「しおふき」があり、非DMでの運用も制圧力が高い
・「しおふき」と「フラワーヒール」の相性が良い
・「きょじゅうざん」半減によりDMした後にザシアンに止められにくい
・グラカイのみが持つ、持ち物消費後「すりかえ」「トリック」無効の仕様が偉い
②カイオーガ以外も個々のパワーが高いパーティ
キュワワー+カイオーガの構築を組もうとすると、取り巻きの決め方には以下2通りのアプローチがある。
- A.カイオーガの苦手をカバーするサポートを採用し、カイオーガを全力で通す「補完」の組み方
- B.裏にも高火力アタッカーを採用して全員でのビートダウン展開を意識した「攻め」の組み方
A.「補完」の組み方
・ゴリランダーケアのガオガエン
・カイオーガを守る「いかりのこな」モロバレル、「このゆびとまれ」ピッピ、イエッサン♀、トゲキッスetc
構築の縦の相性補完を意識して相手の攻め筋に対する切り返しを多く用意しているのが特徴で、繊細な立ち回りが要求されるが対応範囲は広い。
ただしキュワワー+カイオーガ+ガオガエン+モロバレルのような選出はカイオーガ以外が決定力が皆無であり、うっかりカイオーガを失うとほぼゲームセットとなるのが非常にリスキーだった。
ライチュウやトゲデマルも「ダイサンダー」を躊躇わせたり「でんじは」「かいでんぱ」まで吸えて便利なので存在自体は偉いが、イマイチ単体性能が高いとは言い難いのがネック。
当初この形で組んだパーティを回したが勝率が芳しくなかったため、次のBの組み方に切り替えた。
B.「攻め」の組み方
・高いタイマン性能で終盤の詰めが得意なウーラオス
・雨下で高い制圧力のサンダー、キングドラ
防御面のタイプ相性よりも攻撃面を強く意識した組み方。カイオーガが先発で荒らした後に立て続けに攻めて逃げ切るイメージ。なるべく先制して相手を倒し切る性能が高いポケモンを集めた。
この組み方にしてからパーティパワーがグンと上がり、仮にカイオーガが1匹しか倒せずに退場したとしても残りも決定力が高いため勝ち切れる試合が増えた。
キュワワー自体がサポートに特化したポケモンである以上他にサポートキャラを入れるとどうしても選出のパワーが落ちてしまうため、キュワオーガは残りのコマも攻めるポケモンにした方が強くなる。
③上から、下からの柔軟な攻め筋
サンダーの「ダイジェット」や超高速アタッカーのキングドラを用意することで上から攻める展開を作れる他、相手が「おいかぜ」+高速アタッカーの構えなら「トリックルーム」で下から攻める展開も作れるため、柔軟に先手を取る盤面を用意出来る。
基本的には素早さ操作をしてから攻撃に移るパーティではなく、あくまで数的有利を取ってから先制技を駆使して締めるパーティなので、素早さ操作技への依存度が高くないのが特長。
ちなみにこのパーティを使う前はガチトリパを組んでいたが、「トリックルーム」依存度が高い構築は成功率を高めるために「このゆびとまれ」要員を1匹犠牲にして数的不利となった状態からのスタートになるため巻き返しが辛く、限られたターン内で全員倒すのもDMや「まもる」を駆使されると厳しいため、結局トリルが切れた後に上から一掃されることが多いのが課題に感じていた。
一方でキュワオーガの「トリックルーム」は余裕があれば狙う程度の存在である上、トリル要員の隣に「このゆびとまれ」ではなくDMエースを並べる選出なので即座に決定力を出せる点が優秀。
DMカイオーガが実質「このゆびとまれ」状態なのでキュワワーのマークが薄くなれば「トリックルーム」を通しやすくなるし、キュワワーを狙ってカイオーガが放置されてもそれはそれでアドなのでどちらに転んでも良いというのが本当に強いパーティの形だった。
構築経緯
①カイオーガ
予選大会が開催まで1ヶ月を切ったタイミングで告知されたため準備期間が短く、限られた時間で勝つために使い慣れた伝説枠であるカイオーガを軸にすることが最初に決定。
②キュワワー
そのカイオーガを最も強く扱えるパーティの形を模索していた所、火力補佐、行動補佐、素早さ操作が可能なキュワワーに辿り着いた。
③悪ウーラオス
キュワオーガから攻めの組み方をする上でほぼ採用しない理由がない性能。
・単純に単体性能が高い
・汎用性の高いタスキ枠+先制技持ち
・デバフや相手のバフに強い「あんこくきょうだ」
雨に乗れる水ウーラも良いが、
・ゴリランダーに弱くない
・バドレックスに強い
・先制技の威力が高い
・ドラパルトに強い
という点から悪にした。
④ゴリランダー
・高い先制火力の「グラススライダー」でスイープ出来る
・カイオーガが打点を持ちにくい水に高打点
・カイオーガの苦手な電気に強い(レジエレキ等)
・GFで回復付与&「フラワーヒール」の回復量UP
・「ねこだまし」でオーロンゲ系統への展開阻止
⑤サンダー
・晴れパの取り巻き全般に強いタイプ
・電気打点で水に強い
・カイオーガが苦手なナットレイに滅法強い
・ダイマしなくても強い
・雨で暴風必中
・ザシアンに有利
⑥キングドラ
・雨下の高速アタッカー
・締めの性能も高い
・レジエレキより速いのが最大のポイント
・カイオーガが苦手なキュレム、ゼクロム、パルキア等ドラゴン全般に上から高圧力
・草等倍+メガネ暴風でゴリラに勝てる
サンダー、キングドラは一緒に構築を考えていたえむさん(@emungo2)の提案で採用。
その前はレジエレキ、ドラパルトが入っており、途中ヌケニン等も試したがこの並びが一番感触が良かったので微調整を経て予選に持ち込んだ。
以下に個別解説をする。
構成
キュワワー
ヒーリングシフト | |
メンタルハーブ | |
しんちょう | |
158(252)-*-112(12)-78-177(244)-120 | |
ギガドレイン/フラワーヒール サイドチェンジ/トリックルーム |
・A203ランドロスの「Dそらをとぶ」耐え
・C152レジエレキの珠「Dかみなり」耐え
・C167レジエレキの磁石「Dかみなり」15/16耐え
・C217黒バドレックスの「てだすけ」メガネW「アストラルビット」12/16耐え
・C150ラプラスの雨珠「Dハイドロポンプ」耐え
・C167フシギバナの珠「Dヘドロばくだん」耐え
・C167フシギバナの珠「Dハードプラント」+ベンタツ定数ダメ+霰ダメ耐え
・C217黒バドレックスの珠「Dアストラルビット」耐え
・C202カイオーガの雫雨W「しおふき」耐え
・C222カイオーガの雫雨W「しおふき」8/16耐え
・C202パルキアの雨「Dハイドロポンプ」14/16耐え
・C最低値(味方カイオーガへのダメージ意識)
一般的な配分よりもDにかなり寄せた配分。
レジエレキや黒バド系統にトリルを通せる可能性を上げられる。
晴れパとのマッチングやラプラス入りとのマッチングでも生存ターンを増やすことで相手のダイマックスを凌ぎやすくなる。
●技構成
・ギガドレイン
カイオーガの弱点保険発動のためのトリガー。地味ながらラプラスやトリトドン等、カイオーガの障害となる特性持ちに抜群を取れる。味方に撃つのがメインだが、ミリ耐えやタスキで耐えた相手を縛る先制技としても非常に役立った。優先度+3なので先制技や遅い相手の「ねこだまし」、「サイドチェンジ」「このゆびとまれ」「いかりのこな」より先に出せるのが本当に偉い。
・フラワーヒール
先制で味方のHPを半分回復出来る壊れ技。これにより自身が生存する限り隣のエース(主にカイオーガ)を延命し続けることが出来る。グラスフィールド下で回復量が2/3に上昇するが、自身のゴリランダーからキュワワーに繋げる展開は稀なので実際は相手がゴリランダーを出した時にタダ乗りすることが多かった。
・サイドチェンジ
基本的には「このゆびとまれ」同様にカイオーガ方向に飛んで来る攻撃を代わりに受けてもらう技。カイオーガが縛られる強い攻撃だけでなく、「かいでんぱ」「でんじは」「ねむりごな」等の妨害技も引き受ける。
また、「このゆびとまれ」とは異なり自身の延命も狙えるのが長所。特にカイオーガとの横の相性の良さによりパルキアやレシラム、キュレム等のドラゴン伝説やザシアンに対しては互いに致命傷を避けて攻撃を受けて行ける(キュワワー方向の水技をカイオーガで半減したり、カイオーガ方向のドラゴン技をキュワワーで無効化等)ため、DMターンを稼ぐのにも役立つ。
・トリックルーム
相手が全体的に高速な場合に積極的に狙って行く。また、相手のガチトリパに対してトリル返しを狙ったり、トリル読みトリルで展開を妨害するのにも使える。
こちらの後発がウーラサンダーグドラあたりの場合は自らを苦しめる展開にもなりかねないため、使いどころを間違えないように注意が必要だった。
●持ち物
エルフーンやトルネロス、ファイアロー等の入った前のめりなパーティの「ちょうはつ」によるトリル対策を掻い潜ってこちらのトリルを決めることでイージーウィンが狙えるメンタルハーブ。
トリルを決めに行く場合以外でも、高いサポート性能を損なわずに動ける。相手のいたずらごころ「ちょうはつ」より先に動ける技ばかりなので、2回目の「ちょうはつ」を貰う前にほとんどの仕事を終えてしまえる。
「アンコール」も一度解除出来るため、エルフーンに対してゆとりを持って展開出来る。
カイオーガ
あめふらし | |
じゃくてんほけん | |
ひかえめ | |
207(252)-*-123(100)-204(124)-161(4)-114(28) | |
しおふき/かみなり れいとうビーム/まもる |
・C(+2)「Dれいとうビーム」で350-120フシギバナを11/16で1発 霰1回込で14/16
・C(+2)雨「Dしおふき」で350-101(164-4)ボルトロス@チョッキを14/16で1発・A194ゴリランダーのGF「グラススライダー」耐え
・DM時A152レジエレキの珠「Dワイルドボルト」15/16耐え
・DM時A172ドラパルトの珠「Dゴーストダイブ」+B(-1)でA222(+1)ザシアンの「きょじゅうざん」90.6%(急所込86.8%)耐え
・DM時A222(+1)ザシアンの「きょじゅうざん」+A167ボルトロスの「Dワイルドボルト」99.2%(急所込95.1%)耐え
・DM時C78「ギガドレイン」最高乱数のHP380からA222(+1)ザシアンの「きょじゅうざん」+A146ボルトロスの「Dワイルドボルト」96.9%(急所込92.8%)耐え
・A167(+1)ボルトロスの「Dワイルドボルト」耐え・DM時C78「ギガドレイン」+C167レジエレキの珠「Dかみなり」耐え
・C167フシギバナの「Dハードプラント」15/16耐え
・DM時D(-2)でC202パルキアのいのちのたま「Dかみなり」耐え・S準速ラプラス+2
・S(+1)で最速100族+4
・S(+2)で最速フェローチェ+5
火力を最低限に抑え、耐久をなるべく上げた配分。ザシアン等を絡めた集中攻撃を耐えるようにして動かしやすくした。
微妙に火力が足りずミリ耐えされてもキュワワーの「ギガドレイン」で縛れるため、そこまで困る場面はなかった。(むしろ次のポケモンを出されず両縛りの盤面を維持出来る方がアド)
HPが少しでも生存していることに意味があるため、耐久振りは正解だった。絶妙な耐久により何度もミリ耐えをして窮地を救ってくれた。
高い耐久に加えて「フラワーヒール」でゾンビ化するのが非常に強力だった。
●技構成
・しおふき
最大威力でダイストリームを撃てるメインウェポン。基本DMを切るのでHPが削れても問題ない。
DMで3ターン暴れた後はHPが削れていると安定した水打点がなくなるが、取り巻きやサブウェポンで削り切れると判断。
「こんげんのはどう」はDM終了後や非DM時に強い技だが、外しによる負け筋も大いに作るので不採用。それ抜きで詰めれるような展開を目指したい。
・かみなり
当初はHPが削れた時用に「こんげんのはどう」を入れていたが、電気技がないとラプラス入りに非常に窮屈な立ち回りを強いられたため採用。
「ダイサンダー」は催眠対策にもなり、バレル絡みや「あくび」コータス入りが楽になる。
この技を入れて以降ラプラス+ザシアンにはほとんど勝てるようになった。
HPが削れた状態では最大威力の技がこれになるため、DM終了後によく撃った。事前にエレキフィールドを展開しておけばかなりの威力になる。
・れいとうビーム
バナやゴリラ、ドラパルト意識のサブウェポン。これらに打点を持てないと選出幅が一気に狭まるため「かみなり」より優先度は高いだろう。晴れている時のグラードンやボルトロスに撃ったり「ダイアイス」の霰ダメージできあいのタスキを潰しに行く立ち回りでも有用。
・まもる
狙われやすいため必須。トリルを待ったり相手の素早さ操作技やDMを枯らしたり。
ウーラオス(いちげきのかた)
ふかしのこぶし | |
きあいのタスキ | |
ようき | |
176(4)-182(252)-120-*-80-163(252) | |
インファイト/あんこくきょうだ ふいうち/まもる |
調整
・HP16n(ゴリラのGF回復意識)
全てテンプレなので語ることなし。
ゴリランダー
グラスメイカー | |
とつげきチョッキ | |
いじっぱり | |
197(172)-187(196)-112(12)-*-98(60)-114(68) | |
ねこだまし/グラススライダー 10まんばりき/はたきおとす |
調整
・175-111カイオーガをGF「グラススライダー」で15/16で1発
・A222(+1)ザシアンの「きょじゅうざん」15/16耐え
・A152レジエレキの珠「Dとびはねる」12/16耐え
・A182ウーラオスの「あんこくきょうだ」+「ふいうち」255/256耐え@GF回復1回
・C167フシギバナの珠「ヘドロばくだん」+毒ダメージ13/16耐え
・C167フシギバナの晴れ珠「ウェザーボール」15/16耐え
・C167フシギバナの晴れ「Dウェザーボール」15/16耐え
・C217黒バドレックスの「てだすけ」メガネW「アストラルビット」15/16耐え
・S113調整(晴れ時S+1最速85族抜き)フシギバナ+1
・S(+1)で最速100族+4
・S(+2)で最速フェローチェ+5
サンダーと並んでの「ダイジェット」展開を意識して素早さに多めに配分した。必要な攻撃、特殊耐久を確保しつつ素早さを高めるためHPを少し削ったが物理耐久はこれでも充分高い。
努力値が足りず素早さはカイオーガと同速になってしまったが、先制技のグラススライダーが主なので困る場面はなかった。
●技構成
・ねこだまし
初手でオーロンゲやエルフーンを止めたり、中盤~終盤に非DM枠やザシアン等を止めて味方エースの行動をサポートする技。序盤の展開を作る際、終盤の詰めの際の両面で役に立った。
・グラススライダー
ゴリランダーの採用理由でもある強力な先制技。S操作+カイオーガやレジエレキに対して有効。オーロンゲに仕事させずに処理することも可能。
・10まんばりき
ザシアン、コータス、ディアルガ等への打点として採用。「ダイアース」も強い
・はたきおとす
ドラパルト、黒バドレックスに対して撃てる技として。アイテムを落とすことで半減木の実のない相手を倒しに行ったり、火力を削いだり出来る。
●持ち物
出せる相手が増えて汎用性が上がるとつげきチョッキ。主に黒バド構築、晴れパに出した時に安心感がある。レジエレキ耐性も上がる。
サンダー
せいでんき | |
いのちのたま | |
おくびょう | |
165-*-106(4)-177(252)-110-167(252) | |
10まんボルト/ぼうふう ねっぷう/まもる |
●採用理由
電気枠。元はレジエレキだったが、ゴリランダーやフシギバナやランドロスに弱い点が気になったので変更した。ザシアンに強いコマでありながら晴れパーティの取り巻きにも強いため、流行のザシアン晴れにカイオーガとセットで有利に立てる。
DMした際の制圧力が高いだけでなく、カイオーガと組むことで非DMでも必中「ぼうふう」が撃てたり、カイオーガ軸で苦手になりがちなナットレイに詰まされない点も偉い。
●技構成
・10まんボルト
一般的なメインウェポン。DM前提なら威力重視の「ライジングボルト」や「かみなり」もありだが、DMオーガの後発から出す場合も多いため非DMで威力が安定し、雨が切れても命中100で撃てる「10まんボルト」とした。
・ぼうふう
カイオーガの苦手な草タイプへの強打点。自身が飛行半減で最強の「ダイジェット」使いの一角。通常時の命中不安もカイオーガの雨により解消されているのが本構築の強み。
・ねっぷう
雨との噛み合いは良くないが、ナットレイを焼くために必須。晴れパとのマッチングで強く使えたり、ザシアンを強打出来る。全体技なので相手の片方「まもる」等に対して保険を持たせる立ち回りでも有用。
・まもる
DMしたときに「ダイウォール」を出来た方が強いため採用。「はねやすめ」等も面白いが、終盤に「ねこだまし」で簡単に崩されないように、また相手や自身の「トリックルーム」ターンを凌ぐために使える「まもる」の方が優先度が高い。
●持ち物
制圧力を上げるいのちのたま。
●特性
初手で出して素早さ判定をするよりも後発で出す場面の方が多いため、接触技メインのザシアンに対してワンチャンスを狙える「せいでんき」。
キングドラ
すいすい | |
こだわりメガネ | |
おくびょう | |
151(4)-*-116(4)-146(244)-116(4)-150(252) | |
だくりゅう/ハイドロポンプ りゅうせいぐん/ぼうふう |
調整
・A194ゴリランダーのGF鉢巻「グラススライダー」15/16耐え
・A222(+1)ザシアンの「インファイト」14/16耐え
・C141エルフーンの「ムーンフォース」14/16耐え
・Sすいすい時最速レジエレキ抜きのため臆病
・S最速(ミラー意識)
●採用理由
高速アタッカー枠としてレジエレキの抜けた枠を補う形で採用。
最速レジエレキより速い点が優秀で、上からの制圧力を相手に意識させることでエルフーン等の「おいかぜ」要員の選出を強制し、キュワオーガが有利に展開出来るといった選出誘導のような役割も担う。
初手でカイオーガと並べても強いが、キュワオーガの後発としても優秀でザシアンやレジエレキに上から攻撃出来るスイーパーとして終盤も活躍する。後発で出す場合は「ダイアイス」等を挟んでからの「ダイストリーム」で雨ターンを調整するとより長く活躍出来る。
ドラゴン対策としても強く、カイオーガが苦手なキュレム、ゼクロム、パルキア等ドラゴン全般に上から圧力を掛けられる。高い圧力を利用して相手のドラゴンのダイドラグーンを誘ってキュワワーに交代して無効化という動きも強い。
●技構成
・だくりゅう
基本的にはダメージ効率重視でこの技を押すことが多いが、命中不安で威力は「こんげんのはどう」の劣化なのであまりにも弱い。ただし「なみのり」では味方の負担が大きく、「ねっとう」では相手の「このゆびとまれ」や「サイドチェンジ」、片方「まもる」に対してダメージを稼げないためやはりノーリスクの全体技として採用せざるを得なかった。命中安定の「しおふき」の偉大さが分かる。
当てれば勝ちの場面で何度も外して泣きを見たが、命中ダウンから拾うこともあるためまぁ許す。
・ハイドロポンプ
元々不採用で「こごえるかぜ」を入れていたが、DMレジエレキがとても重い構築なので上からワンパンする手段を増やすために採用。相手のレジエレキが物理だとカイオーガやキュワワー、ゴリランダーの受けが成立せず崩壊する場合があるが、上から倒せば関係ない。
無振りザシアン等もワンパン可能になるため非DM枠としてはこれ以上ない縛り性能を手に入れられる。
・りゅうせいぐん
ドラゴンに対する最高打点。命中不安ではあるが伝説やDMしたドラゴンは「りゅうのはどう」如きでは全然ダメージが入らないのでリターン重視。特攻が下がるものの、相手のドラゴンがDM警戒ですぐ倒してくれる場合も多く気にならない。
・ぼうふう
ゴリランダー、モロバレル、フシギバナ等の草タイプへの打点。唯一の命中安定技(雨時のみ)なので詰めで使える他、ダイジェットのタネにもなる。水ウーラオスにも打点を持てるのが偉い。
●持ち物
瞬間火力を上げて制圧力を最大限発揮するためのこだわりメガネ。非DM枠ながら相手のザシアンやDMレジエレキの行動を制限出来るのが強い。
選出と立ち回り
基本選出
後発:+
最も多かった選出。
キュワオーガの圧倒的破壊力で2~3匹破壊した後にウーラサンダーで締める。
後発サンダーはオーガの苦手なゴリラに強い点やザシアンに強い点、ウーラオスを上から縛れる点が優秀。
数的有利を取ったり大幅な削りを入れた盤面でのウーラオスが詰め筋として強いのは言わずもがな。
相手の「まもる」等の択を無視してそのままケリをつける。
vs晴れパ(壁なし)
後発:+
オーロンゲがいない晴れパは保険カイオーガで半壊させられる。
フシギバナ、グラードン、コータス、リザードン、ガオガエン、ランドロス、ポリゴン2等を全てカイオーガでワンパン可能。ポリゴン2以外はダイマックスされてもそのまま貫けるため簡単に数的有利を取れる。
初手グラコータスバックからのフシギバナの葉緑素眠り粉でカイオーガを止めてくる不届き者も多いため、ケアしてサイチェンダイアイスから入るとタスキ貫通で1発で処理出来て快適。
決まればバナ倒して天候霰で晴れ要員に水技で抜群取れる盤面が完成。ほぼ負けない。
vs晴れザシアン(壁あり)
先発:+
後発:+
ほぼ先発オーロンゲ+フシギバナから展開されるのでキュワオーガではなくサンダー+ゴリランダーから入る。
初手猫+ダイジェット集中でオーロンゲを倒し、サンダー、ゴリラのどちらにDM技が来ても両方生存できるようにする。
オーロンゲが生存した場合でも次ターンに「グラススライダー」でオーロンゲを何もさせずに処理すれば壁を貼らせずに有利な殴り合いに持ち込める。
ダイジェット2回でゴリランダーも晴れフシギバナの上を取れるようになるのがミソで、上から攻めて行き数的有利を取る。
ゴリランダーが草タイプなので「キョダイベンタツ」の定数ダメージを食らわない点が優秀で、2回殴られない限りは盤面に居座り続ける。
相手2匹を倒したら天候が雨固定になるので、フシギバナを削るか倒してから後発ザシアンコータスをオーガグドラで一掃して勝ち。
vs黒バドレックス
先発:+
後発:+
前のめりなパーティなのでトリルを通すかキングドラで上から殴りたい。
選出択になりがちだが、アタッカー2枚の選出にはオーガグドラが刺さり、アタッカー+エルフーンならキュワオーガが刺さる。
相手のアタッカー層の厚さを見てキングドラかキュワワーを選択する。
先発DMオーガで数的有利を目指しながら殴り合い、先に相手を2匹にしてしまえばフィールド書き換えからの「ふいうち」ウーラオス+「グラススライダー」ゴリランダーで詰められる。
vsラプラスザシアン
後発:+
ラプラス+モロバレル等の初手から入られることが多いが、ギガドレ+ダイサンダーが安定する。
ラプラスを強襲することでうまく行けばワンパンして壁を貼らせず、ミリ耐えされても次のギガドレ圏内。バレルの胞子もケア出来る。
ほぼノーダメで2匹突破してしまえばあとは数的有利を維持して勝ち。
vsドラパザシアン+ゴリランダー
先発:+
後発:+
キュワオーガではダイホロウ+きょじゅうざん+グラスラを耐えきるにはHPが足りないため別選出。
初手グドラでドラパやザシアンに圧力を掛け、どちらかを退かせるか倒した状態からサンダーのダイジェットを展開して行けると楽。
ドラパザシアンの並びが出来てサンダーが通せない場合、B振りDMオーガなら1回は行動出来る点をうまく突いて行く。
vs白バドトリパ(ミミッキュ)
後発:+or
ガオガエン+ミミッキュから入られることが多いが、ガオガエンの「ねこだまし」より先にギガドレでばけのかわを剥がせる。
カイオーガは無理して初手DMでトリルを止めに行かずとも「しおふき」をローリスクで選べる。「ねこだまし」が来ていてトリルを決められた場合は次ターントリル返しを狙う。「ちょうはつ」ミミッキュでもメンタルハーブのお陰で返せる。無事返せたら味方「ギガドレ」+「しおふき」で上から一掃する。保険オーガが保険白バドと殴り合ってもほぼ勝てる上、トリルさせないようにすれば悪ウーラで倒せる。
ラストはレヒレ対策のサンダーかエレキ対策のゴリランダー。
vs白バドトリパ(サマヨール)
先発:+
後発:+
サマヨ入りの場合は初手「てだすけ」サマヨ+DM珠エレキで上から殴って来るため、カイオーガの隣にDMエレキを上から縛れるキングドラを置く。これによりサマヨールが「てだすけ」を押せなくなる。「ハイドロポンプ」でエレキを飛ばすか「サイドチェンジ」したサマヨを削ってカイオーガのDMでエレキを返り討ちにして行く。
後発の白バドは水技連打で削りを入れてから後発ウーラで締める。
さいごに
今回の記事は以上になります。
最後までお読み頂きありがとうございました!
全国大会本戦は別ルールですが、そちらも頑張ります!
パーティ作成者
ユウキ
関東の子育てポケモントレーナー。シングルとダブルの二刀流。【公式実績】PJCS2018 36位、WCS2018 DAY2 世界51位、PJCS2021予選突破 【執筆】ポケフリーク、ポケストラ、三才ブックス「真・バトル奥義」シリーズ、GameWith育成論/パーティ紹介【オフ運営】シングル厨のつどい、真皇杯