レンタルチームID: 0000 0007 NJ59 32
はじめに
てるるんチャレンジチーム戦#3において、個人成績8-2でチームベスト4を達成しました、たいき(@Infinity_Ju)です。
このようなレベルの高い大会で上位入賞できて大変嬉しく思います。
使用構築は季節感たっぷりの雨パーティになります。梅雨の憂鬱な気持ちを吹き飛ばす勢いで勝てたパーティなので、良ければ最後まで読んで頂けると有り難いです。
構築経緯
6月の初めはそもそも何を使おうか悩んでいました。JCSのような大会への出場権利もなく完全にオフシーズンなので、スタンダードなパーティで戦うよりちょっと変わり種を使ってみたい、という思いもありました。
ちょうどその頃、公式がニョロトノの色違いレイドを出やすくしており、よし、梅雨だしこのポケモンを使ってみるか、パーティの出発点は本当にこれでした。
続いてすいすいにより高い素早さから高火力を押しつけるキングドラを採用しました。ニョロトノ+キングドラという並びはオプーナさん(@opoonacopoona )も結果を出しており、非常に圧力が高いことで有名です。
しかしカプ・レヒレやポリゴン2、ひかりのかべオーロンゲ等で対策できるため、全てをキングドラに任せるのは不安です。その点オプーナさんのパーティはほろびのうた+かげふみのギミックを仕込むことで、キングドラを通しづらいときに別ルートで勝ち筋を用意しているのがポイントでした。
一方、本構築ではキングドラの圧力が強すぎるが故に選出を誘導すること、及び相手にダイマックスを誘発しやすいことを利用することにしました。
具体的には、相手に一方的にダイマックスをさせながらアドバンテージを狙えるよう、キングドラにきあいのタスキを持たせてあくびを搭載しました。行動保証を持たせつつ、ダイマックスを眠らせ、かつニョロトノの手助けと組み合わせてガンガン殴ることもできます。しかもダイマックスを恐れてか相手はねこだましを撃ってこないので、自由に動き放題でした。
雨選出で場を荒らしたあと、ダイマックスエースとして暴れてもらうポケモンとして物理型のテッカグヤを採用しました。
鋼タイプは弱点である炎を雨で補うことができ、その中でも優秀な数値と技範囲や全抜きを狙える特性を持ち、ダイジェットができ、ウーラオスに弱点を突かれないポケモンとして適任でした。雨の2匹がめいそうレヒレを始めとする特防が高いポケモンを苦手としているため、物理型にすることでそれらを突破しやすくしました。物理型の敵であるいかくを持ったガオガエンやランドロスを雨が強く牽制しているのも偉い点です。
テッカグヤを通すにあたって、炎弱点は雨で補えるものの電気タイプがきつかったので、ひらいしんのライチュウを採用しました。ねこだましやほっぺすりすりでサポートができ、トゲデマルと違ってウーラオス、カミツルギ、テラキオン等いくつかのポケモンより素早いのがポイントです。
続いて汎用サポーターのガオガエンを採用しました。対バナコー、エスパー、炎、氷、悪、ゴースト等に強めで、いかく、ちょうはつ等を持つ器用なポケモンです。テッカグヤが物理型なので炎技がないため、貴重な炎打点持ちでもあります。
ここまで相手の水タイプが重めなので、早急に処理ができ、汎用性の高いゴリランダーを採用しました。
個別解説
ニョロトノ
あめふらし | |
オボンのみ | |
おだやか | |
197(252)-*-122(212)-111(4)-137(36)-91(4) | |
ねっとう/てだすけ さいみんじゅつ/まもる |
H:全振り
B:194ゴリランダーのフィールドグラススライダーを確定1発耐え、A182ウーラオスのあんこくきょうだをオボンのみ込で確定2発耐え
C:余り
D:C152レジエレキの10まんボルトを高乱数耐え(14/16)
S:余り
あめふらし要員。オボンのみにより絶妙に2発耐えてくれることが多かったので、ピンチベリーにはしていません。殴るよりも優秀なサポート技を打っている方が強いと思ったので、おだやかで耐久にほとんど割きました。
〈技構成について〉
てだすけ:高い素早さであるキングドラの火力を補佐します。
さいみんじゅつ:ポリゴン2等の高耐久ポケモンに試行回数を稼いだり、運次第にはなりますがダイマックス相手に一か八か状況をひっくり返したりと、当たれば強いです。この技があることで相手としては放置できない存在になるのも偉いところ。少なくともこのパーティではほろびのうたより役立つと感じたので採用。「さいみんじゅつ1回目外したから2回目は当たるだろ」みたいな理論は確率論的に間違っているので注意。何回撃ってもその都度60%がついてきます。連続で外して負けることもあるので、脳死で撃たずねっとうじゃダメかよく考えてから撃ちましょう。
まもる:守って生き残っているだけで眠らされるという圧力を相手に与えるので大事な技です。
キングドラ
すいすい | |
きあいのタスキ | |
おくびょう | |
151(4)-*-115-147(252)-115-150(252) | |
だくりゅう/りゅうせいぐん ぼうふう/あくび |
H:余り
C:全振り
S:全振り
すいすい要員。きあいのタスキによる行動保証が偉いです。
おくびょう最速にすることで最速レジエレキやダイジェットをしたボルトロスより早く動けます。
〈技構成について〉
りゅうせいぐん:単体火力では雨だくりゅうより高いタイプ一致技。対ドラゴンタイプへの貴重な打点になります。
ぼうふう:雨により必中になり、ゴリランダー等に打点を持てるため補完として優れています。
あくび:主にダイマックスが想定されるポケモンに撃ちます。
テッカグヤ
ビーストブースト | |
いのちのたま | |
ようき | |
173(4)-153(252)-123-*-121-124(252) | |
そらをとぶ/ベビーボンバー じだんだ/いわなだれ |
H:余り
A:全振り
S:全振り
9割ダイマックス要員として活躍するポケモン。逆に言えばよっぽど変則的な動きをしない限り他のポケモンはダイマックスしません。
雨の苦手なポケモンに強い物理型で、ビーストブーストがエースとして噛み合っていますが、若干火力が足りないのでいのちのたまで補っています。いじっぱりだとダイジェット1回で100族までしか抜けませんが、ようきにすることで117族まで抜けるようになり、かなり抜ける範囲が広がります。特にテラキオン、カミツルギ、化身ボルトロス等に強くなれるのが魅力です。
環境に特殊型が多いせいか物理型が読まれづらく、ひかりのかべやかいでんぱをよく撃たれるのが美味しいです。
〈技構成について〉
ヘビーボンバー:相手によって威力のムラがあるとはいえ強力なタイプ一致技。非常に体重が重いポケモンなので、だいたいのポケモンにアイアンヘッドよりも威力が出ます。
じだんだ:特殊型ではできないダイアースが撃てます。鋼タイプへの打点になり、特防が上がるのも偉いです。特殊型と誤認した相手に想定外の技範囲である物理ダイアースを打ち込むのは気持ちいいです。
いわなだれ:主に飛行タイプへの打点になります。ダイマックスが終わったあとの全体技としても貴重です。
ライチュウ
ひらいしん | |
とつげきチョッキ | |
おくびょう | |
136(4)-99-107(252)-110-100-178(252) | |
10まんボルト/エレキネット ほっぺすりすり/ねこだまし |
H:余り
B:A194ゴリランダーのきせきのタネフィールドグラススライダーを確定1発耐え、A182ウーラオスのあんこくきょうだを高乱数1発耐え(15/16)
S:全振り
テッカグヤを電気から守るひらいしん要員。きあいのタスキを他に取られているので、とつげきチョッキを持たせて少しでも倒されづらくしました。
先制で素早さ操作をするためにおくびょうは絶対です。防御に大きく振ることで、持ち物で補いきれない物理耐久をカバーしなるべく行動保証を持たせています。
〈技構成について〉
エレキネット:素早さ操作をしながら全体技を撃てます。
ほっぺすりすり:素早さ操作をしながら麻痺させ、あわよくば運ゲーに持ち込むこともできます。
ねこだまし:相手の動きを止める優秀な技で、この隙に中速であるテッカグヤがダイジェットをして相手と素早さ関係を逆転させる動きが強いです。
とつげきチョッキなのでフェイントも採用できますが、撃つ機会がなかなかなく不採用です。
ガオガエン
いかく | |
ぼうじんゴーグル | |
しんちょう | |
201(244)-136(4)-123(116)-*-137(116)-86(44) | |
フレアドライブ/ちょうはつ すてゼリフ/ねこだまし |
H:3n(フィラのみ効率最大)
A:余り
B:A216ブリザポスのダイアース(130)を高乱数1発耐え(15/16)
D:余り、なるべく高く
S:少々振った同族意識
いかくの汎用サポーター。催眠耐性ガバガバだったのでぼうじんゴーグルを持たせました。
モロバレルが減っている印象なのでフィラのみを持たせてもいいかもしれません。慎重で最低限の素早さを確保し、残りは特防優先で耐久を上げました。
〈技構成について〉
ちょうはつ:トリックルーム要員に撃つことが多いです。バークアウトも欲しいことがありますがプレイングでカバーすることにしました。挑発がないとカバーできない場合の方が多いと感じたからです。
すてゼリフ:サイクルをしながら火力を削げる優秀な技。
ねこだまし:ライチュウ同様優秀な技です。
ゴリランダー
グラスメイカー | |
きせきのタネ | |
いじっぱり | |
199(188)-194(252)-110-*-90-114(68) | |
グラススライダー/ウッドハンマー ねこだまし/まもる |
H:余り
A:全振り
B:A182ウーラオスのこだわりハチマキあんこくきょうだを高乱数1発耐え(15/16)
S:少々振った同族意識、準速60族+2、+1で103族(ウツロイド)抜き
対水処理要員。グラスメイカーなのでキングドラのあくびを無理矢理通す動きもできます(ミストフィールド時にあくびをしても、次のターン終了時にグラスフィールドだったら眠ります。エレキフィールドはそもそもあくびが決まらないので注意)。
きせきのタネを持たせていじっぱりにすることで火力を上げ、スイーパー性能を高めています。
〈技構成について〉
ウッドハンマー:鬼のような火力が出る技。そもそも素早さで先制できているときに撃って一気に相手を倒すことができます。
ねこだまし:便利で優秀な3匹目のねこだまし。
まもる:ダイジェット等で縛られないよう守ることができます。
その他のサブウエポンを入れるよりこの4つが一番撃ちそうだったので、10まんばりきやはたきおとす、とんぼがえり等は不採用です。
選出と立ち回り
基本選出1
対レイスポス、セキタンザン、ファイヤー、メタグロス等のパーティ
後発:+@1
初手で水技が通りそうならだくりゅう、ダイマックスされそうならあくびを選択。ニョロトノも相手によって技を打ち分けます。さいみんじゅつの過信しすぎに注意。
後発はテッカグヤでダイマックスします。もう1匹は電気に厚くするならライチュウ、水に厚くするならゴリランダー、高耐久の汎用サポーターが欲しいならガオガエン。
基本選出2
対フシギバナ+コータス、ブリザポス等のパーティ
後発:+@1
初手からダイマックスエースを出していくパターン。相手の初手にパワーがない場合はいきなりダイマックスしない場合もあります。
炎対策及びトリックルームに対して高耐久で耐えて眠らせるニョロトノ。もう1匹は基本選出1と同様に相手に刺さってそうなポケモンを選びます。
苦手なパーティ
ダイマックスドラパルト+トゲキッス
キングドラのりゅうせいぐんもあくびもこのゆびとまれのせいで通させてもらえず、だくりゅうは効きが悪い。テッカグヤを出してもダイホロウで防御を下げられ、裏のポケモンにあっさり倒されます。ダイジェットを撃っても1回じゃ素早さを抜けません。
エルフーン+リザードン+カプ・テテフ
ニョロトノに交代してもにほんばれをしてくるエルフーンと、テッカグヤより早く強力な炎技を打ち込んでくるリザードン、それらをキングドラで誤魔化そうとしてもフェアリー技で処理してくるカプ・テテフ。
苦手なポケモン
ナットレイ、ドータクン、レジスチル等
鉄壁型のポケモンへの打点があまりに少ないため、積まれるとあっという間に詰みます。
さいごに
今回のパーティはテッカグヤ以外が色違いなのですが、色個体を譲ってくれた方、色レイドを貼ってくれた方、ありがとうございます。
梅雨が明け夏が過ぎ秋が来てダイパリメイクが発売されるまで、オフシーズンではありますがこれからもポケモンを継続的に楽しんでいこうと思います。
そしてリバティノートさんにまた記事を寄稿するのが目標です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
レンタルチームID: 0000 0007 NJ59 32
パーティ作成者
たいき
Pokémon VGC Player (VGC2015~2021/double rank battle SWSH S12 2057)/Astalight/エビ中ファミリー/わーしっぷ/しろっぷ/▽/きゃめらーハニーポットくらくら/ウサギの顔哺乳瓶/ぽちゃオフスタッフ/同盟オフスタッフ