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はじめに
こんにちは、KT(@KTnnnn3)です。
今回は9月のRoseTowerで優勝し、
ランクバトルS22で15位・レート2008という結果を出すことのできた構築を紹介します。
リバティノート様に寄稿するのは2回目になりますが、まだまだ至らぬ点も多いと思うので温かい目で見てもらえれば幸いです。
構築経緯
禁止伝説ポケモンの選択
9月初旬の段階ではザシアンが圧倒的なパワーで環境を支配していました。
ここで自分も流行りに乗ってザシアンを使うか、ザシアンに勝てる構築を組むかの二択が生まれましたが今回は後者を選択。
理由としては、自分のプレイングスキルは程度が知れており、ザシアンミラーで対戦をするときに圧倒的な強者に勝つことが不可能だったからです。
上記の理由でザシアンやその他環境トップの禁止伝説に勝つことのできるポケモンを模索したところ、黒馬バドレックス(以下黒バド)に白羽の矢が立ちました。
僕が求める伝説ポケモンの条件として
2.ザシアン以外の伝説ポケモンにも幅広く対応できる
3.突き抜けたパワーがある
があり、これらの条件を満たすことができるポケモンが黒バドだけだったからです。
黒バドについて
黒バドは高いCSの数値から多くのポケモンを上から2発で縛り、1度特性が発動すると止まらなくなるポケモンだと考えています。そのため、多くの耐久振りザシアンやチョッキゴリランダーを2発で縛るために拘り眼鏡か命の珠のどちらかを持たせる必要があります。このポケモンを2回動かすことが出来れば多くの対戦に勝利することができるので、本構築はいかにして有効に黒バドで2回アストラルビットを打つかを考えて組みました。
取り巻きの決定
黒バドの相棒を探すところから構築をスタート。
BO3でも使用する以上守るは欲しかったので黒バドを耐久振りにして拘り眼鏡を持たせる案は没。
よって今回は黒バドのサポーターを見つけることにしました。
アストラルビットを2回打ち込むために必要なサポーターに求められる要素は
ガオガエンやゴリランダー、ウーラオスなどの一般枠環境トップポケモンに強いかつ黒バドを守ることのできる技“このゆびとまれ”を使用できることでした。
この要素を含んだポケモンはトゲキッスしかいなかったので、そのまま採用。
特性てんのめぐみによってエアスラッシュの6割怯みを押し付け相手の行動を妨害できる上、てだすけまで使えるので文句なしです。
こうして黒バド+トゲキッスの並びが完成しました。
次にこの黒バドキッスの構築をどのようなものにしたいか考えたときに、過去のダイマックスありのルールの環境に多く見られた強力なプランである初手ダイマックス+サポートから残数有利を取り、裏の対面性能が高いポケモンで対戦を締める動きがこのルールでも強く使えるのではないかと思い、今回は対面構築に仕上げることにしました。
そこで対面構築御用達ポケモンである悪ウーラオスとゴリランダーを採用。
2体とも高火力の先制技と普通の技を持っている点が優秀です。
ここまでの4体で勝てないポケモンであるカイオーガ、イベルタルやガラルファイヤーに勝つためにこの三体のポケモンに好打点を持ち、S操作することも可能なポケモンであるレジエレキを採用。
スカーフを持つことで多くの追い風下のポケモンを抜くことができ、トルネオーガへの解答を持つことに成功。
圧倒的な単体性能を誇り、どの構築に投げても必ず仕事をしてくれる頼れる存在です。
しかしレジエレキ一体ではトルネオーガに勝つことはできてもイベルタルやガラルファイヤー入りの構築には勝つことができませんでした。
さらに、現状の5匹ではザシアン構築に確実に勝つこともできなかったため6匹目のポケモンとしてザシアン構築に刺さり、特殊ポケモンとある程度打ち合えるポケモンを探しました。
そこで最後のピースとして採用したのがエンテイです。
耐久に振りチョッキを持たせることでVSイベルタルやガラルファイヤーへの撃ち合い性能を確保。
タイプや特性がザシアン構築に刺さり有利に立ち回ることができます。
このようにしてザシアン構築に有利でありながら他の全ての構築への勝ち筋を持つ6匹の並びが完成しました。
制圧力の高いポケモンでゲームの主導権を握り殴り勝つ
個別解説
黒馬バドレックス
じんばいったい | |
いのちのたま | |
おくびょう | |
175-*-100-217(252)-121(4)-222(252) | |
アストラルビット/サイコショック みがわり/まもる |
本構築の大エース。
黒馬ミラーで5割の勝ち筋を捨てる訳にはいかないためおくびょうCSぶっぱ。
ザシアンやチョッキゴリランダー等をアストラルビットで確定2発にするための火力とBO3最強技の守るを両立するために命の珠を採用。
アストラルビット→高火力全体技
サイコショック→一定数存在する瞑想を使用するポケモンに刺す
みがわり→ふいうち持ちとの対面やターンをずらすのに便利
まもる→様々な場面で使える
不採用
ちょうはつ、アンコール、シャドーボール→みがわりのほうがこれらの技よりも必要
エンテイ
せいしんりょく | |
とつげきチョッキ | |
いじっぱり | |
201(84)-183(252)-111(44)-*-98(20)-134(108) | |
せいなるほのお/かみくだく ストーンエッジ/しんそく |
HB:A222+1ザシアンのきょじゅうざんを最高乱数×2以外2発耐え
HD:C152レジエレキの10まんボルトを確定2発耐え
A:しんそくのダメージを最大まで上げるためぶっぱ
S:S-1の最速130族抜き
本構築第二のエース。
黒バドレックスの裏から出して暴れる。
対ザシアン構築に対しては2体目の伝説枠といっても過言じゃないレベルの性能を発揮する。
対イベルタルやファイヤー、スイクンなどの特殊ポケモンを意識しとつげきチョッキを採用。
ASに振り切った場合、対エレキザシアンに勝てなくなるのでキッチリと耐久ラインを決めて努力値を振った。
Sラインに関しては、エンテイを上からワンパンしうるポケモンである化身ランドロスがHBC振りであることが多く、ある程度Sを伸ばせば上を取れることがほとんどだったので実数値134で特に問題はなかった。
せいなるほのお→命中不安だが追加効果が強力
かみくだく→対黒バドレックス用
ストーンエッジ→ガオガエンやイベルタルへの大きな打点
しんそく→先発ポケモンの削り残しを倒す
不採用
フレアドライブ→自傷ダメージが苦しい
じだんだ→使用する場面がストーンエッジに比べ限定的すぎる
トゲキッス
てんのめぐみ | |
リリバのみ | |
ずぶとい | |
191(244)-*-161(252)-140-137(12)-105 | |
エアスラッシュ/てだすけ このゆびとまれ/まもる |
ザシアンを含め多くの物理アタッカーの攻撃を引き寄せるためHBぶっぱ。
ザシアンのきょじゅうざんを耐えるためにリリバのみを採用。
エースである黒馬バドレックスを守り、補佐する盾役。
エアスラッシュ→てんのめぐみで6割怯みを押し付けることができる
てだすけ→火力補助技
このゆびとまれ→隣の補助
まもる→様々な場面で使える
不採用
あくび→苦手な相手を流すことが可能になるが、この構築ではてだすけを打ちダメージレースに勝つことの方が大切だと判断
レジエレキ
トランジスタ | |
こだわりスカーフ | |
おくびょう | |
163(60)-*-91(164)-152(252)-71(4)-246(28) | |
かみなり/10まんボルト エレキネット/ボルトチェンジ |
HB:A200悪ウーラオスの鉢巻不意打ち確定耐え
C:無振りカイオーガをかみなりで確定1発
S:追い風下の最速エルフーン抜き(最速116族)
カイオーガやイベルタル等の本構築が苦手とするポケモンに対して活躍してくれる頼れる存在。
耐久に数値を割いた結果、出オチすることが全くなく最強だった。
追い風カイオーガに対応するためスカーフで採用。
技解説
かみなり→カイオーガへの高打点
10まんボルト→命中安定技
エレキネット→S操作技
ボルトチェンジ→レジエレキを取っておきたいときに便利
ウーラオス(いちげきのかた)
ふかしのこぶし | |
きあいのタスキ | |
いじっぱり | |
175-200(252)-120-*-81(4)-149(252) | |
あんこくきょうだ/ふいうち インファイト/みきり |
いじっぱりASぶっぱ
特に解説する必要のない対面最強ポケモン
殴り合いを制するためきあいのタスキを採用。
いじっぱりにした理由は以下の二つ
・悪ウーラオスミラーの発生が少なく、このポケモンが抜かれて困るポケモンがS149∼163の間に存在しなかった
これによってSを落としても問題ないと判断。
ゴリランダー
グラスメイカー | |
きせきのタネ | |
いじっぱり | |
195(156)-194(252)-113(20)-*-91(4)-115(76) | |
ウッドハンマー/グラススライダー ねこだまし/まもる |
HB:A222+1ザシアンのきょじゅうざんを最高乱数以外耐え
A:グラススライダーで縛れる範囲を広げるためぶっぱ
S:無振りミミッキュ-1 あわよくば相手のゴリラの上を取りたい
本構築随一のスイーパー。
まもるを採用しつつ火力も確保したいため道具はきせきのたねを採用。
ウッドハンマー→ゴリランダーの持つ最大打点
グラススライダー→高火力先制技
ねこだまし→相手を1ターン止めることが出来る
まもる→ゴリランダーの守るは強い
不採用
とんぼがえり→初手から投げる展開もあるため非常に採用したい技だが、ウッドハンマーの火力が必要な場面の方が多い。
選出と立ち回り
この構築はガチガチに黒バドにメタを貼ったイベルタル構築、追い風スカーフカイオーガ以外全ての構築に勝つことが可能です。
臆病なプレイをしてしまうと勝つチャンスを失ってしまうのでいかなる場合でも強気なプレイングを心掛けましょう。
基本選出
後発:oror
対ザシアン、ゼルネアス
後発:+or
有利マッチ。
黒バドでダメージレースに勝ち、裏のポケモンで締める。
対黒馬バドレックス
後発:+
不利マッチ。
初手に黒バドを投げられることが多いので、ウーラオスとエンテイを合わせ初手でアドバンテージを稼ぐ。
対カイオーガ
後発:+
五分マッチ。
常に相手に圧をかけて殴り合う。
対グラードン
後発:+
不利マッチ。
相手は必ずグラードン、ガオガエン、ポリゴン2を選出してくるので、早い段階でグラードンを倒しこちらのポケモンを倒す手段を奪いましょう。
対ガエンミミッキュ+伝説のトリル系統
後発:+
有利マッチ。
初手黒馬バドレックス守る+トゲキッスのエアスラッシュをミミッキュ方向に打つ。
エアスラッシュが通りミミッキュを怯ませることができれば勝ち。
怯まなければ
トリル2ターン目にこのゆびとまれ+みがわり。
トリル3ターン目で両守る。
これでトリルを枯らし完封することができます。
対イベルタル
後発:+
不利マッチ。
先発で頑張り、後発黒馬バドレックスで制圧を目指す。
さいごに
大好きな黒馬バドレックスと一緒に結果を残すことができてすごく嬉しいです。
バドキッスのサイクル無視のゴリ押し、ぜひ体験してみてください!!
レンタルチームID:0000 0000 03RY 64
パーティ作成者
KT
PokemonVGC