とり。さんの構築記事

【S22ダブル最終17位】コントロールザシアン

とり。さんのパーティ

レンタルチームID:0000 0004 MN8X NY

はじめに

こんにちは、とり。(@cantfly_ss)です。久しぶりに記事を書こうと思い、リバティノートへ寄稿させていただくことにしました。

最後まで見てくれると嬉しいです!

構築経緯

先月、海外の大きな大会に出たところ、ザシアンメタと思われる「グラードン+エンテイ」構築に惨敗してしまったことと、ランクバトルでカ・エールパと呼ばれるものが流行っていることをきっかけに、何かいい案がないかと考えていたところ、先月レート2000を達成されたジキルさんの「ニョロトノ」入りザシアン構築に着目しました。

しかしニョロトノでなく、私は「ペリッパー」を選択しました。

ペリッパーのアイコン

理由としては、

・ペリッパーだと単体でゴリラガエンに強いこと
・追い風・ワイドガードなどのサポート技が優秀であること
・地面無効であること

です。

以上の理由から9月はペリッパー入りのザシアンを組もうと考え、いろいろ模索しました。

①初期案(ザシアン/ゴリランダー/ガオガエン/ペリッパー/化身ランドロス/イエッサン♀)

ザシアンゴリランダーガオガエンペリッパーのアイコン化身ランドロスイエッサンの画像

てるチャレやランクマ中盤で使用していた並び。

実はこの時点で並びや方向性はほとんど固まっていて、ここから少しずつ変えていく形になりました。
イエッサンは、もともとモロバレルがあまり通せなくなってしまったので、別の指要員を考えていたところ、黒バドレックスにも強い「HBイエッサン♀」が候補に挙がりました。
シャドーボールを採用することで、黒バドレックスに対して打点を持つことが可能になり、この構築自体は一つの形としてとても強かったです。

しかし、この並びで致命的な欠陥が発覚してしまいました。

それは、「トルネオーガ」に対して非常に弱いことです。この構築は追い風をしながらオーガやレジエレキを通されているだけできつく、現環境でよく見かける(カイオーガ/トルネロス/レジエレキ/悪ウーラオス/アマージョ/ガオガエン)という構築に安定しませんでした。

それに加えて、先月のてるチャレで優勝した構築が上記の並びであることから、ランクバトルで今後増えていくことが容易に想像できたので対策を考えることにしました。
そこで目を付けたのが、てるチャレ準優勝した968の黒バド構築に入っている「てっきゅうオーロンゲ」でした。

オーロンゲ

②最終案(ザシアン/ゴリランダー/ガオガエン/ペリッパー/化身ランドロス/オーロンゲ)

ザシアンゴリランダーガオガエンペリッパーのアイコン化身ランドロスオーロンゲ

ランクマ最終日3日前くらいから使用。

前述の理由から、968本人からてっきゅうオーロンゲの型を教えてもらい、ザシアン構築に組み込むことにしました。本人から渡された型は黒バド構築専用で、ザシアン構築仕様に作り変える必要がありました。

持ち物の関係でトリックは確定、攻撃技ももちろん必要なので「ソウルクラッシュ」、そして、黒バドレックス・カイオーガに対して行動回数を増やすことができる「ひかりのかべ」、最後はいろいろ試していましたが、「集中されやすいこと」「とんぼがえり・ボルトチェンジなどの的になりやすいこと」を考えてまもるを採用しました。

以上が構築経緯になります。

個別解説

ザシアン

特性ふとうのけんザシアン
持ち物くちたけん
性格いじっぱり
実数値(努力値)188(164)-220(76)-136(4)-*-156(164)-181(100)
きょじゅうざん/じゃれつく
みがわり/まもる
調整
HD:C222神秘の雫カイオーガのダブルダメージしおふき確定耐え
珠黒バドレックスのアストラルビットをグラスフィールド込み2耐え
S:最速トルネロス抜き
A:あまり

先月使用したザシアン構築と同じ耐久ラインのHDザシアン

今回はトルネオーガを意識して組む必要があったため、総合耐久を落とし、HDラインとAラインを維持しつつSを割いた。

Aを213くらいまで落とした型も使用していたが、あまりにも火力不足を感じたため最終的にこの調整に落ち着いた。

技構成に関して、じゃれつくは必須で、「フルアタ型」「つるぎのまい型」「みがわり型」の3つの選択肢が挙げられるが、今回は択有利に進められる可能性があることや、ゼルネアス絡みの構築に対して有利に動かせるようにするために「みがわり」を採用した。

つるぎのまいを切ったことによって、等倍以上で通らないポケモンに対して強引な突破をするという動きがしずらくなってしまったが、プレイングは非常に安定した。

ゴリランダー

特性グラスメイカーゴリランダー
持ち物とつげきチョッキ
性格いじっぱり
実数値(努力値)193(140)-178(132)-116(44)-*-91(4)-129(188)
ねこだまし/グラススライダー
ドラムアタック/とんぼがえり
調整
HB:A222ザシアンの+1きょじゅうざん確定耐え
HD:C177トルネロスのぼうふう確定耐え
S:最速ゴチルゼル、ペリッパー抜き
A:あまり

耐久方面を最低限のラインに設定し、SとAを多めに割いた型。

火力不足はとくに感じなかったが、最終日に当たったゴリランダーがこのゴリランダーの上をとられることがおおかったこと、最速アマージョがちらほらいたことがあったので、準速(実数値137)にしてもいいと思いました。

サイクル環境であることを考えると、ゴリランダーのSは上げ得な気はしました。

ガオガエン

特性いかくガオガエンの画像
持ち物ぼうじんゴーグル
性格ようき
実数値(努力値)202(252)-135-110-*-111(4)-123(252)
ねこだまし/フレアドライブ
すてゼリフ/ちょうはつ
調整
HSぶっぱ。
B<D

ザシアン軸のガオガエンはオボンのみHB型が主流であったが、今回は最速HSで採用。

最速にすることで、ミラーでねこだましを打てるだけではなく、遅いゴリランダーの上からフレアドライブをうつことができ、ゴリランダーの「ドラムアタック」や、オーロンゲの「鉄球トリック」とのシナジーも生みます。鉄球トリックに至っては、黒バドレックスでさえ上を取れるようになってしまうので非常に強力でした。

持ち物のぼうじんゴーグルはモロバレルに対して耐性をもつことができ、他にいいアイテムが思いつかなかったのでこのまま使用していました。次点でシュカのみはありかなと思いました。

技構成に関してもちょうはつは諸説で、まもるやバークアウト、じごくづきなどいろいろ試してもいいかなと思いました。

ペリッパー

特性あめふらし
持ち物たつじんのおび
性格ひかえめ
実数値(努力値)165(236)-*-120-150(172)-90-98(100)
ウェザーボール/ぼうふう
ワイドガード/まもる
調整
S:最速以外の大体のガオガエンの上を取れる
C:補正有りHD252-212振りまでのガオガエンをたつじんの帯ウェザーボールで確定一発
H:あまり

ペリッパーの持ち物の選択肢としては、「きあいのタスキ」や「ゴツゴツメット」などが候補に挙がるが、今回は「たつじんのおび」を採用。

最初はゴツゴツメットで採用していたが、ゴツゴツメットだと受け思考になってしまい、さらにこのポケモンはそこまで数値が高くなく、受けとして成立するポケモンではありませんでした。

そこで、私はこのポケモンが殴れた方が強いのではないか?と思い、思い切って火力を特化し、さらに強化アイテムを持たせました。「みず」「ひこう」の技範囲はかなり抜群を取れることが多く、たつじんの帯の発動機会は少なくはありませんでした。熱湯の上振れも捨てがたいが、それ以上に火力を特化したことによって相手の想定を崩す動きが強力でした。

化身ランドロス

特性ちからづく化身ランドロス
持ち物いのちのたま
性格ひかえめ
実数値(努力値)195(244)-*-122(92)-162(100)-101(4)-130(68)
だいちのちから/ヘドロばくだん
みがわり/まもる
調整
HB:A244ザシアンの+1きょじゅうざんを81.3%で耐える
S:本構築のゴリランダー+1
C:あまり

HBベースのランドロス。

今回は、ゴリランダーのSを129まで上げている関係上、HBラインを少し落としてゴリランダー+1まで上げた。ゴリランダー+1にしないと、スイクンに対して集中した時に、オボンのみを食べられて耐えられてしまう可能性があるからです。

Cはこれ以上削ると、役割対象のザシアンに耐えられてしまいますので、削れませんでした。

先月の環境では、ザシアン自体がそんなにマッチングしなかったので、A244きょじゅうざんで倒れる場面はほぼないだろうと思い、耐久を少し落としました。結果的に落ちることはなかったので正解だと思います。

オーロンゲ

特性いたずらごころオーロンゲ
持ち物くろいてっきゅう
性格しんちょう
実数値(努力値)202(252)-141(4)-91(44)-*-133(204)-81(4)
ソウルクラッシュ/トリック
まもる/ひかりのかべ
調整
HD:C202神秘の雫カイオーガのダメージしおふきを最高乱数切って耐え(93.8%)
B:あまり

構築の最後に入ってきたポケモン。

主に追い風カイオーガ構築と黒バド構築全般、ムゲンダイナに対して出していきます。

基本的には特殊禁伝に対してしか投げず、出す場面は限られていますが、ランクマ終盤の明らかなカイオーガと黒バドレックスの増加により、活躍機会は非常に多かったです。

「トリック」は思考停止で打って強い技ではなく、盤面をよく考えて慎重に選択する必要があります。どちらかといえばひかりのかべを選択することの方が多かったです。

黒い鉄球は、持っているポケモンが地面についてしまうので、例えばサンダーに押し付けるとランドロスの大地の力が通るようになります。ちなみに、地面につくだけでタイプが消えるわけではないので等倍で通ります。

選出と立ち回り

対トルネオーガ化身トルネロスカイオーガ

先発:ザシアンゴリランダーorオーロンゲ
後発:ペリッパーのアイコンオーロンゲorゴリランダー

有利。

カイオーガを先に落としてそのままザシアンで押し切るか、アマージョを倒してゴリランダーを通すかになってくる。
出し方はどちらでもいいがオーロンゲの方が安定しそう。

対サイクルオーガカイオーガ

先発:ザシアンゴリランダー
後発:化身ランドロスガオガエン

有利。

ではあるが、処理速度がそこまで早くないので常にこちらがペースを握りながらTODも視野に入れたプレイングをしていきたい。

対黒バドレックスバドレックス(こくばじょうのすがた)

先発:ザシアンオーロンゲ
後発:取り巻きを見て残り4体から選択

有利。

基本的にこちらが有利だが、盤面をうまく考えていかないと、1手で崩壊してしまうので、慎重に技選択をする必要がある。

対ザシアンザシアン

先発:ザシアンゴリランダー
後発:化身ランドロスガオガエン

微不利。

オーガ黒バドに強くした関係上、ザシアンミラーが従来よりも厳しくなっている。
しかし、プレイング次第でどうにでもなるので実際は5分くらいに落ち着くと思われます。

対ゼルネアス

先発:ペリッパーのアイコンガオガエン
後発:ザシアンゴリランダーor化身ランドロス

不利。

取り巻きのウルガモスがとにかくきつい。
それ以外であれば大体勝てると思います。

対グラエンテイグラードンエンテイ

先発:ガオガエン化身ランドロス
後発:ペリッパーのアイコンザシアン

有利。

1匹ずつ確実に減らして天候を取っていきましょう。
ポリゴン2の処理が若干遅れがちな部分だけ注意。

苦手ポケモン

残飯ウルガモスウルガモス

グラスフィールド+たべのこしで回復され、さらに蝶の舞で突破を困難にされてしまうので苦しい。倒せなくはありませんが、正直無理に倒しに行くくらいならあめふらし等で遅延してTOD狙いに行った方が勝率は高そうです。

あまりいないと思っていたが最終日に3回当たって涙を流しました(2-1)。

さいごに

9月は最終日まであまり勝てず、非常に頭を悩ませていましたが、最終日になんとか2000を載せることができたのでよかったです!

YouTubeにも対戦動画や構築紹介をしているので、よかったらそちらにも遊びに来てくださいね!

最後まで読んでくれてありがとうございました!

とり。さんのパーティ

レンタルチームID:0000 0004 MN8X NY

パーティ作成者

とり。

とり。さんのプロフィール

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ポケモン実況者。|ポケモン全国大会20,21| ランクバトル→S1:5th S10:3rd S12:8th S13:4th S15:6th s21:5th| PJCS2021予選1st

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