ryoheiさんの構築

【S22ダブル最終11位】サイクルオーガマンダ

ryoheiさんのパーティ

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はじめに

初めまして、ryohei(@ryo78aitoto)と申します。

今回、s21,s22で使用した構築をリバティノート様にて紹介させて頂きます。
よかったら最後まで読んでいって下さい。

構築経緯

対戦を始めてから最初に育成したポケモンであるボーマンダ、人生で1番初めに100レベにしたポケモンであるカイオーガ、思い入れのあるこの2体から構築をスタートさせた。次に、WCS2016決勝を観た時から、ダブルバトルを始める際は使いたいと思っていたライチュウを採用。安直な理由で3体まで決めたものの、カイオーガの苦手な草・電気にボーマンダ・ライチュウが強く、補完が優れているため、十分戦えると判断した。

ボーマンダカイオーガライチュウ

残り3枠を模索していく過程では、まず、S操作からカイオーガを通す戦術がシンプルながらに強力だと考え、おいかぜやトリックルームによるS操作を試した。しかし、ねこだましやゴリランダーの存在から、このような動きを通すことには限界を感じた。

(これらへの回答としてアマージョを構築に組み込むことも考えられたが、アマージョ自体の強さに疑問を感じていたため採用を見送った。)

そこで、S操作には頼らず、サイクルの中でカイオーガを通す構築を目指すこととした。

以上を踏まえ、色々模索した結果、猫騙し+対面操作が行えるガオガエン,ゴリランダーが共に使用感が良く、構築コンセプトともマッチしていたため、採用に至った。

ゴリランダーガオガエン

6枠目には、トルネオーガアマージョやゼルネ構築、黒バド構築に刺せるポケモンを探した。その結果、前期はHDとつげきチョッキハッサムという結論に至ったが、ハッサムでは火力・耐久面ともに数値が足りず、トルネオーガアマージョに対する勝率が著しく悪かった。そこで、シーズン序盤から6枠目を探し続けた結果、最終日前日に、HDとつげきチョッキシュバルゴという結論に至り、本構築が完成した。

ハッサムシュバルゴ

構築コンセプト

•サイクルの中でカイオーガの水技を通す。
全ての構築に対して五分以上の戦いをする。

構築の要点

•構築全体でのカイオーガ補助

カイオーガボーマンダライチュウゴリランダーガオガエン

高火力全体技で相手に圧力をかけられるカイオーガは、動かす回数が多いほど試合展開を有利に進めることができるポケモンである。
そのため、本構築ではカイオーガの行動回数を確保するためのサポート要素を多く組み込んでいる。
具体的には、威嚇によるデバフ、ねこだましによる行動拒否、エレキネットによるS操作、グラスフィールドによる回復である。これらを組み合わせることにより、低速であるカイオーガの行動回数を稼ぎ、ダメージレースで優位に立つことが出来る。

•ねこだまし持ち3体による盤面操作

ライチュウゴリランダーガオガエン

本構築にはねこだまし持ちが3体いるため、殆どの試合で猫2枚体制の選出が出来る。猫2枚体制は、不利対面でも安全に盤面を整えることができ、安定した試合運びが行いやすい。(裏を返すと、猫騙しが通らない黒バドレックス,アマージョ入りの構築には、不利盤面を作るとリカバリーが効かない。)

また、上記3体いずれも対面操作技を覚えており、グラスフィールド下でねこだまし+対面操作技を上手く扱うことで、疲弊したカイオーガを回復させる動きが非常に強力である。

個別解説

ボーマンダ

特性いかくボーマンダ
持ち物こだわりスカーフ
性格ひかえめ
実数値(努力値)170-140(4)-100-178(252)-100-152(252)
りゅうせいぐん/ぼうふう
だいもんじ/かみくだく
調整
・流星群で216-115ムゲンダイナが確定1発
・噛み砕くで176-100黒バドレックスが乱数1発(87.5%~)

威嚇要因その1。前期は拘り眼鏡を持たせていたが、前期終盤から増えたムゲンダイナ構築が苦しかったためこだわりスカーフに変更。
これにより、ムゲンダイナやこんげんのはどうで削ったザシアンを上から縛れたりと、選出・立ち回りに幅が広がった。

臆病で採用するとおいかぜ下の準速アマージョを抜けるメリットが存在するが、微妙な火力不足が目立ったためひかえめ推奨。

カイオーガ

特性あめふらしカイオーガ
持ち物しんぴのしずく
性格ひかえめ
実数値(努力値)196(164)-*-110-222(252)-160-122(92)
こんげんのはどう/しおふき
れいとうビーム/まもる
調整
・176-120黒バドレックスに対していのちのたまダメ1回+こんげんのはどうで瀕死率87.5%
・A244ザシアンの+1じゃれつくを乱数2つ切り耐え
・4振りサンダー抜き

構築の軸。動かした際、相手に最大限負荷をかけるためC特化。持ち物は、守る搭載と火力補強の両立が出来る神秘の雫を持たせている。

カイオーガの弱みとして、こんげんのはどうの命中不安が挙げられるが、一度の技外しが負けに直結することは少なく、周りのポケモンのサポートを上手く扱うことにより試行回数を稼ぐことが可能なため、上記弱点はある程度解消できると感じた。

ライチュウ

特性ひらいしんライチュウ
持ち物きあいのタスキ
性格おくびょう
実数値(努力値)136(4)-97-107(252)-110-100-178(252)
エレキネット/ボルトチェンジ
ねこだまし/フェイント
調整
・A182水ウーラオスのすいりゅうれんだ確定耐え

ねこだまし要因その1。味方をレジエレキから守ることが1番の役割。レジエレキが選出された試合では、ライチュウを盤面に置きつつレジエレキを早めに処理するか(レジエレキはカイオーガにエレキネットを撃ってくる)、レジエレキ以外を倒してライチュウで詰めるか、状況を鑑み展開を考える。レジエレキが選出されなくとも、ねこだましやエレキネットで最低限の味方のサポートは行える。フェイントはワイドガード対策で採用。

ガオガエン

特性いかくガオガエンの画像
持ち物ぼうじんゴーグル
性格わんぱく
実数値(努力値)202(252)-136(4)-138(124)-*-124(108)-83(20)
フレアドライブ/じごづき
ねこだまし/すてゼリフ
調整
・A177コジョンドのインファイトを乱数2つ切り耐え
・S同族意識

威嚇要因その2、ねこだまし要因その2。初めはオボンのみを持たせていたが、モロバレル入りに対する選出・立ち回りが窮屈になるのを嫌い、ぼうじんゴーグルに変更。vsザシアンでは、ガオガエンが居座った状態でザシアンに降臨される状況を作らないよう意識した。

ゴリランダー

特性グラスメイカーゴリランダー
持ち物バンジのみ
性格いじっぱり
実数値(努力値)204(228)-165(36)-111(4)-*-98(60)-128(180)
グラススライダー/ウッドハンマー
ねこだまし/とんぼがえり
調整
・A11n
・HP3n
・Sミラー意識,準速ウオノラゴン抜き

ねこだまし要因その3。相手のゴリランダーにねこだましを打ちながらしおふき・こんげんのはどうを撃つ展開を多用するため、ミラーで先に動けることが重要となる。最終日、S125(準速アマージョ抜き)で使用していたが、相手のゴリランダーより遅かった試合が何度かあった為、S128まで引き上げた。

とつげきチョッキをシュバルゴに渡したため、混乱実を持たせていたが、アマージョのトリプルアクセルやゴリランダーのとんぼがえり、ザシアンのきょじゅうざんといった物理技を被弾する回数が多かったため、この持ち物が活きる場面は多かった。

シュバルゴ

特性ぼうじん
持ち物とつげきチョッキ
性格ゆうかん
実数値(努力値)177(252)-171(4)-126-*-157(252)-36
アイアンヘッド/メガホーン
メタルバースト/はたきおとす
調整
・C177トルネロスの暴風+C202カイオーガの雫潮吹きを確定耐え

構築の最後に入ってきた枠。vsトルネオーガアマージョにおいて、アマージョに対してはメガホーンで確定1発を取ることができ、カイオーガに対してはメタルバーストで大きく削ることが出来る(相手のカイオーガが強化アイテムを持っていれば落とせることもある)。初手トルネオーガと並べてきた場合、再戦でない限り、相手はおいかぜしながらしおふきを撃ってくるので、こちらのカイオーガのしおふき+メタルバーストでカイオーガを処理することが可能。

ゴリランダーと共に、ガオガエンに弱いポケモンであるため、ガオガエンを後出しされる展開を嫌い、出来るだけカイオーガと並べることを意識した。

選出

vsザシアン

先発:カイオーガゴリランダーorボーマンダ
後発:シュバルゴ以外

ザシアンに威嚇を入れ、+1状態で攻撃させないことを意識。威嚇2枚選出の際は、先発ボーマンダからガオガエン即引きの動きが強力。ライチュウ選出の際は、ザシアンがライチュウより遅いと判明すれば、エレキネットからカイオーガを通す展開を考えることが出来る。

vs黒バドレックス

先発:カイオーガシュバルゴorゴリランダー

黒バドレックスに隙を見せない立ち回りを意識。ボーマンダの暴風+ゴリランダーのグラススライダーも、黒バドレックス処理ルートの1つであり、相手にこのゆびとまれ持ちが居ない場合には、このような処理ルートも視野に入れる。

vsカイオーガ(サイクル)

先発:カイオーガライチュウorゴリランダー
後発:ボーマンダorシュバルゴ@1

ねこだましを駆使しながらカイオーガのしおふき・こんげんのはどうの試行回数を稼ぐ、或いはボーマンダの暴風を通すことにより、相手の草枠を処理する。相手のサンダーに対しては、カイオーガ+ライチュウと並べることで、ダメージレースで負けない上、そもそもこちらのカイオーガが先手を取れることが多々あるので、処理は比較的容易である。

vsカイオーガ(トルネオーガアマージョ)

先発:カイオーガシュバルゴ

初手はカイオーガ+シュバルゴの並びで、トルネオーガアマージョどの組み合わせにも対応可能。残数有利を取ることを意識。

vsグラードン ※流行のコケコ入り

先発:ボーマンダライチュウ
後発:カイオーガガオガエン

カプコケコの処理を優先。グラードンで晴らしに来ることが読めるターン、カイオーガ引き+対面操作技でカイオーガを再降臨させると、有利盤面を作ることが出来る。

戦績

s21 202×/1929(75位)
ボーマンダガオガエンカイオーガライチュウゴリランダーハッサム

s22 2025/2025(11位)
ボーマンダガオガエンカイオーガライチュウゴリランダーシュバルゴ

※シュバルゴ投入後の戦績は、30勝12敗。

おわりに

シリーズ10からダブルバトルを始め、8月・9月と精力的に取り組んできました。ダブルバトルの基本やセオリーが全く分からない状態から、対戦数をこなし、どのような動きが強いか自分で模索していく過程がとても楽しかったです。

質問等あればブログのコメントTwitterのDMまで。ここまで閲覧ありがとうございました。

※レンタルチームのライチュウはこうげき個体値が妥協個体になっています。
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