【てるチャレオフライン#2 準優勝】森槍・シュネーレーゲン

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はじめに

記事を見てくれてありがとうございます、NoFace(@kayaup_LaPaPa02)といいます。
雨パーティを極めるべくダブルバトルをプレイしています。
今回は、私のWCS2022ルールの集大成と言える構築記事を執筆しようと思い、寄稿させていただきました。

概要

1月の時点で、高火力の全体技を振り回してゲームを終わらせるパワーを持つカイオーガ・白バドレックスの並びに注目していました。
前者は自身が強力なアタッカーとなるだけでなく、雨によりすいすいのアタッカーとコンビを組んで制圧を図るという更なる強みがあります。
また、後者は雨の並びが苦手とするゴリランダーやボルトロスに強く、トリックルームを張れば天候同様に場を支配してイージーウィンを狙えるポテンシャルを秘めています。

これらを魅力に感じ、カイオーガ+雨エース+白バドレックスを構築の軸に決定しました。

丁度同時期にリバティノートのエキシビジョンマッチで
カイオーガ・ガマゲロゲ・白バドレックス・ミミッキュ・ガオガエン・モロバレル
という並びを見かけたため、まずはそれをベースに吟味しました。

構築(旧)作成経緯

すいすいエース枠

参考元はガマゲロゲですが、本当にそれでいいかを考えました。候補となる他のすいすいポケモンと比較すると、

・キングドラ
レジエレキ以上の速さからダイジェットを撃てるのは魅力。しかし、素早さに割かないカイオーガではザシアンや黒馬を抜けないことから、噛み合いはイマイチに感じる。
龍打点を撃ち込む相手も、白馬と範囲が被っている。
・ルンパッパ
カイオーガに強くねこだましを覚えるが、数値が足りずオーガすら倒し切れないため、採用する必要性が薄い。
・カジリガメ
高火力岩打点はイベルタルやボルトロスを倒せる点が魅力だが、ダイマックスしないと不安定であり、威嚇の影響も受けてしまうため安定しない。

このように、白馬オーガとの噛み合いが良くないです。これに対してガマゲロゲは、

・ダイアースで白馬に強い鋼を倒せるためシナジーがある
・アースをオーガに乗せて特殊受けする動きが強い
・レジエレキへの抑止力になる
・こちらの伝説に圧倒的に強いディアルガに有利

といった様々な利点があるため、採用の余地は最も高そうです。よって、ガマゲロゲの枠は続投することにしました。

ガマゲロゲ

トリル始動役

参考元は、化けの皮を盾に確実にトリルを張れるミミッキュを採用しています。メンタルハーブを持たせることで、挑発の対策も可能です。

ポリゴン2は白馬の保険を発動できず、サマヨールはイベルタルや黒馬に安定しません。
トリルを成功させてから保険を発動する上で最適なので、ミミッキュは続投としました。

ミミッキュ

トリルサポーター

参考元はガオガエンモロバレル。ガオガエンは基本性能は言わずもがな、単純な補完アタッカーとしても優秀です。
モロバレルはトリル下で相手を眠らせる強力な動きができる他、祟り目で白馬の保険を起動することもできます。
この2体は構築の立ち回りの幅を広げてくれるため、特に疑わず続投となりました。

ガオガエンモロバレル

既存の構築をなぞる形となりましたが、禁伝の取り巻きが私の求める所と一致したため、そのまま使うことになりました。
受け回しながら盤面を作っていく私のプレイスタイルとも相性が抜群で、とても使いやすかったです。

この構築を時間をかけて練習した結果、

1月 仲間大会で1位複数回
2月 第1回予選(落ちたが1850以上には行けた)
SPLオフで優勝

という、予選抜けボーダーには届かなかったものの、悪くはない成績を維持することができたので、3月以降も使い続けることにしました。

構築(新)作成経緯

2月終了時点で、私はミミッキュの運用に限界を感じ、構築の改良を検討していました。なぜなら、ミミッキュ+白馬の並びが認知され始め、露骨に対策されていると感じたからです。
例えば、カイオーガ+イエッサンをイエッサン→カイオーガの行動順にすることで、皮を剥がしながらアイテム持ち潮吹きで倒しにくる並びや、第1回予選で複数人が結果を残したキュレム構築の手助けダイアイスなどは、予選前後の環境で特に厳しいものでした。その他にもミミッキュにメタを張った選出及び立ち回りが散見され、別のトリル要員を採用したいと模索していました。

オーロットとの出会い

あれこれ考えている中、知り合いのツイキャスを見ていたら、偶然BOXに「オーロット」というポケモンが映り込んでいました。私の事前の知識は、対象に草タイプを追加する”森の呪い”のみでしたが、これは氷タイプの白馬と相性が抜群です。これに気づき咄嗟に調べてみてよく考えたところ、トリル要員として驚くべき性能があることが判明しました。

1.水タイプへの耐性がある
潮吹きを半減で受けられるということは、カイオーガの潮吹き+イエッサンのワイドフォースを耐えられることを意味します。既存の構築の課題が一つ解消される訳です。
2.弱点保険を起動できる
かげうちは覚えませんが、ふいうちを覚えます。トリル→保険起動という最低限の採用基準を満たしています。
3.お見通し
この特性の強みは二つあります。一つは、「相手の持ち物から立ち回りを予測できること」です。
例えば、相手のガオガエンが防塵ゴーグルを持っていた場合、高確率で挑発を覚えているため、猫騙しで止めることでその可能性を潰すことができます。
もう一つは、「相手の守るの有無を確認できること」です。拘りアイテムや突撃チョッキを持つ相手は守れないため、確実に攻撃が通る証明を得られます。
このことは攻めのターン数が重要なトリル戦術において、確実に相手の残数を減らす動きに繋がります。
4.森の呪いの汎用性
詳しくは後述しますが、様々な使い方ができます。トリルエースのポケモンと相性の良い専用技を持つことは大きな魅力です。

このように底なしのポテンシャルを感じたので採用してみた結果、驚くべき優秀さを見せてくれました。オーガイエッサンも、眼鏡オーガ+CSイエッサンの場合以外は対策できています。こうしてミミッキュをオーロットに変更して構築完成としました。

ミミッキュ ->

カイオーガガマゲロゲバドレックス(はくばじょうのすがた)ガオガエンモロバレル

個別解説

カイオーガ

特性あめふらしカイオーガ
持ち物とつげきチョッキ
性格ひかえめ
実数値(努力値)207(252)-*-113(20)-220(236)-160-110
しおふき/かみなり
れいとうビーム/こんげんのはどう

安定した火力と耐久を両立したいので、とつげきチョッキを持たせて技範囲を広げました。
ガマゲロゲを通す場合はオーガを裏から投げることがよくありますが、最低限の耐久が確保されていると体力を高めに保てるのが好感触でした。
また、なるべく多くの相手にトリル下で潮吹きを選択するために、同族を抜くような調整はしていません。
物理アタッカーと打ち合う機会が多いため、残りをBに回しています。

ガマゲロゲ

特性すいすい
持ち物いのちのたま
性格ひかえめ
実数値(努力値)189(68)-103-95-150(252)-95-118(188)
ハイドロポンプ/だいちのちから
とびはねる/まもる
調整
H:10n-1(玉ダメージ最少)
C:火力が足りないので特化
S:+1の最速91族(ジェットしたランドロス)抜き

ゴリランダーのいないザシアンスタンや、ダイマレジエレキ軸の構築、炎や地面の数が多い構築、ディアルガ構築に対しては、無類の強さを発揮します。
調整はCSに振り切らず、ランドロスを意識した配分になります。準速にすると+1最速100族を上回りますが、サンダー(ゴリラがよくいる)やリザードン(トドンがよくいる)入りの構築にはゲロゲを選出することがほぼないので、100族のラインを意識する必要はありませんでした。

世間的には物理型が主流でしたが、威嚇の影響を受けることで著しく性能がダウンしてしまうので、火力を削がれにくい特殊型が望ましいです。
このポケモンの最大の強みは高速高火力の地面技で、相手のザシアンやガオガエン、レジエレキなどのメジャーなポケモンを一撃で倒せる点にあります。
しかし、威嚇を一度受けるだけで、ザシアンはおろかガエンにすら攻撃を耐えられる事態になってしまいます。

またゴリラが出てくるだけで何もできなくなるため、まもるは必須に感じました。
守るから入って黒馬に草技があるかを確認したり、相手の死に出しゴリラに合わせて守りながらガエンを出して一度行動補償を稼ぐ動きができます。

技構成は、火力重視の水技ハイドロポンプ、だいちのちから、まもる、最後はダイジェット媒体のとびはねるとなってます。
物理型ではありませんが、素早さを上げる行為そのものは強いと感じたので、そのためだけに採用しています。
草技はオーガを倒しきれず、トリトドン入りにも出さないため、今回は役割として弱いです。水技はハイドロポンプを採用することで黒馬を一撃で倒す威力が出ます。

ディアルガに強い点も評価しています。こちらの伝説では勝つのが難しい強力なポケモンですが、ダイアースで半分削りながら受け切り、ダイマが終わってから白馬ガエンで倒せるため、ゲロゲの存在が構築単位でディアルガへの対抗策を確立しています。相手にゴリラがいても初手ダイマをしますが、この攻防でも守るが有効に働きます。

白馬バドレックス

特性じんばいったいバドレックス(白馬)
持ち物じゃくてんほけん
性格ゆうかん
実数値(努力値)207(252)-238(252)-170-*-151(4)-57 ※S個体値19
ブリザードランス/10まんばりき
タネばくだん/トリックルーム
調整
S:トリル下で最遅オーロットより遅く動ける個体値

ダイマックス攻撃とブリザードランスの全体攻撃を選べる点や、元々火力が高い上に上がり続けるので壁下でも決定打を叩き込める点、カイオーガが苦手なポケモンに滅法強い点など、全てにおいて高評価な伝説ポケモンです。攻める時にダイマックスするかを選択できる点を特に気に入っていて、ダイマしなくても十分にゲームに勝てる強さを持つため、ダイマに依存しない柔軟なプレイスタイルを私に教えてくれました。
最遅ではありませんが、通常時に相手の白馬より先に動けることが多かったので、素早さを落としすぎなくてよかったと思います。また、遅くしすぎるとトリル下でオーロットより早くなってしまうという事情もあります。

技構成ですが、トリルを採用することで、オーロットが倒れる又は選出しなくてもトリルを張ることができ、立ち回りの幅が広がるので必須と言えます。
また、まもるは入れずにタネばくだんを採用することで、保険発動後のダイソウゲンで相手のダイマカイオーガやトリトドンをほぼ一撃で倒すことができます。

もりののろいを受けるとタイプ一致技になります。

ガオガエン

特性いかくガオガエンの画像
持ち物シュカのみ
性格いじっぱり
実数値(努力値)202(252)-160(84)-117(56)-*-125(116-)-80
フレアドライブ/DDラリアット
ねこだまし/すてゼリフ
調整
A:H252ザシアンがダイバーンで中乱数68.7%で、ある程度耐久に振った型でもなるべく倒せるラインを確保
B:余り
D:シュカの実込みで臆病C252玉キュレムの手助けダイアース耐え

構築の補完から優れた起点作り役、ダイマアタッカーまで幅広い活躍をしてくれます。努力値配分はH振りザシアンを確定では落とせませんでした。
この構築においては、ガオガエンが積極的にダイマックスしていく展開が意外に多く、強いアタッカーになりえる点を強調しておかなければなりません。
そのため、ダイバーンでザシアンを一撃で倒すことを重視して攻撃力をある程度伸ばした型になります。

では、なぜアタッカーガエンに意義があるのでしょうか?それは、ザシアンに奇襲をかけて倒し、相手の想定を崩すためだけではありません。
もう一つの理由は、「オーロットとの相性が良い」点です。詳細はオーロットの項で説明します。
また、黒馬に強いDDラリアット及びダイアークはカイオーガとも相性が良く、猫騙し媒体のダイアタックでS操作をしてオーガを通すプランもとれます。

モロバレル

特性さいせいりょくモロバレル
持ち物オボンのみ
性格なまいき
実数値(努力値)221(252)-*-101(84)-105-134(172)-31(個体値0)
キノコのほうし/いかりのこな
たたりめ/かふんだんご
調整
B:陽気A252ザシアンの巨獣斬耐え
D:余り

一般的な運用の他に、祟り目で白馬の保険を起動する役目も担っているため、オーロットと共に白馬を強化可能な盤面を維持しやすいという利点があります。
自身がトリル下でキノコの胞子を連打する凶悪な動きができる点も、このポケモンの強みと言えます。

持ち物は最後まで模索していて、黒い鉄球→バコウの実→光の粉といった順に、それぞれ時間をかけて試していました。しかし、発動機会が少なかったり、道具が効果的に作用する対象が中々見出せず、最終的に確定数をずらせるオボンの実に落ち着きました。お陰で多くの相手の攻撃を耐えて長い間生存することができ、試合に貢献してくれました。

また、体力を回復するかふんだんごの存在も大きかったです。長期的なサイクルを狙うことが出来るほか、胞子に怯えて守る相手に合わせて味方を回復することで、次のトリルの成功率を上げる動きなどもできます。

オーロット

特性おみとおし
持ち物きあいのタスキ
性格なまいき
実数値(努力値)191(244)-130-99(20)-*-146(244)-54 ※S個体値0
ウッドホーン/ふいうち
トリックルーム/もりののろい
調整
D:眼鏡オーガ+C振りイエッサンのパターン以外の潮吹き+ワイドフォースをほぼ耐え

持ち物は確実に全ての攻撃を一度は耐えるためにきあいのタスキ、特殊耐久が必須なのでHDベースとなります。水タイプを削りながら回復できるウッドホーンが強かったです。採用理由は先述した通りなので、ここからはもりののろいについて解説します。

もりののろいについて

対象に草タイプを“追加”します。水浸しとは仕様が異なるのでご注意ください。主にオーガ、白馬、ガエンの3体と相性が良く、敵に使う場合と味方に使う場合がそれぞれ存在します。

カイオーガカイオーガ

・敵の場合
こちらの氷技のダメージを上げることで突破しやすくなります。ただ、このパターンはほとんど使う機会がありませんでした。
・味方の場合(水・草)
グラススライダーで死ななくなったり、カミツルギのダイソウゲンを余裕を持って耐えるようになります。

白バドレックスバドレックス(はくばじょうのすがた)

・敵の場合
保険を発動せずとも突破力が上がります。そして、この技は”相手の縦の一貫を消す”効果もあります。例えば、場にザシアンと裏の浮いているポケモンがいるとして、ダイアースで倒したいが交代で無効化されてしまう場合、ザシアンに呪い→アイスを重ねることによって、氷の一貫を作って択を消しながら倒すことができます。(予めこちらのAが上がっている場面での話)
また、ヌケニンへの対策にもなります。特性を利用して受けに来たヌケニンに草タイプが追加されることで攻撃が当たり、襷であっても霰のダメージでそのターン中に倒すことができます。
・味方の場合(氷・超・草)
まず相手のオーガからの有効打がなくなります。本来脅威であるはずのオーガを完全に無視できるのは大きいです。
また、こちらのトリル対策に選出される相手のバレルに対しても有効です。敵のバレルが盤面に現れる前に草白馬を完成させることで、キノコの胞子と怒りの粉を無効化できる状態となり、同様に無視することができます。ただし、花粉団子が4倍になるのと、イカサマを所持した個体が数を増やしているため、それらに注意を払いながら立ち回る必要があります。
ゴリランダーに対しても同じことが言えますが、蜻蛉返りには気を付けましょう。

ガオガエンガオガエン

・敵の場合
ほとんどの鋼が強制的にナットレイ化します。この動きができることが、ガエンに積極的にダイマ権を渡せる最大の理由と言えるでしょう。油断したザシアンを筆頭に呪い→フレドラ(バーン)で処理していきますが、中でもソルガレオを倒せることが大きいです。トリルからの呪いダイバーンで、耐久に振らないソルガレオなら一撃で倒すことができます。
同様に敵の白馬を焼き払ったり、本来互いに優劣のないイベルタルさえも、油断したところを一撃で倒せたことがあります。・味方の場合(炎・悪・草)
水や地面の耐性を確保しながら、トリル下でバーンを連打して天候を晴れにキープし、敵のグラードンやカイオーガと撃ち合います。
先に晴れを展開しつつ耐性を得られるため、カイオーガには優位に出られます。

誤解されがちですが、これらのギミックは構築の動機でも目的でもなく、強い立ち回りの選択肢を広げるための手段でしかありません。
よって、無理に使いに行くのではなく、“出来たらやる”程度の認識でいるのが一番良いと思って使っていました。

選出

この構築の最大の強みは、選出やプレイングの幅が広く、こちら次第で様々な構築に対応する力を持っていることです。
選出パターンは多いので全て紹介することはできませんが、ひとまず主要なパターンをまとめてみました。

選出①

vs黒馬ザシアン(ボルト無し)、グラードン白馬or黒馬、イベルタルザシアン(バレル入り)、ディアルガ 構築、ソルガレオ構築(ゴリラ無し)、その他ダイマエレキ軸の構築等…

先発:カイオーガガマゲロゲ
後発:ガオガエンバドレックス(はくばじょうのすがた)

ゲロゲを通せる場合はこの選出。初手からオーガを投げるか、ガエンから入って猫と捨て台詞の択を見せつつ、オーガに引いてゲロゲで強襲するかを選択します。

選出②

vs白馬カイオーガ、白馬パルキア、その他諸々に状況を見て選出

先発:カイオーガモロバレル
後発:バドレックス(はくばじょうのすがた)ガオガエン

対応範囲は最も広いですが、よく楽をしてトリル選出をしてしまうため、いつもこの選出というわけではないです。
ただ、ミラーマッチや白馬パルキアには決まってこの選出をしていました。しかし、白馬パルキアに対しては勝率が悪く、正直当たりたくない構築です。

選出③

vsカイオーガザシアン全般、グラードンザシアン、黒馬ザシアン、イベルタルザシアン、その他諸々…

先発:ガオガエン
後発:モロバレルバドレックス(はくばじょうのすがた)

オーロットは初手に固定し、ガエンとバレルのどちらから出すかを相手を見て考えます。
例えば、相手にザシアンがいて初手で身代わりを張られてしまうと、バレルから出していた場合即負けに繋がるため、なるべくガエンから出します。猫騙しが効かない黒馬+ダイマアタッカーの初手などにはなるべくバレルから出します。このように、細かい状況に応じて見極めが必要です。
トリルを張った後は上手く白馬が暴れられる盤面を整えてから攻撃し、トリルが終わりそうになったら横にガエンバレルを出してサポートしながら2周目のトリルを張ります。

立ち回り

多くの行動パターンの中から、特筆すべき三選を紹介します。

欺きの森

自陣がオーロット+モロバレル、敵陣にモロバレル+カイオーガ等の場合に使う動きです。
相手のトリル対策のバレルが思ったより早く来てしまい、呪いを白馬に撃ち込む前に眠らされてしまう状況です。そのため、一旦胞子を受け付けないこちらのバレルを白馬の代わりに出します。
相手は眠らされるという心理が働き、守るや交代など、カイオーガ側に保守的な動きをさせてしまいます。その隙を利用し、妨害を回避して草白馬を完成させます。
森の木々によって相手の視界を欺き、聖なる白馬の通り道を作るのです。
最初はうまくいっていたものの、動きがバレてしまい最後には誰にも勝てなくなってしまいました。

枝火吹き

カメックス+黒バドザシアンの構築に対しオーロット+ガオガエンを出し以下の立ち回りを行います。カメックス+黒バドを想定しています。

アストラルビット+キョダイホウゲキで猫トリルが効かず、集中攻撃でオーロットが倒れてしまう状況です。
この場合は、トリルを諦めて黒馬に集中しますが、不意打ち+ガエンをダイマさせてダイ”バーン”で倒しに行きます。ほとんどの相手は、確実にオーロットを倒すためにホウゲキをガエンに撃ってこないため、体力を温存することができます。自分の火力を上げ、ただでさえ火力不足なカメックスの威力を晴れにより更に下げていきます。

2ターン目はザシアンが出てくるので、白馬ではなくバレルから出し、バーン+胞子をザシアンに集中します。ザシアンがバレルを攻撃すれば、集中で倒される代わりに攻撃力を上げた型のガエンの攻撃でザシアンを葬ることができ、ザシアンが身代わりを張れば、バーンで壊してから胞子を当てて眠らせます。カメックスはダイアイスを撃ってきますが、一撃で倒されることはないため、問題はありません。守る→身代わりをされると流石に厳しいですが、そこまで考慮してくる人とは当たりませんでした。

ザシアンを倒せば、白馬の障害になる相手はいなくなります。相手の4匹目はこちらの雨を対策するゴリラの場合がほとんどなので、白馬ガエンが有利を取ることができますが、ここでガエンが出てきてしまうと流石に困ってしまいます。元々相性が良くないので、そこまでされてしまうとどうしようもありません。

森踊り

オーロット、ガオガエン、モロバレルの猫騙し・捨て台詞・トリックルーム・怒りの粉・花粉団子などを駆使して、まるで踊るかのように全力で捌き回します。
被弾した分を回復できるため、花粉団子の存在が特に大きいです。てるオフの配信卓でも披露しています。

苦手な構築

カイオーガ・ザシアン・モロバレル・カミツルギ

こちらの動きがバレてしまうと勝てなくなります。
カミツルギはトリル草白馬を完成させれば+3ダイアイスから一撃で倒すことができますが、トリルを張れなかったりバレルのせいでまともに攻められないと、正面から殴り合うことになって勝てません。
また、イカサマを所持したバレルも増加しており、白馬の火力を上げすぎると足元を掬われたり、シンプルにオーロットに半分以上入るのがとても苦しいです。

白馬パルキア

特別不利とまでは言いませんが、噛み合いが悪いと簡単に負けてしまい、実際に勝率が悪かったです。てるオフでは、予選ラウンドで一度スト負けしています。
しかし、準決勝で当たった時は、今までの選出では絶対に勝てないと思い、即興で新たな選出を2パターン考えて打ち勝つことができました。
通せないと思っていたオーロットが意外と通用したので、先入観を持たずにもっと様々な角度から戦い方を考えておくべきでした。

ソルガレオ構築

処理ルートはありますが、基本的に戦いたくありません。瞑想オーガの面倒まで見切れません。地ならしコンボのパターンも厳しいです。

黒馬ザシアン

キツい寄りではありますが、ガエンバレルを上手く使うことで、相手によっては十分に戦えます。そもそもこの手の構築に絶対勝てないものを7ヶ月も使い続けるわけがありません。

てっぺきナットレイ

単体だけで胃が痛くなるポケモン。最後の予選の最終試合では、ナットレイ+壁ロンゲ+ディアルガにボーダーチャレを破壊されました。

成績

旧型

1月の仲間大会で1位2回、2位1回
SPLオフ優勝

新型

ランクマッチS29 最終21位
てるオフ#2 準優勝

予選抜けボーダチャレに計7回敗れて今年はJCSに出れませんでしたが、てるるんチャレンジで優勝一歩手前まで勝ち上がったので、胸を張ってこのルールを終わることができました。

さいごに

読んでいただきありがとうございました。
構築だけでなく、今年の予選への取り組み方も見つめ直すことができました。運が悪かったから抜けられなかったと片付けず、今年のいくつかの失敗を来年以降の教訓とするつもりです。
そして、9世代ではトッププレイヤーと呼ばれるほどの実力と実績をつけたいと思います。

レンタルチームID︰0000 0001 MR3H LH

パーティ作成者

NoFace

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ポケモンダブル
公式大会: PJCS2021 本戦
ランクマ:S10最終19位
非公式大会:てるチャレbest16以上3回
趣味: 漫画・特撮・絵
推し:井上麻里奈・茅野愛衣

 

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