こまさんの構築記事

【PJCS2024予選第2回最終68位】スイッチコータス活性トリルパ

こまさんのパーティ

チームID:22JB50

はじめに

はじめまして。こま(@kreisel55)と申します。

今回、PJCS2024予選第2回にて68位で通過できたPTを紹介させていただきます。
多少プレイングのミスや運要素が絡んだとしても勝ち切れるぐらいにPTのパワーはありました。
ただ、個人的にいい出来だと思う反面、改良の余地があると感じたので、興味のある方は使って改善していっていただけると幸いです。

構築経緯

元々対ハバタクカミを重視したとつげきチョッキガオガエンにとんぼがえりを採用したガチグマ(赫月)+リキキリンのガチキリントリルパを使用していました。

環境的に中高速アタッカーが多かったこともあり、トリルはかなり刺さっている印象です。またリキキリンも減少傾向だった為、ヘイトはかなり下がっていたと思います(タケルライコの増加等)。

しかし、自然な形で対策が出来るモロバレルやディンルーが増加した為、トリルが貼れない場面やトリルが出来てもキノコのほうしでターンを稼がれてしまうことが多かったです。

そこでモロバレルに強く、トリルに頼らずとも動かすことができるコータスを採用したスイッチトリルパを組んでみました。
一見難しい印象のあるスイッチトリルパですが、使ってみるとかなり単純で使いやすく安定したPTになったと思います。

コータスハバタクカミタケルライコガオガエンゴリランダーリキキリン

個別解説

コータス

特性ひでりコータス
持ち物もくたん
テラスタイプほのお
性格れいせい
実数値(努力値)H177(252)-A×-B160-C150(252)-D91(4)-S22 ※S個体値0
ふんか/ねっぷう
だいちのちから/てだすけ
調整
HC特化
HB:A特化水ウーラオスのすいりゅうれんだを晴れ込みで確3(40.6 ~ 50.8%)
HD:晴れ特化タケルライコのりゅうのはどうを確定耐え(80.2 ~ 94.9%)
C:てだすけ晴れ炎テラスふんかで無振り水ウーラオス確1(121.5 ~ 143.1%)
※ディンルーがいると中乱数(90.9 ~ 107.3% 43.75%)
炎テラス晴れねっぷうでとつげきチョッキH252ゴリランダー確1(104.3 ~ 123.6%)

このPTの中心軸です。アタッカーとしてもサポートしても活躍してくれました。

基本的にはトリルを張った状態での晴れ炎テラス噴火で一掃していくか、ハバタクカミやタケルライコ、ガオガエンの火力を晴れと手助けで上げる役割を担っています。

技スペースの関係で守るを入れられていませんが、この4つのどれかを切ってまで入れたいと思うシーンはなかったので技はこれで完結しているかと思います。
持ち物に関しても火力を下げてまで持たせたい持ち物が無い為、もくたん一択で良いかと思います。検討するのであればオボンのみが候補にはなります。

ハバタクカミ

特性こだいかっせいハバタクカミ
持ち物こだわりメガネ
テラスタイプフェアリー
性格ひかえめ
実数値(努力値)H145(116)-A×-B79(28)-C193(164)-D156(4)-S180(196)
ムーンフォース/マジカルシャイン
シャドーボール/ほろびのうた
調整
C:てだすけ晴れフェアリーテラスマジカルシャインでH252D4ハバカミ確1(101.2 ~ 119.7%)
同じくガオガエン確1
HD:C特化ハバタクカミのシャドーボールを確定耐え
C252サーフゴーのゴールドラッシュを確定耐え
HB:A特化水ウーラのてだすけ水テラすいりゅうれんだを晴れ込みで確定耐え(82.7 ~ 99.3%)
S:最速111族(化身トルネロス)+1

メインアタッカー①。先発やトリル終わりに残っているコータスと並んで、手助けを受けながら一掃していくアタッカーです。

水ウーラオスには晴れてさえいれば負けることが無い為、ガチキリンで対処に困っていたスカーフ持ちにも強気で押して行けます。

てだすけ晴れフェアリーテラスまですれば、受け出しできるポケモンはほぼいない為、高種族値スタンのようなサイクルをしてくるPTも崩しやすいです。

寿司やドブベトン対策にほろびのうたを採用していますが、一度も打つ機会はありませんでした。
ドブベトンはまだしも、寿司に対してはてだすけムーンフォースで押し切れる為、検討の余地があります。
ただ3つの技でほぼ完結している(シャドボすら打つ機会が少なかった)ので、最終手段としてほろびのうたを採用しておくのが丸いかとは思います。
変えるのであればねごとなども有りです。トリルターンが消化しきれず、モロバレルが残っている際に勝ちを拾える可能性もあるので採用する価値はあります。

火力特化で押していくのが強かったですが、ハバカミイーユイに対してはこごえるかぜ+ねっぷうを連打されるだけで厳しいので、C<Sの調整も検討したいです。
ただ、リーサルが大きく変わってしまうので余程イーユイが増えない限りはこの調整で良いかと思います。

タケルライコ

特性こだいかっせいタケルライコ
持ち物たべのこし
テラスタイプでんき
性格ひかえめ
実数値(努力値)H225(196)-A×-B128(132)-C188(108)-D118(68)-S96(4)
じんらい/りゅうのはどう
めいそう/まもる
調整
しゃち様の調整をお借りしています。
タケルライコ-【ポケモンsv】ダブル育成論 – しゃちpokeサイト
※ほぼ全ポケモンの調整を参考にさせていただきました。
H:16n+1(グラスフィールド・たべのこしの回復効率◎)
※グラスフィールドやたべのこしの回復を考慮する場合、調整2より総合耐久指数が高くなる
HB:A特化パオジアンのつららおとしを確定耐え
A252炎ポンのじだんだを2発確定耐え
C:11n(性格補正効率◎)かつ2n(めいそう効率◎)
H252化身トルネロスを10まんボルトで確1
環境の多くの水ウーラオス(H84.D4まで)をじんらいで確1
HD:残り、2n(めいそう効率◎)

メインアタッカー②

コータスを採用するにあたって絶対に無視できないPTが雨パです。その雨パに一方的に強く動けるポケモンとして採用しました。

特にトルネブリジュラスに対しては、ブリジュラスの動きを制限するだけでめいそうを積めるのでそのままエンドまで持って行くことも可能でした。ちょうはつ持ちのトルネロスはいるものの、とつげきチョッキ持ちを考えるとタケルライコにちょうはつは難しいと思います。
テラスはどうあがいてもランドロスがきついので、そこは捨てて火力を上げられるでんきを採用しています。

フェアリーテラスなら悪ウーラオスなどにも強い為、変えたいと思う場面もありましたが、でんきテラならC+1てだすけ晴れテラスじんらいでハバタクカミを確1に出来るので一長一短かなと思います。
ランドロスがきついと書きましたが、めいそうを積んでしまえばだいちのちからを耐えられる為、積んだ後はそこそこ戦えます。

ガオガエン

特性いかくガオガエン
持ち物とつげきチョッキ
テラスタイプくさ
性格わんぱく
実数値(努力値)H201(244)-A135-B143(156)-C×-D124(108)-S80
フレアドライブ/はたきおとす
ねこだまし/とんぼがえり
調整
こちらもしゃち様の調整をお借りしています。
ガオガエン-【ポケモンsv】ダブル育成論 – しゃちpokeサイト
H:ほぼ最大
HB:11n(性格補正効率◎)
いかく込みで…
A特化悪ウーラの珠インファイトを確定耐え
A特化Hウインの鉢巻いわなだれをオボンのみなしで2発確定耐え
A特化カイナのドレインパンチをオボンのみなしで2発99.6%耐え
HD:2n(チョッキ効率◎)
C特化化身ランドの珠ちからずくだいちのちからを15/16耐え
C特化アシレーヌのハイパーボイスを2発確定耐え

トリル始動サポート役兼ハバタクカミ対策
基本的にはリキキリンと並んで威嚇+猫騙しによるトリル始動のサポートを行います。

リキキリンにはメンタルハーブを持たせている為、集中攻撃or封印(トリル返し)or催眠のいずれかでしかトリルを止めることはできません。
そこでガオガエンのねこだましで妨害してしまえばふういん以外ほぼほぼトリルが決まります。(ふういんも妨害できますが、ハバタクカミやイエッサンなどねこだましが効かないポケモンが使ってくるので実質防げません)
何なら威嚇のお陰でねこだまし無しでもトリルが決まるので、その場合はとんぼがえりで即コータスを着地させます。

オボンのみを持ってすてゼリフ採用も良いですが、ハバタクカミやタケルライコに強く出たい為とつげきチョッキを採用しています。
チョッキを持つことで、ハバカミイーユイの眼鏡フェアリーテラスムーンフォースも耐え、返しのフレアドライブでタケルライコのじんらい圏内まで持って行けます。
じんらい圏内まで入ってしまえば、交代などめいそうを積む隙が生まれるのでその隙を突いていきましょう。

ゴリランダー

特性グラスメイカーゴリランダー
持ち物グラスシード
テラスタイプドラゴン
性格いじっぱり
実数値(努力値)H193(140)-A194(252)-B113(20)-C×-D102(92)-S106(4)
ウッドハンマー/グラススライダー
アクロバット/ねこだまし
調整
こちらもしゃち様の調整をお借りしています。
ゴリランダー-【ポケモンsv】ダブル育成論 – しゃちpokeサイト
H:16n+1(GFの回復効率◎)
A:特化
HB:A特化カイリューのパオジアン込みノーマルテラ鉢巻しんそくを確定耐え
HD:C特化化身トルネロスのこがらしあらしを確定耐え

対物理アタッカー兼積みサポート

コータス採用により多少マシになったとはいえ、モロバレルが依然として重い為、グラスシードを持ってアクロバットを採用しています。

グラスシードのお陰で物理アタッカー(オーガポンや原種ガチグマ、水ウーラオス)に対して圧倒的に強いです。

ガオガエンの引き先としても優秀ですし、タケルライコも食べ残しとグラスフィールドを合わせてかなりの回復量になる為、サポートとしても一役買っています。
テラスは炎オーガポンも対応したかったため、ドラゴンにしています。ただ、ゴリランダーにテラスを切る機会は少ないので、いざという時に火力アップができる草でも良いと思います。

技構成は10まんばりきを入れていましたが、タケルライコの横に出る機会が多かった為、積みと回復を重視してねこだましに変えました。
炎や鋼への打点が欲しい場面があるので10まんばりきも有りです。いっそのことウッドハンマーを切っても良いかもしれません。

リキキリン

特性テイルアーマーリキキリン
持ち物メンタルハーブ
テラスタイプノーマル
性格のんき
実数値(努力値)H211(124)-A×-B121(156)-C139(68)-D110(156)-S58 ※S個体値0
サイコキネシス/ハイパーボイス
トリックルーム/てだすけ
調整
こちらもしゃち様の調整をお借りしています。
リキキリン-【ポケモンsv】ダブル育成論 – しゃちpokeサイト
C:無振り水ウーラオスをサイキネで確1
HB:A特化水ウーラオスの水テラスプレートすいりゅうれんだを確定耐え
HD:C252カミのてだすけ妖テラ眼鏡マジカルシャインを確定耐え
C252カミの妖テラ眼鏡ムーンフォースを14/16耐え

トリル要員

ほぼほぼガオガエンと先発してトリルを張るだけの仕事ですが、見せ合いに居るだけで先制技にリスクを負わせられるので選出率以上に仕事をしています。

火力も低く見られがちですが、サイキネでウーラオスやガラルサンダーを確1にできるのでトリル下で放置されるリスクも少ないです。

トリル対策としてちょうはつ持ちが増えた為、メンタルハーブを持たせてます。ガオガエンのところで記載した通り、トリル対策手段が環境によって変わるので適宜合わせていく必要があります。
大したことではありませんが、ガオガエンと同速だと計算が狂いやすい為、最遅にしています。

はたきおとすを先に打ったり、ハイパーボイスをシングルダメージにしたり出来るため、ガオガエンを最遅にした方が良いかも知れません。ここは要検討です。(相手のガエンより後攻で蜻蛉を打ちたい場面もある)

テラスはフェアリーが多く読まれやすい為ノーマルにしてます。ハバカミイーユイに強くするため、炎とかでも良いかも知れません。ほぼほぼテラスケアでオーバーヒートを打たれました。

選出と立ち回り

基本選出

先発:コータスハバタクカミ
後発:ゴリランダーorガオガエンタケルライコ

一番多い選出パターンです。(予選でも45戦中16戦はこの選出でした。)
トルネロス等のおいかぜ要員がいなければ基本この選出をしています。
対トリルに対しても火力でトリル要員を落とせる為、この選出で大丈夫です。
基本的にはコータスのてだすけを受けてマジカルシャインで一掃します。特にタケルライコが苦手なランドロス等を優先的に落としたいです。
落とされなければ4タテもあるので、相手も全力でハバカミを落としにきます。その場合は、逆にコータスでふんかを押していくのも有りです。
H120以上あればねっぷうより火力が出るのでハバカミのマジカルシャインと合わせて大抵は押し切れます。
後発のタケルライコ、ゴリランダー(ガオガエン)は受け出ししやすく、出し負けてしまっても立て直しが出来ます。

対おいかぜパ

先発:ガオガエンリキキリン
後発:コータスハバタクカミ

トルネロス等のおいかぜ要員がいた場合、こちらの選出をします。
ガオガエンは前述の通り、ねこだましでトリルのサポートかとんぼがえりでコータスを着地させます。
コータスで落としきれなかった場合は、トリル切れまでガオガエンで粘ってハバカミでスイープします。
ねこだまし+トリルを決めた場合は、火力不足でいなされやすい為、多少削られても良いからコータスに交代するか、はたきおとす等で削った後、コータス+ハバカミでのスイープを狙います。
この辺りは相手の後発を読みながらゲームプランを柔軟に考える必要があります。

対雨パ

先発:タケルライコゴリランダー
後発:ガオガエンハバタクカミ

雨パはタケルライコでいかにめいそうを積むかがポイントです。
その為、ねこだましを使えるゴリランダーを隣に出しています。
めいそうが積めてしまえば、ブリジュラスもランドロスもなんとでも出来ます。
めいそうを積んだら後はじんらいで縛りつつ、後発のハバカミでスイープする流れがベストです。
オーガポンが入っているとこのゆびとまれでじんらいを透かされる為、ゴリランダーを大切にして上手く当てていきましょう。

対ドドゲザン(ホムラ軸)

先発:コータスタケルライコ
後発:ゴリランダーガオガエン

ドドゲザン入りのウガツホムラ軸がこのPTにとっての鬼門です。
かくとうタイプが入っていない為、ドドゲザンへの打点が少ないです。
また古代活性でSが上がったウガツホムラのヒートスタンプでハバタクカミが落とされる為先発に持って行けません。
消去法でこの選出になりますが、正直かなり厳しいです。(幸い予選では2試合しかこのPTに当たらなかった為、かなりマッチ運に救われました。)
ドドゲザンが入っていなければ、ガオガエンを積極的に出し入れしてホムラの火力を削いでハバカミの攻撃を通していきます。

さいごに

いくつか思いつく改善点を挙げておきたいと思います。
・格闘(技)の採用
→対ドドゲザンが厳しい為、1つぐらいは格闘技を入れておく必要がありそうです。
・ハバタクカミの調整
→かなり調整はしましたが、まだ火力を削っても良さそうなので耐久か素早さの調整は出来そうです。
・対ハバカミイーユイ
→ドドゲザンに次ぐ鬼門です。ガオガエンを使って上手くサイクルを回せればワンチャンありますが、他PTと比べて安定して勝つことは難しいです。

以上が私が思いつくこのPTの改善点となります。
この構築が皆さんの参考になれば幸いです。

こまさんのパーティ

チームID:22JB50

パーティ作成者

こま

こまさんのプロフィール

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ポケモンSVからダブル復帰しました
TN:ナッツ←消失 New:NUTS サブ:ONO45
SVシーズン5:29位

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