レンタルチームID:0000 0007 4KLV T9
(※シリーズ5以降用にゴリランダーがキョダイマックス個体になっています)
はじめに
はじめまして。コウヘイ(@keima1212ab)と申します。
この度PJNO2020で準優勝という成績を収めることができ、リバティノート様からお声がかかったので、構築記事を執筆する運びとなりました。
構築経緯
2020 International Challenge February(以下、2月INC)終了後
2月INCで1位のカ・エール(@hirosipoke)さんのミロカロス+サマヨール構築の記事を拝見して、とても完成度が高い構築であると感動し、実際に使用してみると、非常に安定感のある構築であることを理解できたが、この時、対戦環境は既にシリーズ3に突入しており、新要素であるフシギバナの「ねむりごな」に頭を悩ませる。
リザードン+ピッピ構築との出会い
非常に安定感のあるカ・エールさんの構築に対抗できる手段が現状、フシギバナの「ねむりごな」だけであると推測し、「だったら、自分がフシギバナを使ってやろう。」という反抗心で、フシギバナ入りの構築を考えてみることとした。
フシギバナの特性の「ようりょくそ」を特性の「ひでり」で即時に発動できるコータス、特性の「サンパワー」で強力な攻めができるリザードン、ドラパルトに強くコータスもダメージレースに参加しやすくなる「トリックルーム」を覚えるミミッキュはすぐ決まった。
残りの2体のポケモンを決める前に、嬉しい誤算が出てくる。ダメージ計算をしてみたところ、リザードンの晴れ+「サンパワー」+「いのちのたま」+「キョダイゴクエン」(威力150)で、D補正以外の「しんかのきせき」持ちサマヨールを確定で倒すことができることが分かった(H147D200でも62.5%で倒せる)。
つまり、わざわざ命中不安であるフシギバナの「ねむりごな」で、サマヨール+ミロカロスの並びを止める必要がないと判断し(個人的にフシギバナを上手く扱える自信がなかった)、構築の方向性をリザードンを中心とした高火力ビートダウンに変更した。
そして、自分の考えていた構築の方向性と、2月INCで4位のバルドル(@barudoru)さんのリザードン+ピッピ構築が見事に合致していたため、ピッピと「こだわりメガネ」持ちのウォッシュロトムを採用(ピッピとウォッシュロトムの強さは、個別解説の方で詳しく説明します)。
この記事がなかったら、PJNOの準優勝はおろか、2020 International Challenge April(以下、4月INC)で予選抜けすらできなかったと思っている。
最後に、リザードン構築の最大の障害であり、環境で最も使用率が高いバンギラス+ドリュウズ構築の対策として、役割が薄いと感じたフシギバナをローブシンに変更して、4月INCで24位という成績で、PJNO2020並びに日本一決定戦2020本戦の出場権を獲得することができた。
PJNO2020に向けての嬉しい誤算
4月INC以降も、4月INCで使用した構築でランクバトルやインターネット大会で対戦してみたが、セキタンザン、パッチラゴン、特性が「あついしぼう」の「あくび」搭載のカビゴン、特性が「かたやぶり」のドリュウズ、「きあいのタスキ」持ちのドサイドンやバンギラスに苦しめられ、思うように勝てない日々が続く。
そのような中、夢ガラル御三家と鎧の孤島の教え技の解禁がPJNO前に突如発表される。このことにより、上記のポケモンの数が減り、リザードンが「ねっさのだいち」を覚えられるようになったので、セキタンザンやパッチラゴンに対してもリザードンを選出できるプランが立てられるようになった。そして、リザードンがエースバーンやゴリランダーに対して有利であることも大きかった。
ローブシンとゴリランダーについて
当初、PJNO2020にローブシンで臨もうと考えていた。しかし、直前のランクバトルで環境調査をしてみたところ、鎧の孤島で「ワイドフォース」を覚えて強化されたイエッサンの急増により、「ローブシンが環境に刺さっていないのではないか。」と不安になる。
そこで、4月INCで同じリザードン+ピッピ構築を共有したゆとり(@rajnk3)さんにPJNO2020前日に相談したところ、ゴリランダーをおすすめされたので、ぶっつけ本番であったが、ゴリランダーを採用して、PJNO2020に臨んだ。
構築名について
鎧の孤島解禁前の話になってしまいますが、1つの構築で、4天候かつサイコフィールドを除いた3フィールドを発生できることから、要素や成分という意味の「エレメント」がこの構築の戦い方に合致していると考え、「エレメンタルリザピッピ」と名付けました。
構成
リザードン
特性 | サンパワー | |
持ち物 | いのちのたま | |
性格 | おくびょう | |
実数値(努力値) | 155(12)-*-98-160(244)-105-167(252) | |
技 | ブラストバーン/ぼうふう ソーラービーム/ねっさのだいち (※鎧の孤島解禁前は、ねっさのだいち→げんしのちから) |
調整
H: 余り(特性のサンパワーや持ち物の命の珠を意識)。
C: H165D100のウインディとウオノラゴンを「ダイジェット」(威力140)で確定。
S: 最速。S+1(実数値換算で250)で、S+2最速バンギラス(実数値換算で248)抜き。
このポケモンの1番強いところは、相手にダイマックスを強要させることだと考えます。構築経緯にも記述した通り、あのサマヨールでさえも1撃で倒されるのですから、ほとんどのポケモンは、ダイマックスをしなければ、リザードンの攻撃を耐えることは不可能です(基本的に、等倍なら「晴れ」+「サンパワー」+「いのちのたま」+「キョダイゴクエン」+「キョダイゴクエン」の追加効果でほとんどのダイマックスポケモンを倒すことができます)。
しかし、相手は、リザードンの攻撃を耐えようとして、ダイマックスをしてしまうと、ダイマックス技は単体攻撃であるため、ピッピの「このゆびとまれ」で吸い取られてしまいます。結果、ただリザードンの行動回数を増やしてしまうことになります。
では、「まもる」で凌ぐという考えも出てきますが、「キョダイゴクエン」の追加効果がそれを許してくれません。
以上より、キョダイリザードンは、先発ダイマックスの欠点を全て解決できるようなスペックを持っているため、後発ダイマックスを主軸に置いている構築に対して大きなアドバンテージを得ることができます。
後で、説明しますが、「キョダイゴクエン」さえ決まれば、リザードンは退場しても良いと考えていますので、全てダイマックス前提の技を覚えさせています。また、ダイマックス解除までリザードンが生き残っていたら、ほぼ勝ちだと考えていました。
ブラストバーン
「キョダイゴクエン」の威力を最大にするため。ダイマックス解除後も「キョダイゴクエン」の威力と同じであるため、実質4ターン目のダイマックス技を放つことができる。
ぼうふう
「ダイジェット」の威力を上げるため。ダイマックス解除後は、天候が雨でない限り、極力選択しない。
ソーラービーム
リザードンを大切に扱う構築ではないことと、バンギラスやドサイドンなどの岩タイプとウォッシュロトムやアシレーヌ、ミロカロス等の水タイプの処理を迅速に行いたいため。
ねっさのだいち
ガオガエンやウインディ、セキタンザン等の炎タイプやパッチラゴンやストリンダー等の電気タイプの処理を迅速に行いたいため。「ダイアース」の追加効果も優秀。
げんしのちから(鎧の孤島解禁前)
「ねっさのだいち」と比べてのメリットは、「ダイロック」により、天候を砂嵐にできる点と、リザードンを迅速に処理できる点の2点。
前者は、コータスを上手く扱えば良いことと、「きあいのタスキ」持ちのシャンデラは、環境に刺さっていないと判断。後者は、PJNO2020でリザードンとマッチングしないだろうと考えており、もしマッチングしたとしても、わざわざリザードンピンポイントで、「げんしのちから」を採用することは考えにくいと判断した(実際、PJNO2020のDay1のR5でベスト4の天音さんとマッチングしてしまいましたが・・・)。
ピッピ
特性 | フレンドガード | |
持ち物 | しんかのきせき | |
性格 | のんき | |
実数値(努力値) | 175(236)-*-110(252)-*-88(20)-36 (※AとSの個体値0) | |
技 | サイドチェンジ/このゆびとまれ てだすけ/まもる |
調整
H: 16n-1。
B: 11nかつ最大。リザードンの隣にいることが多いことから、物理攻撃をもらいやすいと考えたため。
D: 余り。
S: 最遅。交代の順番を出来るだけ後回しにすることで、コータスの天候の奪取に成功したり、ピッピが威嚇等のデバフを受けたりする可能性を高めるため。
リザードンの最高の相棒。ピッピの特性である「フレンドガード」のお蔭で、何度も救われた場面があるので、リザードンとピッピは、切っても切れない関係であると実感しました。また、ミミッキュの「トリックルーム」の成功率を上げてコータスに上手く繋いだり、リザードンが選出できないときの物足りない火力を手助けで底上げできるのもピッピの強みだと考えます。バルドルさんには本当に感謝しています。
サイドチェンジ
ピッピは「このゆびとまれ」、「てだすけ」、「まもる」の3つの技で役割がほぼ完結していると考えている(「うたう」は、もちろん強い技ではあるが、1ターン目から命中不安の技で勝負をかけるプレイングは、出来るだけしたくはない)。
ここで、ピッピと対面した時の相手の考えを予想してみる。1ターン目は、ピッピの「まもる」を考慮して、ピッピの隣に単体攻撃や全体技で削りを入れて(「このゆびとまれ」をされたら、むしろピッピにダメージが入るので、相手にとって最善の選択である)、2ターン目に、残り体力が少ないまたは高火力のポケモンでピッピを倒す選択を取ると予想した。では、この時に、「ピッピの隣のポケモンが「このゆびとまれ」ができれば、フレンドガード補正でピッピ方向の攻撃を受け切り、場合によっては、ピッピも生存するルートが取れるのではないか。」と考えた。もちろん、リザードンやミミッキュは「このゆびとまれ」を覚えることができないため、疑似「このゆびとまれ」として「サイドチェンジ」を搭載した。
そして、ピッピの「サイドチェンジ」は、絶対に読まれないということも非常に大きい。「サイドチェンジ」を覚えることができる有名なポケモンとして、サマヨールやトゲキッス、ロトムなどが挙げられるが、これらのポケモンは、本当に欲しい技を犠牲にして泣く泣く「サイドチェンジ」を搭載している。しかし、ピッピは上述より、覚えられる技が1つ余るため、「サイドチェンジ」を搭載することによるデメリットが全くない。
このゆびとまれ
持ち物の「しんかのきせき」により、一致弱点技を除いて、1回は耐えられるため、相手の単体攻撃を2回受けることができる。
また、ピッピと対面しているのにも関わらず、ダイマックスした味方の弱点を突いて、持ち物の「じゃくてんほけん」を発動させて、出し負けを打開するプレイヤーも少なからずいるため、余程裏目の無い時の安定択として。
てだすけ
主に、ダイマックス技の威力を強化して、相手の選出に、壊滅的なダメージを与えてから、ダイマックスを解除したいため。リザードンが炎技以外の技を選択するときに、「サンパワー」=「手助け」であるため、ピッピの特性である「フレンドガード」を残したいとき、コータスを後投げするメリットがない時に、役立つ。
また、ミミッキュの「かげうち」等の低威力の技にも「てだすけ」の補正を乗せることがある。
まもる
ピッピが居座っているだけで、特性の「フレンドガード」は常に発動しているので、ピッピ自身及びピッピの隣のポケモンを出来るだけ長く居座らせるため。「このゆびとまれ」と「サイドチェンジ」との相性も抜群。
コータス
特性 | ひでり | |
持ち物 | もくたん | |
性格 | れいせい | |
実数値(努力値) | 175(236)-*-160-150(252)-93(20)-22 (※Sの個体値は0) | |
技 | ふんか/ねっぷう だいちのちから/ボディプレス (※ローブシン.verでは、ボディプレス→ソーラービーム) |
調整
H: 16n-1。
C: 最大。
D: 余り。「ボディプレス」の火力よりも低めの特殊耐久を補うことを優先。
S: 最遅。「トリックルーム」中に、先手を取ることができるポケモンの数を増やすため。
対戦中に、ダイマックスは1回しか使用することができませんが、この構築は、実質2回ダイマックスを使用することができます。「いきなり何を言っているのか。」と思うかもしれませんが、最後まで聞いて下さい。
まず、ダイマックス技の最大威力が150であることに注目しました。リザードンの個別解説でも記述しましたが、威力150の技を搭載することは、実質ダイマックス技を放つことと同義であると、解釈しました。そして、コータスは、ダイマックス技では不可能である最大威力150で全体技の「ふんか」を覚えることができます。
以上より、この構築は、実質先発ダイマックスと後発ダイマックスの両方を使用することが可能です。もっというと、後発ダイマックスの特徴である非ダイマックスポケモンの序盤の削りを、「キョダイゴクエン」で行っていますので、裏にコータスが控えているからこそ、リザードンが序盤に退場しても一気に不利になることはありません。
もくたん
技を打ち分けできて、炎技の威力を上げるため。コータスのC種族値は、やや物足りないが、特性の「ひでり」とリザードンの「キョダイゴクエン」のサポートがあれば、試合を決定付けるフィニッシャーになることができる。
ふんか
実質、ダイマックス技の全体技版。命中安定なのも優秀。
ねっぷう
リザードンの火力増強や水耐性の付与で特性が「ひでり」のコータスを受け出すことがあり、その対戦の終盤のHPが削れた中、トリックルーム中のフィニッシャーを任されることがあるため。
だいちのちから
炎技が半減である炎タイプや岩タイプに対して。
ボディプレス
バンギラスやガオガエンに対して。今大会は、多くの「とつげきチョッキ」持ちのガオガエンとマッチングし、大活躍した。
ソーラービーム(ローブシン.ver)
ドサイドンやアシレーヌ、ウォッシュロトムに対して。火力はそこまで高くないので、過信は禁物。
ウォッシュロトム
特性 | ふゆう | |
持ち物 | こだわりメガネ | |
性格 | ひかえめ | |
実数値(努力値) | 149(188)-*-128(4)-172(252)-128(4)-114(60) | |
技 | ハイドロポンプ/10まんボルト ボルトチェンジ/あくのはどう |
調整(4月INC)
※4月INCでは、H151(204)-A64-B128(4)-C172(252)-D128(4)-S112(44)を使用。
H: 「ナイトヘッド」確定4発。
B: 余り。
C: 最大。「ダイサンダー」(威力130)でH191D136のトゲキッスを15/16で1発。
HD: 「いのちのたま」持ちのC172ロトムの「ダイサンダー」(威力130)を15/16で耐え。
S: S+1(実数値換算で168)で、最速リザードン(実数値167)抜き。
調整(4月INC以降)
S: 準速バンギラス(実数値113)抜き。
このポケモンの1番の役割は、バンギラス+ドリュウズ構築に対して大きな負担をかけることで、その中でもバンギラスとドリュウズに比較的有利であるゴリランダー(ローブシン)が苦手とするトゲキッスの迅速な処理です。
ロトムがトゲキッスを1撃で倒す方法として、ダイマックスがありますが、相手側もこちら側が早めにトゲキッスを倒したいことは分かっているはずなので、「まもる」や交代を絡めてロトムのダイマックスのターンを消費させようと考えるはずです。なので、ダイマックスをせずにトゲキッスを1撃で倒す必要があると考え、「こだわりメガネ」に辿り着きました。
しかし、ロトムがダイマックスをしなければ、耐えられない高火力のポケモンがトゲキッスの隣にいた場合のことを考慮して、持ち物無しの「ダイサンダー」(威力130)でもトゲキッスを倒すために、Cを最大にする必要がありました(C171なら上記の乱数がズレてしまいます)。このため、素早さに努力値をあまり割けなくなりましたが、「トリックルーム」での活躍の幅が広がるので、これもまた嬉しい誤算でした。
4月INC以降、準速バンギラスに苦しめられてしまったので、泣く泣く耐久を削って、素早さを上げましたが、最速バンギラスの急増により、耐久調整を元に戻した方が良いかもしれません。
ハイドロポンプ
基本的に、「ダイストリーム」の媒体として使用するが、C-1でもH197D100ウインディを倒すことができるため、命中不安であるが、選択することもある。
10まんボルト
上述より、「ライジングボルト」と「かみなり」は不適。
ボルトチェンジ
こちらのミミッキュの「トリックルーム」の一番の障害となる「きあいのタスキ」や相手のミミッキュの特性の「ばけのかわ」を潰しながら、盤面を整えたり、ロトムのHP管理や「こだわりメガネ」の効果で拘った隙を見せたくないときに使える優秀な技。
あくのはどう
特性が「よびみず」のトリトドンに無力なのは嫌だったことと、ドラパルトに対しての打点を確保したかったため。「ダイアーク」の追加効果も優秀。
ミミッキュ
特性 | ばけのかわ | |
持ち物 | のろいのおふだ | |
性格 | ゆうかん | |
実数値(努力値) | 159(228)-156(252)-104(28)-*-125-104 | |
技 | じゃれつく/ゴーストダイブ かげうち/トリックルーム |
調整
H: 16n-1かつ8n-1(特性の「ばけのかわ」のダメージ)。
A: 最大。
B: 余り。B<Dより、Bに努力値を振った。
S: S+1(実数値換算で156)で最速ドリュウズ(実数値154)抜き。無振りジュラルドン(実数値105)抜かれ。
このポケモンの1番の役割は、「トリックルーム」の起動からコータスを通すことですが、他の「トリックルーム」を覚えるポケモンとは違い、特性の「ばけのかわ」による行動保障や覚える技の豊富さ、技の通りの良さからダメージレースに参加できる等の高確率で自分の意図した行動を通すことができる優秀なポケモンです。
ダイマックスではない物理型のドラパルトは、「ゴーストダイブ」でしかミミッキュに有効打がないため(「はがねのつばさ」は無視しています)、ドラパルトが選択する技を見てから、「トリックルーム」の後に、「じゃれつく」や「ゴーストダイブ」を選択することで、簡単に詰ませられるため、ドラパルトに強いことも採用理由の1つです。
のろいのおふだ
「キョダイゴクエン」の兼ね合いで、「かげうち」の火力が少しでも欲しいため。本当は、「いのちのたま」を持たせたい。
隣のピッピやリザードンのお蔭で、かなりの確率で「トリックルーム」が成功するため、わざわざ「メンタルハーブ」を持たせる意味は薄いと判断。
じゃれつく
命中不安ではあるが、貴重なフェアリー技のため。ダイマックス技で使用すると、ミストフィールドを展開でき、状態異常のケアにもなる。
ゴーストダイブ
ミミッキュが覚えられる最大威力(ダイマックス技も含む)のゴースト技。
かげうち
終盤の詰めや「キョダイゴクエン」の追加効果との相性が良い優秀な先制技。
トリックルーム
コータスをダメージレースに参加させるために、必須級の技。
ゴリランダー
特性 | グラスメイカー | |
持ち物 | とつげきチョッキ | |
性格 | いじっぱり | |
実数値(努力値) | 192(132)-187(196)-110-*-90-128(180) | |
技 | ウッドハンマー/グラススライダー とんぼがえり/ねこだまし |
調整
H: 16n。
A: 11n。
S: 準速ウオノラゴン(実数値127)抜き。S+1(実数値換算で192)で、最速インテレオン(実数値189)抜き。
急遽ローブシンに代わって採用されたポケモン。努力値配分も詰め切れてなく、逆にゴリランダーがメタられている環境だったので、選出率は低かったですが、相手の選出抑制に貢献したのが大きかったです。
素早さに努力値を多めに割いたので、耐久面に不安が出てきたため、「とつげきチョッキ」を持たせただけで、持ち物に関しても詰め切れていませんでした。
ウッドハンマー
グラスフィールドに依存しなくても、高火力を出したいときに便利な技。グラスフィールドの補正が加われば、ダイマックスのポケモンも脅かす程の強力な技となる。
グラススライダー
グラスフィールドの補正込みで威力91の強力な先制技。フィールドが書き換えられても優先度0の技に変化して、無効化されないのも優秀。
とんぼがえり
ゴリランダーの技が通りにくいポケモンが一定数存在するため、強力な草技の圧力から相手の消極的な行動を誘って、不利対面を有利対面に変えられる必須級の技。
ねこだまし
ゴリランダーの隣のポケモンの障害となるポケモンの行動を1ターン止めて、こちらの展開に強引に持っていく技。
4月INCで使用したローブシンも紹介します。
ローブシン
特性 | てつのこぶし | |
持ち物 | くろおび | |
性格 | いじっぱり | |
実数値(努力値) | 207(212)-209(236)-117(12)-*-89(28)-68(20) | |
技 | ドレインパンチ/れいとうパンチ マッハパンチ/みきり |
調整
H: 16n-1。
A: 11n。
HB: A142ウオノラゴンの「がんじょうあご」+先制「えらがみ」を確定耐え。
D: 余り。
S: 無振りローブシン(実数値65)+3。
対バンギラス+ドリュウズ構築に対して、最も圧力をかけることができるポケモンとして採用しました。技範囲も豊富で、相手の受け出しに合わせて、攻撃力の高さで、大ダメージをできるのも優秀です。
てつのこぶし
主に、「トリックルーム」中で動かすことが多く、1ターン目から火力を出す必要があるため。
また、特性が「こんじょう」で「かえんだま」を持たせてしまうと、火傷のダメージや「ダイアイス」の霰ダメージ等が積み重なり、HP管理が難しくなるため。
くろおび
「マッハパンチ」や「ドレインパンチ」の火力をできるだけ上げて、特に、バンギラスやドリュウズへの刈り残しを防ぐため。
また、「とつげきチョッキ」を持たせてしまうと、「みきり」や「ダイウォール」が使用できないため。
ドレインパンチ
削れたHPを回復しつつ、攻撃できる優秀な技。確実に攻撃を当てたいため、「アームハンマー」は不適。
マッハパンチ
ローブシンの元々の高い攻撃力に特性の「てつのこぶし」と持ち物の「くろおび」の補正が加わることで、強力な先制技となるため、バンギラス+ドリュウズ構築を意識しているなら、より一層外す理由がない技。
れいとうパンチ
強力な格闘技の圧力から相手の消極的な行動を誘って、受け出してきたポケモンに大ダメージを与えられる技。特性の「てつのこぶし」により、不一致技でありながら、火力は十分。
みきり
バンギラス+ドリュウズ構築は、早めにローブシンを倒したいと思うはずなので、その焦りを逆に利用する技。リザードンを選出しないときは、ローブシンが一番のダメージソースとなるので、できるだけ大切に扱いたいため。
1試合で、9回以上「みきり」を使用することは考えにくいため、「ふういん」を考慮して「まもる」ではなく、こちらを採用。
選出と立ち回り
(BO3の場合、相手の持ち物や配分等によって、多少異なる場合があります)
基本選出1
先発:+
後発:+
「キョダイゴクエン」を始めとしたダイマックス技で相手のポケモン全体のHPを大幅に削り(あわよくば、残数を減らし)、後発のミミッキュの「トリックルーム」から、ピッピまたはリザードンが倒れたところにコータスを繰り出して、晴れ+「ふんか」で止めを刺すプランです。
前述より、コータスを第2のダイマックスポケモンと考えているため、何としてでも、「キョダイゴクエン」は命中させておきたいです。「ダイウォール」されなければ良いと考えているため、「キョダイゴクエン」が半減のポケモンやまもることが予想されるポケモン、特性の「ばけのかわ」が残っているミミッキュがいても積極的に選択します。
基本選出2
先発:+or
後発: or+or
リザードンが選出できないときは、トリックルームを主軸としたプランを取ります。ロトムとミミッキュを先発に繰り出すことで、トリックルームの選択肢だけではなく、攻撃的な選択肢も取ることができます。
また、リザードンの圧力に誘われて、先発に繰り出された岩タイプや水タイプをゴリランダーで刈り取りたいため、ゴリランダーを先発に繰り出すこともあります。
対バンギラス+ドリュウズ
先発:+or
後発: or+or
相手の先発を見て、ロトムを通すことができるかどうかを考えます。通せる場合は、ロトムの隣のポケモンが動きやすくなるため、ロトムのHP管理に気を付けて行動します。通せない場合は、ミミッキュの「トリックルーム」を成功させることを意識します。
BO3の2戦目以降は、ある程度の持ち物や配分等が割れている状態での対戦となるため、初手からアドバンテージを取る選出をすることがあります。
対アシレーヌ(ミロカロス)+サマヨール
先発:+or
後発:+or
キョダイリザードンの晴れ+「キョダイゴクエン」により、サマヨールが「トリックルーム」を選択することができません。比較的素早さの低いポケモンで構成されているため、リザードンやゴリランダー、ミミッキュで上から高火力を押し付けていきます。
対エースバーン+イエッサン
先発:+
後発:+
ピッピの特性の「フレンドガード」により、序盤の猛攻を耐えることができるため、「キョダイゴクエン」で反撃します。「トリックルーム」中のコータスの通りが良いので、ミミッキュの「トリックルーム」を確実に成功させたいです。
対エルフーン+ラプラス
先発:+or
後発:+or
天候が雨であっても、エルフーン程度の耐久なら、威力150の「キョダイゴクエン」で1ターンで倒すことができます。こちらも、「トリックルーム」中のミミッキュとコータスの通りが良いので、ミミッキュの「トリックルーム」を確実に成功させたいです。
また、S+1最速リザードン(実数値換算で250)で、S+2準速ラプラス(実数値換算で224)を抜けるので、1ターン目に「ダイジェット」を選択するプランもあります。
対ブリムオン+イエッサン♀(ガチトリル)
先発:+or
後発:+or
「トリックルーム」が決まると、コータスに縛られ、「トリックルーム」を決めないと、リザードンに縛られる挟み撃ちの関係にあることを意識します。
対ドラパルト+バンギラス
先発:+or
後発:or+or
または
先発:+
後発:+@1
厳しいマッチアップなので、毎ターン1点読みを通さなければいけません。「トリックルーム」を成功させて、ドラパルトのダイマックスが解除されるまで耐え抜くか、リザードンでドラパルトと殴り合って、裏で詰めていくプランを取ります。
対セキタンザン+ドラパルト(アシレーヌ)
先発:+
後発:+or
または
先発:+
後発:+or
取り巻きを見て、ロトムでセキタンザンと殴り合うか、リザードンでセキタンザンと殴り合うかを決めます。
対アイアント
先発:+
後発:+or
または
先発:+
後発:+
取り巻きを見て、ロトムをダイマックスさせるか、リザードンをダイマックスさせるかを決めます。
※ ローブシン.verは、基本的に、ゴリランダーの枠がローブシンだと考えて下さい。
さいごに
ここまで、読んで頂き、ありがとうございます。
今回の準優勝という結果は、少し悔いの残る結果ではありますが、ずっと信じてきたリザードンで、ここまで来ることができ、誇りに思います。
シリーズ5では、テラキオンやニョロトノ+キングドラの登場により、リザードンが動き辛くなる環境になるとは思いますが、今まで通り、「キョダイゴクエン」の通りは良い環境であると個人的に考えていますので、誰かの参考になれば幸いです。
改めて、素晴らしい大会を開催して下さったPJNOの運営の皆さん、そして、応援して下さった皆さんに、感謝いたします。ありがとうございました!!
レンタルチームID:0000 0007 4KLV T9
パーティ作成者
コウヘイ
ブログ:Kohei’s brain
PJNO2020準優勝
PJCS2018ベスト16
WCS2018Day1
PJCS2019出場
南白オフ(@nanpaku_off)スタッフ