ユウキさんの構築記事

【S27ダブル最終15位】すいすいヌケザシオーガFeb.

ユウキさんのパーティ

はじめに

こんにちは、ユウキ(@yuki_rotom)です。

今更ですが、先月のINC Feb.及びランクマシーズン27の使用構築を紹介します。

INC Mar.で予選を抜けたパーティの原型となるため、まずはこちらの構築記事を読んで頂きたいと考え、分けて書くことにしました。

戦績

●INC Feb.(メイン)
勝敗:33勝10敗
勝率:76.7%
レート:最高1871/最終1816
順位:最終140位/327327名

●INC Feb.(サブ)
勝敗:36勝9敗
勝率:80%
レート:最高1849/最終1830
順位:最終106位/327327名

INCでは1868から及び1871から、勝てば予選抜けという試合を落としてしまい残念ながら圏外で終了。
詳しいレポートは下記記事参照。

●ランクマシーズン27(メイン)
勝敗:69勝31敗
勝率:69%
レート:最高/最終1929
順位:最終15位

●ランクマシーズン27(サブ)
勝敗:85勝36敗
勝率:70.2%
レート:最高1964/最終1910
順位:最終33位

ランクマで試運転段階から高順位をキープし、2ROM1900以上でシーズンを終えた。

コンセプト

①ミラーに強いザシオーガ

ザシアンカイオーガ

ザシアン+カイオーガの王道となる組み合わせを自身が使いつつも、相手のザシオーガに強い要素を採用することでミラーで差をつける構築。

・ザシアン、カイオーガから打点を持たれないヌケニン
・「すいすい」でザシアンの上を取れ、水技1/4のキングドラ
・「きょじゅうざん」半減でカイオーガにも強いチョッキボルトロス

②ヌケニンを最大限に活かす構築

ヌケニンを構築の軸として、大きく3通りの勝ちパターンを用意した。

(A)ヌケニン仁王立ちエンド
(B)ヌケニン囮ビートダウン
(C)選出誘導

(A)ヌケニン仁王立ちエンド

ヌケニンに打点がありそうなポケモンから優先的に倒してしまえば相手がヌケニンを倒せなくなるため勝ち、という最もスタンダードなプラン。
ザシアンやカイオーガを始めとしてヌケニンに一切打点がないポケモンは案外多く、それらを簡単に詰ませられるのが強み。

ただし気を付けたいのが相手がヌケニンを倒せないがこちらも相手を崩し切るのに時間がかかる場合。残数不利を取った場合・同数の場合はTODで負けになるため、ヌケニンで倒すのに手間取るポケモンや回復ソース持ちは優先して倒し切って、逃げ切れるようにする。

(B)ヌケニン囮ビートダウン

ヌケニンへの打点がなくなることを恐れた相手の選出・立ち回りを逆手にとってアドバンテージを重ねて勝ちを狙うプラン。
(A)を狙いながらも途中で(B)に切り替えて行く等、同じ選出でも柔軟に立ち回って行けるのが本構築の強みの1つ。
最終的にヌケニンが倒れようともこちらがそれ以上のリターンを得られていれば問題ないという考えで、ヌケニンをある程度雑に扱って行く。
相手がヌケニンを倒すために「ダイジェット」や「ダイアイス」を撃つ(大体がタイプ不一致だったり隣が氷半減だったりで大ダメージにはならない)のを気にせず、「ポルターガイスト」や「かげうち」で攻撃に専念することで、ダメージレースで有利を取ることが出来る。

(C)選出誘導

ヌケニンをパーティに入れている強みとして、相手の選出が読みやすくなる点が挙げられる。
基本的にヌケニンに打点があるかどうかは見せ合いの段階である程度分かるが、極端に打点持ちが少ないパーティの場合(2匹ぐらいしかいない場合)はすぐにそれらは出されることが予想出来る。
こちらはそのポケモン達を処理するルートが想像出来れば(A)の勝ち筋を狙った出し方をすれば良いし、逆に打点持ちを出させた上でヌケニンを出さない選出の方が強そうであれば出さない場合もある。
いずれにしても選出段階から有利なゲームとなる。

構築経緯

①環境予想と構築の方向性

INCで勝ち切るためには、現環境のトップメタであるザシアン・カイオーガに強い構築を組むことが必須であると考えた。
事前にランクマで得たデータから試算した結果、最低でもどちらかが採用されたパーティとマッチングする確率は8~9割近くなると予想された。
(実際にINC Feb.で戦った90戦近くのデータから算出しても予想通りの結果だった)
この2匹に強い構築を組めれば有利マッチが増え勝率を稼げるようになるため、「ザシオーガガンメタ構築」を目指すこととした。

②軸の選定

まずザシアン・カイオーガ両方に強い伝説枠を採用するアプローチを考えた。
グラードンは両方に有利な要素を持つが扱いが難しく、天候を取られるとオーガが非常に苦しい。ディアルガも一見両方に強そうだが、ザシアンにはダイスチルを積んでもダイマ終了後に「せいなるつるぎ」で処理される上、特防の高いカイオーガの処理にも手こずるため実はさほど有利ではなかった。

そもそもザシアンもカイオーガも様々な並びで使われており、千差万別の取り巻きがいる。それらのサポートや妨害を潜り抜けてザシアン・カイオーガを倒せるポケモンがいるのかと考えた時、そんな便利なポケモンがいれば既に使われているし、禁止伝説1匹で簡単に対策出来るならそもそもこの2匹がトップメタにはなっていないという当たり前の結論に至った。

そこで一般枠に目を向けたところ、ザシアンとカイオーガにタイマンで勝てるヌケニンに大きな可能性を感じた。
従来の「あらゆる取り巻きを想定してザシアン・カイオーガを倒しに行く」アプローチと比べて、ヌケニンであれば「ザシアンとカイオーガの取り巻きの一般枠さえ倒せば勝ち」という特殊なアプローチが可能であり、実現のハードルは前者より低いように感じた。
以上からヌケニンを軸として、ヌケニンを全力で活かす方向性で構築をスタートした。

③組ませる伝説その1

ヌケニンを最大限に強く使うため、ヌケニンに打点を持つポケモンを優先して倒せるような取り巻きを選定する。
現在使用率が高いポケモンでヌケニンに確実に打点があるキャラは上から順に

ガオガエン、化身ボルトロス(まけんき)、黒バドレックス、霊獣ランドロス、グラードン、イベルタル あたりである。

ガオガエンやランドロス、グラードンの弱点を突ける点、また「あめふらし」で砂や霰の天候ダメージからヌケニンを守れる点から、まずはカイオーガと組ませることにした。

カイオーガ

④組ませる伝説その2

特殊アタッカーの伝説を採用したので、相方の伝説はバランス的にも物理が良い。
カイオーガやヌケニンが苦手なゴリランダー、フシギバナ、ナットレイ、カミツルギ、イベルタル等に強いザシアンがすんなり入った。

ザシアン

結果的に自身がトップメタと言われるザシアン+カイオーガの並びを握ることとなった。
この2匹の相性の良さについては今更言うまでもないが、ここにヌケニンが加わることで最大の課題であるミラーマッチにおいて差をつけられるのは大きなメリットに感じる。
「このルールはザシオーガを一番強く(上手く)使えた人が勝つ」という意見も良く目にするため、構築のアプローチとしては悪くなさそうである。

⑤ダイマ枠その1

カイオーガはダイマックスしても強いが、非ダイマックス時の「しおふき」の性能の高さを考えると別にダイマックスエースを用意しても良さそうだ。
候補に挙がったのはカイオーガとの組み合わせで高速展開が狙える「すいすい」ガマゲロゲ

ガマゲロゲ

・「すいすい」により超高速から高打点を叩き込める
・「ダイジェット」+「しおふき」の動きが狙える
・カイオーガ、ザシアンに一貫するレジエレキに一方的に強い
・カイオーガ、ザシアンが苦手寄りなディアルガにも強い
・カイオーガ対策としてメジャーな「よびみず」トリトドンに草打点を持てる
・相手のザシアンを上からワンパン可能
・「きょじゅうざん」半減

このように多くのシナジー、強い要素を持っている。
カイオーガに加えてもう1匹水タイプを採用することで「あめふらし」と「ダイストリーム」を絡めた雨の維持が容易になる。これにより雨パとしても強くなる上、ヌケニンが天候ダメージでやられるパターンを減らせそうなのも良い。

カイオーガ/ガマゲロゲ/ヌケニン/ザシアンを基本選出として構築を固めて行く。

カイオーガガマゲロゲザシアン

⑥ダイマ枠その2

カイオーガ+ガマゲロゲが最も苦手とするのがゴリランダー。
ゴリランダーは使用率上位でかなりマッチングすることが想定される上、ヌケニンにも「はたきおとす」や「キョダイコランダ」でしっかり打点があるため要対策である。
そこで、ガマゲロゲが出せない場合の代わりのエースを検討する。目を付けたのは化身ボルトロス

化身ボルトロス

・特性「まけんき」でザシアンやヌケニンの打点を削ぐ「いかく」に強い
=ヌケニン対策で出て来るガオガエンやランドロスを餌に出来る
・ゴリランダーのメインウェポン半減、サブウェポンでも抜群を取られない
・一致「ダイジェット」がカイオーガやザシアン等との並びでも優秀
・「バークアウト」とつげきチョッキイベルタルに強い
・「きょじゅうざん」半減

このようにゴリランダー入りに対して有効に立ち回れそうな他、エースとしての資質も充分である。

⑦補完枠

最後にもう少し補強したい対ゴリランダーやザシアン、黒バドレックス、対グラードン+フシギバナ等の晴れパ、白バドレックス入りのトリパに対する立ち回りの幅を広げるべくガオガエンを採用。

ガオガエン

ヌケニンに対するゴースト技、悪技への受け先にもなれる優秀な耐性と、「ねこだまし」による詰め性能が光る。

こうして決まった6体で試運転をしたところ、これまで試したどの構築よりも高い勝率でグングンとレートを伸ばし、瞬間1位を取ったりそのまま上位をキープ出来たため確かな手応えを感じた。
これがINC Feb.本番1週間前。
そこからはこの構築を本命として練習を重ね、構築の課題を探して行った。

⑧すいすい枠の変更

ガマゲロゲに関して、以下のような課題が見つかった。

・レジエレキに単体では強いが、最速エレキを抜けないせいで結局仕事される
・フシギバナやゴリランダー等の草タイプが見えただけで出せなくなる
→見せポケ化。グラードン+フシギバナ、リザードン等が重い
・不意の草技でDM中にワンパンされる(例:黒バドのリフスト、リザのソラビ等)

そこで、これらを解決してくれる可能性があるキングドラを試すことにした。

ガマゲロゲ -> キングドラ

・最速レジエレキを抜ける
・草等倍なので草を見ても選出できる
→基本選出率の向上。晴れパへの選出パターン増加。

これまではゴリランダーを見ただけでカイオーガ+ガマゲロゲが出せず基本選出と裏選出が逆転している状態だったが、キングドラの採用により基本選出を幅広く出せるようになり、勝率も安定したため、これを最終形とした。

尚、余談ではあるがガマゲロゲの代役を探す際に他の「すいすい」アタッカー枠としてカマスジョーも候補に挙がったが、高い火力と素早さ、「ダイアーク」はとても魅力的なものの、草弱点と耐久の低さが厳しいと考えて没となった。

後にINC Feb.最終1位を取ったmarcofieroさんのパーティにカマスジョーが採用されていると知った時は「もう少し考察して試してみるべきだったか・・・?」と悔しい気持ちになったが、カマスジョーの選出率は低そうだったので、あくまで基本選出にするならキングドラの方が強いという結論は変わらない。

カイオーガキングドラザシアン化身ボルトロスガオガエン

個別解説

カイオーガ

特性あめふらしカイオーガ
持ち物しんぴのしずく
性格おくびょう
実数値(努力値)175-*-111(4)-202(252)-160-156(252)
しおふき/こんげんのはどう
かみなり/れいとうビーム
調整
S:+1で最速ザシアン、黒バド等を抜くため臆病

●技構成
しおふき
最強の全体技。この技をいかに上から通すかが、カイオーガを使えるルールにおける共通テーマ。本構築ではキングドラやボルトロスの「ダイジェット」に乗せて上から放つ場面が多い。

こんげんのはどう
HPが削れた際の水技として。基本は他にダイマを回すことが多いため、水技は2種必要と判断。

かみなり
カイオーガミラーやカメックスへの打点。「ダイサンダー」が撃てるとモロバレル入りが楽になるため採用。
ヌケニンを採用しているとは言え相手のオーガに一方的に不利を取る型は弱いと考え、電気技は切れなかった。

れいとうビーム
草タイプ、ドラゴンタイプへの打点。大事にするための「まもる」も欲しいが、技範囲を狭めることで殴れない敵が出て来る方が困ると判断して泣く泣くフルアタ。
技スペースが5個欲しいと無限に思った。

●持ち物
ノーリスクで一番撃つ水技の威力を増せるしんぴのしずく。「しおふき」のリーチが伸びる上にダイマックス時も恩恵があるのが嬉しい。
フルアタなのでチョッキも面白そうだったが、後述のボルトロスに持たせているため断念。

キングドラ

特性すいすいキングドラ
持ち物いのちのたま
性格おくびょう
実数値(努力値)151(4)-*-115-147(252)-115-150(252)
ハイドロポンプ/りゅうせいぐん
ぼうふう/こごえるかぜ
調整
S:+1で最速ザシアン、黒バド等を抜くため臆病

●技構成
ハイドロポンプ
「ダイストリーム」の威力を重視してこの技を採用。素で撃った際に良く外したのであまり信用していないが、「だくりゅう」「ねっとう」よりはダイマックス中のリターンが大きいと判断。

りゅうせいぐん
ドラゴンタイプへの打点。ダイマせずに高威力を放てる点が優秀で、パルキアやゼクロム等に一方的にダイマを強要しつつ「りゅうせいぐん」で削りを入れて他にダイマを回す動きも強かった。

ぼうふう
「ダイジェット」の媒体。S300から味方のカイオーガやザシアンを加速させる動きがとにかく強い。純粋に草タイプへの打点としても優秀で、技範囲の拡大に貢献している。
非ダイマ時に雨下必中となるのも偉く、詰めの場面で良く選択した。ついでに追加効果も強い。

こごえるかぜ
主に「ダイジェット」の代替技として非ダイマ時に撃つ。この技が非常に強く、キングドラが初手で狙われなさそうな場合にダイマターンを節約しつつ素早さ操作をしたり、ダイマ終了後も腐らずに上からの素早さ操作が出来る点が優秀。
特に試合序盤に「ダイジェット」を積んでおけば雨が切れた終盤にも上から「こごえるかぜ」→味方ザシアンで相手の上を取るという展開が狙えるため、終始素早さ優位を取ることが出来た。

カイオーガとの並びでは一般的にグドラダイマがメジャーなため、猫騙しは大抵オーガ方向に飛んで来る。それを読んで「こごえるかぜ」をしながらオーガダイマで相手を破壊する立ち回りも稀に狙ったが、それだけで勝ちが決まるくらい強かった。

●持ち物
火力が心許ないので満遍なく強化できるいのちのたま
これでも伝説に対しては水技以外は火力不足を感じるが、一般枠を圧倒するには充分。

ヌケニン

特性ふしぎなまもり ヌケニン
持ち物きあいのタスキ
性格さみしがり
実数値(努力値)1-156(252)-45-*-35-92(252) ※B,D個体値0
ポルターガイスト/かげうち
サイドチェンジ
/こらえる
調整
A:「かげうち」でH155-B45ヌケニン確定

このルールではメタモンの使用率が比較的高く、ヌケニンをコピーされる展開もたまにあるため対策として防御最低値。
相手がスカーフでこちらのタスキが残っていれば一方的に勝てる。

●技構成
ポルターガイスト
威力110のメインウェポン。ゴースト技は一貫しやすく、打点として純粋に非常に強力。この技の習得のお陰でヌケニン自身がかなりの攻撃性能を手に入れたため、ビートダウン展開に組み込みやすくなった。
命中後に相手のアイテムが判明する追加効果により、手に入れた情報アドバンテージを活かして最適な立ち回りを選択出来るのが強かった(とつげきチョッキが判明した方に次ターン集中のリスクがなくなったり、「しおふき」で固定したスカーフカイオーガのHPを削った後に放置する選択肢を取れたり)。
ただしアイテム消費後の相手には攻撃が失敗する仕様には注意。時折この仕様に困る場面もあったが、忘れて撃ってしまう等のプレミがなければ問題ない範囲。

かげうち
便利な先制技。素早さに関係なく上を取れるため対追風パ、トリパで役に立った。
ビートダウン展開でも非常に強力で、この技で相手を縛ることで味方の行動保証が得られる場面があるので「サイドチェンジ」よりも安定した試合運びが出来る。

サイドチェンジ
味方と自分の位置を瞬時に入れ替える超凶悪技。大半の技をスカせるヌケニンがこの技を使うことで上手く行けば絶大なアドバンテージを得られる。
相手の攻撃から味方を守るために撃つ場合、自身に飛んで来る飛行技や炎技を味方に受けてもらって自身の延命を狙う場合、そしてその両方を兼ねる場合が存在するため、用途は多岐に渡る。
ヌケニンの「サイドチェンジ」の真に強い所は一度見せるだけで相手に「安定択」が存在しなくなること。
読み合いの域を超えたじゃんけんになりがちで嫌われることも多いが、「サイドチェンジ」を使うか使わないかの単純な二択だけではなくこちらの選択肢は非常に多いため、50%より有利な勝負が仕掛けられるのが強み。

ヌケニンが場に出ている状況だけで考えても

(1)ヌケニンを退いて裏で有効打を受ける
(2)「こらえる」でダイマターンを枯らして最小限の被害で食い止める
(3)タスキを盾にして「ポルターガイスト」+「かげうち」で対面処理を狙う

等、「サイドチェンジ」を選ばずに展開するパターンも多々存在するため相手側からしてみれば相当厄介だろう。

ヌケニンが場に出ていない場面ではヌケニン交代もケアしなければならないため、試合序盤~ヌケニンが倒れる瞬間までの全てのターンで相手の取れる選択肢の幅を狭めつつ試合の主導権を握り続けられる。
また相手が勝手に「サイドチェンジ」読みで自爆する可能性すらあり、トータルで見てもこちらに分の良い勝負に持ち込める。

こらえる
ヌケニンを延命したい場合に使う技。「まもる」との大きな差は

(1)「ダイジェット」や「ダイバーン」等のダイマ技に対して「まもる」だと貫通ダメージで倒れるorタスキが潰れてしまうが、「こらえる」だと無償で済む(タスキも残る)
(2)悪ウーラオスの「あんこくきょうだ」に対して延命出来る

という点。特にダイマックス技を実質無力化出来る点が強力で、ダイマックス技が飛び交う中でも3ターン生存出来る確率がグンと上がる。

一方で「まもる」で防げる補助技を食らってしまう点には注意が必要。「ちょうはつ」や「あくび」はまだしも「おにび」や「やどりぎのタネ」は当たると即死するため、これらを持つ相手の前では慎重に行動することが求められる。

●持ち物
あらゆる弱点技持ちの前で1回は行動保証が得られるきあいのタスキ
天候ダメージで倒されるパターンも多いためそれらを無力化出来るぼうじんゴーグルとは選択だが、基本的にはタスキの方が発動機会が多い。
実際に発動するかどうかは別として、安心して動かせる=強気なプレイングが可能になる点も非常に大きい。ヌケニンへの打点を持っているのか微妙な相手(レジエレキやゴリランダー等)の前でもタスキが残っていれば堂々と動けるのは安心感がある。黒バドレックスにもタイマンで勝てるようになるのは嬉しい。

ザシアン

特性くちたけんザシアン
持ち物ふとうのけん
性格いじっぱり
実数値(努力値)189(172)-244(252)-136(4)-*-136(4)-178(76)
きょじゅうざん/じゃれつく
せいなるつるぎ/まもる
●努力値配分
A
・「せいなるつるぎ」で166-152カミツルギ15/16で1発
・「せいなるつるぎ」で202-123ガオガエンまで1発
・「じゃれつく」で332-120パルキア10/16で1発
・A156「Dかわらわり」+A244(+1)「きょじゅうざん」で394-131(92-4)レジギガスまで確定
HB
・A244(+1)「きょじゅうざん」耐え
・A222(+1)「きょじゅうざん」+「でんこうせっか」耐え
・A222「きょじゅうざん」+A222(-1)「きょじゅうざん」耐え
・A161(-1)ガマゲロゲの珠「Dじだんだ」耐え
HD
・C222パルキアの「Dだいちのちから」15/16耐え
・C222カイオーガの雨W「しおふき」耐え
・C217黒バドレックスのW「アストラルビット」2発97.3%耐え
・C244Wキュレムの珠「だいちのちから」15/16耐え
・C152レジエレキの珠「D10まんボルト」15/16耐え
S
・S味方の最速ボルトロス-1
・S最速カミツルギ+1

ヌケニンやその他にとって邪魔なポケモンを早急に処理するための火力特化、ザシアン自身の行動回数確保のための耐久重視を両立させた配分。
パーティが特性に頼り切りなせいでレジギガス+マタドガスが重いため、味方ボルトロスとの素早さ関係を調整し、1ターンでダイマレジギガスを倒せるようにした。
ヌケニンのお陰でミラーでの行動順を放棄することをある程度正当化出来るのがありがたい。

●技構成
きょじゅうざん
ダイマックスに対して威力200となる壊れ技。インチキ過ぎる性能のお陰で最悪こちらがダイマックスを上手く使えなくても勝てる。

じゃれつく
カイオーガと組む上で重くなるパルキア、ゼクロムを始めとするドラゴン勢に対する貴重な有効打。命中不安なのでなるべく撃たないよう心掛ける。

せいなるつるぎ
カイオーガの苦手なディアルガ、カミツルギ、ナットレイへの打点。仮想敵の「ダイスチル」や「てっぺき」を考えると「インファイト」よりも防御無視の「せいなるつるぎ」の方が優先度が高い。
格闘技がないとポリゴン2に「ふしぎなまもり」をトレースされた瞬間負けになるため、この構築に格闘技は必須。

まもる
ザシアンを大事にする立ち回りが重要なため採用。トリパや追風に対しても時間を稼げるよう「みがわり」より「まもる」。

化身ボルトロス

特性まけんき化身ボルトロス
持ち物とつげきチョッキ
性格ようき
実数値(努力値)165(84)-156(164)-91(4)-*-101(4)-179(252)
ワイルドボルト/そらをとぶ
かわらわり/イカサマ
調整
・「Dそらをとぶ」で207-111ゴリランダー15/16で1発
=「Dワイルドボルト」で207-111カイオーガ15/16で1発
・A222「きょじゅうざん」2発耐え
・C222カイオーガの雨W「しおふき」2発耐え
・C222カイオーガの「てだすけ」雨「Dしおふき」15/16耐え
・S最速

●技構成
ワイルドボルト
カイオーガ等へのメインウェポン。反動はあるが威力が高いので「かみなりパンチ」よりこちらを優先させた。

そらをとぶ
「ダイジェット」の媒体となるメインウェポン。カイオーガやザシアンを加速させる。
素で撃つと2ターン掛かるため使いにくい技のイメージがあるが、実はヌケニンと組む上では素でも強い技となる。1ターンの無敵時間を利用して「キョダイベンタツ」や「ダイアイス」を「サイドチェンジ」の択ゲーを挟まず確実に避けることで技を失敗させ、定数ダメージの発生を抑えられればヌケニンが延命出来るようになる。

かわらわり
「ダイナックル」用の格闘技。ザシアンやガオガエンの攻撃を強化出来ると強力。
素で威力が高い「ばかぢから」とは悩んだが、壁オーロンゲを自然に対策出来る点を買ってこちらを採用。実際に壁を破壊する場面もあり正解だった。

イカサマ
「ダイアーク」で隣のカイオーガの「しおふき」のリーチを伸ばすために採用。黒バドレックスやルナアーラへの打点としても。
悪技の候補としては「かみくだく」も挙げられるが、伝説戦で攻撃が高いポケモンが多いため素で撃つ場合にダメージを見込める点や、ソルガレオや日食ネクロズマのじゃくてんほけんを敢えて起動してから「イカサマ」で強打する立ち回りを狙える点からこちらを採用。

●持ち物
カイオーガ等の特殊アタッカー相手に行動回数を稼ぐためとつげきチョッキ
火力は最低限となるが、このポケモンは特性も含めて場に居座ることが大事であり、居座りながら味方にバフを与えるサポート的な立ち位置のため耐久を重視した。

ガオガエン

特性いかくガオガエンの画像
持ち物オボンのみ
性格いじっぱり
実数値(努力値)177(52)-177(204)-110-*-110-112(252)
ねこだまし/フレアドライブ
DDラリアット/すてゼリフ
●努力値配分
A
・「フレアドライブ」で176-136ザシアン確定
・「フレアドライブ」で207-115ゴリランダー確定
・「フレアドライブ」で332-152カミツルギ75%で1発
・「フレアドライブ」で219-112モロバレル(A244+1きょじゅうざん耐え)13/16で1発
HB
・A244「せいなるつるぎ」耐え
HD
・C167フシギバナの「Dだいちのちから」耐え
S
・S(+1)で最速100族抜き
・S(+2)で最速黒バドレックス抜き

一般的なクッションとしてのガオガエンとは異なり非常に攻撃的な配分。

ボルトロスと並べることが多かったため「ダイジェット」1,2回で色んな相手を抜けた方が強い盤面が作れると判断して準速としたところ、相手の想定を崩せて強かった。
これでも最低限の耐久力はあり使いやすかった。

●技構成
ねこだまし
相手のサポーターに仕事をさせずにこちらの展開を通すために採用。先発エルフーンの「おいかぜ」を止めつつ「ダイジェット」展開したり、オーロンゲに対してザシアン+ガオガエンで仕事をさせずに処理を狙ったりと用途は多い。
フシギバナの「ねむりごな」のケアも可能になる。

フレアドライブ
威力の高いメインウェポン。晴れに対してタダ乗りして一貫させやすいのも強い。カイオーガやヌケニンの苦手とする草タイプへの役割遂行にも必須。

DDラリアット
黒バドレックス等へ撃つ悪技。「てっぺき」や「ダイスチル」の防御上昇を無視出来る点、威力が85と「じごくづき」や「かみくだく」より5高い点を買って採用。

すてゼリフ
放置されそうな盤面や自身が決定力を出せない盤面で有効な技。相手の交代に対して当てることで有利サイクルを回せる。

●持ち物
一番発動機会が多いと感じたオボンのみ。シュカのみで回している時もあったが、「フレアドライブ」の反動も含めてオボンの実の方が発動しやすかった。

選出と立ち回り

雨展開

先発:カイオーガキングドラ
後発:ザシアン

最もパワーが高い基本選出。雨キングドラの高い素早さを活かして上から攻撃を通して行く。
後発ヌケニンが初手不利対面の退き先となれる他、「サイドチェンジ」でエースを守る盾の役目を担ったり、最終的な詰ませを狙えたりと非常に便利。
勿論普通に殴っても「ポルターガイスト」+「かげうち」のリーチの長さでスイープ性能も高い。

対ギガスドガス

先発:化身ボルトロスザシアン
後発:カイオーガ

初手「Dかわらわり」+「きょじゅうざん」でDMレジギガスを確定で葬る。この動きを初手から可能にするために素早さ順をボルトロス>ザシアンと調整している。
相手の伝説枠は大体ザシアン黒バドかザシアンオーガなので、両方に有利に立ち回れる後発ヌケニン。
マタドガスの「おにび」対策でカイオーガは連れて行きたい。
カイオーガに「ダイジェット」を1回乗せると裏まで一貫させやすいため、その展開も意識して動かす。
ちなみにマタドガスが場にいるとヌケニンの「ふしぎなまもり」は発動しないので注意。マタドガスの処理も優先したい。

トルネオーガ+カミツルギ(+ザシアン)

先発:化身ボルトロスガオガエン
後発:ザシアン

相手のヌケニンへの打点がトルネロスとカミツルギの飛行技だけであることが多いためヌケニンを有効に使える。
初手トルネオーガの行動を「ねこだまし」で制限しつつ、カイオーガと対面したガオガエンはヌケニンへ下げてダイストリームを一応ケアしつつHP温存。
ボルトの「ダイジェット」+「かげうち」でトルネロスを倒しつつ裏のカミツルギをガオガエンやボルトロスでいなしてから「せいなるつるぎ」等で処理すれば勝ち。

トルネオーガ+モロバレル(+ザシアン)

先発:化身ボルトロスカイオーガ
後発:ザシアン

相手にカミツルギがいない場合は無理してガオガエンを出さずにカイオーガで「しおふき」への耐性を上げておく方が良い場合がある。
また、モロバレルに対してもバコウと雨が重なると行動を許してしまう可能性があるため、高打点持ちを2匹並べて「キノコのほうし」を押させないよう立ち回る。
最悪「ダイサンダー」でも催眠対策は可能だが、ボルトロス自身は浮いているためフィールドの恩恵を受けられないことに注意。

課題点

「いたずらごころ」オーロンゲ対策が甘かった

オーロンゲ

全くの無対策という訳ではなく、最低限の対策として以下3通りを考えていた。

(1)ザシアン+ガオガエンの「ねこだまし」+「きょじゅうざん」で行動させずに倒す
(2)カイオーガ、キングドラを並べて「でんじは」をされなかった方にダイマを切る
(3)「でんじは」無効、「こわいかお」を撃たれにくい「かわらわり」ボルトロス

しかしながら実際にはこれらの対策では上手く行かない場合もあった。

(1)の出し方をしても相手側はそれをケアして後発にガオガエンを仕込んでいたりするため、こちらもそれを読んだ行動が求められた。ガオガエンバック読みでザシアンをボルトロスに下げて「まけんき」を発動する動きを決められると非常に強いが、相手依存になってしまう(相手が何も考えずオーロンゲを切って来たら裏目)行動である上、結局オーロンゲの処理は遅れるので後発が「でんじは」を食らう可能性は残る。

(2)の出し方・立ち回りを実際には多く狙ったように思う。
カイオーガもキングドラもどちらをダイマさせても強いこと、そしてオーロンゲが止められるのは1ターンに1匹までという制限を利用し、初手で「しおふき」「こんげんのはどう」+「ハイドロポンプ」等を雑に選んでオーロンゲの処理を狙いつつ、無事に残った方を2ターン目以降でダイマさせる作戦だ。
ただ、INCで1871から予選抜けを賭けた対戦で「ハイドロポンプ」と「こんげんのはどう」を外してオーロンゲの処理が遅れて負けた。
また「ひかりのかべ」オーロンゲは下手すると初手で処理し切れないため、更に仕事をされる結果になる可能性がある。

(3)のボルトロスで壁オーロンゲまで対策しているつもりだったものの、実際はダイマ中は「かわらわり」は使えない上にガオガエンとの並びでオーロンゲを早急処理出来る火力もないため、壁ロンゲにはローリスクでダイマターンを3ターンで凌がれてしまうこと自体が損だった。ダイマ終了後に「かわらわり」を当てられたとしても、こちらのダイマで相手の頭数を充分に減らせないまま相手の後発ダイマで打開される展開がきつかった。
また、「まけんき」のお陰で「こわいかお」は撃たれにくいとは言え相方の火力が高ければそのままボルトロスを処理出来るため、結局は対策になっていない。「でんじは」は無効なもののくろいてっきゅうやこうこうのしっぽ「トリック」も普通に通してしまうし、ボルトロス以外への「でんじは」も防げない。
INCでは上記オーロンゲに負けた次の1854からの試合でまたオーロンゲ入りとマッチング。ボルトザシアンの並びでザシアンに「でんじは」を貰いつつ「ダイジェット」を2回積んだものの、ザシアンが2回連続で痺れて動けず相手のダイマレシラムに「きょじゅうざん」を当てられず敗北した。レシラムさえ倒せればヌケニンで詰められる並びだったのでどちらか1回でも動いていれば、という無念が残った。
対戦数がまだ残っていたためここで勝てていればまだチャンスはあったが、この連敗でボーダー争いから脱落してしまった。

オーロンゲ以外にもヤミラミに負けた試合があったり、相手のボルトロスが「まけんき」だと思ったら「いたずらごころ」で「こわいかお」+「じゃれつく」でダイマキングドラをワンパンされて負ける試合もあった。
逆に上記負けの経験から「いたずらごころ」をケアして日和った立ち回りをしたら「まけんき」ボルトロスの「ダイジェット」が飛んできて裏目となりそのまま制圧されてしまうパターンもあり、頭を抱えていた。
全体的に「いたずらごころ」対策の甘さから負けを呼び込んでしまっていたため、改善が必須と感じた。

晴れパが重い

グラードンリザードン

グラードン+リザードン(フシギバナ)を見るとヌケニンはまず選出不可能。
グラードン自体が高い物理耐久を持ち突破が厳しく、地面技が一貫気味なため相手の攻撃も辛い。
雨パーティは晴れパーティに強いと見せかけて実はそうでもないので、あまり当たりたくはなかった。
事前のランクマではあまりマッチングするタイプの構築ではなかったため多少重くても立ち回りで頑張ればいいや、と対策をそこまで強化していなかった。

しかし蓋を開けてみると、特に最終日夜あたりから強い人がこぞって晴れパで潜り出した印象。それまでランクマ等では回さずに温めておいたのか・・・
INC Feb.の上位30位にもリンヤさん、カ・エールさんの晴れパがランクインしており、どちらもレンタルパーティを公開していたことから更に晴れパ使いが増えることが予想され、対策の必要性が増した。

ディアルガ、Wキュレムが重い

ディアルガのアイコンホワイトキュレム

相手の攻撃が基本的に受からない上に、エルフーンやオーロンゲ等の素早さ操作要員と組まれているとこちらが上を取れないため辛い。
ダイマターンを必死に枯らしてからザシアンで切り返すしかないが、その間に大きな被害を受ける。「ダイアイス」や「ターボブレイズ」を考慮するとヌケニンだけでもターンを凌ぎ切るのが難しいため、毎回魂を賭けながら読みを通していた。
Wキュレムは天敵ではあったものの使用者が少ないため何とかなっていたが、INC Feb.でワイルドさんが結果を残してレンタルを公開したことで増えることが予想され、こちらも対策の必要性が増した。

これらを踏まえて構築を改善し、次のINCへと備えて行った。
詳細は次回更新予定の記事に記す。

さいごに

今回の記事は以上になります。
長文でしたが最後までお読み頂きありがとうございました!
ご意見、ご感想、ご質問等があればTwitter(@yuki_rotom)にお願いします!
次はINC Mar.で予選突破を果たした構築記事を更新予定ですので、お待ち下さい。
ではではノシ

ユウキさんのパーティ

パーティ作成者

ユウキ

ツイッター はてなブログ

関東の子育てポケモントレーナー。シングルとダブルの二刀流。【公式実績】PJCS2018 36位、WCS2018 DAY2 世界51位、PJCS2021,2022本戦出場 【執筆】ポケフリーク、ポケストラ、三才ブックス「真・バトル奥義」シリーズ、GameWith育成論/パーティ紹介【オフ運営】シングル厨のつどい、真皇杯

ユウキさんの構築記事
Twitterで最新情報をチェック!