レンタルチームID:0000 0003 T0CJ 31
はじめに
NoFace(@kayaup_LaPaPa02)といいます。
雨パーティを極めるべく活動しています。今シーズンでは8世代になって初めて納得のいく結果を残せたので、寄稿させて頂きました。
構築経緯
7世代で「限界雨」という構築が一世を風靡した事は周知の事実かと思われますが、8世代になってからその手の強力な構築は未登場のままでした。よって私の手で8世代初の強い限界雨、「オリジン8」を作って上位を目指そうというのが構築意図です。
限界雨
サンムーンダブルレートシーズン5で最終1位を達成したことで流行した、みずタイプを5体採用した雨に特化したパーティ。
個体解説の前に、構築を組む上で気をつけた事を説明します。
ダイマックスターンを有効に使う
ドラパキッスバナゴリラなどの宿敵がいなくなったとはいえ、
・サマヨアシレナット
・ラプラスキュワワー
・ピッピファイアロー+パッチラゴンポリゴンZ
といった構築の台頭により、限界雨の本来の強みである”水による制圧”が極めて困難な状況にあります。雨を活かして攻め切れないならこの構築を使う意味はありません。
私はこの問題に対して、「攻め切れないなら相手のダイマックスが終わるまで待てるようにすればいい」と考えました。
しかし、限界雨は巨大なパワーと引き換えに防御耐性面を捨て去った守りに入れば弱い構築です。このままでは相手のダイマックスが終わるのを待つ間にみんな倒されてしまう、どうすればええんや…⁉︎
これを解決するに至った技が「みがわり」です。
相手に先行して制圧し残数有利及び相対的防御力を上げる攻撃の為のすいすいを、先行して身代わりを張ることにより相手のダイマックス攻撃を受け続けターンを消費させる防御の為のすいすいとして利用する事が出来ます。相手はこちらのすいすいエースを見ると初手ダイマで応戦しなければという心理が働くようで、大抵の場合雨エースに攻撃してきます。高火力構築特有のダイマ誘発効果なのでしょう。隣には相手の攻撃を確実に一度耐える襷追い風ペリッパーを配置し、相手のS操作に備えます。ペリが落ちた後に出てくるアタッカーが守るを使う事で相手の力を出し切らせてから後発でダイマックスさせ、抜いていきます。これにより雨ターンが切れた後のダイストリームによる張り直しが可能です。
身代わりを採用するにあたっての適任者は、雨エース内で屈指の体力と優秀な耐性を誇るガマゲロゲだろうと考えました。この方針なら突破もできないのに考え無しに初手ダイマをする事がなく、ダイマターンを有効に使う事が出来ます。
トリルに屈しない
ビートダウン系耐久貧弱な雨パーティに於ける大きな課題です。これに対しては前述した身代わりや他のポケモンの守るである程度は対応可能です。しかし、それだけでは限界がある上に、上手くトリルターンを凌げてもしっかりと捲れるだけの残数や体力が残っているかは怪しい。という事で、トリルターン中に生き生きと活動できるトリルエースが必要になります。 普通この枠にはナットレイが収まりますが、諸々の理由でシュバルゴを採用しました。理由は後述します。
構成
ペリッパー
特性 | あめふらし | |
持ち物 | きあいのタスキ | |
性格 | おくびょう | |
実数値(努力値) | 136(4)-63-120-147(252)-90-128(252) | |
技 | ねっとう/ぼうふう とんぼがえり/おいかぜ |
おいかぜによる相手のS操作への対応、ウーラオスや草タイプ(ダダリンが特にきつい)への打点となるぼうふうが強みです。ファイアローが急増する今環境に於いてニョロトノより優先して採用する価値があります。持ち物は確実に一回は耐える為のきあいのタスキ。
ねっとうは他の水技に比べ使いやすさが段違いなので採用、守る入りで回してた時に特に守らなきゃいけない局面も無かったので、円滑なエース降臨と自身の延命を兼ねたとんぼがえりを採用。よく勘違いされがちですが、このポケモンは断じてニョロトノの劣化ではありません。
キングドラ
特性 | すいすい | |
持ち物 | いのちのたま | |
性格 | ひかえめ | |
実数値(努力値) | 150-*-115-161(252)-116(4)-137(252) | |
技 | だくりゅう/りゅうせいぐん ぼうふう/まもる |
調整
最も分かりやすく強い極振り。ポリ2がいた時から使っていたので余りはDL意識のD振り。
このポケモンに関しては何ら変な事をする必要がありません。 変に耐久に振って遅く感じたことも気になり、単純なアタッカーにしました。
先行ダイマで攻めきれるなら初手に出してダイマ、そうでないならペリゲロゲの後ろから出して後発ダイマ(こっちの方が断然好き)で立ち回ります。ペリッパーが死んでいる場合終盤に雨が止みますが、雨ターン終了2ターン前くらいを目安にダイマしてダイジェットを押しておくと、雨ターンが終わっても先行してダイストリームが使える為、再度雨を降らせる事が出来ます。故にぼうふうの重要度は極めて高いです。
ルンパッパ
特性 | すいすい | |
持ち物 | バコウのみ | |
性格 | ひかえめ | |
実数値(努力値) | 157(12)-*-90-156(252)-120-121(244) | |
技 | だくりゅう/リーフストーム れいとうビーム/まもる |
調整
CSベース。何の為の12振りだかは忘れました、すみません。
特に調整はしていません。 対水タイプを担当する雨エースという事でほぼ選出していました。持ち物は水タイプから来るという予想を外してダイジェッターと鉢会ってしまっても倒されず、寧ろ殴り勝つ事さえできるバコウのみ。ルンパの強い持ち物ランキングトップ3には入るこの持ち物が使用率僅か3%程度なのは悲しいですね。
草技はこれでも火力が足りないくらいなのでリーフストーム、後の3つは言わずもがな、と言いたいところですが、れいとうビームをきあいだまに変えるとアシレサマヨナット全てに強く出れるので一考の余地ありでしょうか。
カジリガメ
特性 | すいすい | |
持ち物 | こだわりハチマキ | |
性格 | ようき | |
実数値(努力値) | 166(4)-167(252)-110-*-88-138(252) | |
技 | もろはのずつき/アクアブレイク ばかぢから/いわなだれ |
調整
最速にする事で準速85族抜き
ラプラスや強いダイジェッターに対して繰り出します。先発に出して諸刃でダイマエースに大ダメージを与える特攻隊長の役割と、最後に出して岩雪崩で押し込むスイーパーの役割をこなします。
最速にする事で相手のキングドラやジュラルドンに先制できたり、補正無しのウォーグルを抜いていたりする事があります。
草タイプに刺さるメガホーンも採用の余地はあります。
ガマゲロゲ
特性 | すいすい | |
持ち物 | たべのこし | |
性格 | ひかえめ | |
実数値(努力値) | 209(228)-*-95-140(180)-95-107(100) | |
技 | だくりゅう/だいちのちから ヘドロばくだん/みがわり |
調整
H: 残飯効率最大の16n+1かつナイトヘッドを身代わりが耐える
S: 無振りロトム抜き
本構築の目玉となるポケモン。唯一細かい調整を考えました。ゲロゲはHPが高い為BDに振った方が耐久指数は上がります(多分)が、トリルに対して籠城したいので身代わりがサマヨールのナイトヘッドを確定耐えする必要があり、Hに振りました。
素早さをほぼ捨てている為、耐久仮想敵であるポリゴンZのダイアタック一回で抜かれてしまうのは頭から抜けていましたが、追い風をしていればカバー可能です。
アシレーヌなどのフェアリーを殴るのにヘドロばくだんを切れず、守るは採用していません。
この構築の守護神と呼べる頼もしい存在でした。
シュバルゴ
特性 | ぼうじん | |
持ち物 | オッカのみ | |
性格 | ゆうかん | |
実数値(努力値) | 177(252)-205(252)-125-*-126(4)-22 ※S個体値0 | |
技 | メガホーン/アイアンヘッド シェルブレード/つるぎのまい |
調整
HA振り。キングドラと同じくDL意識の余りD。
ナットレイを差し置いて採用した理由は幾つかあります。
1つ目は火力と打点。トリルを逆手にとって攻めたいのでよりパワーが欲しいというのと、他5人が苦手寄りな草タイプに強く、面倒なフェアリーに対しても安定してダメージが見込める点を評価しました。これがナットの場合、モロバレルやミラーでの戦いが泥仕合になります。
2つ目は炎タイプを誘う点。炎を選出誘導することにより雨を通しやすくなる効果があるのは共通ですが、シュバルゴはシェルブレードを覚えるので他の雨エースで相手を縛れないトリル中でも自力で解決できます。天候を取られた後もダイストリームで再セットが出来ます。
3つ目は後発ウーラオス問題。 この構築に限らず、後発から襷を引っさげて現れるウーラオスに勝てない…と頭を悩ませる人は多いと思います。本構築でその対面を想像した時に、ナットだと格闘技が一貫していますが、シュバルゴなら等倍なので一度は確実に耐えて行動できます。
これらの理由により採用しました。「雨パにはナットレイ」とかいう脳死の思考が嫌いというのもあります。
持ち物は雨無しでも動かす為オッカのみ、4つ目の技は相手のトリル選出に隙がある場合に大きなアドバンテージを得られるつるぎのまい。トリルを弱点にする所から逆にカモにできるレベルに引き上げます。
選出・立ち回り
基本選出はペリッパー以外定まっておらず、相手に合わせて選出をします。決める基準は並び単位です。
ポリゴンZ・パッチラゴン・ジュラルドン系統 withピッピ、ファイアロー
ピッピ+αの場合
先発:+
後発:自由(キングドラ推奨)
身代わり+追い風からスタート。 ペリが何らかの手段で退場したらグドラを展開してどこかでジェットを押します。
アロー+αの場合
先発:+
後発:自由(キングドラ推奨)
選出は同様。身代わりをダイウォールに変更し、ダイマックスによって受け切る事を目指します。
ラプラス構築
先発:+
後発:+
カジリガメでラプを牽制しつつ、身代わりを張るかキュワワーを優先して処理します。 相手がトリル偏重でない場合はペリッパーが必要です。ダイマターンを凌いだ後はルンパかシュバルゴをダイマさせて切り返します。
アシレサマヨナット
先発:+or
後発:+@1
ゲロゲを出して身代わりかルンパから出してアシレを削りに行くかは諸説ですが、ペリは蜻蛉でシュバルゴに繋げてトリルをカモにします。 シーズン後半は立ち回りがバレて裏をかかれることがあり、プレイの波長を少し変えて動く事を意識していました。ナットに鉄壁を積まれすぎると突破不可能になるなど、メタ要素を出したものの根本的な解決にはなっておらず、結局きつい面を残した立ち回り勝負になっていました。
晴れ構築
先発:+
後発:+など
相手はありとあらゆる手段で晴れにしてくる(ヤミラミやニャオニクスなど)ので、追い風ダイウォールからスタート。リザードンより早く動けるようにしてサポーターの方から倒すようにします。リーフィアなどがいる相手にはドラグーンやジェットが有効です。 しかし、かなり辛い戦いにはなります。自分で書いていてプレイがしっくりきていない。
その他
自由。初手ダイマが有効な場合が多いです。 グドラ推奨。
さいごに
対戦数はかなり増えてしまったものの、思い描いた通りに構築が回っていたと思います。 気合いで最終19位という好成績を収める事が出来たのはとても嬉しいです。
雨パーティの考察は巷ではあまり進んでいない事もあり、これがガラル限界雨のオリジンになれたことでしょう。今後も雨パで良い成績を残せるように頑張ります。 ここまで読んで頂きありがとうございました。
レンタルチームID:0000 0003 T0CJ 31
パーティ作成者
NoFace
ポケモン(ダブル) 雨パの擬人化