レンタルチームID: 0000 0005 F5GJ 9R
はじめに
つな(@tuna_pokemon)と申します。
今回セイムダブルビートにて27-6の最終8位(レート1801)を達成できたので、構築を投稿させていただきます。
構築経緯
このルールは一年前の鎧環境に非常に近く、以前レート2000を達成したジュラキッスサマヨバンギがそのまま使えると考えました(差分はジュラルドンで不利を取らないガブグロス程度で、むしろ一部不利なポケモン等が不在となった)。
この基本選出は、ジュラキッス、バンギキッス、サマヨバンギの横の相性補完が優秀であることを利用し、サイドチェンジによって実質両守るをしつつこちらのダイマ技や弱点技を通すという強みを最大限に活かした構築です。
また先発後発で火力枠が特殊・物理と分かれていることが一貫した受けを成立させづらく、先発ダイマ対策で初手ウインディ等の低火力デバフ要員と対峙しても、ジュラ即引き+サマヨキッスのトリルからバンギダイマへ戦術をスイッチさせることで安易な受け流しを許さないことや、ジュラキッスの先発ダイマ後も保険バンギというダイマ級火力のスイーパーが控えていることから、ダメージレースで不利にもならず安定した立ち回りを実現できます。
環境に多いと踏んだドラパキッス、バナコー、イエブリ、バンドリといったメジャーな並びに強く、基本選出では不利となる叩き三闘士、悪ウーラオス、アシレーヌやチョッキバクアガエンのようなポケモンが不在の環境であり、同一ポケモン統一のような特殊なパーティもいるなかで、攻撃タイプが多く一貫性も高い(ジュラルドンの鋼竜、バンギの地ならし保険鬱憤)ことから、以前のように9割この基本選出で対応できると踏みました。実際ほぼこの出し方だったと思います。
その上で、今回は環境の変化に合わせて補完選出の二枠を再考することとしました。
以前はここにファイアロー+ゴリランダーを採用していましたが、役割対象の三闘士やアシレーヌ、悪ウーラオスが不在であり、メタグロスが増えたので、スコープがずれており修正が必要でした。
また、ラプラス軸については改めて検討したところバンギダイマ路線にしつつ、ジュラルドンをブシンナット対策に置き換えることで足ることが判明したので、炎飛行の特殊打点としてまずはリザードンを試してみました。
これがそのままうまくはまり、ジュラルドンは鋼ダイマミラーが厳しいところ(思いの外本番では当たりませんでしたが、特にジュラルドンミラーが非常に重い)、晴れリザならば多くをワンパンで突破できることに気付き、補完選出の裏エースとして採用が決まりました。
続いて晴れ要員ですが、リザと並べて鋼ダイマ構築(想定したのはウイングロス、エルフジュラ、ジュラキッス)を突破する上ではいたずらごころが必要で、とりあえずエルフミラーにも強いメンハエルフーンを採用しました。
これがうまくはまり、ドラパ統一のような相手にはエルフジュラの出し方も可能となっただけでなく、裏表エースが苦手とするサザンドラにも明確な打点を持てること、後発にバンギを置くときにムンフォで能動的な保険発動が見込めること、一定数いるであろうツボラキにも挑発を打ち込めることから採用となりました(この手の構築に安定して勝つにはパーティの誰かしらに挑発が必須でした)。
ただ、この枠は一緒に考察していたアカヌマ(@akanumaVGC)やきの(@kinop_oke6)と大会後に振り返ったとき、猫を受けてしまうことが大きなネックとなっていたため、ヤミラミのほうが適していたかもしれません。ガエン不在なので軽く見ていましたが、実際のところゴリライドの猫催眠などはヤミラミでないと安定して防げないため、結論としてはこの枠はヤミラミにすべきでした。
以上により、基本選出【ジュラキッス/サマヨバンギ】に補完の【リザードン・エルフーン】を加えることで構築が完成しました。
個別解説
ジュラルドン
すじがねいり | |
いのちのたま | |
ひかえめ | |
145-*-135-187(236)-77(52)-133(220) | |
てっていこうせん/りゅうせいぐん あくのはどう/ソーラービーム |
調整は一年前と同じで以下のとおりです。
(耐久はいずれもダイマ前提)
B:陽気ドリュウズのダブルダメ地震2回+珠ダメ2回を84%耐える
D:珠アシレーヌのダイフェアリー耐え、臆病CSトゲキッスのダブルダメ急所マジシャ2発+珠ダメ2回を92%耐え
S:準速80族抜き(バナ・キッスへの役割があるため必須)
てだすけ+ダイスチル/てっていこうせん
チョッキorHDのゴリランダー
リリバorダイマしたH191-D151までのトゲキッスを確定一発
ダイスチル/てっていこうせん
H159-D120までのフシギバナ
砂込みのH207-D120バンギラス
H207-D93までのゴリランダー
光の壁込みオーロンゲを確定一発
リリバorダイマしたHCブリムオンを75%一発
てだすけ+ダイドラグーン
チョッキorHDのコータスを確定一発
ダイドラグーン
H195-D99までのダイマドラパルト
H167-D115までのダイマキングドラを確定一発
てだすけ+ダイソウゲン
HCダイマミトムを81.25%一発
ダイソウゲン
HCニョロトノ、
H222-D88までのダイマドサイドンを確定一発、
ダイマミロカロスはダイソウゲン+グラスフィールド下ダイソウゲンで食べ残し+グラスフィールド回復込み確定。
てだすけ+ダイアーク
H147-D162(B188のメジャー調整)までのサマヨール
HAダイマアローラガラガラを確定一発
ダイアーク→ダイドラグーン
ASダイマセキタンザンを確定
トゲキッス
特性 | きょううん | |
持ち物 | ぼうじんゴーグル | |
性格 | おだやか | |
実数値(努力値) | 191(244)-*-132(132)-140-167(132)-100 | |
技 | マジカルシャイン/てだすけ サイドチェンジ/このゆびとまれ |
B:ダイスチルorダイドラグーン込みで珠エースバーンのダイスチル耐え
D:珠ポリゴンZのダイアタック87.5%耐え
サマヨール
特性 | おみとおし | |
持ち物 | しんかのきせき | |
性格 | のんき | |
実数値(努力値) | 147(252)-84-188(164)-*-162(92)-27 ※S個体値0 | |
技 | ナイトヘッド/じならし サイドチェンジ/トリックルーム |
陽気珠ドラパルトのダイホロウ+砂ダメージ一回を15/16耐え。
以前はHB特化でしたが、バナコーも多いと踏んだので少しDに振り直しました。
バンギラス
特性 | すなおこし | |
持ち物 | じゃくてんほけん | |
性格 | いじっぱり | |
実数値(努力値) | 205(236)-204(252)-130-*-120-84(20) | |
技 | うっぷんばらし/いわなだれ ばかぢから/まもる |
A:以下の通り(いわなだれはダブルダメージ)
+2二倍うっぷんばらし:ポリゴン2確定一発
+2いわなだれ:A-1バンギのダイロック耐え・トゲキッスを確定一発
+1いわなだれ:CSトゲキッスが確定一発
いわなだれ:砂・珠ダメ1回込みのダイマリザードンが50%一発
+2ばかぢから:191-129までのポリゴン2が確定一発
リザードン
サンパワー | |
いのちのたま | |
おくびょう | |
154(4)-*-98-161(252)-105-167(252) | |
ねっぷう/エアスラッシュ ねっさのだいち/まもる |
CS特化。火力ラインは以下のとおり。
エアスラッシュでHAローブシン15/16一発
晴れキョダイゴクエン(威力130)で164-70までのダイマチョッキジュラルドン確定
晴れダイアースで190-100までのチョッキウインディ確定
エルフーン
いたずらごころ | |
メンタルハーブ | |
おくびょう | |
166(244)-*-105-97-97(12)-184(252) | |
ムーンフォース/にほんばれ ちょうはつ/おいかぜ |
C:ムーンフォースで192-110までのサザンドラ確定一発
D:おくびょうCSエルフーンのムーンフォースを15/16で2耐え
S:エルフミラーで少しでも多く動けるように最速
選出と立ち回り
基本選出
後発:+
90%くらいこの選出です。
エースバーンやドリュウズなどトゲキッスを一撃で倒せるポケモンがいる場合はサイドチェンジをして守りつつダイスチルorダイドラグーンにより耐えられるようにして次ターンはてだすけ/このゆびとまれ等柔軟に選択できるようになります。
基本的には速攻で相手を残り2体に減らし、サマヨバンギのスイッチトリルで〆るという流れになります。
ただし、ウインロンゲ+後発ダイマのような構築は明らかに初手がひかりのかべ+バークアウトなので、てだすけ+てっていこうせんでリフレクターを張らせずにオーロンゲを倒しつつ、サマヨトリルからのバンギラスダイマックスというプランに切り替えます。初動で相手が3匹になるので、トリックルーム中に十分押し切れますし、モロバレルがいたとしてもぼうじんゴーグルトゲキッスをうまく使いながら対応可能です。(A+2ダイアーク/ダイロックでHBモロバレル確定)
具体的な対面行動は前回記事をご覧ください。
対エルフイエッサンエスバノラゴンバニラ
後発:+
相手の初手はほばエルフイエッサンによる追い風+トリル封印なので、逆手にとってバンギキッスから入り、いわなだれ+マジカルシャインを押します。
相手が後発ダイマなので、バンギキッスもダイマを切らずに立ち回り、いずれかが落ちた盤面でトリックルームを打てそうであればサマヨール、無理であればジュラルドンを出してダイマックスします。バンギ→サマヨ交代も縦の相性で決めやすいので、サマヨールがトリックルームかサイドチェンジで横をサポートする形になります。
対鋼ダイマミラー
後発:+or等
ジュラルドンや、ウインディのいるメタグロス構築には裏エースのリザ選出をします。
対ラプラス
後発:+
エルフラプの場合は追い風ダイロック、ラプサマヨの場合は味方バンギラスにムーンフォース+ラプラスへダイロックを打ち込みます。エルフーンの挑発読みでサマヨ引きウインディの択を取られても、+1ダイロックは223-100までの一般的なダイマラプラスを倒せるので、そのままイージーウィンできます。
エルフーンはほぼ初動で落ちるので、その後はバンギキッスの並びでトゲキッスの三種の補助技を駆使して適宜立ち回り、最後はバンギラスが苦手な相手をリザードンでスイープします。バンギラスのダイアークで壁を実質的に解除できるので、ブシンナット辺りは問題なくワンパンできます。
対レパブリツボラキ
後発:+
猫の手トリルを回避しつつ、ガードシェアをされないように立ち回ります。エルフーンの挑発+エルフバンギの味方保険コンボで詰められます。
さいごに
構築経緯でも触れたとおり、ジュラキッスは2020年8月のシーズン9でレート2000を達成した思い入れのある構築で、今回はプールも近いので基本選出補完の@2を検討していたところ、リザードンが自然と入る形になりました。偶然にもブリタニア列王史にある赤竜白竜伝説を元ネタとする位置付けの二体が裏表のエースとなる形となり、ガラル環境が終わりに近づく中で良いまとめ方が出来たのではないかと思います。
次のダイパリメイクは、私が初めて三値を知り対戦考察に踏み込んだソフトで思い入れもあるため、ここでもしっかりと実績を残せるよう頑張ります。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
レンタルチームID: 0000 0005 F5GJ 9R
パーティ作成者
つな
セイムダブルビート:9位、レート1801
剣盾S9ダブル:15位、レート2003
PJCS2019:ベスト16、WCS2019 day1出場
INC2018 nov.19位 (日本14位)
第88回DEXオフ優勝