レンタルチームID:0000 0005 YRGG Y9
はじめに
はじめまして、CJ(@ChongjunVGC)です。TNはNocturneです。
今回は剣盾に入って以来初めのトップ30入りなので、構築を紹介していきたいと思います。前世代の禁伝ルールからゼルネアスにこだわりがあり、ゼルネアス構築には自信があります。今回は結果を残すことができたので、この記事を書きます。
構築経緯
このルールが発表された時からゼルネアスの考察をし始めました。前世代から見ると、ガオガエンとモロバレルがゼルネアス構築にとってなくてはならないポケモンです。
そしてゼルネアスが苦手な鋼毒炎タイプに強い化身ランドロスと、最速で強いレジエレキとサンムーンから好きなツンデツンデを採用します。
当然、これは環境最初の構築で、失敗に終わります。一番の原因としては、やはりザシアンに弱くて、水弱点3匹でカイオーガもきついです。またコジョンド黒バドにもうまく読みを通していかないと勝てません。ミラー対面には有利でしたが、改善点もたくさんあります。
その後は、ツイートである構築を見つかるまではゼルネアスを少し手放しました。
こちらはアンセナさん(@iruto_ansena)がてるフェスで優勝した構築です。
さっそく使ってみて、いい手応えを感じました。感想としては、ザシアンが強い環境にエンテイかウルガモスのどちらかがゼルネアス構築に必要となります。
ですが、この構築にも改善点があって、キュウコンとトリトドンが選出しづらいです。トリトドンのよびみずが自身だけが受ける水技のダメージを無効化して、隣にあるゼルネアスにとっては何の役にも立ちません。キュウコンは相手のカイオーガがスカーフかどうかを知らないときに先発か後出しかわかりません。この2匹が私に向いていないことが分かって、候補者を探します。
カイオーガ対策も足りませんので、この点から考え始めます。
こちらはよくあるカイオーガ構築です。
簡単にみるとフェアリー半減以下のポケモンがいなくて、ゼルネアスに対ダメージを与えられるのもカイオーガのしおふきしかありません。その時に中国のワールドカップメンバーから「チョッキコータスがウツロイドのメテオビーム一発耐える」と聞き、試してみようと考え、チョッキコータスと相棒のフシギバナを採用します。
この構築で62勝18敗で某サイトのトップになりました。
そしてS22最終日も230位から9勝3敗でトップ100入りで、上位選手たちに勝つことができました。しかし、残念ながら時間がないため続けられませんでした。
嬉しいと思いましたが、フシギバナの枠に気に入りません。タスキバナは瞑想カイオーガとスイクンに対してあまり対策になっていません。またこの構築は対黒バドとの勝率は10%しかありません。どうやって改善できるかと考え、やはりゴリランダーに任せようと思いました。
この構築にゴリランダーはいくつのメリットがあります。
2. グラスフィールドでゼルネアスを回復できて、長期戦に強くなること。
3. モロバレルにとって厄介なミストやエレキフィールドをグラスフィールドに変えること。
4. 二匹目のねこだまし枠で、ガエンとの相性がよく、地面タイプの技が一貫することを防げること。
5. ゴリランダー自身が強力で、選出したときの選択肢も多くなり、気に入ったこと。
チョッキゴリランダーを採用するとともに、コータスの道具もオボンのみに変えます。そして、この構築の最終バージョンが完成します。
個別解説
ゼルネアス
フェアリーオーラ | |
パワフルハーブ | |
ひかえめ | |
207(44)-*-143(220)-167(4)-119(4)-149(236) | |
ムーンフォース/マジカルシャイン ジオコントロール/まもる |
個人的にはゼルネアスの素早さを重視していて、特にミラー対面では先手が重要だと思います。実数値149では準速カイオーガの142抜き、1段上昇で(ジオコン後にエレキネットやこごえるかぜされた場合)最速ザシアンと黒バドも抜けます。素早さに大量の努力値が必要となるため、火力や耐久には少な目にしなければなりません。個人的には耐久、特にBに多く振り、Cを4か68かにします。Dはそこまで高くないので、特殊技に対しての受けだしはしないでください。耐久の参考にこちらのダメージ計算を貼ります。
76+ Atk Zacian-Crowned Behemoth Blade vs. 44 HP / 220 Def Xerneas: 174-206 (84 – 99.5%) — guaranteed 2HKO
A220ザシアンのきょじゅうざんを確定耐え(174-206ダメージ) (84 – 99.5%)
ここではちょっとみがわりゼルネアスの可能性も書きます。ワールドカップ期間には、中国チームの選手とみがわりゼルネアスの可能性を討論し、モロバレルに対してとゼルネアスのミラー対面には強いが、マジカルシャインは欠かせません。攻撃技がムーンフォースだけでは読みの負担が大きくなります。
ガオガエン
いかく | |
ぼうじんゴーグル | |
わんぱく | |
202(252)-136(4)-132(76)-*-118(60)-95(116) | |
ねこだまし/フレアドライブ じごくづき/すてゼリフ |
よくあるぼうじんゴーグルガエン。S95で9割以上のガエンに抜けて、先手で相手のガエンにじごくづきで、相手のすてゼリフをふせげます。Bは11nで努力値効率最大化、残りはDに振ります。A76+ザシアンが多いので、例としてダメージ計算を貼ります。
+1 76+ Atk Zacian-Crowned Sacred Sword vs. 252 HP / 76+ Def Incineroar: 170-202 (84.1 – 100%) — 6.3% chance to OHKO
A220ザシアンの攻撃力1段階上昇せいなるつるぎを最高乱数以外耐え
ゼルネアス構築は炎タイプが多くてもモロバレルを素早く倒すことができないので(そもそもこの環境で炎半減実モロバレルが多い)、ぼうじんゴーグルでモロバレルとのサイクル戦ができます。じごくづきは相手のガエンのすてゼリフを防ぎ、黒バドやルナアーラにも刺せます。黒バドに対してはプランBで、先に黒バドの取り巻きを処理して、ガエンと黒バドの1対1の場面を作りましょう。
モロバレル
さいせいりょく | |
オッカのみ | |
おだやか | |
219(236)-*-105(116)-105-132(156)-41※S個体値13 | |
かふんだんご/キノコのほうし いかりのこな/まもる |
モロバレルはいつも通りゼルネアス構築に最適なポケモンです。イエッサンよりトリルパに対しても対策として働けます。
よくある特殊受けモロバレルで、Dに11nで努力値効率最大化、残りはBに振ります。この構築に炎タイプが3匹いるので、水タイプ受けの役割も担っています。まもるはサイクル戦に最適で、かふんだんごでゼルネアスを回復できます。
素早さはトリル下で最遅オニシズクモより先に動き、トリルターン以外では普通の最遅のモロバレルより速く動けるようにします。必ず個体値13ではなく、この範囲でなら調整できます。
エンテイ
せいしんりょく | |
こだわりスカーフ | |
いじっぱり | |
191(4)-183(252)-105-99-95-152(252) | |
フレアドライブ/ストーンエッジ じだんだ/バークアウト |
前に書いた通り、ゼルネアス構築にはエンテイかウルガモスかの1匹が必要となります。スカーフエンテイはウルガモスと違って、蝶舞がなくてもザシアンに大きな圧をかけられます。
フレアドライブは高威力の炎技で多くのザシアンを確定一発できるため、せいなるほのおよりこの技を優先して採用しています。ストーンエッジは相手のエンテイやウルガモス、またはホウオウなどの炎タイプに刺せます。ですが、ストーンエッジにこだわっていたら、命中率がカギになります。じだんだはウツロイドに刺し、ツンデツンデやヒードランなどにも大ダメージ入ります。特に最終日は大量の黒バドウツロイド構築があり、大変助かりました。かみくだくよりも、みがわりを無視する範囲技のバークアウトを採用します。特に最終日にはサイチェンコジョンドが多くなって、ほかの対面でもゼルネアスをより安全な状態でジオコンできるようにすることができます。とにかく、どの技で拘るかよく考えて決めましょう。
ゴリランダー
グラススライダー | |
とつげきチョッキ | |
いじっぱり | |
207(252)-180(148)-114(28)-*-100(76)-106(4) | |
ねこだまし/グラススライダー 10まんばりき/とんぼがえり |
148+ Atk Rillaboom Grassy Glide vs. 0 HP / 4 Def Kyogre in Grassy Terrain: 168-198 (96 – 113.1%) — 68.8% chance to OHKO
グラススライダーでB4振りカイオーガを乱数1発
最初はスイクンと瞑想カイオーガの対策として採用しましたが、それ以上に役に立つことがわかります。技選択に関しては、化身ランドロスや水ウーラオスといった鋼と炎タイプに強いアタッカーがいないため、使用率の低い10まんばりきを採用します。いかくをされないときには、ゼルネアスと合わせて、ツンデツンデを1ターンで倒すことができます。努力値に関しては、相手のアマージョやゴリランダーより速く動く必要はないと思い、耐久に多く振ります。
コータス
ひでり | |
オボンのみ | |
おだやか | |
176(244)-*-162(12)-105-134(252)-40 | |
かえんほうしゃ/だいちのちから クリアスモッグ/まもる |
最初はカイオーガの天候を晴れに変えるために採用しましたが、意外と選出率が高くて、おいかぜオーガやサイクルオーガと雨ザシアンの構築と対する場合は必ず選出します。またミラー対面の状況を考え、クリアスモッグを採用します。努力値はほぼHDぶっぱで特殊受け型です。Cに振らないため、威力よりも命中率安定を重視してかえんほうしゃを採用しました。
選出と立ち回り
対ザシアン
大体五分
雨がない(有利)
後発:+@1(スイクンがあるならゴリランダーを考慮しましょう)
雨がある(不利)
後発:///から1匹+
雨とモロバレルがないと有利です。特に最初のザシアンスタンに対しては勝率が9割あります。雨ザシアンは五分の対面で、勝負は天候の操作に決まります。モロバレルがある雨ザシアンにはやや不利な対面で、ジオコンできたゼルネアスとエンテイが同時に場にある場面を作るのは重要です。特に注意すべきことは、ゼルネアスはジオコンしたら必ず場に居座ることではなく、引っ込めてサイクルして、よりいい機会を待ちましょう。
カイオーガ
有利
おいかぜオーガ
後発:+、を選出する場合もある
サイクルオーガ
後発:+
おいかぜオーガやサイクルオーガに対しては、どっちにも有利な対面で、雨を晴れに変えれば相手がきつい。ゼルネアスのHP管理は大切で、モロバレルのかふんだんごを活用しましょう。カイオーガ構築ではフェアリー半減ポケモンがモロバレルやナットレイぐらいしかないので、優先に処理できれば勝ちます。
こくばバドレックス
五分
後発:+//
(相手にコジョンドがない場合はガエン先発もある)
明らかに有利か不利ではありません。ウツロイドやツンデに注目して、エンテイのHP管理を大切にしましょう。ガエンゴリラは黒バドに強いが黒バドのチームメイト次第です。相手のウツロイドや水ウーラオスを倒してからガエンを後出しのもいい選択です。参考にはワールドカップ決勝戦でEric Riosさんの対戦。
ゼルネアス
不利
後発:+
(選出は改善できるかも)
特にいい選出は考えついていません。個人的にはミラー対面の勝率が低くて、みがわり型に勝てません。最終日には当時19位のあるミラー対面で上記の選出で勝ったことで、これが最適な選出だと思います。
イベルタル
五分
後発:+
一番会いたくない対面です。きついわけではないが、イベルタルとの対面がほぼTODまで行きました。イベルタルの構築は必ずバレルとツンデがあるので、ゼルネアスが無双できません。多くの場面は、お互いにかふんだんごでガエンゴリラやツンデを回復しています。
ムゲンダイナ
五分
後発:/+
最初は苦手だが、経験から対応できるので、五分の対面になります。ぼうじんゴーグルでほえるスイクンでなければ、ゼルネアスをジオコンで無双できます。
C4+2段上昇ゼルネアスのムーンフォースは耐久振りなしムゲンダイナに75%で一発倒すことで、倒さないと運が悪い。
はくばバドレックス
有利
後発:+/(レヒレがあるならゴリランダー、ないならモロバレル)
モロバレルコータスとガエンだけは白バドに強い。サイクルしてトリルターンを枯らしてから対応しましょう。思い出せる対戦の中では1回負けしかありません。
グラードン
やや不利
後発:+
実際に勝つことが多いが、不利だと思います。晴れエンテイの火力が高すぎて、特にチェリムがある構築は全く耐えません。相手のエンテイは眠らせてできるだけ早く処理してください。
苦手な単体と組合せ
スイクン
絶対に会いたくないポケモン。どんな型でもきつくて、ゼルネアスだけでなく、どの特殊禁伝もスイクンが苦手だと思います。バークアウトで特殊アタッカーを削り、ねっとうで物理アタッカーをやけることもできます。ぼうじんゴーグルでほえる型もあって、様々な型で使用率も16位に達して、さすがに強くて厄介です。
エルフーン
いかりのこなを無視したアンコールとおいかぜ持つ枠できついです。エルフーンに対しては、サイクルしてからジオコンできるタイミングを待ちます。特にエルフーンカイオーガにきついです。
モロバレル+ツンデツンデ
この組合せはよくあって、こんな構築に対応できないとゼルネアス構築をうまく使うとは言えません。TODに持ち込むことを意識してプレイしましょう。この2匹ともフェアリー半減だが、経験から先読みを通すことができれば勝てます。個人的には勝つことが多いです。
エンテイ
エンテイに対しても全体的に先読みが必要となります。エンテイも使用率トップ5入りで、会う機会が多くて、経験からよく考えると勝てます。
トルネロス(あまごい持ち)
あまごいがあると知らないとコータスの発揮は制限されます。あまごい型がわかると必ずメモしておくと、再戦時に役に立ちます。
ボルトロス+ザシアン/ムゲンダイナ
この組合せは2回ぐらい会ったが、ぼうじんゴーグルで怪電波+挑発持ちで、あまりにもきつい。
マタドガス
あんまりないが、くろいきりがきつい。
ウツロイド+黒バド+エルフーン
一時的には最大な敵であるが、ゴリランダーが入ってからは勝率が上がりました。
ザシアン+モロバレル+ペリッパー
五分の対面。天候の取り合いがカギで経験から考えましょう。
まとめ
上記の選出は参考だけにしてください。ゼルネアスの構築は必ずたくさんの対戦から経験を積んで、場面で判断します。最初負けて、2回目の対戦で勝つことか多くあります。個人的にはゼルネアス構築はザシアンと黒バドに負けないと思います。
全体的にみると、ゼルネアスは7世代より弱くなっているのは確実です。前代ではゼルネアスの天敵が使用率低いソルガレオといかくに弱い日食ネクロズマぐらいしかなくて、火力も速度もザシアンとは比べものになりません。ザシアン対策として、炎タイプポケモンを3匹採用すると、水ポケモンを処理しづらかったり地面技が一貫するなどほかの問題が起きました。
8世代はやはりザシアンと黒バドの時代ですね。これからの禁伝2匹までのGSルールにも、この2匹以外の禁伝の活躍期待しています。
さいごに
相手の構築からどのポケモンがゼルネアス対策を持っているかわからないが、見えづらい対策を気を付けて動くにはならないし、保守的になりすぎてもだめです。それなりに冷静に考えて、最適な操作をしてから勝つことがこの構築の魅力にあります。それより良い心理状態でポケモン対戦をやっていくのがなによりです。私は最終日に一度レート186xになることがあって、それから調整して8連勝でトップ30に戻りました。自分も皆さんもこれから成長するように願います。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
レンタルチームID:0000 0005 YRGG Y9
パーティ作成者
Crazy Jackpot
Pokemon VGC player, μ’sic forever, 伊藤美来, 2 bricks, S23: 17th,