はじめに
日本時間の8月18日の夜から、ポケモンワールドチャンピオンシップス2022(WCS2022)がついに始まります!
各国のトップ選手が集う、ポケモンの中で最大かつ最もハイレベルな大会です。
そんな大会を観戦するのもポケモンの楽しみ方の一つ。
この記事では今年のWCSのルールにおいて、メジャーなパーティの構成や特徴を紹介しています。この記事を読めばダブルバトルをあまりやったことがない方でも、より観戦を楽しめるようになるかと思いますのでぜひご覧ください!
・National Championships:各国の全国大会。日本のPJCSにあたるもの。
・International Championships:ヨーロッパ、北アメリカなど各地域で開催される大会で、WCSを除いて最も大規模な大会。世界中から遠征して参加するものも多く、数百名のプレイヤーが集まる。
・Regionals:各都市で開催される大会。開催都市とその周辺の国のプレイヤーが集まる。
使用者が特に多いパーティ
ザシアン+カイオーガ
このルールで最も使用率の高い組み合わせ。
ダブルバトルではザシアンの対策として、威嚇を使って火力を落として対処することが多いが、その代表格であるガオガエンとランドロスに対してカイオーガが圧力をかけている。
また、カイオーガ自身がダイマックスして非常に強力なポケモンであり、そこにダイマックスせずに強力なザシアンを組み合わせているところでも相性が良い。
しかし、強力であるがゆえに相手の対策も厚いので、それを上回るプレイングスキルや予想外の型の採用が必要となってくる。
苦手な相手
トリトドン
ザシアンとカイオーガどちらにも有利なトリトドンを苦手としている。そのためカイオーガ構築は基本的にカミツルギやゴリランダーといった草タイプを採用していることが多いが、それ以外にもボルトロスやランドロスにダイソウゲン(くさむすび)を仕込むことで、不意にトリトドンを倒そうとしているパーティも存在する。
レジエレキ
霊獣ランドロスを採用していない場合はレジエレキが重い。とつげきチョッキ持ちカイオーガはレジエレキの攻撃を1発耐えることができるが、トリトドンやグラードンと組み合わせられるとカイオーガが打ち合いに負けるためレジエレキの処理が難しい。
追い風型
追い風からカイオーガでしおふきを打つのは単純ながら超強力。トルネロスはエルフーンと比べて凍える風を打てること、ダイマックスさせても強力な点が強みで、必中の暴風でカイオーガが苦手な草タイプに強い点もポイント。手助けは覚えないが、にらみつけるでザシアンやランドロスなどの物理ポケモンの火力の補助が可能。
対してエルフーンは手助けで物理、特殊ともに火力を上げられること、アンコールや甘えるといったザシアン等に有効な妨害技を打てること、タイプ一致の草技でトリトドンを攻撃できる点が強み。
選出パターン
後発:
追い風やにらみつけるからランドロスの攻撃で場を荒らし、後発の伝説ポケモンで締める。ランドロスがダイマックスすることが多いが、ランドロスは地震による削り役として、後発のカイオーガにダイマックスを切ることもある。グラードン系統の構築に対して出すことが多い。カイオーガへのメタが厚い相手にはカイオーガを置いてカミツルギを選出することも。
後発:
カイオーガミラーやトリトドン入りの相手に出すことが多い選出。先発のザシアンで相手を削り、後発のカミツルギでダイマックスしながらビーストブーストの餌にして全抜きしていく。
後発:
パルキア+白馬バドレックスに対して出すことが多い選出。ガオガエンに対してカイオーガ、パルキアに対してザシアンが睨みを聞かせており、どちらに猫だましを打たれても大ダメージを与えられる。
このパーティの主な成績
オーロンゲ型
or
オーロンゲのひかりのかべ、リフレクターでパーティ全体の耐久を上げ、サイクル戦に持ち込むパーティ。
カイオーガはとつげきチョッキを持っていることが多く、壁+チョッキ持ちのカイオーガは例え電気タイプや草タイプのポケモンを使っていても倒すことが困難なほどの耐久を持つ一方で、カイオーガのダイストリームは等倍なら1発ですべて倒すほどの火力を持つ。
カイオーガ以外のダイマックス要員としてはダイジェットが使えて火力、耐久ともに優秀なサンダーや化身ボルトロスを採用されることが多い。サンダーは命の珠を持ったアタッカー型だけでなく、かいでんぱ+はねやすめを採用した耐久型がいる。
このタイプのパーティはランドロスなどの地面タイプを採用していないことが殆どで、レジエレキを苦手としている。
選出パターン
後発:
後発:
このパーティの主な成績
ザシアン+グラードン
グラードンは耐久力はかなり高いが、カイオーガやバドレックスなどと比較すると火力に関しては命中率の不安もあり若干劣る。
しかし、リザードンやフシギバナといった強力なキョダイマックス技を打てるポケモンを強く採用できるのはグラードン最大の強みだ。
リザードンはダイマックスポケモンも倒せるような強力な一撃を打ち込むことで一見不利な構築も倒しきることが可能。
フシギバナは火力ではリザードンに劣るものの、ようりょくそ状態での高い素早さから相手にねむりごなとダイマックスの2択を迫れる強みがある。
これらのポケモンで相手の場を荒らしたところで高速、高火力のザシアンを出してとどめを刺すのがザシアン+グラードン構築の主な戦い方となる。
苦手な相手
ボルトロス
命の珠ダイサンダーでリザードンを倒すことができる。特に威嚇+命の珠ボルトロスの並びに対して打点が乏しく、思うように荒らされてしまう。
ランドロス
ボルトロスと同様に打点が乏しく、弱い盤面を作ってしまうと剣の舞を積まれてそのままゲームエンドとなることが多い。ザシアンやリザードンはランドロスを大きく削ることができるが、追い風をされるとザシアン、リザードンともに1発で倒されてしまうため、とりわけ追い風+ランドロスは厳しい。
リザードン+トリトドン型(通称Rinya Sun)
凛(コバヤシ リンヤ)選手がINC Feb.で使用して予選抜けをしたことで注目されたパーティで、Rinya Sunと呼ばれることが多いパーティ。
リザードンキョダイゴクエンを通すことがメインプランで、それが難しい追い風構築に対してはオーロンゲの両壁や電磁波、黒い鉄球トリックといった素早さ操作技が強く、カイオーガ構築に対してはトリトドンが強いなど、綺麗にカバーできている。
海外にもこの構築を好んで使用しているプレイヤーが多く、特に3~4月頃に最も結果を残したパーティ。
選出パターン
後発:
このパーティで最もパワーの高い選出。とにかくリザードンのキョダイゴクエンでダメージを稼ぐことを狙う。素早さが低めのパーティに対して有効。
後発:
オーロンゲの壁や素早さ操作を使うことで、リザードンを確実に通していくための選出。レジエレキや黒馬バドレックス等素早さが高い相手に対して出すことが多い。
先発:+or
後発:+or
カイオーガ系統に出すことが多い選出。トリトドンでカイオーガを止めつつ、欠伸でランドロスやサンダーなどのダイマックスポケモンを止めていきたい。
リザードンを選出しないと威嚇+カイオーガが突破できないので、カイオーガ構築に対しても威嚇が入っている場合はリザードンを極力選出したい。
この構築の主な成績
フシギバナ+ボルトロス型
晴れアタッカーとしてフシギバナを採用しており、有利な盤面ではダイマックスアタッカーとして、不利な盤面ではねむりごなで切り返すなど、1体で様々な盤面で活躍することができる。
伝説枠が物理2体と威嚇が重くなってしまうところを、特性負けん気を持つ化身ボルトロスの採用でカバーしている。
晴れ構築は霊獣ランドロスや化身ボルトロスの処理が遅くきつくなりがちだが、それらの対策としてドータクンを採用しているのが特徴で、トリックルームからグラードンやアタッカー型のガオガエンで切り返していくことができる。
選出パターン
先発:
後発:
葉緑素が発動したフシギバナを軸に攻めていく。フシギバナは飛行弱点であるためダイジェットを打たれることが多いが、そこを読んでドータクンを出すことができればトリックルームで切り返せる。
この構築の主な成績
パルキア+白馬バドレックス
このルールでは少し珍しい、トリックルームを主軸とした組み合わせで、主にパルキアのトリックルームから白馬バドレックスを展開して、ブリザードランスを連打していくのが基本プランとなる。
パルキアはカイオーガからダメージを受けにくく、威嚇を持つガオガエンをハイドロポンプで1発で倒せる点が強み。また、火力も高いため、相手の強力な技によりトリックルームを打たせてもらえなさそうな場合は、自身が1ターン目からダイマックスして攻めていけるという点は従来のトリックルームパーティにはできなかった戦い方。
パーティ構成としては伝説枠に加えてガオガエンとモロバレルが殆どの場合で採用されており、残りの枠に苦手な黒馬バドレックスに強い枠を採用している組み方が多くみられる。
使用率の高いザシアン+カイオーガやザシアン+グラードンには比較的強い反面、黒馬バドレックスやソルガレオ、ディアルガといったダイマックスしてくる鋼伝説は苦手としている。
苦手な相手
ソルガレオ、ディアルガ
物理耐久の高い鋼タイプへ高火力を出しにくく、ダイスチルやダイアースも積まれてしまうため鋼の伝説ポケモンは不利マッチ。パルキアやガオガエンで無理やり削るかキノコの胞子をあてることを狙いたい。
ポリゴン2
弱点を付けず、パルキアにはかいでんぱ、白馬バドレックスにはイカサマがそれぞれ有効。こちらもキノコの胞子を使って突破する必要がある。
弱点保険バドレックス型
サマヨールの影うちやモロバレルのたたりめなどで味方の白馬バドレックスの弱点保険を起動し、トリックルームターン中に勝負を決めることを狙うパーティタイプ。
相手を1体倒すごとにしろのいななきでさらに火力が上がるため、気づけば手を付けられない状態になる。
選出パターン
後発:
ガオガエンは猫だましやすてぜりふを打ちながらトリックルームを決め、白馬バドレックスにつなげていく。
パーティ内の打点をほぼ白馬バドレックスに依存しており、バドレックスはほぼ100%選出するが、場合によってはパルキアを置いてサマヨールを選出し、弱点保険を起動しやすい展開を狙うこともある。
リリバのみバドレックス型
白馬バドレックスを天敵であるザシアンの前でも動かせるように、リリバのみを持たせた白馬バドレックスを採用した型。
弱点保険型に比べて爆発力は劣るものの、モロバレルのかふんだんご、カプ・レヒレのいやしのはどうなどで伝説ポケモンを回復しつづけることで長期戦を勝ち切る。
モロバレルは身代りを採用していることもあり、守るや交代でキノコの胞子やトリックルームを凌ごうとしている間に身代りを打って莫大なアドバンテージを得ることを狙ってくる。
選出パターン
後発:
殆どの相手にこの選出をし、初手トリックルームかダイマックスかの2択を仕掛ける。
初手トリックルームから入った場合はかふんだんごを駆使して味方を回復させ、2回目のトリックルームで試合を決めることを狙う。
モロバレル入りの相手やドラゴン伝説(ホワイトキュレム、ディアルガ、パルキアミラー等)に対してはカプ・レヒレを選出する。
黒馬バドレックスに対してはポリゴン2など6枠目の対策枠を選出することが多い。
このパーティの主な成績
ザシアン+黒馬バドレックス
特に素早さの高い伝説ポケモン2体の組み合わせで、上からすべてを倒していく。
伝説枠にあまりダイマックスを切らない組み合わせなので、化身ボルトロスやレジエレキといった一般枠をダイマックスさせることが多い。
上からの攻めが強い反面、トリックルームをされるとかなり脆いため、ザシアンが身代わりを持っていたり、黒馬バドレックスに鬼火やバークアウトを採用するなど、トリックルームターンを凌ぐための要素を仕込んでいることが多い。
苦手な相手
オーロンゲ
高い素早さからの速攻が持ち味の黒馬バドレックスパーティにとって、オーロンゲは黒馬バドレックスから打点がないうえに強みの素早さを奪われ、壁も貼られて長期戦に持ち込まれるなど、きつい要素が多い。
ザシアンで早急に処理するか、ボルトロスのかわらわりで壁を無効化するなどして被害を最小限に抑えたい。
グラードン
高い耐久を持つグラードンがなかなか突破できず、ザシアン、レジエレキ、ガオガエンは断崖の剣で、黒馬バドレックスはシャドークローで大ダメージを負ってしまう。黒馬バドレックスの鬼火かゴリランダーのグラススライダーを当てていきたい。
ボルトロス型
ダイマックスボルトロスを軸に、その隣に伝説ポケモンを置いて攻めていく。
ほぼ全試合でボルトロスをダイマックスさせ、ダイナックルでザシアンを、ダイアークで黒馬バドレックスをサポートすることができる。
選出パターン
後発:+or
ボルトロスをダイマックスさせながら隣も高火力を出していく選出。
先発ザシアンは相手のオーロンゲを早く倒したい場合に有効。
黒馬バドレックスバドレックスは鬼火やバークアウトなどで相手のダイマックスポケモンを妨害できる点が強力。
先発:
後発:+or
対ザシアン+カイオーガやイベルタル系統に出すことが多い選出。
黒馬バドレックスではイベルタルやとつげきチョッキカイオーガに全然打点がないため選出しないことがある。
このパーティの主な成績
カメックス型
カメックスのキョダイホウゲキで相手を削り、素早さの高い黒馬バドレックスとザシアンで削れた相手を倒していくパーティ。
カメックスの天敵は水技を無効にするトリトドンだが、黒馬バドレックスにエナジーボールを採用しており、しかも緊張感でリンドの実も対策できている。
カメックスはダイマックスをしない場合でも猫だまし、あくび、手助け、凍える風などの優秀なサポート技を使うことができるので、レジエレキや黒馬バドレックスにダイマックスをし、カメックスはサポートに回すという使い方も可能になっている。
選出パターン
先発:
後発:
カメックスのキョダイホウゲキを軸に攻めていく選出。相手のトリトドンは黒馬バドレックスのエナジーボールで倒すことでキョダイホウゲキを打ち込める。
もし相手が後発にトリトドンを控えていそうな場合は交換読みでエナジーボールを打ちながらキョダイホウゲキを打つこともする。
後発:
このパーティのボルトロスはいたずらごころであることが多く、雨乞いやかいでんぱなどでカメックスをサポートする。トリトドンがいない相手や特殊ダイマックスアタッカーを軸とした相手に対して選出する。
このパーティの主な成績
グラードン+ルナアーラ
ザシアン+グラードンの亜種のようなパーティタイプ。
基本的な狙いは上記と同じようにリザードンやフシギバナのキョダイマックス技を通していくことだが、ルナアーラを採用することで高速パーティに対してトリックルームをする選択肢があり、戦い方の幅が広がっている。また、ルナアーラはメテオビームでガオガエンやリザードンを倒すことができるため、晴れ構築ミラーでも有利を取りやすい。メテオビームで特攻を上げた後は自身がダイマックスしても強力。
日本よりも海外のほうが使用しているプレイヤーが多く、WCSでもこのタイプのパーティを持ち込む人が多いことが予想される。
ザシアン+グラードンではグラードンはとつげきチョッキを持っていることが多かったが、グラードン+ルナアーラではグラードンにも火力を出してほしいため、白いハーブやオボンのみを持った剣の舞型、食べ残しを持ったビルドアップ型など、グラードンが主役となれるような型を採用しているケースが多い。
苦手な相手
霊獣ランドロス
ザシアン+グラードン構築と比べると、ザシアンがいない分打点が特殊に偏っているため、ダイアースを積まれると突破が厳しくなる。
イベルタル
パーティ内でイベルタルを倒せるポケモンがリザードンくらいしかおらず、相当不利なマッチとなる。キョダイゴクエンかねむりごなを当てないと勝てない。
リザードン+フシギバナ両採用型
キョダイマックスポケモンを2体採用し、パワーを高めた構成。
リザードンで突破が難しいカイオーガ構築に対してはフシギバナで対抗するなど、相手に応じて使い分ける。
トリトドンを採用しておらず、カイオーガへの打点もフシギバナに依存しており、カイオーガ構築に対しては天候の取り合いがシビアで扱いが難しい。
選出パターン
先発:
後発:
オーロンゲのサポートを受けてリザードンを通していく。相手が素早さ勝負を仕掛けてきた場合はルナアーラでトリックルームで切り返すこともできる。
先発:
後発:
カイオーガ系統など、リザードンが通しにくい相手に対する選出。いかに晴れ状態を維持できるかが重要。
この構築の主な成績
リザードン+レジエレキ型
レジエレキ+トリトドン+グラードンの組み合わせがカイオーガ構築に対して強く、特にオーガザシアンに対して強い構成。
その反面、オーロンゲなどを採用していないことで黒馬バドレックスが重くなっている。
選出パターン
先発:
後発:
レジエレキとリザードンどちらもダイマックスが可能で臨機応援に対応できる。苦手な黒馬バドレックスに対してもエレキネット+ダイマックスリザードンで対応可能。
先発:
後発:or
対カイオーガ系統などに選出することが多い。また、レジエレキ+ガオガエンの初手はオーロンゲに対して猫だまし+ダイサンダーで何もさせずに倒すことが可能。
この構築の主な成績
よく見かけるパーティ
ザシアン+イベルタル
ダイマックスイベルタルを軸としたパーティ。
イベルタルの強みはタイプ一致のダイジェットが打てる上に悪タイプであるため、いたずらごころのポケモンから電磁波やトリックなどの補助技を受けず素早さ上昇を妨害されにくい。
一度素早さを上げてしまえば、特性:ダークオーラが乗った高火力のダイアークとザシアンの弱点をつけるダイバーンですべてを倒していくのがイベルタルの戦い方。ダイマックスはイベルタル以外だとレジエレキか霊獣ランドロスに切る場合が多い。
苦手な相手
化身ボルトロス
とつげきチョッキをもった化身ボルトロスにはダイジェットではダメージが入らず、ダイアークを打つと特性の負けん気が発動してしまうため、イベルタル側から有効な技がない。
しかし、イカサマを採用することで、レジエレキのエレキネットでボルトロスの素早さを落として負けん気を発動させることでイカサマで大ダメージを与えることができる。このためにあくのはどうとイカサマを両立させたイベルタルも存在する。
ガオガエン、オーロンゲ
どちらも非ダイマックス時はあまり打点がなく、ダイマックスしても1発で倒すことができないため、捨て台詞やソウルクラッシュを受けてダイマックスを活かしにくくなる。
サイクル戦で削り、ダイジェットの圏内に入れてからダイマックスをしていくようにしたい。
このパーティの主な成績
ザシアン+ホワイトキュレム
超高火力のホワイトキュレムを通すパーティ。キュレムは氷タイプであるため当然ザシアンを苦手としているが、パーティ全体でザシアンを徹底的にマークしキュレムに触れることを許さない。
先発はホワイトキュレム+イエッサン、後発はザシアン+残りの1体が殆どで、やや単調ではあるものの、それでも勝てるほどのパワーがある。
このパーティのザシアンは封印を覚えていることが多く、ザシアンの攻撃技が3タイプすべて弱点なホワイトキュレムに触れさせないために、きょじゅうざん/じゃれつく/せいなるつるぎ/ふういん という相手のザシアンを確実に行動不能にするような技構成も存在する。
苦手な相手
オーロンゲ
光の壁を貼られてしまうとキュレムの高火力技も耐えられることが多く、ダイマックス3ターンで相手を崩しきれなくなることがある。キュレムはサイクル戦に向かないパーティ構成になっているため、相手を削ってからダイマックスするという立ち回りをとりにくい。
カプ・レヒレ
白馬バドレックス構築にカプ・レヒレが入っている場合、ドラゴン技の火力が半減され白馬バドレックスへの打点がなくなる。氷技にフリーズドライを採用している場合はカプ・レヒレを倒すことができるが、フリーズドライベースのダイアイスは火力が低いのが悩みどころ。
このパーティの主な成績
グラードン+イベルタル
イベルタルに、イベルタルが苦手なザシアンやレジエレキに強い、グラードンと強力な晴れアタッカーを組み合わせたパーティ。
イベルタルやレジエレキでダイマックスして攻めていく戦い方のほかに、キョダイマックス技で削った相手をイベルタルの不意打ちで仕留める戦術も可能となっている。
ダイマックスして強いポケモンが多く、トリックルームを組み込んでいたりと柔軟に戦える点が強み。
苦手な相手
カイオーガ
伝説枠がどちらもカイオーガにあまり強くなく、トリトドンを採用する枠を確保しづらいため天候の取り合いで不利を取りやすい。フシギバナやレジエレキでどれだけダメージを稼げるかが大事になる。
ガオガエン
グラードンには威嚇が刺さり、イベルタルやフシギバナは有効打に乏しく倒しにくく、ぼうじんゴーグルを持っていることが多いのも難点。グラードンに白いハーブを持たせることでガオガエンの威嚇を無効化して処理していきたい。
このパーティの主な成績
おわりに
WCS2022ルールの主要なパーティを紹介しました。各パーティの特徴を知ることで、対戦の中での駆け引きも楽しめると思います。
ここで紹介したパーティでも驚くべき新戦術が組み込まれていたり、もちろんここで紹介していない、各プレイヤーのアイデアが詰まった新パーティの活躍も予想されます。
トッププレイヤーの努力の集大成をみんなで見届けましょう!
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