はじめに
はじめまして、あなたの良き理解者(@allthingisact)です。去年の3月からダブルバトルに本格的に取り組み始めました。
今回初めてシーズン34ダブルで最終14位(勝率面でも44-10 8割を超え)と30位以内に入ったので記念に記事を投稿させて頂きます。
構築経緯
構築のポイントは下記5点
ポイント2 ザシアンにAランク+1で技を打たせない
ポイント3 カイオーガにダイストリームを打たない
ポイント4 可能な限りまもるを採用
ポイント5 ポイント1~4で足りない要素を埋める
順番に解説する。
ポイント1
初手の安定=「1ターン目、相手の攻撃1発でこちらのポケモンが倒されない。2発集中で倒されることは可とする。(※1)」
相手の攻撃1発で倒されにくく汎用性が高いポケモンは
・ザシアン
・カイオーガ(チョッキ)
・グラードン(チョッキ)
である(※2)。この3体だと下記3パターンの初手が考えられる。
2 グラードン+ザシアン・・・相手の炎技が強化されザシアンが1発で倒される可能性があり不可。
3 カイオーガ+ザシアン・・・消去法で今回はザシアン+カイオーガ(チョッキ)を基本初手とした。
カイオーガ(チョッキ)に関して。相手に1発で倒されないよう耐久を厚くする。H199ザシアンをダイストリームで高乱数で倒せるラインまで振り、残りは耐久に割いた。初手で天候を取れるようSは110に設定。
ザシアンに関して。耐久を厚くすれば大体1発耐える。今回は耐久を「禁伝竜のC222ダイアースを耐える」ように設定。
ポイント2
ザシアンにAランク+1で技を打たせない
ザシアンは後攻からであれば1発で倒せるポケモンは数多くいる。しかし先行で攻撃されると基本5割以上体力を削られる。
「先行で5割削られる」は立ち回り面では非常に厳しい。
ザシアンを上から攻撃でき、汎用性があるポケモンは黒バドレックス、レジエレキ。しかしこの2匹は1発で倒せるかは未知数。
以上から、ザシアンの火力をいかくで減らすことをザシアン対策とした。
今回は
2 ザシアンに打点がある
3 悪技を採用することでカイオーガ以外の全ての伝説に立ち回れる
の3点を評価しガオガエンを採用。
ポイント3
カイオーガにダイストリームを打たない
カイオーガのダイストリームは基本的に1発で全てのポケモンが倒される。またダイマックスカイオーガは攻撃を2回当てても倒せない。
よってカイオーガは「ダイストリームを打たせない」ことで対策する。対応可能なのはトリトドン。ほかのよびみずと違い黒バドレックスの草技以外では崩されない点、終盤戦の強さが評価ポイント。
ポイント4
可能な限りまもるを採用
このゲームの中終盤戦の勝率はまもるの有無で決定される。まもるが使えないポケモンが多いとプラン通り試合が進まなかった場合に逆転は困難。
今回はカイオーガ以外の全てのポケモンにまもるを採用した(※3)。
ポイント5
ポイント1~4で足りない要素を埋める
ザシアン、カイオーガ、ガオガエン、トリトドンの採用が確定。この4体における足りない要素はソルガレオ、グラードン、トリトドン、Wキュレム+イエッサン、4体の対策。
ソルガレオ、グラードンの対策にイカサマ(黒い眼鏡)を採用したイベルタルを採用(※4)。
立ち回りを強化するため
2 H252に耐久振り。いかく1回でA222ザシアンのじゃれつく確定耐え(終盤戦で強い)
3 最速(ミラーでバークアウトが強い。相手のダイマックスと合わせて打てれば爆アド)
とした。特殊な型ですが5月~7月にてグライベルで使用した経験がある。使用感は非常に良かった。
トリトドン及びWキュレム+イエッサン対策に草技+バークアウトを採用した黒バドレックスを採用。
Wキュレム戦(イエッサン)にてザシアンと併せて先発させることでバークアウト+きょじゅうざんが全対応。
ザシアン+黒バドレックスの初手は汎用性も高く、ほかの初手にも対応可能。
以上が構築経緯となる。下記に※の補足説明を記載する。
※2 ザマゼンタも記載されている3匹と同じレベルの強さと評価している。使用回数が少ないため記述しなかった。
※3 まもるは使用にあたり注意。基本的に「まもる+片方動かし」はやってはいけない。守ってない側に集中されたら試合が終わる。開幕1ターン目は基本的に使用しない。しなくてもよいように各ポケモンの耐久を高く設定している。
個別解説
ザシアン
ふとうのけん | |
くちたけん | |
しんちょう | |
199(252)-195(36)-145(76)-*-168(140)-169(4) | |
きょじゅうざん/じゃれつく でんこうせっか/まもる |
HD:C222禁伝竜のダイアースを94.7%で耐え
HB:A220ランク+0ザシアンのきょじゅうざん95.3%で2耐え
じゃれつく・・・追い風イベルタルを1発で倒せるように。他にはカイオーガ、ゼクロム、パルキアを意識。
でんこうせっか・・・追い風ラスト1ターンでエルフーンを倒す。レジエレキ、イベルタルにも有効。
ミラーで上を取られることを考え物理耐久を厚くした。ただしザシアンのAラインは230~244も多く有効であったとは言い難い。
AとSに不満はなかった。
参考:【PJCS2022 top16 & Rose Tower Jun. #2】Daybreak’s Bell(グラバナガエンタクン)
カイオーガ
あめふらし | |
とつげきチョッキ | |
ひかえめ | |
207(252)-*-125(116)-205(132)-141(4)-110 | |
しおふき/こんげんのはどう れいとうビーム/かみなり |
HB:ザシアンのきょじゅうざんを先行で打たれることを意識してできるだけ固く
C:H199ザシアンを87.5%で倒せる。最低ライン
しおふき・・・威力150のダイストリームの媒体
こんげんのはどう・・・初手ダイマックスを切らない立ち回りをした際に優秀。
れいとうビーム・・・エルフーン、グラードン、トリトドンに打つ。
かみなり・・・ミラー用。トリトドン構築相手にはイベルタルにも有効。
ガオガエン
いかく | |
オボンのみ | |
わんぱく | |
202(252)-115-147(188)-*-119(68)-80 | |
フレアドライブ/DDラリアット ねこだまし/まもる |
HB:A244ランク+1ザシアンのせいなるつるぎ確定耐え
HD:黒バドレックスに意識。できるだけ高く
S:ミラーのねこだましの速さは勝敗に影響しないと判断し無振り
フレアドライブ・・・ザシアン、ザマゼンタ、グラードンに対する打点
DDラリアット・・・あらゆる禁止伝説に対して打点を持つため悪技は必須。遅いので地獄突きではない
ねこだまし・・・ザシアンの火力を落とすだけでなく次のターン1体行動不能に
オボンのみを持たせることでザシアンのランク+0せいなるつるぎ、グラードンのランク-1だんがいのつるぎを安定して2耐えできる。
終盤の打ち合いでも非常に優秀。
トリトドン
よびみず | |
たべのこし | |
のんき | |
209(180)-*-125(204)-112-118(124)-39 ※S個体値0 | |
だいちのちから/れいとうビーム あくび/まもる |
HB:A222ザシアンのじゃれつく確定2耐え
れいとうビーム・・・グラードン、イベルタルの打点。こごえるかぜだと終盤戦で打ち負ける。
あくび・・・終盤戦で優秀。この技によってラスト1対1を作れば大体勝ち。
たべのこしは終盤戦で勝率を出すために必須。
参考:WCS2022使用構築(世界10位) 最後のRinya Sun
イベルタル
ダークオーラ | |
くろいメガネ | |
ようき | |
233(252)-151-116(4)-135-118-166(252) | |
イカサマ/バークアウト ふいうち/まもる |
HB:A220ランク+0のじゃれつく確定耐え
S:ミラーにて先手でバークアウトを打つチャンスがあるので最速
イカサマ・・・グラードン、ザシアン、白バドレックスに対する打点
バークアウト・・・特殊アタッカーに。
ふいうち・・・終盤戦で強い。
くろいメガネは悪技の威力を上げる持ち物。長く生き残ること、確定数に変化がないことの2点を加味しいのちのたまを選択しなかった。
バドレックス(こくばじょうのすがた)
くろのいななき | |
きあいのタスキ | |
おくびょう | |
176(4)-*-100-217(252)-120-222(252) | |
アストラルビット/エナジーボール バークアウト/まもる |
火力も素早さも欠かせないためCSに振り切り。
トリトドンと出会うまでに生存する必要があるため、きあいのタスキを選択。
選出と立ち回り
選出の基本
1 相手にザシアンがいる→ガオガエンを選出
2 相手にカイオーガがいる→トリトドンを選出
3 相手にトリトドンがいる→バドレックスを選出
初手について
1 相手の構築にソルガレオとグラードンがいない
後発:基本に基づき@2
相手の構築にザシアン、カイオーガ、トリトドンがいる場合は以下の選出
後発:+
2 相手の構築にグラードンがいる
後発:基本に基づき@2
ザシアンがグラードンのダイアースでワンパンされる。構築のポイント1に反するのでカイオーガ+イベルタル。
なお初手でザシアンが出てきた場合の行動は
①イベルタル→ガオガエン
基本。相手の初手がザシアン+カイオーガの場合
②ベルタルふいうちカイオーガ方向、カイオーガはザシアン方向ダイストリーム
カイオーガがダイマックスを切ってこなければ100点。相手のカイオーガが半分削れ、ザシアンが倒せる。
③イベルタル守る+カイオーガダイストリームザシアン方向
BO3でカイオーガが1ダイマックス切ってくる 2こちらのカイオーガに集中がこない2点を読めきれればの択。根拠なしに選ぶ択ではない。
てるチャレチーム戦#6 決勝トーナメント【ポケモン剣盾ダブル】|YouTubeにおける1:18~始まる3本目の初手ではそれまでの2本の流れから1点読みをした。
3 相手の構築にソルガレオがいる
後発:基本に基づき@2
注意するポケモン
トリトドン
対策は下記3点
2 トリトドンの隣にダイサンダー、後に冷凍ビームで凍らせる。
3 ザシアンのじゃれつく圏内に入れて、じゃれつく
など。状況によって使い分ける。
厳しい構築
初手グラードン(チョッキ)+ザマゼンタ
裏ガオガエン+トリトドン
ザシアンが遅い関係上、ザマゼンタのコーチングの後でしか攻撃できない。
黒バドレックスも下記に示す通りトリトドン以外の3体に厳しい。
ザマゼンタ・・・バークアウトが厳しい。
ガオガエン・・・対面不利。
この構築では3割程度しか勝てない。改良案はあるが未プレイなので今回は記載しない。
予測される質問と解答
A このルールにおけるキャラパワーは当方は下記で評価している。
10 | グラードン(チョッキ) ガオガエン |
9.5 | ザシアン |
9 | カイオーガ(チョッキ) |
8.5 | イベルタル ザマゼンタ |
8 | バドレックス(こくばじょうのすがた) バドレックス(はくばじょうのすがた) レジエレキ |
7 | リザードン トリトドン ムゲンダイナ |
ガオガエンは最強、トリトドンは殆どの伝説と遜色ない。以上から全く問題はない。
さいごに
パーティ名前の由来 Milt Jackson, Joe Pass & Ray Brown – Blue Bossa|YouTube
構築記事を書いてるときにこの曲が頭に浮かびました。
構築記事は初めて書きましたが改良案を考えるきっかけになり勉強になりました。
いつもてるチャレという素晴らしい大会を開催してくださるリバティノートの運営の方々にはこの場を借りて感謝申し上げます。
質問があれば@allthingisactまで連絡お願いします。
パーティ作成者
あなたの良き理解者