チームID:V0H393
はじめに
こんにちは、みずこ(@Swampert__)です。
リバティノートでは初めまして。
今回、パルデアプロローグにおいて14位という好成績を残すことができましたので、構築記事を執筆させていただく運びとなりました。
なお、こちらは簡易版となります。 構築経緯などのもっと細かい話は、詳細版として個人ブログで既に公開しております。
是非併せてご覧ください。
【パルデアプロローグ最終14位】ミライドン軸トリックルーム【詳細版】
構築経緯
構築のコンセプトは「同速勝負の回避」です。
ハバタクカミ・テツノカイナでトリックルームを通し、遅いミライドンと神速カイリューで盤面を制圧することを基本の方針としました。
まず、伝説ポケモンとしてミライドンを選択した理由ですが 単純に筆者のメインロムがバイオレットで、サブロムのスカーレットについてはストーリーを進めていなかったためです。
ただし、ミライドンはハドロンエンジンからのイナズマドライブが単純に強力で耐久の数値も申し分なく、技範囲も優秀です。
エレキフィールドによってほかのパラドックスポケモンを強化できること、キノコのほうしなどによる眠りを回避できることも魅力で、コライドンを選択しなかったことに後ろめたさはありませんでした。
次にパルデアプロローグについて一番最初に思ったことは、とにかく135族で強力なポケモンが多すぎる、ということでした（ミライドン、コライドン、ハバタクカミ、パオジアン）。
そして、その135族より素早さが高く、凍える風も打てるテツノツツミも多くなるだろうと思いました。
筆者も最初は「テツノツツミのクォークチャージで素早さを上げ、そこからこごえるかぜをして素早さ操作をしよう」と考えたのですが、 このブーストエナジーを持たせたテツノツツミ同士でも、同速勝負が多発しそうだなと思ったのでやめました。
135族であるハバタクカミもミライドンも素早さには一切努力値を振らず、トリックルーム下で135族ミラーの上をとれるようにします。
さすがに135族で意図的に素早さ無振りにする人はそうそういないと考えます。
次に、ハバタクカミのトリックルームを安全に通せるポケモンとして、テツノカイナを採用しました。
テツノカイナは横にミライドンを置くことによってクォークチャージで攻撃が上がるのと、電気技の威力底上げにもなるので、シナジーがあると判断しました。
そして、トリックルームが終わった後は優先度で制圧したいと思い、ノーマルテラスタルのカイリューがすんなりと入ってきました。
カイリューは9世代において筆者自身の信頼度がとても高いポケモンであります。
本ルールも例外なくパオジアンとの並びも強いわけですが、今回はピン刺しです。
そして上記4匹で問題になるのが、上位帯に一定数いるであろう地面テラスタルヘイラッシャで壊滅してしまうことです。
ミライドンの電気技を無効にできる上、地面技の通りがとても良い環境であるため、本ルールの寿司は地面テラスタルが結論であると考えます。
筆者も一度地面テラスタルで使ってみたところ、確かに合体後の一致じしんのパワーが強いと感じました。しかしもう少しミラーにも強く出たいと考えたため、テラバースト持ちの草テラスタルヘイラッシャを採用することになりました。
これにより電気半減の上、相手ヘイラッシャが地面テラスタルを切ろうと切らなかろうと弱点を突くことができるようになります。
そして寿司のパーツとなるシャリタツを入れて、構築を完成させました。
個別解説
ミライドン
| ハドロンエンジン | |
| エレキシード | |
| フェアリー | |
| ひかえめ | |
| H207(252)-A×↓-B137(132)-C188↑(124)-D135-S155 | |
| イナズマドライブ/りゅうのはどう マジカルシャイン/まもる | |
・ わざわいのつるぎノーマルテラスタル鉢巻カイリューのしんそくをエレキシード込みで最高乱数以外2耐え
エレキシードを持たせ、これでもかというほどに防御方面を固くしたミライドンです。 トリックルームエースとして、そしてトリックルームが切れた後もできるだけ攻撃を耐えて居座り続けてほしいので、固いミライドンにしました。 ハドロンエンジンが発動すれば火力アイテムを持たせなくても十分な火力が出ることも後押しとなりました。 技構成は瞬間火力重視のイナズマドライブ、一致技としてのりゅうのはどう、範囲技のマジカルシャイン、まもるとしました。りゅうせいぐんでないのはりゅうのはどうでも十分火力が出ると判断したためです。 テラスタル先は単純に地面・竜・氷の弱点を消せる、そしてイダイナキバなどをトリックルーム下でも相手しやすくするよう、フェアリーとしました。体感2割ほどミライドンに切っていたと思います。
ハバタクカミ
| こだいかっせい | |
| きあいのタスキ | |
| はがね | |
| ひかえめ | |
| H162(252)-A×↓-B75-C205↑(252)-D156(4)-S155 | |
| マジカルシャイン/シャドーボール ムーンフォース/トリックルーム | |
トリックルームを起動させ、その後もしっかりかく乱させたいのでHC振りです。
耐久振りはしていますが、自慢の知らない物理技でハバタクカミが飛ばされること、（あまりいないとは思っていましたが）サーフゴーがチラついて怖かったことから襷にしました。
カシブのみも選択肢です。
ワイドガードを持ったテツノブジンが一定数いたことと、単純に最大打点を上げたかったことから、マジカルシャインとムーンフォースを両立させました。
テラスタルは緊急の防御テラスタルとして強い鋼ですが、切る気はありませんでした（実際一度も切らなかったです）。
この型だとハバタクカミ自身がフェアリーテラスタルをして火力を底上げするよりは、ほかのポケモンに回したほうが強いだろう、という判断です。
テツノカイナ
| クォークチャージ | |
| とつげきチョッキ | |
| くさ | |
| いじっぱり | |
| H230(4)-A211↑(252)-B128-C×↓-D120(252)-S70 | |
| ドレインパンチ/ワイルドボルト ヘビーボンバー/ねこだまし | |
フェアリー技をたくさん受けることになるので、特防方面に振り切ってとつげきチョッキ込みで数回耐えられるようにしました。
本構築のねこだまし要員であり、トリックルーム下のエースです。 技構成は最大打点のワイルドボルト、耐久を底上げするドレインパンチに猫だましは確定としました。
残りの枠は冷凍パンチや地震などと迷いましたが、後発カイリューで〆を狙う構築の都合上ハバタクカミは早急に処理したく、より役割を持てるヘビーボンバーを選択しました。
テラスタル先は地面やフェアリーの弱点を消せ電気も半減の草としましたが、後続のカイリューかミライドンに切りたいので、テツノカイナに切ることはあまりありませんでした。
カイリュー
| マルチスケイル | |
| こだわりハチマキ | |
| ノーマル | |
| いじっぱり | |
| H198(252)-A204↑(252)-B116(4)-C×↓-D120-S100 | |
| しんそく/ドラゴンクロー じだんだ/つばめがえし | |
本構築のスイープ役を担う、ノーマルテラスタルカイリューです。
できる限り多く神速を打ってほしく耐久を底上げしたかったので、特性はマルチスケイル、耐久振りとしました。
筆者はパオジアンと組ませなくとも、ピン刺しでの採用も十分強いと思っていて 相手のパオジアンにタダ乗りできることさえある点も強みになります。
技構成ですが、採用理由であるしんそくはまず確定です。
他は一致技として安定のドラゴンクローと、地面弱点を突く機会も少なくないのでじだんだとしました。
つばめがえしですが、この枠は正直何でも良いと思っています。
チオンジェンなどに打つ機会があるかもと思ったのですが、一度も使用しなかったですし 他にあの技を採用していないから負けた、ということもありませんでした。
体感8割はカイリューにテラスタルを切っていたと思います。
ヘイラッシャ
| てんねん | |
| たつじんのおび | |
| くさ | |
| いじっぱり | |
| H225-A167↑(252)-B135-C×↓-D86(4)-S87(252) | |
| ウェーブタックル/じしん テラバースト/まもる | |
相手の地面ヘイラッシャに対抗する枠として採用しました。
ミラー意識のため特性はてんねんです。
ダメージ計算をすると持ち物で補正をかけることにより、無振りミライドン程度であれば合体後ダブルダメじしんで飛ぶことに気がつき、達人の帯を選択しました。
帯により不一致じしんでも役割対象にはそれなりの火力が出せます。
無振り炎テラスタルコライドンも60%超の乱数で飛ばせます。
いのちのたまは折角の耐久が勿体無く、シャリタツ着地狩りのチャンスを増やしてしまうため不採用です。
寿司を出す場合はトリックルーム展開をしないかもな、と思ったのでヘイラッシャミラーにより有利がとれるよう、準速としました。
ただ、筆者は一度も寿司とマッチングしなかったため、本当に草テラスタルが正解だったかどうかは正直なところ分かりません。
結局一度も草テラスタルを切りませんでした。
耐久無振りで回復アイテムも持っておらず、シャリタツの着地狩りに困ったこともあったので、ほかの調整も検討の余地があると思います。
シャリタツ
| しれいとう | |
| こだわりスカーフ | |
| ゴーストテラス | |
| おくびょう | |
| H143-A×↓-B80-C172(252)-D116(4)-S147↑(252) | |
| だくりゅう/りゅうせいぐん こごえるかぜ/みずびたし | |
トリックルーム構築に見せないための黄色選択です。
こちらのミライドンやハバタクカミが素早さ無振りのためサポート要員としても動いてもらいたく、こだわりスカーフ型としました。
一致技のほかサポートとして優秀なこごえるかぜ、ミライドンを通せるみずびたしを採用しました。
が、みずびたしを使ったことは一度もありませんでした。
テラスタル先はカイリューのしんそくをケアするためのゴーストとしました。 こちらも切る気はなかったものの、一度だけケアで切る機会がありゴーストにしてよかったと思います。
選出と立ち回り
基本選出
+後発：
＋大体この選出です。
相手が高速構築の場合は、どんなに寿司が刺さっていようがこちらの選出をしておりました。
迷った場合もこれです。
基本的には初手にテツノカイナ猫だまし、そしてハバタクカミはトリックルームを押します。
相手が中速メインの場合は、この限りではありませんが。その後に遅いポケモン達で数的有利を目指し、あるいは先に相手のテラスタルを切らせ、相手の後続をカイリューのしんそく圏内に入れることを目標とします。
vsヘイラッシャ＋シャリタツ
＋＠1後発：
＋寿司を選出する場合、具体的にはどのような形で選出していくかというのは決まっていないというのが正直なところで、相手の並びに合わせて変えていました。
どちらかというと、ヘイラッシャを初手で出して様子を見つつ、序盤のうちから寿司で暴れる展開が多かったと思います。
最後に
今回の勝因は「強い構築を作れたという確信があったこと」。これに尽きます。
ヤミラミ起点の壁構築が厳しい、モロバレルを迅速に処理できるポケモンがいないなど、欠陥もいくつかありました。
しかし、それ以上にトリックルーム戦法であることが読まれにくかった点が強く、構築全体のパワーも高かったと思います。
相手のおいかぜやこごえるかぜ、こだわりスカーフを無力化できるので、実際に高速構築に対してはほぼ勝つことができました。
SV初めての公式大会で、こうして結果を残すことができ嬉しく思います。
これからはWCS出場を目標に、Cレギュレーションを頑張っていきます。
ここまでご覧くださり、ありがとうございました！
チームID:V0H393
パーティ作成者
みずこ
SVでポケモンダブル復帰しました。ミズゴロウとホゲータが好きです。USUM時代のS14WCSレートで最終50位。