はじめに
はじめまして、Shade(@white_shade25)と申します。
この度はキタカミプロローグで21位を達成し、はじめての30位以内達成ということで、寄稿させていただきました！
9世代DLC産の新ポケモンのいない珍しい構築となっているので是非最後まで見ていただければと思います。
構築経緯
考察期間が短かったことから前期（season10）使っていたおいかぜ+全体技を主軸とした構築であれば少しは活かせるものがあると思い、おいかぜ軸をコンセプトにしました。
おいかぜポケモンは多々いますが、いたずらごころのポケモンであればミラーでのSの取り合いは隣にいるポケモンのみに依存するため、今回のルールではイルミーゼorバルビートから選択になります。
この2体の明確な違いは以下の通りです。
:ちょうはつが使え、イルミーゼより攻撃力があるイルミーゼ
:うそなきが使え、バルビートより攻撃力が低い（=イカサマのダメージが抑えられる）今回は、環境にアカツキガチグマが環境に多いことから特殊ポケモンで攻めたいと思い、うそなきの使えるイルミーゼを採用することに決めました。
次においかぜと相性も考え、高火力の出せるこだわりメガネ持ちのサーナイトを採用しました。
フェアリータイプを半減するタイプ（炎、鋼、毒）orテラスタルを考え、そこに弱点をつけるガブリアスを並べることにしました。サーナイトの特性でガフリアスのメインウエポンであるじしんのダメージを受けないのも相性が良かったです。
基本選出の4体目に求めたい要素としては、サーナイトやガブリアスが処理しきれなかったポケモンを倒せて、単体性能の高いポケモンでした。
基本的な展開でラストに残りやすいポケモンはおはかまいりの打てるイダイトウやスイッチトリルで暴れてくるアカツキガチグマが考えられました。そこに強く、上記の条件を満たしているポケモンとしてとつげきチョッキもちのドドゲザンを採用しました。
鈍足なことからトリックルームもついでに対策できたのは良かったかなと思います。
ここからは基本選出が通せない場合や苦手なポケモンを考えて補完のポケモンを決めました。
残り2枠で欲しい要素としては以下の要素が挙げられると考えました。
・壁構築への対策
・オーガポンへの安定した対処法
この要素から5枠目はシャンデラを採用しました。
このポケモンは特性すりぬけで壁構築に強く鋼テラスタル+ふゆうにも強く出ることができます。また、うそなきとも相性が良いことから構築とのシナジーもかなり高いと感じました。
残る要素としてはオーガポンへの対策ということでスカーフすてみムクホークを採用しました。テラスタル前の炎/水/草（草はテラス後も）に対しては弱点がつけ、テラスタル後も誰かしらの全体技を1回でも入れておけば大抵は倒すことができます。また、岩タイプに関してもとんぼがえり+ガブリアスのじしんで倒せるため対オーガポンへの強い動きが組み込めたと思います。
個別解説
イルミーゼ
| いたずらごころ | |
| だっしゅつボタン | |
| ゴースト | |
| ずぶとい | |
| H172(252)-A×↓-B133↑(212)-C×-D112(52)-S105 | |
| おいかぜ/でんじは アンコール/うそなき | |
控えめアカツキガチグマのブラッドムーン確定耐え
おいかぜ:コンセプトの技
でんじは:おいかぜミラーや早いポケモンが多くない構築に打っていきます。後者の例としては雨パでオーガポンとイダイトウくらいしか早いポケモンいない場合はでんじはを打つ方が永続で続くため、うそなきを打つ回数を増やせて試合展開が作りやすかったです。
アンコール: うそなきの縛りや追い風ターンを枯らすためにどうしてもまもるを絡めたくなってしまうため、甘えた行動をする相手に止めを刺すことができました。他にもシャンデラ等にシャドーボールで拘らせてドドゲザンやムクホークを後出ししたり等、応用が効く技でした。
うそなき:てだすけと違い、さげない限り永続で働くため交代or倒されるかを強制できる動きが強かったです。
サーナイト
| テレパシー | |
| こだわりメガネ | |
| フェアリー | |
| おくびょう | |
| H145(12)-A×↓-B98(100)-C169(188)-D136(4)-S138↑(204) | |
| マジカルシャイン/サイコキネシス ムーンフォース/トリック | |
A172のオーガポンのつたこんぼう確定耐え
準速ジャラランガ抜き
マジカルシャイン:全体命中安定技
サイコキネシス:あまり打つ技ではなかったですがタイプ一致かつともっこ軍団に強いかったです。
ムーンフォース:うそなき+テラスタルを組み合わせることでほとんどのポケモンを一撃で持っていけるところが強かったです。
トリック:こちらもあまり打ちませんでしたがたまに持ち物を捨てたい場面があったので痒いところに手が届く技でした。
耐久等については、テラスを切ってないブラットムーンくらいまでなら受け切れるため、だっしゅつボタンやとんぼがえりの引き先としても優秀だった。火力も文句なしでこのポケモンをいかに通すかを考えながらプレイしていました。
ガブリアス
| さめはだ | |
| いのちのたま | |
| はがね | |
| ようき | |
| H183-A182(252)-B116(4)-C×↓-D105-S169↑(252) | |
| じしん/いわなだれ ドラゴンクロー/まもる | |
火力と素早さに振り切り
じしん/いわなだれ:全体技がコンセプトのため確定。文句なしに強かったです。
ドラゴンクロー:タイプ一致単体打点として入れました。かわらわりにするとドドゲザンや壁構築に強くなれるのでここは選択だったかと思います。
まもる:ムクホークと並べるとマンムーやミロカロスに縛られることが多いため様子見に必須だった。
ドドゲザン
| まけんき | |
| とつげきチョッキ | |
| あく | |
| いじっぱり | |
| H207(252)-A198↑(196)-B141(4)-C×↓-D110(36)-S73(20) | |
| ドゲザン/アイアンヘッド けたぐり/ふいうち | |
A:11n
S:無振りアカツキガチグマ抜き
H:振り切り
残り:アカツキガチグマを考慮してDを少しでも高く
ドゲザン:タイプ一致高打点技で必須。
アイアンヘッド:フェアリーテラス相手に打つために必要でした。
けたぐり:対ガチグマ/ドドゲザン相手にこちらも必須でした。
ふいうち:先制技という存在が優秀でした。まけんきで上がるのは良いが、素早さ負けして縛られることが多々あるためその際に非常に助かる技でした。
シャンデラ
| すりぬけ | |
| きあいのタスキ | |
| フェアリー | |
| ひかえめ | |
| H135-A×↓-B111(4)-C216↑(252)-D110-S132(252) | |
| ねっぷう/シャドーボール テラバースト/まもる | |
火力と素早さに振り切り
ねっぷう/シャドーボール:タイプ一致高打点技として必須。
まもる:オーロンゲ入りに出すことが多いため、でんじはやすてゼリフをシャットアウトしながら横のポケモンを倒すために必要でした。
テラバースト:今回1番のMVP技です。当初、この枠はトリックルームを採用しており、切り返しやトリルパに合わせるために入れていました。しかし、プレイヤーごとに押すタイミングが異なるため再現性が低く感じました。
それに対して、対ドラゴン対面に置いて絶対警戒できないであろうフェアリーテラスを初手から打つことによって数多のeasy winを量産をしました。
こうした要素は公式大会では非常に重要な要素だと思っており、上に行くほど初手のプレイングが固定化されているため、それを崩していく動きはとても強かったです。こうした要素は再戦でない限り警戒不可能なため再現性の確保が充分できると思いました。
また、フェアリーテラスなためドドゲザンもチョッキの場合はドゲザン+ふいうちを耐えたりすることもできました。
ムクホーク
| すてみ | |
| こだわりスカーフ | |
| はがね | |
| ようき | |
| H169(68)-A172(252)-B91(4)-C×↓-D81(4)-S157↑(180) | |
| ブレイブバード/すてみタックル インファイト/とんぼがえり | |
A:振り切り
S:最速コノヨザル抜き
その他:耐久振り
ブレイブバード:タイプ一致かつ対オーガボンのために必須の技でした。
すてみタックル:ブレイブバードと範囲が被るためこの枠はダブルウイングやでんこうせっかなど別の技でも良かったと思います。
インファイト:ブレイブバードが半減される鋼タイプに打つことが多い技です。
とんぼがえり:ミミッキュのばけのかわ剥がしや岩オーガポンに対してよく打っていった。
選出と立ち回り
基本選出
＋or後発：
or＋立ち回りは基本的には
・おいかぜorでんじはを打ちながら全体技を打つ
・うそなきを打ちながら全体技を打つ
このどちらかを意識して立ち回りました。
イルミーゼが刺さらないPT（トリル構築/岩オーガポンや襷入り）
先発：＋or
後発：＋
ムクホークのとんぼがえりを上手く活かしながら戦っていきます。トリルパには1回は打たれる覚悟で枯らすことだけ考えて守るやドドゲザンを上手く合わせます。その他については先に数的有利を取ることを意識して戦いました。
さいごに
ダブルバトルでずっと目標としていた30位以内を取ることができてとても嬉しいです。
普段はシングルバトルを取り組んでいる。そのため、プレイング面では経験の浅さで勝ちきれる自信がないため、メタから外れた構築力と意外性を意識している。
今回も上位勢のPTにほぼ全部に入っていた、ガチグマや、オーガポンが入っていなかったり、シャンデラのテラバースト等、メタの外側と意外性を意識して組むことができたかと思います。
経験が浅くてもプレイングを発想力で覆せば、戦っていけることが再認識できたので、構築の組み方等、参考になればと思います。配信や動画投稿もしているので是非こちらも合わせて見ていただければと思います。
パーティ作成者
Shade
【BanG Dream!】春待ちのチョコロールケーキ最終45位【Pokémon】single:48位（剣盾S17）/double:58位（剣盾S28）、94位（SV S10）/キタカミプロローグ最終21位（SV 公式大会）/blog メイン: The shades of night