【シングル】ガラルビギニング準優勝 BO3対応型クッションタイプ:ヌル

はじめに

はじめまして。ぷらずまと申します。
インターネット大会「ガラルビギニング」の予選上位16名に出場権が付与されるライブ大会「ポケモンひみつクラブpresents 世界最速ポケモン剣盾チャンピオン決定戦」(以下、本戦と記載)で準優勝したパーティを紹介します。

構築経緯

今回の予選、本戦ではランクバトルのシーズン1やシーズン2と異なり、全てのキョダイマックスポケモンを使用することができます。
また、本戦では二本先取のBO3形式が採用されており、この辺りもランクバトルとは異なります。
こうした普段と異なる対戦ルールに対して、以下の点を重視して構築を考えました。

①構築の中に複数の勝ち筋を用意する
同じ相手と最大3回対戦する可能性があるBO3では、構築の中に複数の勝ち筋を用意することが重要であると考えています。
同じような選出、立ち回りになってしまうと、2,3戦目で自分のやりたいことを看破されてしまうリスクがあるからです。

今回の構築では、

・タイプ:ヌルの後攻とんぼがえりで裏のポケモンを場に出し一貫性のある技を打つ
・のろいミミッキュを先発に出して相手を2匹以上削り、裏のダイマックスポケモンで詰める
・キョダイマックスラプラスでオーロラベールを展開し、ローブシンやこだわりメガネドラパルトのタイマン性能を上げながら戦う

といった要素を構築に取り入れました。

②ラプラスを採用する
ダメージを与えながらオーロラベールを展開できるラプラスはキョダイマックスポケモンの中でも破格の性能を誇っており、何をするか相手にバレていてもそれを補えるほどの強さがあると感じたため、予選、本戦ともにラプラスを採用しました。

③相手のラプラスに対してある程度戦えるようにする
ラプラスの性能の高さは他の本戦参加者も当然認識しているはずで、使用するプレイヤーが一定数いると考えられます。ラプラスに対抗する手段として、

・オーロラベールのターンを稼ぐみがわりミミッキュ
・オーロラベールを貫通するすりぬけドラパルトドラパルト
・オーロラベールを貼られていてもある程度ダメージを蓄積できるローブシン

をこの構築では採用しました。かわらわりやサイコファング、コートチェンジといった技の採用も検討しましたが、相手の手持ちにラプラスがいなかったときの汎用性が低いため採用しませんでした。

構成

ラプラス

特性 シェルアーマー
持ち物 じゃくてんほけん
性格 ひかえめ
実数値(努力値) 223(140)-94-100-150(252)-115-95(116)
フリーズドライ/うたかたのアリア

10まんボルト/こおりのつぶて

調整

S:マヒ状態のインテレオン、エースバーン抜き

素早さの調整先はあくまで目安で、どちらかというとラプラスやアーマーガアとの素早さ勝負に勝つためです。

特性やワザの採用理由は以下の通りです。

・特性のシェルアーマーはオーロラベールを急所で貫通させないため
・10まんボルトはラプラスミラー、ダイマックスした際の水タイプへの打点、ラムのみ持ちがいないので眠り技を誤魔化すためのエレキフィールドの展開のため
・こおりのつぶてはパルシェンとのタイマンに勝つため

持ち物はダイマックス、オーロラベールと相性の良いじゃくてんほけんを採用しています。

他に検討した技、持ち物

つのドリル
ドヒドイデ、HDアーマーガア等に打つことができますが、これらのポケモンはミミッキュののろいで崩すことにしたので不採用としました。
今回のルールであればラプラスミラーで打つ可能性があるため、ぜったいれいどより、つのドリル、じわれの方が良さそうだと感じています。

ひかりのねんど
オーロラベールのターン数を伸ばすことができますが、積み技を使うポケモンがいなかったため不採用としました。

とつげきチョッキ
チョッキラプラスはダイマックスしなくても最低限の性能があるため、他のポケモンにダイマックスを回すことのできる強みがありますが、今回はラプラスをダイマックスさせることを考えていたので不採用としました。

タイプ:ヌル

特性 カブトアーマー
持ち物 しんかのきせき
性格 のんき
実数値(努力値) 202(252)-115-161(252)-115-116(4)-57 ※S0個体
トライアタック/とんぼがえり

でんじは/シャドークロー

裏のポケモンを無傷で場に着地させるためのクッションとして採用しており、この構築の核となるポケモンです。
対戦する際もこのポケモンでいかに場を整えるかを意識して立ち回りました。
構築全体としてスカーフヒヒダルマやパッチラゴンが重いため、努力値はHPと防御に振り切っています。

ワザの採用理由は以下の通りです。

・トライアタックはパルシェンへのダメージを稼ぐため
・シャドークローはギルガルドへのダメージを稼ぐためと、みがわり+のろいミミッキュの起点にならないため

他に検討した技、持ち物

こごえるかぜ
でんじはが効かないスピンロトムに打つため、トライアタックとどちらを採用するか迷いましたが、スピンロトムはあまり数が多くないだろうと判断して不採用としました。

アイアント

特性 はりきり
持ち物 いのちのたま
性格 ようき
実数値(努力値) 133-161(252)-132-*-69(4)-177(252) 
アイアンヘッド/であいがしら

ストーンエッジ/かみなりのキバ

タイプ:ヌルのでんじはで素早さの高いポケモンを麻痺させ、場を整えてからアイアントをダイマックスさせるのがこのポケモンを使う上で基本的な立ち回りとなります。

ただし、相手もアイアント側がそうした立ち回りをしてくることを分かっているケースが多く、相手のポケモンにうまい具合にでんじはを入れられる試合はそう多くありません。
そうした試合で役に立つのがであいがしらです。であいがしらは場に出た直後だけ、という制限があるものの先制で強力な技を打てます。
アイアントより早いポケモンに対して、タイプ:ヌルででんじはを入れるだけでなく、アイアントのであいがしら圏内まで削っておくという勝ち筋があることも意識すると、立ち回りの幅が広がると思います。

他に検討した技、持ち物

じだんだ
ドリュウズやパッチラゴンへの打点となり、ダイアースとして打つと特防が上がるためタイマン性能が向上しますが、構築全体でスピンロトム、ヒートロトムへの打点不足の方が気になったので不採用としました。

たつじんのおび
アイアントは環境に存在する多くのポケモンの弱点を突けるため、たつじんのおびとの相性もいいのですが、HPに振ったウォッシュロトムをダイワームで一発で倒したかったこと、等倍でダメージが入ることの多いであいがしらのダメージを少しでも増やしたかったことから不採用としました。

ローブシン

特性 てつのこぶし
持ち物 くろおび
性格 ゆうかん
実数値(努力値) 207(212)-211(252)-115-*-91(44)-56(S個体値27)
アームハンマー/マッハパンチ

れいとうパンチ/かみなりパンチ

調整

S:最遅タイプ:ヌル抜かれ

ラプラスやカビゴン、ヒヒダルマを意識して採用しました。耐久無振りヒヒダルマは黒帯を持たせることでマッハパンチで一発で倒せるようになります。
素早さは相手のタイプ:ヌルを意識して個体値を落としました。

サブウェポンにはドラパルトを意識したれいとうパンチ、ドヒドイデを意識したかみなりパンチを採用しています。

他に検討した技、持ち物

インファイト
アームハンマーは命中不安のため、この技の採用を検討しましたが、オーロラベールを展開して戦うときに耐久を落としたくなかったこと、トリックルーム下で出てくる相手のドサイドンに対し、アームハンマーを打つことで先手を取れるようになることに強さを感じたことから不採用としました。

ミミッキュ

特性 ばけのかわ
持ち物 たべのこし
性格 ようき
実数値(努力値) 131(4)-142(252)-100-*-125-162(252)
じゃれつく/のろい

みがわり/いたみわけ

耐久の高いポケモンを崩すためにのろいとみがわりを持ったミミッキュを採用しました。
相手がアーマーガアやドヒドイデに交代して1ターン稼ぐことができるとペースを握りやすいです。

ミミッキュ自体は非常に活躍してくれたのですが、ラプラスが多いルールだとすりぬけドラパルトが増えるので、イマイチ環境に合っていないかもしれません。

他に検討した技、持ち物

シャドークロー
耐久無振りミミッキュを皮ダメージ+シャドークローで倒せるため、当初はミラーを意識してシャドークローにしていたのですが、構築全体でパッチラゴンと戦えるポケモンが不足していたのでじゃれつくに変更しました。

ドラパルト

ドラパルト

特性 すりぬけ
持ち物 こだわりメガネ
性格 おくびょう
実数値(努力値) 163-*-95-152(252)-96(4)-213(252)
りゅうせいぐん/シャドーボール

かえんほうしゃ/10まんボルト

ラプラスに強いパッチラゴンやオーロラベール、身代わりを絡めた戦術(バタフリーやオニゴーリ)を意識しての採用です。
ダイジェットを一回打ったパッチラゴンに先手を取るため、性格は臆病にしました。
タイプ:ヌルのとんぼがえりで場に出したときに相手に大きく負担をかけることのできるこだわりメガネを持たせています。

選出と立ち回り

シングルバトルは相手の構築が多様なため、明確に選出の組み合わせは決まっていないのですが、構築経緯で記載した勝ち筋を取り入れることをなるべく意識して選出します。

以下の組み合わせは本戦で使用した選出の一例です。
・ミミッキュ+ドラパルト+アイアントドラパルト
・ミミッキュ+タイプ:ヌル+アイアント
・ローブシン+タイプ:ヌル+ラプラス
・ローブシン+タイプ:ヌル+アイアント

さいごに

シングルバトルのBO3という珍しい形式でしたが、VGCでBO3に取り組んだ経験を活かして、自分の手に馴染む構築を持っていくことができたかなと思います。
決勝戦ではミミッキュのじゃれつく外しが原因で負けてしまいましたが、

・決勝では1戦目、2戦目ともに良くない立ち回りがあった
・そもそも命中不安定な要素を構築に多数採用しているのが悪い
・1回戦、2回戦、準決勝といずれも運が良かったので決勝で下振れを引いても仕方がない

と反省点が多く、準優勝という結果にはとても満足しています。
最後になりましたが、対戦していただいた方、応援していただいた方、そして運営していただいた公式のスタッフの皆様、ありがとうございました!

Special thanks
2017~19の全国大会出場のショコラ(@syokoractvdd)に構築相談に乗ってもらいました。どうもありがとう!!

パーティ作成者

ぷらずま
WCS2015 日本代表決定大会出場
ポケモンジャパンチャンピオンシップス2018出場
WCS2018 DAY1出場

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