チームID:F3G31F
はじめに
はじめまして、Me(@Rosenkreutz_VGC)と申します!
今回寄稿させていただく構築は、てるチャレ#16優勝の「サーフゴー+ヒスイウインディ」となっております。2度目のリバティ寄稿です(←本当?)
DAY1はスイス6-2で予選抜け。DAY2は決勝6-0で優勝。
2種類のこだわりアイテム持ち+テツノカイナを軸とした扱いやすくパワーの高い構築で、後日全く同じレンタルを使用したSHUSUKEさん(@shu_poke0412) もテラスクエアDAY1を7-1で予選抜けTOP32となってます。
とりあえずBO3環境理解のために回したい、というときにおすすめです。
構築経緯
1-原案の模索
とりあえず強そうな構築を探していたところ、cona氏(@cona_5757) のしずくオフ使用構築を発見。
アノホラグサに興味があったので構築を回してみましたが、到底僕には使いこなせないポケモンでした。
ただし、軸のサーフゴー+トルネロスに水オーガポンを加えた並びの強さを感じ取ることはできたので、元記事に書かれている改善案を参考にして構築をアレンジすることにしました。
2-ドドゲザンに強いポケモン
「イーユイハバタクカミを抜いてドドゲザンに強い水ウーラオスを採用する方向が良い」と元記事には書いていましたが、ドドゲザンに強ければ何も水ウーラオスである必要はないだろうと感じたため、その枠はテツノカイナを採用しました。
テツノカイナ+サーフゴーの先発はねこだまし+ゴールドラッシュによる高い制圧力が魅力的で、ゴールドラッシュを半減する鋼タイプや炎タイプ、水タイプなどにテツノカイナが強い点でも噛み合いが良い並びでした。
おいかぜに依存しないゲームプランを取ることができることもあり、このテツノカイナの採用は良い選択だったと思います。
3-おいかぜ構築の課題
おいかぜ構築の課題は主に4つあります。
・強力な先制技によるビートダウン
・ブーストエナジー+こごえるかぜによるカウンター
・トリックルーム
おいかぜミラーと先制技、ブーストエナジーに対しては
・本体がしんそく半減&不意打ち、グラスラ等の主要先制技が等倍以下
・トルネロス、パオジアン、炎オーガポン等への高打点
・テツノツツミ、ハバタクカミの上から高打点を与えられる
という観点から最速ASのこだわりハチマキヒスイウインディを採用。
トリックルームに対しては
・バークアウトと炎・エスパー耐性により、構築単位でトリル下の特殊アタッカーの動きを抑えることができる
・きあいのタスキ採用とまもるの搭載により、容易にトリルターンを稼ぐことができる
という観点からきあいのタスキイーユイを採用。
以上の構築経緯により、パーティの6体が決まりました。
James Baekの構築と似ていますが、実は一切参考にしていません。構築を組み終わった後に身内に指摘されて初めて気が付きました。
現環境で勝つためには必然的に上の5体に辿り着くのだろうと思います。
個別解説
サーフゴー
おうごんのからだ | |
こだわりメガネ | |
はがね | |
ひかえめ | |
H181(148)-A×↓-B131(124)-C184↑(116)-D112(4)-S119(116) | |
ゴールドラッシュ/シャドーボール トリック/パワージェム |
構築の軸となるポケモン。
原案通りテラスタルを切らずに意地パオジアンのふいうちを耐えるため、他のポケモンにテラスタルを切る選択肢を残せる点が優れています。
素早さラインは「こごえるかぜ一回で最速オーガポン抜き・追い風下で最速スカーフランドロス抜き」まで高めており、現環境にいるゴリランダーの大半を抜くことができます。
一般的な眼鏡サーフゴーよりも火力を削っていますが、「倒せるポケモンは倒せるが、倒せないポケモンは倒せない」という性質は変わらないため、その点は特に気になりませんでした。
ヒスイウインディ
いかく | |
こだわりハチマキ | |
フェアリー | |
ようき | |
H171(4)-A167(252)-B100-C×↓-D100-S156↑(252) | |
フレアドライブ/いわなだれ テラバースト/しんそく |
構築の軸となるポケモンその2。
おいかぜ構築へのカウンターとなる強力な先制技持ち(パオジアン+カイリュー等)に強く、おいかぜミラーにおける相手のトルネロスに圧力をかけられる点で優れています。
フレアドライブ、いわなだれ、テラバースト、しんそく、その4つ全てで満遍なく役割を果たせるため、こだわりアイテム持ちにありがちな「メインウェポンを対策されることによる機能停止」に陥らない点が扱いやすかったです。
性格ようきはおいかぜ下でブーストエナジー持ちを確実に抜いたり、素早さに上昇補正をかけていないウーラオスを抜いたりすることに役立ちました。
トルネロス
いたずらごころ | |
オボンのみ | |
ゴースト | |
おくびょう | |
H186(252)-A×↓-B97(52)-C146(4)-D103(20)-S169↑(180) | |
こがらしあらし/こごえるかぜ おいかぜ/まもる |
トルネロスのまもるはおいかぜミラーでおいかぜタイミングをずらしたり、おいかぜの再展開を狙ったり、あるいはねこだましを一旦防いだりすることができる有用な技だと思います。
ミラーマッチでちょうはつを撃たれても隣のサーフゴーやヒスイウインディで相手の盤面を崩せるので、メンタルハーブは不要でした。おんみつマントもゴーストテラスタルという見せ札とまもるがあるので不要でした。
総合的な安定感を高めることが出来るオボンのみが、サーフゴー+ヒスイウインディ構築には適していると思います。
テツノカイナ
クォークチャージ | |
とつげきチョッキ | |
みず | |
いじっぱり | |
H229-A198↑(156)-B128-C×↓-D118(236)-S85(116) | |
ワイルドボルト/ドレインパンチ ヘビーボンバー/ねこだまし |
一般的なテツノカイナよりも速いので、ミラーマッチにおいて着実にねこだましで主導権を握ることができます。逆に相手のテツノカイナはこちらのサーフゴーにねこだましを打てないので、こちらが一方的に主導権を握れます。
素早さ振りはおいかぜ下で戦えるという、構築当初は意図していなかった利点も生み出せて良かったです。反面火力は下がりましたが、さほど気になることはありませんでした。
テラスタイプと技構成はこれが一番無難で、ボルトチェンジはヘビーボンバーがないことによる弊害の方が基本的に大きいので採用しませんでした。
個人的には現環境における最強のポケモンであると感じています。
オーガポン
ちょすい | |
いどのめん | |
みず | |
いじっぱり | |
H187(252)-A165↑(76)-B121(132)-C×↓-D118(12)-S135(36) | |
ツタこんぼう/ウッドホーン このゆびとまれ/ニードルガード |
無振りハバタクカミをテラスタルなしで飛ばせる最低限の火力と、意地鉢巻ウーラオスのあんこくきょうだや意地鉢巻カイリューの災いの剣ノマテラしんそくを耐える最低限の物理耐久といった配分。
この構築における地面技と水技の対策を一手に引き受けている縁の下の力持ちで、こだわりスカーフの水ウーラオスや霊獣ランドロスが多い環境であるため、このポケモンを採用するだけで相手のゲームプランを大きく制限できます。
テツノカイナと並んで、このルールにおける最強ポケモンの一体であると感じています。
イーユイ
わざわいのたま | |
きあいのタスキ | |
ゴースト | |
おくびょう | |
H131(4)-A×↓-B100-C187(252)-D140-S167↑(252) | |
ねっぷう/あくのはどう バークアウト/まもる |
トリックルーム構築全般に対して堅実に仕事を果たすことが出来るポケモン。
James Baekはこの枠にこだわりスカーフ水ウーラオスを採用していましたが、それでは対トリルが安定しないので、多少構築のパワーが下がってでも自分はイーユイを採用するべきだと考えました。
地面技の一貫や格闘技の一貫などの問題を生み出しているポケモンでもあり、スイスドロー序盤にイーユイを出せる機会がなく負けが込んだときは環境読みを誤ったかと頭を抱えましたが、結果的にきちんと仕事を果たしてくれたので良かったです。
主要構築に対する立ち回り
環境も序盤でまだメジャーな構築が固まっていない状態なので、この構築にはこう動くと決めているわけではありません。
強いて意識するべきポイントを挙げるなら、
・イーユイはグレンアルマに対して先発で出すことを意識。その他のトリックルーム構築に対しては後発で詰めとして出すことを意識。
・相手のトリルや要塞型ポケモンはサーフゴーのトリックで妨害する
・トルネロスは基本的に出さない。出すのはよほど刺さりがいい時だけ
といったところでしょうか。プレイングの選択肢が多い構築なので、BO3においては柔軟な選出と立ち回りを行う必要がある構築だと思います。
さいごに
これからこの構築を運用する人のために敢えて弱点は挙げませんが、この構築にも少なからず弱点があります。その反面、大抵の主要構築に対して微有利を取り続けることができる構築であることも確かです。
この構築を実際に回した上で、この構築を更に改良してくださる方が現れることを期待しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
チームID:F3G31F
パーティ作成者
Me
ポケモンダブル 剣盾S12最終14位 てるチャレ#16優勝