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はじめに

こんにちは。マイケル(rep_maikeruVGC)と申します。

今回、PJNOにて使用しベスト8となったコーチングリオルを軸としたパーティを紹介します。

構築経緯

PJNOのルールが新技OKに変更となったのが6/19。せっかくなので新技を使ってみようと考えることに。

色々検討した結果、味方のこうげきとぼうぎょを上げることができるコーチングを使ってみることにしました。私は今まで2015年はジオコントロールドーブルパーティ、2018年はナインエボルイーブイを世界・全国大会で使用した経験があり、能力強化したエースで敵を圧倒するパーティは自分のスタイルともよくマッチしそうだということも決断を後押ししました。

コーチングの使い手として候補に上がったのは、いたずらごころでコーチングが使えるリオル

先制で使用するコーチングは手助けという技が霞んで見えるほどの性能で、ダイマックスエースとの相性が抜群です。
他にコーチングの使い手としてエースバーンも候補でしたが、リオルであれば相手のドラパルトやエースバーン・スカーフ持ちや砂ドリュウズに対しても先制コーチングで耐久を上げて備えれることから、リオルをコーチング役として確定しました。

そしてエースバーンも決定。弱みの耐久面を補い、強化された最大4種のタイプ一致攻撃を繰り出すエースバーンは非常に強力です。

エースバーン

その他の候補ポケモンは色々と迷い、思い付いたポケモンを片っ端から育てて時々ランクバトルで試しました。コーチングは高速アタッカーを強化するのも強力ですが、元々耐久力のあるポケモンをコーチングで要塞にしてはどうか?と考えたところ、弱点が少なく能力値の高いカビゴンが非常に使いやすかったため、カビゴンも採用してみることにしました。

カビゴンのアイコン

その後も色々な候補がいたのですが、ひとまず威嚇に耐性があり上から高い圧をかけられるドラパルト、対トリックルームを意識しつつ非トリックルーム時も相手の押し込みに強力なゴリランダー 、炎・悪タイプに鉄壁を使用する鋼タイプに強く、火傷やいたずらごころを受けずダイマックスエースとしても使いやすそうに見えたガオガエンを採用することにしました。

ゴリランダー

 

コーチングの恩恵を大きく受けるポケモンを探した結果、全員物理ポケモンになってしまいました。

エースバーンカビゴンのアイコンゴリランダー

構成

リオル

特性いたずらごころ
持ち物きあいのタスキ
性格いじっぱり
実数値(努力値)116(4)-134(252)-60-x-60-112(252)
コーチング/まねっこ
フェイント/まもる

このパーティのコンセプトの軸となるポケモン。

期待通りの活躍ぶりで、ほぼ全試合で初手選出しました。

努力値・持ち物は、耐久に特化し進化の輝石を持たせる手もありますが、今回は耐久面はきあいのタスキに任せ努力値は攻撃と素早さに振り切りました。攻撃に振り切ったのはまねっこで物理技を出した時により高い威力で攻撃できるようにするため、そして素早さに振り切ったのは相手のゴリランダーのグラススライダーを受けるより先にコーチングを決めるためです(味方のゴリランダーのグラススライダーをコーチングで強化することも可能です)

ただまねっこでの攻撃は対象を選べないこともありあまり使わなかったので、攻撃を伸ばしたことはほぼ活きませんでした。砂などで削れた後に、まもるをしてもダイマックス技を耐えられない場面があったため、耐久に回しても良かったかもしれません。

きあいのタスキを持たせるか耐久特化してしんかのきせきかについては考えさせられるところですが、1回の耐え保証がありがたい場面も多かったため安心なのはきあいのタスキかなとも思います。

技はコーチングが確定。フェイントもタスキ潰しや強化した味方の攻撃を通す際に役立つため採用。次に相手の素早さ操作技に干渉できることがあったり様々なトリッキーな動きが可能となるまねっこを採用。最後に相手のねこだましから身を守るためまもるを採用しました。

エースバーン

特性リベロ
持ち物しろいハーブ
性格いじっぱり
実数値(努力値)179(188)-176(188)-96(4)-x-96(4)-155(124)
とびひざげり/アイアンヘッド
とびはねる/ふいうち

リオルと組むダイマックスエースの1匹。コーチングを受けて攻撃力・耐久力の上がったエースバーンは非常に強力です。

エースバーン対策として威嚇が流行っていたので、その対策として白いハーブを持たせてみました。ガオガエンやウインディ相手にかなり出しやすくなり、これは正解でした。

技は、初手で早めに倒しておきたいトゲキッスを素早く倒すことができ耐久力も上げてくれるダイスチルになるアイアンヘッド、素早さ上昇が強力なダイジェットになるとびはねる、非ダイマックス時は便利な先制技として・ダイマックス時はサマヨールへの強力な打点となるふいうち、そしてパーテ全員物理型のこのパーティと相性の良いダイナックルになるとびひざげりを採用しました。とびひざげりは非ダイマックス時最高威力の攻撃としても重宝します。弱点をほぼ消したり相手のダイマックスを凌いだり色々と柔軟な動きができるまもるもぜひとも欲しい技でしたが、今回は見送りました。

努力値は、耐久を活かすために素早さを最速ドリュウズ抜きまでとし残りを耐久と攻撃に割いてみました。しかし結果対ウインディが苦しくなり、そしてベスト8ではリザードンを抜けていないことが仇となりました。高めた耐久力もいくらか役立ったものの、素早さはもう少し伸ばすべきでした。

カビゴン

特性あついしぼうカビゴン
持ち物とつげきチョッキ
性格いじっぱり
実数値(努力値)244(52)-178(252)-111(204)-x-130-50
ギガインパクト/10まんばりき
ヘビーボンバー/かみなりパンチ

コーチングを耐久強化の目線で活かすポケモン。コーチングを受けたダイマックスカビゴンの耐久力は圧倒的で、まずダイマックス中に倒されることはありません。

努力値は攻撃特化、残りは適度にHPと防御へ。

技はノーマル技としてダイアタックの威力が最高になるギガインパクト、この指とまれが厄介なフェアリー対策としてダイマックスしていない時でもフェアリーに高い威力で攻撃できるようヘビーボンバー、特殊耐久を強化し多くの相手の弱点を突けるダイアースになる10まんばりき、そしてギャラドス対策やあくびやねむり対策としてダイサンダーになるかみなりパンチを採用しました。

ドラパルト

特性クリアボディドラパルト
持ち物いのちのたま
性格ようき
実数値(努力値)185(172)-172(252)-96(4)-x-96(4)-189(76)
ドラゴンアロー/ゴーストダイブ
はがねのつばさ/まもる

威嚇が効かない高種族値アタッカードラパルト。コーチングとの相性は良好です。

技は範囲技のような使い勝手を期待しドラゴンアロー 、そしてゴーストダイブまでは確定。技は悩ましかったものの、フェアリーを迅速に倒すことができるはがねのつばさと動きに柔軟性を与えてくれるまもるを採用しました。

努力値は、耐久面も活かしたかったので素早さを最速エースバーン抜きとし、残りを適度に耐久と攻撃へ。

持ち物は、弱点保険は相性が良いため是非とも持たせたいところでしたが、どちらかというとコーチングを受けての即座の攻撃の威力に期待したかったためいのちのたまを持たせました。

ガオガエン

特性いかくガオガエンの画像
持ち物じゃくてんほけん
性格いじっぱり
実数値(努力値)200(236)-176(196)-115(36)-x-115(36)-81(4)
ねこだまし/フレアドライブ
DDラリアット/とんぼがえり

いたずらごころ持ちに動きを妨害されない悪タイプのアタッカーが欲しいと思っていたところ。

更に炎タイプのおかげで鬼火も受けないため、相手の妨害に強いところが利点。パーティが不得意とする鉄壁ナットレイも、早めに対面させることができればなんとかなります。

耐久力はなんとなく物理・特殊それぞれ特化ドラパルトやジュラルドンの威力140の球ダイドラグーンを耐えるところまで伸ばしました。

ゴリランダー

特性グラスメイカー
持ち物こだわりハチマキ
性格いじっぱり
実数値(努力値)201(204)-194(252)-110-x-97(52)-105
グラススライダー/ウッドハンマー
ばかぢから/とんぼがえり

困ったときの先制攻撃枠。このパーティは基本的に先発でダイマックスして押し切るパーティなので、その勢いで一気に相手を押し切る役割です。後発としてほとんどの試合で選出しました。

最初はまもるやねこだましが使えるようにきせきのたねを持たせていたものの、ほとんどグラススライダーしか打たないことに気付き、より射程が伸びるこだわりハチマキに変更。ハチマキの火力に何度も助けられたのでこの選択は正解だったと思います。

攻撃に特化し、耐久はなんとなく172球ジュラルドンの威力130のダイスチルを耐えるラインにしています。

一度全力でラプラスに殴りかかろうとしたら先手を取られてキョダイセンリツで返り討ちに遭ったので、ラプラスへの役割を持たせるつもりなら素早さは準速抜きの113くらいあると安心そうです。

とんぼがえりはあまり使わなかったので、炎や毒に効く10まんばりきの方が良かったかもしれません(10まんばりきよりもばかぢからを優先したのは、ガオガエンをより高い確率で倒せるようにするため、そしてアーマーガアやナットレイへの打点を意識したためです)。

選出と立ち回り

基本選出

ほとんどの場合リオルは先発で出します。一緒に先発で出すポケモンは基本的にゴリランダー以外の4匹のどれかです。
初手リオル以外にも良い選出があるかもしれませんが、そこまでは考察が追いつきませんでした。

傾向としては

・搦手のシンプルなビートダウンにはカビゴン
・特に脅威がなければエースバーン
・火傷やいたずらごころが気になる相手の場合はガオガエン
・エースバーンは不安だが上から攻めたい時はドラパルト

というところがありました。

後発はほとんどの場合ゴリランダーが確定。ガオガエンも後発率が高めです。エースバーンもふいうちでの掃討役に期待して選出することがあります。ドラパルトは他に適任がいなくやむを得ず後発で出すことがありますが、たまに後発でダイマックスさせることがあります。

選出した後は相手の初手に応じて適宜技を選んでいきます。

物理攻撃主体のパーティに対しては基本的に有利に戦えると思います。特殊主体、かつカビゴンを弱体化させる手段を持っているパーティが苦手です。

要注意ポケモン

エルフーンエルフーン
リオルが挑発を受けたり、横のエースが脱出すりかえを受ける危険があり、普通においかぜされても厳しいです。苦しいじゃんけんを制する必要があり、相手の技構成がわかる3本勝負だからこそ辛うじて対応できた相手です。

ウインディ、ガオガエンウインディのアイコン
カビゴン、ゴリランダー、ガオガエンがかなり使いにくくなってしまいます。加えてガオガエンはねこだましでリオルの妨害を、ウインディは鬼火でこちらのアタッカーの弱体化をしてきます。ドラパルトかエースバーンで迅速に倒したいところ。

ナットレイ、アーマーガアナットレイのアイコンアーマーガア
てっぺきで物理耐久を更に上げてくることがある相手。早急に倒さないと危険ですがこちらのパーティからの打点は限られています。

リザードンリザードン
キョダイゴクエンが辛く、リオルが即倒されてしまい頼みのカビゴンもキョダイゴクエンのスリップダメージがどんどん蓄積します。エースバーンも、隣のこの指フェアリーを鋼で攻撃すると弱点を晒してしまいます。ドラパルトやガオガエンが鍵を握りそうです。

ラプラスラプラス
こちらにはゴリランダーがいるものの、相手もなかなか攻撃を通してはくれません。ラプラスの攻撃はこちらのパーティにかなり通りがよく、頼みのカビゴンもオーロラベールを展開されると火力が足りず置物になりがちです。
今大会では3回マッチし、毎試合かなりの苦戦を強いられました。

ジュラルドンジュラルドン
エルフーンと組まれるとかなり苦しい戦いになります。

さいごに

このパーティはコンセプト決定した大会3日前から急遽研究したパーティであり、こうしてみるとパーティとしては要改善点の多いパーティでした。しかしそれでも、決めて登録したからには大会中はそのパーティで最善を尽くす心持ちも大切だなと実感しました。
「配られたカードに文句を言うよりも、どう使いこなすかが、大事なのさ。」Byギーマ
(カードを配ったのは自分ですが)

今後はよりパーティの細部を仕上げるスキルと対戦中の作戦スキルを磨きつつ上を目指していきたいと思います。

今大会でのほとんどの対戦をyoutubeにアップしております。全国大会ならではの名勝負続きなので是非ご覧ください。

コーチングリオルと征く全国大会(PJNO) | YouTube

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パーティ作成者

マイケル

WCS2015 Day1の配信初戦でジオコンドーブルを使ったり(最終結果Day2 40位)、PJCS2018ではナインエボルイーブイでベスト16になったりしていました。2017 Oceania International Championships Day2 27位、PJCS2019にも出場。

ブログにはポケモン毎の努力値調整メモ記事やパーティ記事を書いています。
・YouTube:maikeru exe
・mildom:maikeru exe

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