チームID:H82PK5
はじめに
こんにちは、STICK(@stick21115)と申します。PJCS2024本戦で最終32位を達成し、WCSの出場権を獲得した構築を紹介させていただきます。
PJCS本戦最終32位(レート1595.771/12勝5敗)
構築経緯
私はいつも「対策しないと勝てない相手」の対策から構築を組み始めるのですが、レギュレーションFではコータス入りのトリパ、特にエルレイド入りがそれに該当すると考えました。そこで、こだわりスカーフトリックサーフゴーと水テラスモロバレルの先発がそのような相手に刺さることに気付いたので、この2体を採用することにしました。
そして、コータスやブリムオンの攻撃を受けることが出来るガオガエンを採用することはすぐに決まりました。単純にガエンバレルの並びは対応範囲が広くネット本戦に向いており、自分が使い慣れていることもあってここまでは固定で考えていました。
次にコータスを一撃で倒せるポケモンとして化身ランドロスを採用し、対トリルの選出が完成しました。
ここまで対トリルのことしか書いていませんが、上記の4体は汎用性が高くそれ以外の相手にも強いです。特にスタンに対しては化身ランドロスをガエンバレルでサポートするプランが刺さります。
それから、このルールにおいて最強のポケモンである連撃ウーラオスは自然に構築に入ってきました。対パオジアンにおいて安定性が高く、チョッキを持たせて炎テラスを切ることでカミユイにも強く出られます。また、Sブーストハバタクカミに対して、隣のポケモンが何であっても有利に立ち回れる点も評価が高いです。
最後に、ここまでで重いオーガポンやトルネロスの対策としてトドロクツキを採用しました。オーガポンに強いことは言うまでもありませんが、トルネロス構築に対してもおいかぜが切れる頃のりゅうのまいが刺さります。自然に積み+ガエンバレルの並びになっているのも良い所です。
これで構築が完成しました。
因みに、今年はポケモンに取り組む時間があまり無かったので、上記の構築経緯はほぼ机上論です。命中不安技を1つも採用しなかったことと、ガエンバレル軸の対応範囲が広い構築を使ったことにより、上位の環境を知らなくてもプレイングで対応出来たことが今回の結果に繋がったと思います。トリパには1回も当たりませんでした。
個別解説
サーフゴー
おうごんのからだ | |
こだわりスカーフ | |
はがね | |
おくびょう | |
H183(164)-A×↓-B119(28)-C171(140)-D112(4)-S138↑(172) | |
ゴールドラッシュ/シャドーボール トリック/まもる |
・136ガオガエンのフレアドライブを確定耐え
・172パオジアンのふいうちを確定耐え
・187ハバタクカミのシャドーボールを確定耐え
・こだわりスカーフ込みで最速テツノツツミ抜き
構築経緯に書いた通り採用理由は対トリルなのですが、このポケモンの最も評価している点はしんそくとキノコのほうしに耐性がある所です。
これらは他の5体の自由度を高める要素であり、特にガオガエンにぼうじんゴーグルではなくオボンのみを持たせられるのが大きいです。技構成と配分を見れば分かる通り、役割を遂行する為に生き残ることを重要視しています。
モロバレル
さいせいりょく | |
ゴツゴツメット | |
みず | |
ずぶとい | |
H219(236)-A×↓-B132↑(236)-C105-D105(36)-S50 | |
ヘドロばくだん/キノコのほうし いかりのこな/まもる |
・H3n
・B11n
テラスタイプは対トリル及びパオジアン、連撃ウーラオス、ガオガエンを意識した水で、連撃ウーラオスに対する遂行速度の高さを評価してゴツゴツメットを持たせています。
HBに厚く配分しているのも主にこの3体を意識しているからです。攻撃技としては、かふんだんごは撃っている余裕が無いと感じたのでヘドロばくだんを採用しました。因みにこのポケモンの本体はいかりのこなだと感じています。
ガオガエン
いかく | |
オボンのみ | |
くさ | |
わんぱく | |
H201(244)-A136(4)-B138↑(124)-C×↓-D119(68)-S89(68) | |
フレアドライブ/はたきおとす ねこだまし/すてゼリフ |
・172水/岩オーガポンのツタこんぼうを確定耐え
・こだわりメガネ187ハバタクカミのテラスムーンフォースを確定耐え
物理技を複数発耐える為にHB厚めの配分かつオボンのみを持たせており、はたきおとすは単体で詰め切れる範囲を広げる為に採用しました。テラスタイプに関しては元タイプとの補完の優秀さと対バレル性能を評価して決定しましたが、本当に草で良かったのかは怪しいです。
ガオガエンがいないとパオジアンやゴリランダーを始めとした物理ポケモンが重くなるので、当然ではありますがサイクル構築には必須だと感じました。
化身ランドロス
ちからずく | |
いのちのたま | |
どく | |
ひかえめ | |
H171(52)-A×↓-B111(4)-C176↑(196)-D101(4)-S153(252) | |
だいちのちから/ヘドロばくだん ちょうはつ/まもる |
・C11n
攻撃面では最強クラスのポケモンなので、パワーが低い代わりにサポートに長けるガエンバレルと相性が良いです。
一般的にはみがわりを採用されることが多いですが、みがわりを使うよりも攻撃する方が有効だと感じたので、トリルやモロバレルに対して安定感が増すちょうはつにしました。配分に関しては最速にするのが理想ですが、どうしても数値が足りないと感じたので準速にしました。
連撃ウーラオス
ふかしのこぶし | |
とつげきチョッキ | |
ほのお | |
いじっぱり | |
H203(220)-A198↑(236)-B121(4)-C×↓-D82(12)-S122(36) | |
インファイト/すいりゅうれんだ アクアジェット/とんぼがえり |
・H6n-1
・A11n
・D2n
対ハバタクカミ・イーユイを強く意識してとつげきチョッキ炎テラスで採用しましたが、それ以外に対しても刺さることが多かったです。
技構成はタイプ一致技3つと、ゴリランダーに対して撃ち得になりがちなとんぼがえりを採用しました。ディンルーのすなじごくから逃げるのにも使えます。
トドロクツキ
こだいかっせい | |
ブーストエナジー | |
ひこう | |
いじっぱり | |
H193(100)-A210↑(252)-B92-C×↓-D122(4)-S158(148) | |
はたきおとす/アクロバット りゅうのまい/まもる |
・最速ウガツホムラ抜き
・H16n+1
環境トップのアタッカーに弱点を突かれがちなことを除けばタイプがとても優秀で、最大の役割対象であるオーガポンを始めとした様々なポケモンを起点にすることが出来ます。天敵のSブーストハバタクカミに対してはチョッキウーラオスが強く、すいりゅうれんだを耐えられたとしても、アクアジェットで倒れるか交代してりゅうのまいを積んだトドロクツキで抜けるようになるかの二択を強いることが出来ます。
直前に採用を決めましたが、今大会のMVPです。
選出と立ち回り
構築経緯にも書いた通り今年はポケモンに取り組む時間があまり無く、各アーキタイプに対する選出を決めておくのが間に合わなかったので、毎試合その場で考えていました。
おわりに
去年はPJCSネット本戦で敗退してしまったので、PJCSライブ大会及びWCSの出場は2年振りということになります。今年はプライベートが忙しくポケモンに取り組む時間が少なかったのですが、限られた時間の中で自分が得意とするサイクル構築を納得のいく形に仕上げられたことが今回の結果に繋がったのだと思います。とはいえマッチング運や都合の良いプレイングの噛み合いに恵まれた部分も大きいので、次の舞台には今回よりも構築もプレイングも完成させて臨みたいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
チームID:H82PK5
パーティ作成者
STICK
JCS2019,20,21,22,23,24 / WCS2019,22,24
余談
記事タイトルの由来
(月=トドロクツキ)