レンタルチームID:0000 0001 R7HC 7X
はじめに
はじめまして、Fire (@fire_zero)と申します。
ゲームそのものは初代から。ポケモンバトルはXYから始めたポケモントレーナーです。
ダブルバトルでは主に雨パを使うことが多く、剣盾の第1シーズンも雨パを使いました。
今回、運よく最終順位28位という好成績で第1シーズンを終える事が出来、構築記事を寄稿する機会をいただきました。
ただ、正直構築記事を書く気はありませんでした。 考察がまとまっていない部分が多々ある事、最後の数試合が急所や乱数耐えでの勝利だった事、記事を書くのも数年ぶりである事、他にもいろいろな理由があります。
しかし、レンタルパーティを公開したところ想像以上の反響があり、筆を執ることにしました。 つたない文章ではありますが、雨パ考察の補助になれば幸いです。
構築経緯
まず、バトルタワーに登録されているレンタルパーティ「あめぐみ」の完成度が高く、このままの並びでも十分戦えると思いました。
おいかぜをされても上から殴れるカマスジョー
とくぼうを上げられるダイアースをタイプ一致で使え、高い耐久力を持つガマゲロゲ
おいかぜ対策のおいかぜを使え、草タイプに有効打を持てるペリッパー
ねこだましが使えて、トリトドンを倒す手段を持つルンパッパ
四倍弱点の炎を雨で隠し、その遅さでトリックルームの対策になるナットレイ
この5匹の並びが非常に安定しています。
ただ、唯一ライチュウに不満がありました。 過去世代での経験則ですが、素早さの高いポケモンばかり採用すると、立ち回りが一直線になってしまい、対応力が落ちてしまいがちです。
トリックルームへの耐性が落ちる、耐久力の高いポケモンを突破できない、まもるで攻撃が通らない。負けに直結するパターンがあまりに多く、耐久力も火力もそれほどないライチュウを採用するとまた同じことの繰り返しになりそうでした。
そのため、ライチュウの代わりになる電気タイプのポケモンとして「バチンウニ」に注目しました。
そしたら、シーズン中盤の時期にトリックルームからドサイドンを出すパーティが大流行。 本来トリックルームは雨パの天敵ですが、素早さ種族値15のバチンウニがいれば、逆に相手のトリックルームにタダ乗りして大暴れできます。
トリックルーム始動ターンにダイアシッドを一回積む事が出来れば、雨状態のダイストリームでダイマックスドサイドンさえも確定一発で吹き飛ばせます。 シーズンの終盤間際までこの動きばかりやっていたので、これでかなり順位を稼げました。
とまぁ、並びだけなら採用率の低いバチンウニに注目が集まるでしょうが、第8世代の雨で特筆するべきは対応力の高さだと思います。 第7世代以前の雨パは、高い素早さで一方的に攻撃するイメージが強かったと思いますが、今回の雨は割と何でもできます。
ガマゲロゲのダイアースで特防をあげて凌ぐこともできますし、カマスジョーのダイアークやガマゲロゲのダイアシッドで特殊面の火力補強も可能です。
おいかぜされたとしてもカマスジョーのほうが速い場合があるので、ペリッパーでおいかぜをせずともおいかぜ対策ができたりします。
水技をダイストリームにできるので、一度天候を奪われた程度では不利にはなりません。
こうやって構築記事を書いていますが、まだまだ掘り下げられていない雨パの立ち回りはあるような気はします。
個別紹介
ガマゲロゲ
特性 | すいすい |
持ち物 | リンドのみ |
性格 | ひかえめ |
実数値(努力値) | 196(124)-*-95-150(252)-95-111(132) |
技 | ヘドロばくだん/だいちのちから ねっとう/まもる |
調整
S:すいすい時準速スカーフガラルヒヒダルマ抜き
ダイマックス時のポテンシャルが非常に高いポケモン。基本的には先発に繰り出してダイマックスし、3種のダイマックス技で盤面構築を行いつつ、高火力を押し付けていきます。
ガマゲロゲは物理と特殊どちらでもこなせますが、エルフーンやオーロンゲを起点にダイアシッドで積むパターンを想定しているので、特殊型で採用。
特にエルフーンは雨パ対策のおいかぜを打つために先発で繰り出されることが多いため、確実に1ターン目でダイアシッドで倒すことを考えています。
水のメインウェポンはねっとうを選択。だくりゅうを採用することも考えましたが、命中不安がどうしてもぬぐえなかったのと、霰パを相手にした時に凍らされるケースも想定しています。ほかのポケモンも全員ねっとうにしていますが、選択理由はほぼ同じです。
タイプ一致のだいちのちからも当然採用。とくぼうを上げられるのが本当に強く、本来ならば苦手とするはずのトリトドンでさえも打ち勝てますし、耐久力が高いルンパッパやナットレイが要塞化することも多々あります。
元々はオボンのみで採用していましたが、水技を受けられるギャラドスやジュラルドンがサブウェポンとして草技を採用していることが多く、これらのポケモンにダイソウゲンを打たれるだけでゲームが終了してしまうので、リンドのみに変更。
リンドのみを採用してもダイマックス中でなければ草技は受けきれませんが、ガマゲロゲはダイマックスを積極的に使うことを想定しているので、あまり大きな問題にはなりません。
素早さ調整の本命はダイジェット一回込みのウォーグルとトゲキッスを雨状態で抜くことですが、実数値をあと2上げれば準速スカーフガラルヒヒダルマも抜けるようになるので、この調整にしてます。
ただ、スカーフ最速ガラルヒヒダルマに上を取られて負けた試合が二回ほどあったので、もう少し素早さに振るべきかもしれません( 役割が異なるため単純な比較はできませんが、今世代ではルンパッパと同じぐらい強いポケモンだと思います。
ルンパッパ
特性 | すいすい |
持ち物 | とつげきチョッキ |
性格 | ひかえめ |
実数値(努力値) | 171(124)-81-90-156(252)-120-107(132) |
技 | エナジーボール/ねっとう れいとうビーム/ねこだまし |
調整
S:すいすい時最速ドラパルト抜き
過去世代から続く雨エース。
今回もねこだましと草技を扱える枠として採用しました。
カマスジョーとガマゲロゲの方がダイマックス率が高いので、彼らのダイマックス技の後に行動するために、すばやさラインはルンパッパの方は最速ドラパルト抜きまでに抑えています。 ただ、とくこうに極振りするよりもとくぼうに割くべきだった気はします。
後述しますが、このパーティはトゲキッスが重く、ダイジェットでルンパッパが一撃で倒されるだけでかなり厳しくなりがちです。
ただ、とつげきチョッキを持たせているので、とくぼうに割けば確定耐えまで出来るようにはなります。そのかわりにウオノラゴンへの打点が下がりますが、元々252振りしても高乱数2発なので、あまり気にすることではありません
というわけで、一応現在の努力値調整もおいておきます。どちらが正しいのかわかりませんが、現状ではこの調整のほうがしっくりきます。
実数値(努力値) H155(0)-A81(0)-B90(0)-C149(204)-D142(172)-S107(132)
D:トゲキッスのC特化ダイジェット(エアスラッシュ)を最高乱数切り耐え
ルンパッパはあらたにリーフストームを習得するようになりましたが、サイクル戦をするわけでもなければ、草技でどうしても一撃で落としたいポケモンがいるわけでもないので、普通にエナジーボールを採用。ギガドレインは一考の余地はあり。
ダイマックスポケモンはひるまないため、ねこだましが相対的に弱体化されました。ただ、おいかぜや積み技を打つポケモンをダイマックスさせるわけにはいかないので、それらを阻止するためにねこだましする事はあります。以前ほど安定行動ではなくなりましたが、不採用とするほどではないと思います。
ペリッパー
特性 | あめふらし |
持ち物 | しめったいわ |
性格 | ひかえめ |
実数値(努力値) | 167(252)-*-120-150(220)-90-90(36) |
技 | ねっとう/ぼうふう おいかぜ/まもる |
S:ダイジェット一回込みで最速70族抜き
この環境唯一のあめふらし枠。ほぼほぼ選出させるポケモン。ダイストリームの存在があるので、ペリッパーを選出しなくてもいいパターンが存在するかのように思いますが、このパーティでは絶対選出に近いほど選出させます。
理由はいくつかあり、
①この環境は天候を書き換える手段が豊富であり、ダイストリームだけでは雨を維持しづらい。
②ダイストリームでの天候始動だと、雨の補正が乗らないダイマックスのターンが1ターン生じてしまう。
③相手のパーティにトリトドンがいる場合は、ダイストリームでの雨始動が不可能。
④トリックルーム相手に選出するバチンウニとナットレイも雨をアテにする。
などです。
ただ、ペリッパーの代わりにすいすい要員を選出させたおかげで終盤に詰めやすくなったケースも少なからずあるので、絶対選出でなければならないとは言いません。
持ち物はしめったいわを採用。すいすい3匹に加えてナットレイとバチンウニも雨ターンを使うため、雨が5ターンでは全く足りません。
特にトリックルームを相手にした時には、トリックルーム終了後にも雨が続いていなければ、こちらのすいすいが消えてしまい、トリックルームを凌いだ意味がなくなります。
その代わりにきあいのタスキを持てなくなったので、耐久力を確保するためにHPには252振り。天候合戦になった場合、何度も何度も後投げする必要があるので、ある程度の耐久力は必要だとおもいます。
ただ、素早さや特攻の調整先が全く分からず、どの程度まで振ればいいのかわかりませんでした。
火力が一番必要な場面がジャラランガを相手にした時ぐらいだったので、ぼうふうで無振りジャラランガを確定で落とせるところまで火力を落として、残りを耐久やすばやさに回す方がいいのかもしれません。
現状6匹の中で一番テコ入れが必要なポケモンだと思ってます。けど、アイディアがない。
本音:ニョロトノ帰ってきてー
カマスジョー
特性 | すいすい |
持ち物 | いのちのたま |
性格 | いじっぱり |
実数値(努力値) | 137(4)-192(252)-80-*-70-188(252) |
技 | アクアブレイク/じごくづき インファイト/まもる |
弾丸。 今作はダイマックスの影響で、すばやさランクの上昇や天候の書き換えがかなり容易に行えるため、すばやさが負けるケースが少なくありません。
その点、カマスジョーならば、多少素早さランクを上げられても、天候が雨でなくても、すばやさが勝てるケースが多いのが魅力的です。
さすがに速すぎるので素早さラインを調整することも考えましたが、そうするとかるわざルチャブルやじょうききかんセキタンザンに上を取られてしまいますし、耐久を上げたところでカマスジョーが攻撃を耐えるケースはほとんどなさそうなので、思考停止してASぶっぱ。
サブウェポンとして、ドラパルトに打点を持てるじごくづき。
ナットレイ、カビゴン、ジジーロンに打点を持てるインファイトを採用。
どちらの技も火力補強につながるのも魅力的。
特筆するべきは、立ち回りの難しさ。 高速低耐久なアタッカー全般に言える事ではありますが、一つの択負けがそのまま負けに直結しやすい。
とにかく速くて火力があるので、簡単に相手のポケモンを縛る事が出来ますが、まもるや交換でかわされると、隣のポケモンに逆に一撃で倒されてしまいます。
そのため、相手のポケモンがまもるかまもらないかの択ゲーに勝てるかどうかがカギになるはずなのですが、今作ではまもるをそもそも持っていないポケモンが一定数存在し、こちらの視点では択ゲーになっているのかわかりません。かといって素直に行動しすぎるとまもられて負けます。
そんな状況下で択ゲーに勝利しなければいけないので、立ち回りが未だに安定しません。 現状、私の中で理解度が一番浅いと感じているのがカマスジョーです。弱いわけはないと思うので使うんですが。
ナットレイ
特性 | てつのトゲ |
持ち物 | たべのこし |
性格 | わんぱく |
実数値(努力値) | 181(252)-114-201(252)-*-136-41(4) |
技 | てっぺき/やどりぎのタネ ボディプレス/まもる |
調整
S:無振りナットレイ抜き
この構築のフィニッシャー。 このナットレイがいなかったら最終順位28位を達成できなかった。
何度か雨を回している内に、ダイジェットなどで素早さ上げ合戦をするのが不毛に感じ、また択負けが発生した時のリカバリープランがあまりないのにも気にかかりました。
そういった状況でも対応できるよう、耐久寄りのポケモンを採用することにしました。
それが物理耐久特化のてっぺきボディプレスナットレイです。
基本的な動きはラッキーに近く、てっぺきを1~3回打ったあとはボディプレスとやどりぎのタネで削り切ります。
状況に応じて、ガマゲロゲのダイアースで特防を上げたり、雨を降らして炎弱点をやわらげたりして、詰みにもっていきやすくします。
相手のナットレイをナットレイで倒すために、すばやさに下降補正をかけず、努力値も4振りしています。
そのおかげで、ナットレイミラーで負けたことはほとんどありません。
その代償として、最遅40族より早くなってしまい、トリックルーム対策を任せる事が難しくなりました。
ただ、トリックルーム対策はバチンウニに任せているので、ナットレイには素早さ下降補正をかけなくても問題ありません。
性格がわんぱくになっている理由は、この型を思いついたのがシーズンの終盤で、ボディプレス以外の攻撃技を急遽採用する可能性を考慮してです。ただ、今なら攻撃技はボディプレスで十分だと言い切れるので、ずぶといでいいです。こうげき個体値0まで粘るかはお好みで。
第二シーズンでは総合時間制が採用されたため、いわゆるTODが可能になってしまい、ナットレイ一匹で詰め切る事が難しくなりました。
幸い、ボディプレスの遂行速度は比較的早いのですが、やどりぎのタネの定数ダメージは少ないので、詰め切れずに時間切れになることが考えられます。かといって、やどりぎのタネの回復量がないと受けるのが難しく、てっぺき持ちのアーマーガアに対する詰め筋もありません。
やどりぎのタネを採用できるからナットレイにしている部分もあるので、ほかのポケモンを採用するべきかもしれません。 あと、このナットレイを使うにあたって肝に銘じるべき事が一つ。 急所にぼうぎょランクを貫通されてもめげない事(二敗)
バチンウニ
特性 | エレキメイカー |
持ち物 | エレキシード |
性格 | れいせい |
実数値(努力値) | 155(252)-122(4)-118(20)-154(228)-108(4)-18 ※S個体値0 |
技 | かみなり/ねっとう ベノムショック/ふいうち |
B:2n
C:11n
トリックルームアタッカー(パーティ内にトリックルーム持ちなし) 役割としては、概ね前述したとおり。
すばやさ種族値15をいかし、相手のトリックルームを起点にダイアシッドで積み、そのあとはトリックルームにタダ乗りしてぼかすか殴る事を考えています。
当初はひらいしんを採用していましたが、ひらいしんが発動しないと火力が全然足りない、相手パーティが電気技を打てない場合に選出できない、全体的な種族値が低すぎて飛行タイプにすら役割を遂行できない、そもそも環境に電気タイプがロトムぐらいしかいない――― とまぁ全然機能しなかったため、普通に強い特性であるエレキメイカーを採用。
第8世代のエレキフィールドは電気タイプの補正が1.3倍に変更になりましたが、強い特性であることに変わりはありません。
技構成は色々試しましたが、最終的に「かみなり」「ねっとう」「ベノムショック」「ふいうち」に落ち着きました。
どうしても火力の低さが気になったので、10まんボルトではなくかみなりを採用。これによりウォーグルやトゲキッスを一撃で倒しやすくなりましたが、代償として晴れ状態のコータスに電気技を打ちづらくなりました。一長一短ですが、私はかみなりのほうが良いと思っています。
ベノムショックはダイアシッドにする事を前提に採用。なぜヘドロばくだんではないのかというと、バチンウニはヘドロばくだんを覚えないからです。なんでどくびしもどくづきも覚えるのにヘドロばくだんを覚えないのか……。
ふいうちはシーズン終盤での採用になりました。トリックルーム以外の相手にあまり選出する機会がなく、本来の役割だったはずのウォーグル、トゲキッス、ギャラドスを相手にしても選出出来ませんでした。これでは本末転倒だと思い、汎用性を持たせるためにふいうちを採用しました。
これにより先制技持ちという役割も持てるようになったので、割と選出する機会も増えました。 特殊型にふいうちを採用しても大した火力にならないイメージがあると思いますが、素早さに下降補正をかけていませんし、バチンウニの攻撃種族値101とそこそこあるので、十分採用する価値はあります。
具体的な攻撃指数は122×70=8540と、赤ゲージを削り切る程度の火力なら出せます。
持ち物はエレキシードを採用。ドサイドンやドリュウズの地面技を耐えられるようになり、シュカのみよりも汎用性が高いのが良い。あと、雨状態のギャラドスの攻撃も耐えられるようになるのも魅力的です。ただ、バチンウニを下げづらくなるので、プレイスタイルに合わないのなら普通にオボンのみなどを採用してもいいと思います。
最近はバチンウニが知られてきたのか、パーティ内にバチンウニがいるだけで相手がトリックルームをしてこないパターンも増えてきました。中速トリルのような並びであればトリックルームをしてこないのは当然ですが、ブリムオンイエッサンの並びでブリムオンがトリックルームせずにダイマックスして殴ってくる事もありました。その場合は、バチンウニを後発に控えておくことでトリックルームを誘ったり、本当にしてこないのなら雨のすばやさで殴るなど、立ち回りに工夫が必要になります。
選出
基本選出
ペリッパーを後発に控えさせる場合
先発;oror
後発: 残り3体のうち1体
天候を変える特性を持つポケモンがパーティ内にいる場合にペリッパーを先発で出すと、ペリッパーを倒された瞬間負けになるので、基本的には後発に控える事が多い。
何かしらのポケモンでダイストリームを打ったあと、一度天候を書き換えられ、ペリッパーで雨に上書きするのが基本的な流れ。
相手のパーティにオーロンゲかエルフーンがいる場合は、ルンパッパ+ガマゲロゲ。
飛行タイプのポケモンがいる場合は、ガマゲロゲ+カマスジョー。
雨の通りが良い場合は、ルンパッパ+カマスジョー というパターンになることが多い。
ペリッパーを先発で出す場合
先発:+すいすい3体いずれか
後発:すいすい残り+or
バンギラスもコータスもバイバニラもいない場合は、ペリッパーを後発に控えさせておく必要は薄いため、先発で出す。
特に飛行タイプのポケモンがいる場合は、最初から雨を起動しておかないと間に合わない。
先発のすいすい要員は、ダイアシッドを打つ場合はガマゲロゲ、ねこだましが必要な場合はルンパッパ、物理の火力が必要な場合はカマスジョー。
対トリックルーム
パターン①
先発:+
後発:+
パターン②
先発:+or
後発:ororから2体
トリックルームパーティと当たった場合。
ルンパッパのねこだましでトリルアタッカーやサポートを行うポケモンをねこだましで封じつつ、バチンウニをダイマックスさせてダイアシッドで積み、相手にトリックルームをさせる。トリックルームをさせた後はバチンウニでひたすら殴る。
トリックルームをしてこないケースは少なからずある。特に中速トリル場合はしてこない可能性が高いのでバチンウニは後発。
1ターン目でやってこない場合は雨が通るという事なので従来通りの動きをして殴る。その場合はトリックルーム起動要員を積極的に攻撃する。
どちらのパターンにせよ、ねこだましをしないといけないので、先発にルンパッパは出す。
ナットレイ詰め
先発:+
後発:+or
ナットレイを倒す手段に乏しいと判断した場合。
炎技を打てるポケモン(サブウェポン含む)が一匹以下のパーティ相手には積極的にこの選出をする。
ガマゲロゲをダイマックスさせて、ダイアースでとくぼうをあげつつ、ナットレイでてっぺきを積んでいく。
6積みに成功すればウインディのハチマキフレアドライブでも受けられるようになり、物理に倒されることはほぼない。
警戒するべきはダイバーンで、これをされると天候が書き換わる上にナットレイも大ダメージを受けるため、雨を盾に受けることも難しくなる。そのため、ペリッパーやダイストリームでの天候変更の機会を可能な限り確保しておく。
このパーティの重いポケモン
トゲキッス
現状、ダイマックスするトゲキッスを安定して処理するルートがありません。
ダイジェットでの素早さ上昇、ダイバーンでの天候書き換え、特殊メインの構築に立ちふさがるとくぼう種族値115、弱点保険の可能性ゆえにダイアシッドの起点にすることもできない。
かといって、ダイマックスされることばかり考えていると、このゆびとまれやあくびによるサポート型への対応が出来ません。
また、トゲキッス自身も先発で必ず出されるわけでもないのも厄介です。 何かいい対策法があればいいのですが……。
ヌメルゴン
特殊メインの構築ゆえに高すぎるとくぼうが非常に厳しい。とつげきチョッキまで持っていると突破するのは困難です。
かといって、安易に物理アタッカーのカマスジョーを投げても10まんボルトで一撃で倒されますし、まもるをしてもダイドラグーンで機能停止します。
ナットレイを出しても炎技で大体倒されます。
現状の対抗策としては、ヌメルゴンは特殊型であると決め打ち、ガマゲロゲのダイアースでとくぼうを積んでヌメルゴンの攻撃を耐える事です。
幸い、ヌメルゴン側から火力を上げるダイマックス技はあまりないので、こちらだけ一方的にとくぼうあげれば勝機はあるかもしれません。
ジジーロン
単純にノーてんきが厳しい。確実に対応が出来るポケモンがカマスジョーしかいません。
ジジーロンが入っているパーティは基本的にトリックルームをしてくるのが多い事も厳しさに拍車をかけています。
本来ならばトリックルームはバチンウニで対応しているのですが、バチンウニ側からジジーロンへの有効打がないため、対策になっていません。
ジジーロンがいる場合はトリックルームをなんとしても阻止しなければなりません。
一応、ルンパッパのねこだまし、カマスジョーのダイアークなど、トリックルーム阻止手段が全くないわけではないので、それらを使って阻止します。それが無理なら、ジジーロンが出てくる前にナットレイでてっぺきを積み、ボディプレスでジジーロンを倒すルートを通しにいきます。
最後に
今作の雨は本当に難しい。自分なんかが雨を語っていいのかと、構築記事を寄稿するをためらったほどです。
雨ターンの管理、天候を書き換えられる可能性、トリックルームへの対処、ステータスランク管理、やれることが多すぎておかしくなりそうです。
ただ、どうやら数少ない雨パの考察記事になりそうだったので僭越ながら筆を執らせていただきました。
何かしら、考察の補助になれば幸いです。
現在でも雨パの使用率は少ないですが、十分トップは目指せるパーティだと私は思ってます。
パーティ作成者
Fire
D0系カードゲーマー&ポケモントレーナー&NieR系闇の戦士。無価値でも叫ぶ。無意味でも願う。