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はじめに
初めまして、ユウキ(@yuki_rotom)と申します。
この度、シーズン7にてダブル最終30位を記録したパーティについて書かせて頂きます。
同パーティを使用したアカバさん(@akiakaba)が最終18位ということもあり、パーティの強さはある程度保証出来ると思います。
2020年6月頭から使い始め、途中「鎧の孤島」による新要素が追加されましたが、大きな変更なく最後まで使い続けました。
シーズン8から環境は大きく変わりますが、長年トリパを使って来た経験を活かして構築した「トリパ偽装」のギミックは汎用性があり今後も使えると思いますので、是非最後までお読み頂けると幸いです。
尚、以下本文は常体にて失礼します。
コンセプト
・トリパの見た目から実際は違う動きをしてアドを取る(トリパ偽装)
・初手トリルを封じに来た相手の動きに対して刺さる動きを用意
・場合により初手トリルやスイッチ展開も可能で対応範囲を広く=トリルしてもしなくても戦えるトリパ、としても扱える
・奇襲性の高いポケモンの複数採用(Bo1特化の初見殺し要素多め)
・全体技多めで効率良く、読み合いせずダメージレースに勝つ
構築経緯
後発バナコータスを軸にしたい
シーズン3~4で長らく晴れパを使っていた経験があったが、シーズン終了後に公開された天地魔闘スタンの記事に感銘を受けた。
・後発で出すバナ+コータスの制圧力が高い
+
この2点を参考に、リザードンをエースとした晴れパではなくフシギバナをエースとした晴れパを目指した。
基本コンセプトは先発で削ってから後発バナコータスを通す、という天地魔闘スタンのものを踏襲する。
参考:
●晴れスイッチ
【WCS2020】晴れスイッチ【S4~5,INC Apr.使用構築】S5最終11位|ユウキのめざめるパワー(氷)
作成者:ユウキ @yuki_rotom
ver.1
ver.2
●天地魔闘スタン
先発の決定
後発からバナコータスを展開するにあたり、先発には
・ある程度相手のDMターンを稼げる
・素早さ有利を取れる
という要素が求められる。
サマヨールは特性〔おみとおし〕による情報アドバンテージが後の試合展開に役立つため、是非採用したい。「ナイトヘッド」の削りが優秀で、耐久が高く一撃でやられにくく「トリックルーム」で素早さ有利を取ることも出来る等、上記の要素を高い水準で満たせる。
次にサマヨールの隣に置くキャラについて考えた。ここの枠を考えるにあたり大事にしたかったのは以下の要素。
・パーティの見た目をトリパに寄せることで「後発バナコータスを通常状態で展開する」という狙いを読ませない
・バナコータスが不利なキャラに強い
・バナコータスが有利なキャラを呼ぶ
これらを満たすキャラを色々と検討した末、
・低速高火力のイメージでバンギラスよりもトリパアタッカーっぽい(印象の話だが非常に重要)
・バナコータスが苦手なドラゴンや炎、バンギラスに高打点が持てる
・バナコータスの餌に出来るゴリランダーやWロトムを呼ぶ
・「こごえるかぜ」で素早さ操作も出来る
という要素から、アシレーヌを採用することにした。
『きあいのタスキ』を持たせることで集中攻撃以外で処理されない対面性能を確保しつつ、CS振りにすることで相手の想定外のスピードで上からの攻撃を叩き込み、ダメージを稼ぐ。「こごえるかぜ」1回で最速100族まで抜けるのも魅力。
また、フシギバナとアシレーヌをセットで採用することで選出段階では誓いコンボも警戒させられる。選出段階で相手に考慮させる要素は多ければ多い方が有利だと考えている(こちらの選出・やりたいことを絞らせず、相手の選出が時間内にまとまらない可能性を上げられるため)。
補完枠その1
以上で基本選出の4匹が決まったので、補完をして行く。
・フシギバナの通りが悪い時の裏エースが欲しい
・見た目のトリパ感は損なわないで欲しい
という要素からトゲキッスを採用。
サマヨールと並べた際に「このゆびとまれ」+「トリックルーム」を狙うサポートに見せかけて「てだすけ」+「ダイジェット」から奇襲を仕掛けて行けるのが強み。勿論トリルの刺さりが良い場合は素直に指トリルも出来るため柔軟に対応出来る。
DMエースとして見ても高耐久・高火力のダイジェット要員として優秀で、特にフシギバナが上から打点を持ちにくいドラパルトやヌメルゴン、アーマーガア、ナットレイに強い打点を持つため攻撃範囲の補完が取れている。
パーティの見た目に関してもトリパとして違和感なくマッチした。
補完枠その2
ここまでの5匹で穴になる要素について洗い出した結果、以下のようになった。
・トゲキッスやフシギバナで高速展開を狙う際に〔いたずらごころ〕「でんじは」が邪魔
・晴れパミラーが重い(リザードンに上から動かれ続けると壊滅するが返しで一撃で倒せるキャラもいない。サマヨールでトリルを狙うにも被害が大きい)
これらを解決する最後の補完枠を探したところ、
・晴れ「ねっぷう」を半減しつつ返しの岩or地面技で晴れパの面子の多くを返り討ちに出来る
という要素から〔ひらいしん〕ドサイドンを採用することにした。
欲しかった穴埋めの要素に加えて
・2種のタイプ一致全体技を持ち、DMトゲキッスと並んで強い非DMアタッカー
・見た目のトリパ感を更に増せる(サマヨ、コータスと並ぶとDM前提のトリルエースに見える)
という強みも兼ね備えており、最高の補完枠になった。
非DM前提なのでトゲキッスと並んだ時に一番制圧力を発揮しやすいAS『こだわりハチマキ』型にした。
ダイジェット1回で準速85族を抜き去る予想外の素早さで、アシレーヌ同様相手に奇襲をかける。準速でも充分遅いのでトリル下での運用にも無理がない。
パーティの見た目もほぼガチトリパに仕上げられたので、型の誤認による相手のミスが狙える。
以上で6匹が決定した。
ここまでパーティの見た目にかなり気を遣って来たので、よりトリパに見えるように配置も工夫した。
・トゲキッスとドサイドンは並べない(〔ひらいしん〕を予想させない)
・アシレーヌとフシギバナは並べない(誓いコンボを警戒させるのはトリルの次にしたい)
・サマヨールとトリルエースっぽいアタッカーを並べてサマヨアシレ、サマヨドサイ等の先発を想起させる
実際に対戦相手からどう見えていたかは分からないが、Twitterにてアンケートを取ったところ
サマヨール@しんかのきせき
アシレーヌ@いのちのたま
ドサイドン@じゃくてんほけん
コータス@もくたん
フシギバナ@きあいのタスキ
トゲキッス@リリバのみorピントレンズ
という風に見えたとの意見が複数あり、トリパ偽装がある程度機能していたのではないかと思う。
構成
フシギバナ
特性 | ようりょくそ | |
持ち物 | いのちのたま | |
性格 | ひかえめ | |
実数値(努力値) | 156(4)-*-103-167(252)-120-132(252) | |
技 | リーフストーム/ヘドロばくだん だいちのちから/まもる |
・CS
・「てだすけ」「Dリーフストーム」で414-121バンギラス@晴れ確定
・アシレーヌの「てだすけ」W「ハイパーボイス」@砂+「Dリーフストーム」@晴れで414-121バンギラスを97.5%
当初天地魔闘スタンのように素早さを最低限にして耐久に振った型を使ってみたが、砂下で相手の最速バンギラスに抜かれるのが思っていたより不便だったので最速バンギ抜きにし、それならいっそということで準速にした。
バナミラーで上を取れる可能性を上げる意味でも素早さに振る価値はある。
準速では〔ようりょくそ〕発動時に1回「ダイジェット」をした最速エースバーンより遅く、おくびょうなら抜けるようになるのだが、おくびょうにすることで元々高い訳ではない特攻が疎かになること、抜けたとしても飛行タイプのエースバーンに対する有功打が「ヘドロばくだん」しかなく縛れない可能性が高いことから火力重視のひかえめにした。
特に先発アシレーヌで削りを入れたDMバンギラスを晴れ「Dリーフストーム」で縛れるかどうかで試合展開に大きく差が出るため、特攻は妥協出来ない。
DM率40%の表エース。耐久も高く安定感がある。
非DMでも草技や毒技の指数は実はそこまで変わらないため、トゲキッスにDMを譲って通常運用することもある。
コータス
特性 | ひでり | |
持ち物 | とつげきチョッキ | |
性格 | れいせい | |
実数値(努力値) | 170(196)-*-160-150(252)-98(60)-26 | |
技 | ふんか/かえんほうしゃ だいちのちから/ソーラービーム |
・C167フシギバナの『いのちのたま』「Dだいちのちから」93.8%耐え
・C195アシレーヌの『いのちのたま』「Dハイドロカノン」@晴れ93.8%耐え
・A211ドサイドンの「10まんばりき」93.8%耐え
・S最遅サマヨール-1
広い範囲と殴り合う他、水タイプに一撃でやられないようにして天候の維持を狙いやすくする『とつげきチョッキ』持ち。
晴れミラーで相手のフシギバナの攻撃を耐えると便利なため特殊耐久を確保するところから配分。丁度アシレーヌの攻撃を耐えるラインと重なる。
特攻を削りたくなかったためHPを削ることになったが、これでも物理耐久は足りている。
素早さは非トリルでの運用が多いことから通常時にナットレイやコータスに先手を取れる可能性を上げつつ、相手のトリルへの切り返しとしてサマヨール-1の値に設定。
DM率5%。基本は他に譲るが展開によってはする。耐久が非常に高く攻撃範囲もあるため案外DM適正はある。
サマヨール
特性 | おみとおし | |
持ち物 | しんかのきせき | |
性格 | ずぶとい | |
実数値(努力値) | 147(252)-*-185(148)-80-164(108)-45 | |
技 | ナイトヘッド/サイドチェンジ てだすけ/トリックルーム |
・C161リザードンの『いのちのたま』「ねっぷう」+C133キュウコンの『こだわりメガネ』「ねっぷう」91%耐え(命中・急所込)
・A172ドラパルトの『いのちのたま』「Dゴーストダイブ」確定耐え
・C152ドラパルトの『いのちのたま』「Dシャドーボール」確定耐え
・C152ドラパルトの「てだすけ」『こだわりメガネ』「シャドーボール」93.8%耐え
・A204バンギラスの「Dかみくだく」+砂ダメージ確定耐え
・A184エースバーンの『いのちのたま』「Dふいうち」確定耐え
・C189ジュラルドンの「てだすけ」「Dあくのはどう」確定耐え
・S無補正
トリル運用がメインではないため上から動ける可能性が上がるS無補正。
晴れパ相手にサマヨールでトリルを決めたい場合があるため、晴れ下の全体技連打を耐えるように特防を調整。
残りは物理耐久に回して環境に多いドラパルトやバンギラスへの行動保証。
「てだすけ」はこのパーティの肝で、非トリル状態でも味方のサポートが出来る。「てだすけ」込で縛れるようになるキャラが非常に多い。
アシレーヌ
特性 | うるおいボイス | |
持ち物 | きあいのタスキ | |
性格 | ひかえめ | |
実数値(努力値) | 156(4)-*-94-195(252)-136-112(252) | |
技 | ハイパーボイス/ハイドロカノン マジカルシャイン/こごえるかぜ |
・CS
・S(+1)でS168 最速100族+1
・S(+2)でS224 準速95族@スカーフ+4
・「てだすけ」W「ハイパーボイス」+「てだすけ」「ハイドロカノン」で414-121バンギラス@砂を86.4%
・「てだすけ」W「ハイパーボイス」で202-110ガオガエン確定
・雨「てだすけ」「ハイドロカノン」で147-169サマヨールまで確定
・雨「ハイドロカノン」で414-121バンギラス93.8%
なるべく多くの相手に先手を取って削りを行いたいため準速。
S+1で最速100族まで抜ける素早さが特徴で、「こごえるかぜ」「ダイアタック」「ダイジェット」を活かして行動回数を稼げる。
強化アイテムがなくとも非常に高い火力が出る上に、「ハイドロカノン」はDMしなくても瞬間威力150を叩き出せるため非DMアタッカーとしては破格の性能。技外しが怖い時や雨を利用したい場合はDMして撃つ。
上記の通りバンギラスに先手を取れていればDMされても対面突破が可能なルートが複数あるのが偉い。
「こごえるかぜ」は草タイプへの氷打点であると同時に素早さ操作が可能で、自身や後続が上を取れるようになる。サマヨールと並べるとサマヨールに集中攻撃が飛んで来るが、「トリックルーム」さえ防げば素早さ優位を取られることはないと油断した相手の計算を狂わせることが出来るのが優秀。また、トゲキッスの「ダイジェット」に乗って上から撃つ動きも強力で、遅めなドサイドンの補佐になる。
DM率10%。『きあいのタスキ』であるにもかかわらずDMすることが割とあるのは攻撃範囲の広さから。
最も刺さってるのがアシレーヌだった場合は迷わずDMしてガンガン攻めて行く。
「ダイストリーム」で火力を上げて行けるのが強い。対晴れ・砂で天候を上書きしつつ弱点で攻めて行ける。
「ダイアイス」で『きあいのタスキ』エルフーンを処理したい場合にもDMが有効。
「ハイパーボイス」はノーマル技なので「ダイアタック」が撃てる。通常のアシレーヌではあまり効果を活かせないが、準速アシレーヌの場合は「ダイアタック」1回で抜ける相手がかなり多く、「こごえるかぜ」に代わる素早さ操作手段として有効な場面があることを覚えておく。
トゲキッス
特性 | きょううん | |
持ち物 | ピントレンズ | |
性格 | おくびょう | |
実数値(努力値) | 161(4)-*-115-172(252)-135-145(252) | |
技 | マジカルシャイン/エアスラッシュ だいもんじ/このゆびとまれ |
・CS
・S(+1)で最速ドラパルト+4
・「てだすけ」「Dマジカルシャイン」で390-96ドラパルト確定
・「てだすけ」「Dマジカルシャイン」で292-70ジュラルドン78.1%(急所込)
・「てだすけ」or晴れ「Dだいもんじ」で312-95エースバーン(鋼タイプ)75%(急所込)
・「Dエアスラッシュ」+「Dマジカルシャイン」で390-96ドラパルト確定
DM率40%の裏エース。
パーティ全体に素早さ振りを施しているため、基本的に「ダイジェット」から味方共々先手を取って攻めて行ける盤面を作れる。
サマヨールと並べた時に「ねこだまし」+「ちょうはつ」等でトリルを止める動きが読めたらDMさせて一気にアドを稼ぎに行く。
「だいもんじ」はアーマーガアやナットレイ等の鋼意識のサブウェポン。単純に範囲が拡がるだけでなく「ダイバーン」とすることで味方のフシギバナの〔ようりょくそ〕を発動出来るのが強く、コータスに依存せずフシギバナの選出が可能になる。「だいもんじ」の選択理由は威力の高さで、「てだすけ」or晴れ「ダイバーン」で鋼タイプのDMエースバーンを満タンからでも75%でワンパン出来るようになる。
「このゆびとまれ」は相手によって「トリックルーム」を確実に決めるためのサポートに回りたいので採用。トゲキッス自身をエース運用した際に有効な「まもる」と迷ったものの、「ちょうはつ」絡みや「アクアジェット」+セキタンザン等を意識するとやはり必要な技だった。DM中は「ダイウォール」となるのでDMキッスを温存したい場面でも不満なく運用可能。
ドサイドン
特性 | ひらいしん | |
持ち物 | こだわりハチマキ | |
性格 | いじっぱり | |
実数値(努力値) | 191(4)-211(252)-150-*-75-92(252) | |
技 | じしん/10まんばりき いわなだれ/がんせきほう |
・AS
・S(+1)でS138 準速85族+1
・S(+2)でS184 最速115族+1
・W「じしん」で177-160コータス62.5%
・「がんせきほう」で474-113ラプラスまで確定
・A(-1)「がんせきほう」で356-100ギャラドスまで確定
瞬間火力重視の『こだわりハチマキ』型。
岩か地面のどちらかは一貫するパーティが多いため技固定のデメリットはそこまで気にならない。「ダイジェット」でなるべく多くの上を取るため準速。
DM率5%。アイテムや特性との兼ね合いで基本的にはしない方が強いが、どうしてもこだわりを解除したい場合や対晴れパ等でDMドサイドンが刺さっている場合はする。
「がんせきほう」は主にキョダイラプラス意識で採用。非DM枠で威力150の技が撃てるのは非常に強力。相手のラプラスやギャラドス等を無理やり飛ばせると大きなアドバンテージが得られる。
選出と立ち回り
基本選出
先発:+
後発:+
先発サマヨアシレを見た場合、アシレーヌがDMトリルエースに、サマヨがトリルを狙う並びに見える人が大半だろう。
そこで相手の取る行動は、試合のペースを握られないように以下のようなものが多い。
・サマヨールにDM技を含めた集中攻撃でトリル阻止
一方で初手アシレーヌ集中は「まもる」or「ダイウォール」+「トリックルーム」が超裏目になりトリルを無償で通された場合に負けに直結するため、やる人はまずいない。
これらを踏まえると速い『きあいのタスキ』アシレーヌと初手で「トリックルーム」を選ばないサマヨールがほとんどの場合にアドを取れるようになっている。
サマヨへ妨害しながらアシレを縛る動きに関してはDMアシレを縛れるキャラは稀(パッチラゴンやゴリランダー等)なので動きが読みやすく、「サイドチェンジ」を絡めるだけで簡単にアドが取れたりする。
サマヨールを集中で処理しに来る場合はアシレーヌがフリーなので、読めるなら「てだすけ」+アシレの削りをすればアシレの『きあいのタスキ』が残ることも相まって次ターン以降かなり有利な盤面になる。
その後先発で取ったアドを活かしてDMバナの制圧力で逃げ切る。
「ダイアシッド」がアシレーヌともコータスとも相性が良いのが素晴らしい。
裏選出
先発:+
後発:+
フシギバナの刺さりが悪い場合の選出。トゲキッスをエースにする場合、隣にコータスを置くよりもドサイドンを置いた方が有効なことが多いため後発はドサイドンになる。
アシレーヌ、トゲキッスに電気が一貫することや、ドサイドンが〔ハードロック〕『じゃくてんほけん』に見えている人からは警戒されないため、電気技や「ダイサンダー」はかなり撃たれやすく、後ろから投げて〔ひらいしん〕で吸えるだけで爆アドが取れる。
やることは基本選出と同じで、先発でダメージや素早さ有利を確保してから後発で一気に攻め切る。
vsバンドリ1
先発:+
後発:+
基本選出と同じ。〔うるおいボディ〕「ハイパーボイス」の存在が偉く、バンドリ相手にかなりダメージを稼いでからフシギバナに繋げられる。
砂下「てだすけ」W「ハイパーボイス」+晴れ下『いのちのたま』「Dリーフストーム」でDMバンギラスを高確率で突破出来るため、そのまま晴れバナで制圧出来る。
vsバンドリ2(ドラパ入り)
先発:+
後発:+
晴れバナでは砂ドラパを制圧出来ないため、ドラパがいた場合はトゲキッスを優先する。
砂ドリュウズを処理してしまえばDMトゲキッス+ドサイドンでかなりの範囲を見られるため先発はドリュウズの処理を優先する。
場合によってはアシレーヌにDMを切っても制圧が狙える場合があるため慎重に見極める。
vs晴れパ1(トリル要素あり)、ガチトリパ
先発:+
後発:+
トリル要素がある晴れパやガチトリパはトゲキッス+ドサイドンで迎え撃つ。
相手が初手イエッサン♀+ブリムオンでトリルを狙う構えだった場合は「マジカルシャイン」+「じしん」でブリムオンを倒しに行く。サマヨールを選出されていた場合は「エアスラッシュ」+「いわなだれ」でサマヨールを止めに行ってダメージを稼ぐ。
トリルを許してしまった場合も先発が倒れるまで削りを行い、その後死に出しコータスで相手を縛って切り返す。トリルが切れる頃に〔ようりょくそ〕フシギバナを立てるというゲームプランでほぼ常時優位に立てる。
相手が非トリル選出の場合も、フシギバナ+コータスに対してはトゲキッス+ドサイドンでそのまま返り討ちに出来る。『こだわりハチマキ』「じしん」でコータスをほぼワンパン可能な上に隣のトゲキッスの「このゆびとまれ」のお陰でドサイドンの行動回数を稼げる。
vs晴れパ2(リザキュウコン系)
先発:+or
後発:+or
相手の晴れ要員がコータスではなくキュウコンの場合、ASドサイドンが晴れW「ねっぷう」連打で倒れるためトゲキッス+ドサイドンだとDMを切るしかなくなり若干不利対面になってしまう。
キュウコン入りはトリル要素がない場合が多いのでこちらのトリルから切り返していきたい。
初手サマヨール+トゲキッスで「このゆびとまれ」からトリル展開を狙うか、サマヨール+アシレーヌからサマヨールを交代して裏を切りながらアシレーヌの「ダイストリーム」で雨にしてから、再度サマヨを死に出してトリルを展開してアシレーヌやドサイドンで制圧する。
vs雨パ
先発:+
後発:+
アシレーヌが水半減かつこちらの技の通りが良いため先発2匹で良い感じに削りを入れられる。
その後は晴れを維持しつつフシギバナを通すことを意識すればそこまで苦戦しない。
vsエルフバーン
先発:+
後発:or+or
基本トリルが有効な組み合わせなのでまずはそれを狙うべくトゲキッスを先発に置く。
相手がエルフーンの「ちょうはつ」や「すりかえ」でサマヨールのトリルを止める選出だった場合「このゆびとまれ」+「トリックルーム」が通るためそのままコータスで一気に流れを持って行く。
エースバーン+遅い「ちょうはつ」持ちでトゲキッスを倒しながらサマヨールに「ちょうはつ」を当てに来る選出だった場合は「サイドチェンジ」+「ダイジェット」で「ダイスチル」と「ちょうはつ」をスカしながら素早さ優位を取れば上から展開して行ける。
「ふういん」シャンデラやイエッサン♂でトリルを止める選出だった場合は同様にトゲキッスの「ダイジェット」を通してこちらの素早さ優位を取りに行く。
フシギバナは晴れていなくてもS+1でエースバーン等の上を取れる上に、コータスを出さずともキッスの「ダイバーン」から〔ようりょくそ〕を発動させることも可能。
vsラプラス(おいかぜ寄せ)
先発:+
後発:+or
先発2匹でラプラスのDMターンと壁ターンを稼ぎつつラプラス以外への削りを優先する。
アシレーヌがラプラスの電気技以外を通さないので割とDMターンは簡単に切らせる。
相手のDMが切れたら反撃開始。トゲキッスの急所率50%により壁パにはある程度強く出られる。
ドサイドンの枠は相手に「ほっぺすりすり」や「でんじは」要員がいなければフシギバナでも可。削れたラプラスの弱点を突いてスピーディに処理が狙えるキャラが望ましい。
vsラプラス(トリル寄せ)
先発:+
後発:+
「おいかぜ」+「キョダイセンリツ」の可能性がないトリル寄せのラプラスパーティに対しては、初手からトゲキッス+ドサイドンを繰り出して「Dエアスラッシュ」で素早さを上げたドサイドンの「がんせきほう」でキョダイラプラスのワンパンを狙う。
相手に〔いかく〕がいたとしても「Dエアスラッシュ」と集中すればHP振り程度は余裕で倒しきれる上に、トゲキッスと並べると「このゆびとまれ」+DMドサイドン警戒でトゲキッス方向に「ねこだまし」が飛んで来る可能性が高く、初見なら決まりやすい。
サマヨールのトリルに対しても「エアスラッシュ」「いわなだれ」で圧力を掛けたり「Dエアスラッシュ」+「がんせきほう」で無理やり倒しに行ったり、最悪決められてもコータスで切り返したりと対応の手段が豊富にあるため一方的にペースを握られにくい。
vsファントムビート
先発:+
後発:+
ドラパルト+ルカリオ、ミミッキュ、バンギラスetcは集中攻撃の圧が強い。
サマヨールは初手でやられる可能性が高いので、捨て気味に「てだすけ」で相手を大幅に削る。
アシレーヌの「てだすけ」W「マジカルシャイン」+W「マジカルシャイン」でDMドラパをほぼ倒せるため『きあいのタスキ』を盾にして2回攻撃を通せば処理が狙える。
相手のDMを凌いでからトゲキッスのDMで切り返して行く。DMターン稼ぎにはトゲキッスの「ダイウォール」も有効に使って行く。
vsエルフーンジュラルドン
先発:+
後発:+or
基本「トリックルーム」を通したい。
相手のジュラルドンに強化アイテムがなければ「てだすけ」「Dあくのはどう」は耐えるので「このゆびとまれ」+「トリックルーム」からコータス等を立てて行けば有利。
ただ「てだすけ」+『いのちのたま』「Dあくのはどう」は耐えないので、『いのちのたま』が見えた場合は上から殴る方向にシフトする。
控え目ジュラルドンを抜いている最速トゲキッスで上から「てだすけ」「Dマジカルシャイン」を撃つことで、急所込で80%程度でDMしたCSジュラルドンをワンパン出来る。相手のDMアタッカーを無償で落とせればその後は数の有利で逃げ切れるだろう。
また、「じしん」「じならし」持ち+『じゃくてんほけん』ジュラルドンの並びに対しても「トリックルーム」を潰される可能性が高いので、それらしい並びと遭遇した場合は同様に「てだすけ」「Dマジカルシャイン」でワンパンを狙う。耐久に振られていても巻き込み「じしん」のダメージがあればほぼ倒せる。相手が地面技でトゲキッスを全く削れないためこちらのDM枠が無傷で相手のDM枠を突破する理想的な展開となる。
vsパッチラゴン+エルフーンorトゲキッスorピッピ
先発:+
後発:+or
単体のパッチラゴンならトゲキッスの上からの「Dマジカルシャイン」でも処理が狙えるが、「おいかぜ」「ダイジェット」「このゆびとまれ」等と組まれていた場合はドサイドンが必須になる。
サマヨール+トゲキッスの並びに対してパッチラゴン側は「このゆびとまれ」+「トリックルーム」を第一に警戒するため、トゲキッスに無効の「ダイドラグーン」「ダイアース」は撃てず、「ダイジェット」も有効にならない。そうして電気技を誘ったところにドサイドンを投げながらトゲキッスで「ダイジェット」をすることで〔ひらいしん〕で相手の行動を無効化しつつ次ターンにパッチラゴンを縛った有利な盤面が完成する。
あとは上から殴っていけば順当に勝てるはずだ。
vsギャラドス、カビゴン入り
先発:+
後発:+
ギャラドスはバナコータスの天敵なので選出を控える。
カビゴンも特殊での突破は厳しいためドサイドンでの攻撃を考えてこの選出。
ギャラドス入りには先に出された場合は「トリックルーム」か「こごえるかぜ」で素早さ優位を取ってからトゲキッス+ドサイドンの攻撃で畳みかけたい。「がんせきほう」ならDM中でも満タンから一撃で飛ばせるため、先手で動くか「このゆびとまれ」を駆使してチャンスを作る。
後発から出てくるタイプに対しては先にトゲキッスの「ダイジェット」を2回ドサイドンに乗せれば上から縛れるようになる。大体の場合後発ギャラドスの構築は壁+「でんじは」を先発に用意しているが、壁に対しては急所率50%のトゲキッスが、先制「でんじは」に対してはドサイドンの〔ひらいしん〕が刺さるためストレスなく展開して行ける。
さいごに
解説は以上になります。長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。
本パーティはいわゆる「初見殺し」要素を多く含んだパーティですが、相手の想定を崩して一気に勝ちを引き寄せるのはとても楽しく、オリジナルでパーティを作る醍醐味の一つです。
一方で、こうしたパーティは一度ネタが割れたら勝てなくなるのでは?と思っていましたが、実際はそんなことはありませんでした。シーズン中に2人で回していたため結構な回数再戦をしましたが、いずれも良い勝負が出来ていました。
理由として大きいのは、ネタが割れたところで相手に強烈な二択を突き付けることが出来、その両方をケア出来る行動が存在しないからです。トリパ偽装とはいえ素直にトリル展開も普通に可能なので、相手目線ではトリルを止めに行くべきなのか、または「ダイジェット」等による上からの展開をケアすれば良いのかの判断が難しいでしょう。
また、こちら目線では同じ先発でも相手の初手によって好きな方を選んで展開して行ける点が強みです。また、試合の序盤は「ダイジェット」からの上からの展開、トゲキッスのDMが切れてから「このゆびとまれ」でスイッチトリルでコータスやドサイドンで〆る、というように柔軟な試合運びが可能なのも面白かったです。
今回のパーティで、よりトリパに関する理解が深まった気がします。今後もこの経験を活かして、新たなパーティを開発して行きたいと思います。
パーティ作成者
ユウキ
関東のポケモントレーナー。シングル63オフ「シングル厨のつどい」、非公式シングル全国大会「真皇杯」運営。シングルとダブルの二刀流。【公式実績】PJCS2018 36位、WCS2018 DAY1突破→DAY2 世界51位【執筆】対戦攻略同人誌「ポケフリーク」「ポケストラ」、三才ブックス出版「真・バトル奥義」シリーズ