【日本一決定戦本戦】ヨロイ式とチュげきパ【最終1550】

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はじめに

こんにちは。だびで(@dabide_Ggst)というものです。今回はじめてリバティノートに構築記事を寄稿させていただきます。

ここで紹介する構築は、8/1に行われた日本一決定戦本戦で使用したものです。Bo1向きの要素があり、この大会に合っていたと思います。

構築経緯

ランクバトルの環境にコータスが多いと感じ、コータスにメタを貼ることから始めることにしました。

コータスは、特性ようりょくそのフシギバナと組ませたり、トリル下でアタッカーとして動かすことが多く、その両方に対応させることを目指し、ギガイアスをトリル下で通すことに決定。

ギガイアスの画像

ギガイアスは、トリルを貼っても環境に多いゴリランダーのグラススライダーで上から攻撃されてしまうので、ゴリランダーに強いコータスを第2のトリルアタッカーとして採用することにしました。ミラーやブリムオン意識でコータスにはとつげきチョッキを持たせることにしました。

コータスのアイコン

トリル起動要員としては、耐久の高いサマヨールとポリゴン2がいますが、じならしでギガイアスのじゃくてんほけんを能動的に発動させることができるサマヨールを選択。

サマヨールの画像

トリルを貼るときにこのゆびとまれでサマヨールをサポートできるので、トゲキッスを採用することにしました。

トゲキッスのアイコン

このゆびとまれが使えるポケモンとしては、イエッサン♀もいますが、このゆび+トリルの動きを相手に想定させながら初手ダイマックスで奇襲をかける選択肢もとれるトゲキッスに軍配があがりました。

なお、サマヨール+トゲキッスの初手でダイマックスをする動きは、ちゃんなーがS5で使用していた「とチュげきパ」の動きを参考にしており、今回のパーティ名はそこから「ヨロイ式とチュげきパ」としました。

ここまででドラパルトや、ワイドフォースがきついので、それらに強いウーラオスいちげきのかたを採用することにしました。悪タイプは他にもいますが、威嚇やダイドラグーンでAを下げられてもあんこくきょうだで安定した火力を出せることや、S種族値97でトゲキッスのダイジェットと相性がいいこと、サマヨールが苦手な悪タイプ・ゴーストタイプの両方に打点を持っていることを評価しています。

最後に、両方のトリルアタッカーが水タイプに弱いことから、水タイプに強いフシギバナを採用しました。最初はゴリランダーを使っていましたが、トゲキッスに打点がないことや、ガオガエンの威嚇で弱体化してしまうのが使いづらく、その2匹に打点を持てるのがフシギバナの強力なところでした。また、特性ようりょくそで前述のコータスとのシナジーがあるのも評価が高いです。

フシギバナ

コンセプト

・トゲキッスの初手ダイマックスで数的有利を取り、裏で詰める

・トリルを展開し、ギガイアス・コータスのトリルエースで制圧する

ギガイアスの画像コータスのアイコンサマヨールの画像トゲキッスのアイコンフシギバナ

構成

フシギバナ

特性ようりょくそ
持ち物いのちのたま
性格ひかえめ
実数値(努力値)159(28)-*-103-167(252)-120-128(228)
まもる/リーフストーム
ヘドロばくだん/だいちのちから
調整
H: いのちのたまダメージ最小の10n-1
C: 特化
S: あまり

御三家サイクルのような、刺さっている相手に対して出していきます。

しかし、日本一決定戦本戦の場では環境に多いコータスフシギバナへの回答は用意されていると考え、日本一決定戦では一度もこのポケモンにダイマックスを切っていません。後発の詰めに用いたり、後述のように特定の構築に対して選出しました。

この構築は見た目はよくある晴れ+トリルの形をとっていますが、晴れパだとは考えていません。

コータス

特性ひでり
持ち物とつげきチョッキ
性格れいせい
実数値(努力値)177(252)-105-160-150(252)-91(4)-22 ※S個体値0
ふんか/ねっぷう
だいちのちから/ボディプレス

前述の通り、ミラーやブリムオン意識でとつげきチョッキを持たせています。

サブウェポンとしては重めなガオガエンへの打点となるだいちのちから、バンギラスに対抗できるボディプレスを採用しました。

この構築はアイアンヘッドを持っているエースバーンが重めなので、対エースバーン入りにはこのポケモンを大事に扱います。トリルを貼れなくてもコータスにダイマックスを切って撃ち合うこともあります。

サマヨール

特性おみとおしサマヨール
持ち物しんかのきせき
性格のんき
実数値(努力値)147(252)-75-183(132)-*-166(124)-27 ※S個体値0
トリックルーム/ナイトヘッド
じならし/サイドチェンジ
調整
Bに寄せて耐久指数最大

トリル起動要員である以上トリックルームは確定で、ギガイアスのじゃくてんほけんを能動的に発動させるためのじならし、安定した削りを入れられるナイトヘッドを採用しました。

残りの1枠は、日本一決定戦本戦というBo1の対戦では生かせる機会が多いと思い、サイドチェンジとしました。実際、本戦ではサイドチェンジをうまく使って拾った試合がいくつもあり、この選択は正解でした。

トゲキッス

特性きょううん
持ち物ピントレンズ
性格ひかえめ
実数値(努力値)175(116)-*-115-178(172)-135-128(220)
まもる/マジカルシャイン
エアスラッシュ/このゆびとまれ
調整
H: 16n-1
S: S+1で最速インテレオン抜き

一致技に加え、サマヨールをサポートできるこのゆびとまれ、このゆびとまれを意識した相手が集中してきそうなときに刺さるまもるという技構成にしました。

1/2の確率で急所を引けるのがとても強く、高火力と高耐久でダイマックスを初手から切っていっても有効に働くことが多いです。

構築経緯でも書きましたが、サマヨールと並べるとダイマックスをあまり警戒されない点もBo1向きでした。ダイマックスを切らなくても、このゆびとまれでのサポート、急所マジカルシャインでの削りが強く、選出時に腐りにくかったです。

ギガイアス

特性すなおこし
持ち物じゃくてんほけん
性格ゆうかん
実数値(努力値)191(244)-205(252)-150-*-101(4)-28(8) ※S個体値2
まもる/いわなだれ
ヘビーボンバー/ばかぢから
調整
S: サマヨールのS+1

トリル下でギガイアスの上からじならしを打てるようにサマヨールのS+1にしています。S個体値を4か5にすれば努力値を振る必要は無いです。

技構成は、一致のいわなだれ、トリルのターン管理に使えるまもる、ブリムオンへの打点となるヘビーボンバー、バンギラスに強く出られるばかぢからとしました。

トリルさえ貼ることができればじゃくてんほけん発動後のギガイアスを止められない構築が多く、このポケモンを軸にした構築を日本一決定戦本戦に持って行ったのは正解でした。

ウーラオス(いちげきのかた)

特性ふかしのこぶし
持ち物きあいのタスキ
性格いじっぱり
実数値(努力値)176(4)-200(252)-120-*-80-149(252)
みきり/インファイト
あんこくきょうだ/ふいうち

ゴリランダーと組んでいたときにドラパルト+テラキオンの並びに対し、ゴリランダーでねこだましをテラキオンに打ちながら、ウーラオスであんこくきょうだをドラパルトに打つ事で、いのちのたまダメージ込みで高乱数でドラパルトを処理できるため、いじっぱりで採用しています。しかし、ウインディや最速イエッサン♂に上をとられてしまうのが不便だったので、ようきのほうが良かったです。

まもる択に頭を悩ませることなく技を打てて、一貫のとりやすいあくタイプの技をいかくを無視して打てるという独特の性能が非常に強力でした。この構築に似た並びは多いですが、ウーラオスがいることでこの構築の独自性が出ていると思います。

 

なお、この構築のギガイアスをバンギラスに変更した並びを使って、reiくんがシーズン8のランクバトルで最終25位、ちゃんなーが最終33位をとっています。以下に、ギガイアスとバンギラスのメリット・デメリットを上げておきます。

ギガイアスギガイアスの画像

メリット

・トリル下でほぼすべてのポケモンの上から行動できる

・かくとうタイプの技は2倍弱点

・フェアリー等倍で、トゲキッスやブリムオンに強い

デメリット

・Sが低く、トリル下でないと動かしづらい

バンギラスバンギラスの画像

メリット

・非トリルでも動かしやすく、トゲキッスのダイジェットと相性が良い

・ワイドフォースに強く出られる

・じならし+うっぷんばらしでダイマックスを切らなくても高火力を出せる

デメリット

・かくとう4倍弱点で、コータスのボディプレスなどで奇襲をかけられることがある

・他のトリルエースに比べてSが高く、トリル下で上をとられることが多い

私は、トリル下での制圧力を評価してギガイアスを採用しました。

選出と立ち回り

基本選出①

先発:トゲキッスのアイコン
後発:@2

トゲキッスの初手ダイマックスを通せそうなときはこの選出で、ダイジェットでSをあげながらウーラオスと盤面を制圧していきます。後発には通ってそうなポケモンを選出します。

基本選出②

先発:トゲキッスのアイコンサマヨールの画像
後発:ギガイアスの画像コータスのアイコン

ダイマックスギガイアスが通っているときは確実にトリルを貼ってギガイアスを通す動きをします。

ただ、相手の初手を見てダイマックストゲキッスを通せると思ったら初手からダイマックスすることがあります。

そのほかにも選出パターンはありますが、この2つが特に多いパターンでした。個別の相手に対する選出については、以下で紹介します。

対晴れパキョダイリザードンコータスのアイコン

先発:トゲキッスのアイコンサマヨールの画像
後発:ギガイアスの画像コータスのアイコン

リザードンの火力を上げたり、フシギバナのSを上げたりしないように天候をギガイアスで書き換えながらトゲキッスにダイマックスを切って相手のダイマックスエースと撃ち合います。

対ドラパルト+テラキオンドラパルト

先発:トゲキッスのアイコンサマヨールの画像
後発:ギガイアスの画像コータスのアイコン

やや不利なマッチングです。トゲキッスのダイマックスを通すのは困難なので、このゆび+トリルの形をとり、後発のトリルエースを通す形になります。

サマヨールがテラキオンのいわなだれでひるまないことを祈りましょう。

対ガオガエン+モロバレル/後発エースバーンガオガエンエースバーン

先発:トゲキッスのアイコン
後発:サマヨールの画像コータスのアイコン

初手は両まもるから入り、2ターン目にあんこくきょうだ+ダイジェットをモロバレルに集中します。

なるべくエースバーン以外のポケモンを倒して、ウーラオスの死に出しからサマヨールを出し、最後にトリル下でコータスを通せる盤面を目指します。

対ドラパルト+セキタンザンドラパルトセキタンザンのアイコン

先発:フシギバナサマヨールの画像
後発:ギガイアスの画像コータスのアイコン

相手にとってフシギバナが脅威なので、フシギバナにダイバーンを打ってきます。フシギバナはまもるを選択し、サマヨールはトリックルームを選択します。トゲキッス先発でもトリルは貼れますが、取り巻きにもフシギバナが通っていることが多いのでこの選出の方が良いでしょう。

トリルを貼れたら、フシギバナを雑に切って死に出しからギガイアスとコータスを通していきます。

 

そのほかの相手に対する選出・立ち回りについて質問等ございましたら私のTwitterまで連絡ください。

さいごに

ランクバトルでは思うように勝てず、不安を抱えたまま日本一決定戦本戦を迎えましたが、なんとか50位以内に入り、来年のPJCSの権利を暫定させることができたのはほっとしています。

ランクバトルで結果を残し、この構築が強いということを示して私に自信を付けさせてくれたreiくん、コータス+ギガイアスの軸を提案してくれたり、構築の細部についても相談に乗ってくれたちゃんなーには特に感謝しています。

この構築は軸が強力なので、トゲキッスを通すか、トリルを通すかの判断を正しく行えば勝ちやすいと思います。レンタルIDも公開していますので、ぜひ使ってみてください。

レンタルチームID: 0000 0000 Y2DC 8N

パーティ作成者

だびで

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ポケモンのダブル勢。kyotounivpoke 2回。
2020PJNO出場 2021PJCS出場権利獲得
サイドチェンジにいのちをすくわれました。

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