レンタルチームID:0000 0002 J2P1 DV
はじめに
初めまして。ちゃんなー(@CHAN_naaa_CHAN)という者です。
S5ダブルバトルで私が最終7位と12位を達成した構築について解説します。
構築経緯
初手にダイマエース+補助要員の並びで戦いたいと思い、まず補助要員として読まれにくいてだすけ持ちのサマヨールを使用することにしました。
次にダイマエースには火力があり、技に一貫性を持ち、おまけにトリル展開サポート要員に思わせることのできるトゲキッスを採用しました。
トゲキッスだけでは重いバンドリやミトムキッス、ラプラス軸に対抗できるもう一匹のダイマエースを模索したところ、ウォッシュロトムとホルードがヒットしました。今回はサマヨールのてだすけを絡めれば等倍の相手のダイマックスポケモンですら一撃で落とせるほど火力が出せるという点に魅力を感じ、ホルードを採用することにしました。
続いて、初手ダイマで場を荒らした後の詰め筋を考えたところ、サマヨ-ルのトリックルームと相性が良いトレンドのナットレイを採用し、ナットレイの型の中で最も積ませ性能が高いと思うてっぺき+ボディプレスの型にしました。
さらに、今の時点では晴れパの対策が薄いと思ったので、ナットレイとの相性補完も取れるサイドチェンジ持ちのシャンデラを組み込み、最後にここまでで非常に重そうなガオガエンを牽制できて第3のダイマエースにもなれるアシレーヌを採用しました。
基本的に先発サマヨール+ダイマエース 控えナットレイ+シャンデラorアシレーヌという選出をしていましたが、これだけでは立ち回りが窮屈になる場合が多くありました。
最終日になって初手トゲキッス+ホルードの並びにすると相手に応じてダイマを切り分けることができて立ち回りの幅が広がると思い、これを試したところ勝率がグンと上がり、この選出パターンをもう一つの軸としました。
構成
サマヨール
特性 | おみとおし |
持ち物 | しんかのきせき |
性格 | のんき |
実数値(努力値) | 147(252)-*-184(140)-*-165(116)-27 ※S個体値0 |
技 | ナイトヘッド/トリックルーム てだすけ/いたみわけ |
調整
H-D:晴れ下でサンパワーリザードンのブラストバーン確定耐え
H-B:余り いのちのたま持ちようきドラパルトのダイホロウ確定耐え
技構成はエースの火力アップで奇襲を掛けられるてだすけ、裏のナットレイやアシレーヌとも相性が良く、高速アタッカー揃いの構築に対して切り返せるトリックルーム、単体での詰ませ性能を高めるためいたみわけとナイトヘッド。特性はおみとおし一択。
これにより相手のきあいのタスキや半減木の実持ちを事前に把握し、ダイマックスエースの技選択に迷いが生じなくなります。
サマヨールにはトリックルームの印象が強いため、よく挑発が飛んできますが、てだすけは優先度+5であるため、いたずらごころ持ちの挑発が飛んでこようとも先制して打てることから、サマヨールとてだすけの相性が非常に良く挑発が読めるタイミングでてだすけを選択すれば相手の想定を大きく崩し、大きなアドバンテージを稼げます。そのほか、いわなだれなどのひるみ効果がある技をうたれても先に動けるのも優秀です。
また、サマヨールは素で耐久が非常に高いポケモンですが、後述のホルードと並べてダイアースを打てばサマヨールの特防が上がるため、サマヨールが突破されにくくなり、終盤での詰めとして機能することが多くありました。
トゲキッス
特性 | きょううん |
持ち物 | ラムのみ |
性格 | ひかえめ |
実数値(努力値) | 175(116)-*-115-181(196)-135-125(196) |
技 | マジカルシャイン/エアスラッシュ げんしのちから/このゆびとまれ |
調整
H:16n-1(そこそこの耐久を確保)
C:余り
S:ようき最速バンギラス抜き
技構成はメインウェポンのマジカルシャインとエアスラッシュ、ダイマックスすればダイロックとなり、晴れパに強く出られるげんしのちから、最後にホルードと並べたときにダイマホルードを通しやすくなり、自身がダイマすればダイウォールとして使えるこのゆびとまれ。持ち物はピントレンズとの選択ですが、バタフリーやフシギバナのねむりごな、オーロンゲのでんじはなどに怯えず選出できるようラムのみにしています。
このポケモンの強みの一つは、サマヨールやホルードと並べると補助要員にしか見えないことです。このゆびとまれによって安全にトリルを張ったりホルードを守ったりする動きが想定されるところにダイマックスを切って殴ることで奇襲をかけていました。ダイマックスを切らなくても性能が高いのも優秀です。
ナットレイ
特性 | てつのトゲ |
持ち物 | たべのこし |
性格 | わんぱく |
実数値(努力値) | 181(252)-*-201(252)-*-132(4)-25 ※S個体値0 |
技 | ボディプレス/やどりぎのタネ てっぺき/まもる |
技構成は相手の物理アタッカーを詰ませられるてっぺき、てっぺきと好相性のボディプレス、ダメージソース兼回復ソースとなるやどりぎのタネ、やどりぎと組み合わせてHP確保にも使えるまもる。
はがね技も入れたかったが上記の技から変えるほどの必要性を感じなかったので今回は不採用。持ち物はナットレイを長持ちさせたいのでたべのこし。基本的に死にだしから投げて相手を最も詰ませられる行動を優先する。
使用する前、てっぺきボディプレスナットレイは広く認知されていて対策されてるだろうな、と思いきや手薄な構築が意外と多く、よっぽど刺さりが悪いとき以外は選出しました。
相手のパーティにガオガエンやローブシンなど一見つらそうな相手にもトリルを絡めたり隙を見たりして一回てっぺきを積んでしまえばナットとその取り巻きで十分勝てるため、幅広いパーティに対して積極的に選出したい。
実際に回すとナットレイとサマヨールが並ぶ盤面が多く存在し、2匹で詰ませにいく場面が多々ありました。
Sラインはトリックルーム下でナットレイがサマヨールより先に動きますが、サマヨールで先にいたみわけを打ってからナットレイのボディプレスで倒したいときがよくあったのでサマヨールよりもSラインを上げても良いかもしれません。
シャンデラ
特性 | もらいび |
持ち物 | きあいのタスキ |
性格 | ひかえめ |
実数値(努力値) | 167(252)-*-110-216(252)-111(4)-100 |
技 | ねっぷう/シャドーボール トリックルーム/サイドチェンジ |
調整
S:最速80族+1
技構成はタイプ一致で範囲技のねっぷう、もう一つのタイプ一致技であるシャドーボール、ナットレイとの相性補完により両者を延命させやすくなるサイドチェンジ、最後にトリックルーム。
持ち物はシャンデラがすぐ落とされないようきあいのタスキ。特性は炎技を透かせるもらいび。
ほのお・ゴーストの組み合わせがナットレイとの相性補完に優れているだけでなく、一貫を取りやすいため、基本選出に組み込みやすかったです。また、晴れパに対してもサイドチェンジを絡めたり、後出ししたりすることでリザードンのキョダイゴクエンを透かせるので、非常に使い勝手が良いポケモンです。
基本的に後発に置きますがフシギバナ入りの晴れパの場合は初手に出すことが多かったです。
ホルード
特性 | ちからもち |
持ち物 | いのちのたま |
性格 | いじっぱり |
実数値(努力値) | 161(4)-118(252)-97-*-97-130(252) |
技 | 10まんばりき/ギガインパクト かみなりパンチ/れいとうパンチ |
技構成はダイマックスした際にノーマル技最大火力となるギガインパクト、タイプ一致の地面技である10まんばりき、仮想敵のラプラスをはじめとして水タイプへの有効打となるかみなりパンチ、最後にドラパルトへの有効打となり、ダイアイスで殴ればエルフーンのきあいのタスキを潰せるれいとうパンチ。もちものは火力を求めていのちのたま。
トゲキッスだけではつらいバンドリ、ロトムキッス、ラプラス軸には絶対選出します。サマヨールのてだすけを絡めることで想定外の火力を押しつけて倒すことを狙います。
以下にダメージ計算の例を挙げます。(※てだすけ込み)

・

・

このように、てだすけと組み合わせて仮想的に強く出られるのが魅力です。ラプラスへの乱数が心許ないですが、ラプラスが火力アップアイテムを持ってない限りはホルードが技を一発耐えるのでさほど困ることはありませんでした。
また、非ダイマ時でも非常に火力が出るのでトゲキッスと組めばダイマ権をトゲキッスに譲る選択肢も生まれるため、立ち回りの幅も広がりました。
ダブルバトルホルードはそこまで数多くないものの、もっと使われていいポケモンの一匹だと感じています。
アシレーヌ
特性 | げきりゅう |
持ち物 | たつじんのおび |
性格 | れいせい |
実数値(努力値) | 187(252)-*-95(4)-195(252)-136-58 ※S個体値0 |
技 | ハイドロカノン/マジカルシャイン エナジーボール/まもる |
技構成はダイストリーム最高威力となるハイドロカノン、タイプ一致かつ範囲技のマジカルシャイン、ミロカロスやアシレーヌへの有効打となるエナジーボール、最後にまもる。持ち物は相手のダイマドラパルトへのダイフェアリーで持っていける乱数を高めるほか、他の技の威力アップにもなるたつじんのおび。
基本的にはシャンデラかナットレイの刺さりが悪い時は後発に置きますが、ダイマアシレーヌがぶっ刺さっているときはサマヨールと初手に並べてダイマックスを切りました。
選出と立ち回り
基本選出1
先発:+
or
後発:+
or
サマヨールの補助さえあればダイマエース1匹で相手のパーティを半壊できると判断した場合はこの選出をします。裏のナットレイを中心に詰めていきましょう。
基本選出2
先発:+
後発:+@1
困ったらこれ。基本的に通りが良いほうをダイマックスさせます。最後の一枠にはサマヨールが入っている場合が多かったです。
次に特定の構築への選出を書きます。
対バンドリドラパキッス



先発:+
後発:+@1
バンドリが来たらホルードをダイマックスさせ、バンギラスに集中して倒しにいきます。ようきドリュウズのアイアンヘッドはトゲキッスがちょうど耐えるので強気にマジカルシャインを選択しましょう。
ドラパキッスできたら相手のドラパはキッスにダイホロウを打ってくるのが殆どなので、トゲキッスにダイマックスを切ってドラパ側に技を集中させておきましょう。
対ラプラス軸
先発:+
後発:+@1
エルフーンラプラスならエルフーンは大体初手サマヨールに挑発を打ってくるのでそのすきにてだすけダイサンダーでラプラスを落としに行きます。そのほかいかく要因やひらいしん要因が出てきていないときもこの動きをします。
ただし、それらのポケモンがいたときのみはダイアースから入り、サマヨールの要塞化を優先します。
対アシレーヌ(ミロカロス)サマヨールナットレイ


先発:+
or
後発:+
基本的にはホルードをダイマックスさせて相手のダイマエースを倒しにいきます。相手のパーティ内ドラパルトがいればトゲキッスを初手に出し、ドラパルトが初手に来たら殆どの場合トゲキッスにダイマックスを切ります。
対晴れ


先発:+
or
(フシギバナがいる場合)
後発:+@1
基本的にサマヨールを初手に投げ、相手の持ち物をチェックしてサマヨールをシャンデラに引きつつトゲキッスはダイロックorダイジェットを選択します。相手にフシギバナがいる場合はシャンデラを最初から初手に出していきたいです。ただし、ドサイドンサマヨールの並びもはいっている場合はとてもきついです。
さいごに
以上が構築の解説になります。
私は剣盾からダブルバトルを始めましたが、リバティノートからダブルバトルの多くを学んだので記事寄稿という形で恩返しできてとてもうれしいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
レンタルチームID:0000 0002 J2P1 DV
パーティ作成者
ちゃんなー
ブログ:ただのぽけもんぶろぐ
剣盾s4途中までシングル勢。それ以降ダブル勢。INC April最終23位/s5最終7位