レンタルチームID:0000 0005 22FB DH
はじめに
初めての投稿になります。中野五月(@n_itsuki_0505)です。
今回は私がバトルレジェンドで12位を取った構築を寄稿させていただきます。
戦績は24勝2敗レート1812でした。
この構築はyukiyaさん(@PmYukiya)から構築原案を頂きそれをもとに細部を使いやすいように調整した構築です。
yukiyaさんには構築記事を書くことに関して了承は得ています。
また構築経緯に関しては原案をいただいたyukiyaさんに書いていただきました。
構築経緯
まずこのルールについて考えたときに以下の2つのことを考えました。
・伝説・幻ポケモンが1体のみ使用可能であり一部を除きそれぞれがオンリーワンの性能を持っているということ
言い換えると
・伝説・幻のポケモンを無理なく選出に組み込めその能力を活かすことが重要
上記のことを踏まえた上でまずは伝説・幻ポケモンを決めるところから始めました。
この枠は余程通りが悪くなければ基本的に能力値が高くダイマックス適正が有ろうと無かろうと必ず活躍してくれます。
なのでこの枠のポケモンに求める要素としてダイマックスして強いポケモンでは無くいかに全ての試合で選出出来るポケモンでありダイマックスすることを前提としないポケモンであることを重視して選ぶことにしました。
上記の条件を満たすポケモンにまず絞ると
の5体になりました。
この中から選ぶにあたって次に意識したことは
・すばやさ操作が出来ること
この2つを満たしていると思ったポケモンがルナアーラと月食ネクロズマだったのでこの2体のどちらかを使おうと考えました。
まず最初にメテオビームルナアーラを思いつきましたが、メテオビームでガオガエンを倒す火力が足りないことがあることとルナアーラがあんこくきょうだをファントムガード込みでも耐えないことなどもありトリックルーム下で運用することも考え月食ネクロズマを採用しました。
次にネクロズマと一緒に選出しやすくネクロズマに対してのゴースト技を阻害できるイエッサン♀️、悪が一貫するので悪タイプのポケモンでかつこのルールで一番使用率が上がると考えていたザシアンに有利を取れるガオガエンを採用しました。
次に求める要素としてはトリックルーム下でエースとしてコータスを採用。
コータスを入れたらフシギバナを入れたほうが強そうだったのでフシギバナを採用しました。
最後の枠はバンギラスドリュウズの砂パが少し重かったことと悪タイプの処理に時間がかかりやすいことを考えウーラオス(いちげきのかた)を採用しました。
とりあえずバトルレジェンドの開催が発表された日に作ってみたので採用意図が薄いフシギバナとウーラオス(いちげきのかた)には目を瞑りとりあえず一旦完成した以下の構築でカジュアルバトルに潜ってみたりフレ戦してみることにしました。
使ってみた感想としては文句があまりなかったのでバトルレジェンドに向けての軸はこの6体で行くことを決めました。
1度採用意図の薄いフシギバナとウーラオスをバンギラスとエースバーンに変えてみましたが、感想としてはレシラムやソルガレオに対しては強くなりますが、他の構築に対しての安定感が下がってしまう感じがしました。結局1番最初に決めた6体が苦手な構築があまりなく、立ち回り次第でどんな構築にも戦えると感じたので細部を煮詰めてバトルレジェンドで使う構築として使うことにしました。
構成
ネクロズマ(あかつきのつばさ)
特性 | プリズムアーマー | |
持ち物 | パワフルハーブ | |
性格 | ひかえめ | |
実数値(努力値) | 204(252)-*-130(4)-229(252)-147-97 | |
技 | フォトンゲイザー/シャドーレイ メテオビーム/トリックルーム |
ネクロズマは私の名前に入ってる月を冠したポケモンなので個人的にとても好きなポケモンです。
このポケモンの強みがたくさんあるので1つずつ書いていきたいと思います。
実質3種類のタイプ一致高火力技
ネクロズマは剣盾になってから新しい技メテオビームを習得しました。
この技は溜めが必要な技ですが、Cが1段階上がってから攻撃する技なのでパワフルハーブを持たせることで実質的にタイプ一致技の威力120の技として扱うことができます。
またワイドフォースはサイコフィールド下で打つと
80(元の威力)×1.5(ワイドフォースの効果)×1.3(サイコフィールドの効果)=156となり、単体に与える威力で見ても威力117の技になります。
シャドーレイはもともとの威力が100の技なので、ネクロズマはいわ、エスパー、ゴーストの3つのタイプ一致技を威力100以上で打てるポケモンであり非常に強力です。
いわ、エスパー、ゴーストの技範囲を半減以下で受けられるポケモンはズルズキン系統、ゴロンダ、ウーラオス(いちげきのかた)、ワルビアル系統、キリキザン系統しかガラル地方には存在しないのですべての試合で無理なく選出することができます。
高い数値からの高火力全体技
ネクロズマはこのルールで使えるポケモンの中でホワイトキュレムに次ぐ2位の特殊攻撃力を持っており、そこから全ポケモン中最高火力の命中安定全体技のワイドフォースを打つことができます。1体しか使うことのできない伝説・幻のポケモンのなかで、高火力全体技を打てるというのはそれだけで大きなアドバンテージになります。
中途半端な素早さライン
ネクロズマの素早さを今回97にした理由は3つあります。
②ほぼすべてのガオガエンに対して上からメテオビームを打てるようにすること。
③このルールではネクロズマ付近の素早さが分かりづらいことがあまりいなかった為トリックルームを打つ判断がしやすいこと。
上記の3つの理由からトリックルームをこのポケモンが持つ中途半端な素早さというのは、逆にメリットだったのかなと思っています。
イエッサン♀
特性 | サイコメイカー | |
持ち物 | ナモのみ | |
性格 | ずぶとい | |
実数値(努力値) | 177(252)-*-128(252)-115-126(4)-94 ※S個体値8 | |
技 | ワイドフォース/てだすけ このゆびとまれ/まもる |
HB
・A1段階上昇A244ザシアン(けんのおう)のきょじゅうざん乱数50%
・A1段階上昇A222ザシアン(けんのおう)のきょじゅうざん確定耐え(147~174)
持ち物はネクロズマと並べることが前提なのでナモのみにしました。技構成に関してはてだすけ、このゆびとまれ、まもるまでは確定でワイドフォースの枠はマジカルシャインと選択かなと思います。
立ち回りの部分でも触れますが、ネクロズマイエッサンの並びはネクロズマがメテオビームを仮に外してしまった場合でも負けに直結することがないのが強いと感じています。
仮に外してしまった場合でもこのゆびとまれ+1段階能力を上げる積み技をしたと考えればこの立ち回りが他の命中不安の技に頼る立ち回りよりは強い立ち回りである事が分かると思います。
素早さはネクロズマより遅いことでガオガエンやバンギラスなどの持ち物や、型などを判別して戦うことができます。環境が進んだ場合に無振りネクロズマ+1まで素早さを上げたバークアウトガオガエンも出てくる可能性があると考えていたのでこの素早さラインは使いやすかったです。理想はネクロズマ-1の96ですが、用意する時間がなかったことと、素早さに下降補正をかけた個体値最大のゴリランダーと最悪同速勝負になるので悪くはないと思います。
ガオガエン
特性 | いかく | |
持ち物 | イアのみ | |
性格 | ゆうかん | |
実数値(努力値) | 201(244)-165(116)-129(148)-*-110-58 ※S個体値0 | |
技 | フレアドライブ/うっぷんばらし インファイト/すてゼリフ |
HB
・A1段階下降A168いのちのたまエースバーンのとびひざげり確定耐え(166~198)
・A222ザシアン(けんのおう)のインファイト確定耐え
A
・H168B135ザシアンをフレアドライブで確定1発、効率のいい11n
まずバンギラスの処理速度を上げなくてはいけない為トリックルーム下で確実にバンギラスより早く行動するために素早さを最遅にしてインファイトを搭載しました。
このルールではバンギラスがタスキを持っている型が多かったこともあってバンギラスをインファイトで倒す機会は多かったです。イエッサンのところで触れましたがイエッサンとバンギラスの素早さ関係でバンギラスがタスキでないかどうかを判別しやすいので、立ち回りやすかったです。
ガオガエンは原案をいただいたときにはうっぷんばらしがねこだましだったのですが、ダイアークを打てた方が強そうだと思ったのでねこだましを切ってあく技にしました。私が使って強かったのでyukiyaさんもバトルレジェンド本番ではあく技で使ったみたいです。
ガオガエンがダイアークできることでトリックルーム下でネクロズマと合わせてダイアークビートができます。ダイアーク+メテオビームでダイマックスレシラムも突破できる為非常に強力でした。
ダイマックスをして戦うことも視野に入っているのでねこだましよりもすてゼリフを優先させてダイウォールができるようにしています。
インファイトとすてゼリフの相性も良くインファイトで能力が下がった後にすてゼリフで下がる動きもとても強かったです。
ウーラオス(いちげきのかた)
特性 | ふかしのこぶし | |
持ち物 | きあいのタスキ | |
性格 | ようき | |
実数値(努力値) | 175-182(252)-121(4)-*-80-163(252) | |
技 | あんこくきょうだ/インファイト ふいうち/まもる |
ネクロズマがバンギラスのダイマックスを誘発しやすいのでそのバンギラスをダイマックスせずに倒すことができるウーラオスは非常に強力でした。
また非トリックルーム下でネクロズマとダイアークビートができることとネクロズマがダイマックスした時のダイホロウと相性が良いです。
ガオガエンにも言えることですがネクロズマと並んだ時にどちらがダイマックスしてもシナジーがある点は立ち回りに柔軟性を持たせて対応できる範囲が広くなったと思っています。
フシギバナ(キョダイマックス)
特性 | ようりょくそ | |
持ち物 | いのちのたま | |
性格 | ひかえめ | |
実数値(努力値) | 156(4)-*-103-167(252)-120-132(252) | |
技 | リーフストーム/ヘドロばくだん だいちのちから/まもる |
フシギバナはあまり選出はしなかったのですが選出した試合は活躍してくれました。フシギバナがいなかったらドサイドンや雨パ、セキタンザンなどがきつかったと思っています。
キョダイベンタツさえ入れてしまえばネクロズマのワイドフォース圏内にいれられることも多かったのでコータスとセットで選出するような先入観は持たずに選出をしていました。
コータスと一緒に選出していることが読まれやすくネクロズマもパワーが高いポケモンなので選出されていることが予測されやすいと思ったのでコータスと一緒に選出しないことはそれだけで相手のプレイングや詰め方などを歪ませることができました。
コータス
特性 | ひでり | |
持ち物 | シュカのみ | |
性格 | れいせい | |
実数値(努力値) | 177(252)-105-160-146(220)-95(36)-22 ※S個体値0 | |
技 | ふんか/かえんほうしゃ ボディプレス/あくび |
HD
・C222いのちのたまレシラムのダイアースを確定耐え(148~176)
C
・H168D135ザシアンをかえんほうしゃで確定1発
トリックルーム下でエースの役割を担う他トリックルーム下でのガオガエンの火力強化にも使うことができるポケモンでした。
このルールでは雨パ以外にはコータスの通りが非常に良かった為、トリックルームをしてからふんかとワイドフォースを打ってるだけ勝つ試合も少なくなかったです。
ねっぷうではなくかえんほうしゃを採用した理由は炎技を打って発動させたくない弱点保険を発動させないように立ち回ることができるのと命中安定なことが理由です。
ボディプレスの枠はだいちのちからでもよかったのですが、ネクロズマのダイホロウ+ボディプレスでバンギラスを倒しに行く立ち回りや、トリックルーム下でダイマックスをしたときに味方の攻撃を上げる立ち回りをすることもあったためボディプレスにしています。
あくびは相手のネクロズマ(たそがれのたてがみ)に打つ機会が多くまた、ふんかとネクロズマのワイドフォースで2体同時に倒して交代できない状態にさせてから打つことで詰めにも使えました。
あくびとまもるはセットのような考え方が一般的だと思うのですが、2体同時に倒して交代できない状態にさせてから打つことを念頭に置いた場合まもるは必ずしも必要ではないと考えました。
選出と立ち回り
基本選出
先発:+
後発:+
立ち回り
イエッサンが倒されそうなタイミングでトリックルームをして、コータスを出してふんかか、ガオガエンを出してネクロズマとダイアークビートをします。
1ターン目から安易にトリックルームをしないでガオガエンがネクロズマより遅い場合はガオガエンにメテオビームを打ったり積み技感覚でメテオビームを打てそうなときも積極的にメテオビームを打っていきます。
ガオガエンはとつげきチョッキでない限りはメテオビームを耐えることができず、仮に交換された場合でもネクロズマの能力上昇と交代先への蓄積を考えれば圧倒的に有利な盤面になります。
また相手のガオガエンの隣のポケモンがネクロズマに圧力のないポケモンの場合はイエッサンがてだすけを打つことでとつげきチョッキを持ったガオガエンやダイマックスしてきたガオガエンも1撃で倒すことができるため、ガオガエンとの対面は基本有利です。
この選出をする相手
砂パ以外の良く見る構築。主にザシアン系統
対晴れレシラム
先発:+
後発:+
立ち回り
トリックルームをしてガオガエンでダイアークビートをします。レシラムの処理は急がなくてもトリックルームが終わってからウーラオスのあんこくきょうだ圏内に入っていれば大丈夫なので数的有利を取りやすいように立ち回ります。
対日食ネクロズマ
先発:+
後発:+or
立ち回り
日食ネクロズマからは自慢のダイホロウが飛んでくる可能性があるのでこのゆびとまれ+メテオビームから入ることが多かったです。相手が勝手にトリックルームをしてくれるのでイエッサンが倒されたら状況に応じて、ガオガエンかネクロズマをダイマックスさせます。
ネクロズマはソルガレオと違って能力が下がるポケモンなので、ダイホロウやダイアーク、いかく、すてゼリフ等の影響を受けてくれるため、この構築では処理もサイクルもしやすい相手でした。
他にもいろいろな選出をしましたがあまり覚えてないので割愛します。
フシギバナはここで紹介したメイン選出には書いてませんが26戦中6戦ぐらいは選出したような気がします。
さいごに
ダブルバトルの公式大会でこのような結果を残せてとても嬉しいです。この構築の原案をくれたyukiyaさん(@PmYukiya)に改めて感謝申し上げます。
このルールはもう終わってしまいましたが、少しでも読んでくださったみなさんの参考になれば幸いです。
何か質問などありましたら可能な限りお答えするので、@n_itsuki_0505までDMをください。
レンタルチームID:0000 0005 22FB DH
パーティ作成者
中野五月
ランクマッチシーズン9 16位
てるるんチャレンジ#5 TOP8