レンタルチームID: 0000 0003 D9WL 01
はじめに
さとちん(@kisseasura468)です。
今回、てるるんチャレンジ#8にてトップカットに進出することができたため、記念に構築記事を寄稿することにしました。
決勝トーナメント1回戦で負けてしまいましたが、カメックスは少し珍しいと思うのでぜひ読んでいただければと思います。
コンセプト
カメックスのキョダイホウゲキでがんがん攻撃していき、裏のポケモンで〆る。
構築経緯
シリーズ7をカメックスでやり納めようと思い、S14で自分が使っていたやつに手を加えるところからスタート。
S14で使用していたパーティ
課題として主に初手で出てくるレジエレキのダイマ+隣のポケモンによるレジエレキを守る動き(サイドチェンジやこのゆびとまれ)が無理だったので、1回はカメックスが動けるようにしたいと考えました。そこで候補に挙がったのがこのゆびとまれイエッサン♀とひかりのかべオーロンゲでした。両方試し、感触の良かったオーロンゲにすることにしました。
オーロンゲはひかりのかべを張ること以外にもうそ泣きでの火力補助ができる点や、相手のエースポケモンなどにトリックでこうこうのしっぽを押し付けることができる点を評価しました。
また、シーズン14終盤でバークアウトやかいでんぱに悩まされたため、カメックスにからをやぶるを仕込みました。
Bo3向けに立ち回りの幅を広げたいと思い、ゴリランダーにねこだましを、エンテイにバークアウトを持たせ、本番に持ち込みました。
構成
カメックス
げきりゅう | |
いのちのたま | |
ひかえめ | |
169(116)-*-122(12)-150(252)-126(4)-114(124) | |
しおふき/ふぶき ねっとう/からをやぶる |
H:10n-1
BとD:余り
C:もとが足りないので最大
S:準速60族+2
H252だけのチョッキ(≒HD特化)ガエンをキョダイホウゲキ(150)で確定1発
H252だけのコータスを晴れ下のキョダイホウゲキ(150)で確定1発耐久(すべてダイマックスしたときのもの)
特化じしゃくレジエレキのダイサンダー(130)が壁込みで68.9%~81.6%
臆病いのちのたまサンダーのダイサンダー(130)が79.2%~94.6%
特化ゴリランダーのグラスフィールドきせきのたねグラスラが58.5%~69.2%
技はメインウェポンのしおふきにサブウェポンのふぶき、ダイマが切れたときに使うねっとうです。からをやぶるは放置されそうなときにも使います。
しおふきベースのキョダイホウゲキは威力が150もあり、追加効果のスリップダメージと合わせてばかにならないダメージが出ます。
持ち物はいのちのたまで低めの特攻を補います。
化身ボルトロス
いたずらごころ | |
オボンのみ | |
ずぶとい | |
186(252)-*-114(108)-145-119(148)-131 | |
10まんボルト/かいでんぱ こわいかお/ちょうはつ |
B:ようきハチマキウーラオスのあんこくきょうだを75%で耐える
D:おくびょういのちのたまレイスポスのダイホロウを93.8%で耐える
技は安定打点の10まんボルトに、特殊アタッカーに撃つかいでんぱとS操作に使うこわいかお、カメックスにとんでくるかいでんぱを止めたかったのでちょうはつです。
ゴリランダー
グラススライダー | |
きせきのタネ | |
いじっぱり | |
198(182)-194(252)-110-*-90-115(76) | |
グラススライダー/ねこだまし まもる/ウッドハンマー |
S:味方のカメックス+1
カメックスでは手に余る相手の水タイプを倒します。技は、キョダイホウゲキと相性のよい強力な先制技のグラススライダー、柔軟に立ち回るためのまもるとねこだまし、フィールドを取られた状態でもレヒレを倒すためのウッドハンマーです。
カメックスに対して繰り出されやすい相手のレヒレやゴリランダーなどに対して、素早さを味方のカメックス+1にすることで相手の素早さを判定し、倒すプランを立てやすくなります。
エンテイ
せいしんりょく | |
シュカのみ | |
いじっぱり | |
191-183(252)-105-*-102(52)-146(204) | |
せいなるほのお/しんそく バークアウト/まもる |
A:決定力を上げるため252振り
S:最速80族+1
D:あまり
H252ゴリランダーに対してせいなるほのおが90.8%~108.2%
H252ブリザポスに対してせいなるほのおが66.6%~79.2%
無振りテッカグヤに対してせいなるほのおが97.6%~116.2%耐久
1段階アップA特化ブリザポスのダイアースがシュカのみ込みで79.0%~93.1%
相手の草タイプを倒してもらいます。性格は火力を重視していじっぱり、持ち物はブリザポスと戦うためにシュカのみです。
耐久がそこそこあり、威力の高い先制技を持つ炎タイプはこいつしかいません。
ウーラオス
ふかしのこぶし | |
きあいのタスキ | |
ようき | |
175-182(252)-121(4)-*-80-163(252) | |
あんこくきょうだ/ふいうち インファイト/みきり |
ASぶっぱ
スイーパーとしての能力は最高峰のポケモンで、カメックスととても相性がいいです。
高威力先制技としてふいうちがあるのがポイント高いです。
オーロンゲ
いたずらごころ | |
こうこうのしっぽ | |
しんちょう | |
202(252)-140-108(180)-*-115(76)-80 | |
ソウルクラッシュ/うそなき トリック/ひかりのかべ |
配分意図
特になし(VGC2020の流用のため)
ボックスにいたやつを連れてきたため、特に明確な耐久調整はありません。一応特化プレートニンフィアのハイパーボイス耐えです。
技は採用理由のひかりのかべ、トリック、カメックスの火力補助のためのうそなき、攻撃技として追加効果が優秀なソウルクラッシュです。
リフレクターは、構築全体のBが高めなことから不必要だと判断しました。
選出と立ち回り
基本選出
後発:残りのメンツからオーロンゲ以外の刺さっているポケモン
後発のポケモンですが、1戦目はレヒレがいる場合はゴリランダーを、メタグロスがいる場合はウーラオスを必ず選出していました。
2戦目以降もこの方針は変わりませんが、相手の戦い方に合わせて柔軟に選出することを心掛けます。
立ち回り
コンセプト通り序盤にカメで攻撃していき、削った相手を後発の2体でしばくというのが基本の立ち回りです。
キョダイホウゲキを必ず1回は撃つことが最も重要です。ホウゲキさえ撃つことができればたとえ不利な状況になったとしても巻き返しがききやすくなります。
スリップダメージを蓄積させるために相手の残数を減らすことも意識します。
Bo3の立ち回りについて
例えば1戦目にボルトロスを選出した場合、このポケモンはデバフ技を多く使うため、相手はこのポケモンにかなりのヘイトがたまります。
それを見越して2戦目ではオーロンゲを選出し、相手のテンポを狂わすといったことをしていました。
というのも、ボルトロスとオーロンゲの役割は同じなのですが、ボルトロスは相手の攻撃性能を弱体化させることができる一方で(かいでんぱやこわいかお)、オーロンゲは味方の強化に重きを置いています(ひかりのかべとうそなき)。
したがって、カメックスを通すという動きは共通ですが、その内容は異なるため、相手に対応されづらくなります。
また、この構築には相手の意表をつけるものをそれなりに仕込んでいます。それらの技を1,2戦目では使わず、2,3戦目に使うことで一気に有利な状況に持ち込むことができます。
逆にあえて見せることで相手に警戒させ、立ち回りを制限させることもできます。からをやぶる、ねこだまし、うそなき、あたりは隠しておくと後の試合でよく刺さった印象です。
きついポケモン
・モロバレル
・ガラルファイヤー
単体ならなんとかなりますが、ほとんどの場合レジエレキやその他処理のやっかいなポケモンがいるため対応が間に合わず苦しくなります。
おわりに
カメックスを全面に押し出した構築に仕上がりましたが、その分苦手な構築やポケモン相手にはシビアになってしまいました。
しかしカメックスが少しでも通る構築にはかなりのパワーを発揮し、勝った試合はすべて2-0のストレート勝ちでした。また、以前の構築ではカメックスボルトロスから展開するパターンがほとんどでしたが、オーロンゲの採用で2通りの動きができるようになり、Bo3にマッチした構築になったと思います。
3か月使ってきたカメックスで予選を抜けることができて嬉しいです。決勝トナメ1落ちは悔しいですが、予選の配信卓でカメックスの活躍をお届けすることができたのはよかったです。ここまでお読みいただきありがとうございました!
レンタルチームID: 0000 0003 D9WL 01
パーティ作成者
さとちん
北大ポケモンサークルゆきふらし 3年 元代表 / ダブル / シーズン5最終93位、バトルレジェンド最終22位、シーズン13最終64位、シーズン14最終39位