レンタルチームID:0000 0008 TD6L 67
はじめに
はじめましてorお久しぶりです。KOOTA(@koota488)です。
今回は3/13にあったてるるんチャレンジにWCS2017世界チャンピオンであるバルドルさん(@barudoru) と王者の印カプ・コケコのマジシャで怯みを狙ってきたり、「放電はS操作」と主張するなど悪事の耐えない男、レモネードさん(@remone_do) と普通ありえないようなメンバーと一緒に出場し、チーム5-2(個人6-1)予選抜けからの1回戦負けでBest16という戦績でした。
せっかくなので自分の分の記事を書こうと思い、今回は使用したパッチオーガを紹介させていただきます。
早くて楽しい構築なのでぜひ最後まで見ていってください!
構築経緯
カイオーガが使えるルールなので「カイオーガを使わない理由が無い」というとこから考察をスタート。
トルネロスによる追い風サポートからカイオーガを通していく動きが相手の行動を大きく制限することができ、相変わらず強いと感じたのでトルネロスも採用。同時にこのプレイスタイルに柔軟性を持たせるためにもガオガエンまで確定枠として採用しました。
残りのポケモンには相手のカイオーガを阻止できる草タイプを2体採用+ダイマ適正のあるポケモンという形が安定するだろうと考え、カミツルギ、モロバレル、ガブリアスの3体を採用。この並びをしばらく使用していました。
しかし見つかった欠点は多く、ボルトロス+ザシアン、ラプラス+ザシアンが厳しいことや非追い風下もしくは追い風の張り合いから勝負をすることが非常に多く、レジエレキ、黒バドレックスを始め、今の超高速ポケモン達に手数で負けてしまうなど様々な問題がありました。
特にS勝負に負けてる現状はどの構築相手にも負けを許してしまう大きな要因であり、絶対無視できない要素でした。
しかしそこを補うことは非常に簡単でした。カイオーガの持ち物を過去の定番であるこだわりスカーフに変えただけです。
これにより黒バドレックス、ザシアンといった超高速ポケモンの上を取ってしおふきを叩き込むことができ、禁伝枠同士の打ち合いに圧倒的に強くなり非常にマッチしました。
スカーフで苦手とするのは先制技でカイオーガを倒してくるゴリランダーとスカーフを持ってもまだなおSで勝てないレジエレキですがこちらはあくまで一般ポケモンであり、十分取り巻きで対処できる範囲でした。速い禁伝達を一般ポケモンで相手取る必要がなくなったため一般枠に余力を残しやすかったのも大きいです。
次にボルトロス+ザシアン、ラプラス+ザシアンへの回答ですがこれは非常に難航しました。
まずはレジエレキの採用です。「強力な電気技で殴り続ける」という単純な動きですがザシアン系の構築に非常に有効でザシアン本人の他、ラプラスやボルトロスもこの動きへの対処を苦手とします。
そもそもこの速度でトランジスタ込みのかみなりをバンバン撃て、エレキネットでS操作まで可能なこのポケモンを採用して汎用性が下がる訳が無く、カミツルギに代わって採用されました。
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しかし積極的にダイマックスを行うラプラスやボルトロスと正面から戦うのにダイマ適正の低いレジエレキだけで勝負するというのも難しいところ。また、きあいのタスキがトルネロスに取られているというのもポイントでした。
それらの問題を解決するべく一つ一つ何が必要かを洗い出すことにしました。
まず持ち物に関してですが欲しいのは継続する火力とサポートなのもあり、じしゃくなどを持たせても意義は薄いです。なのでやはりきあいのタスキが欲しい。
ただ現在タスキを持っているトルネロスは絶対必要なのかという疑問が浮かびます。
このポケモンはとりあえずおいかぜを撃てれば最低限の仕事は終わります。きあいのタスキを持たせるのはそれに+@の仕事を果たしやすくするため。
時間を貰ってまでトルネロスで小細工なんかしなくても隣に立つスカーフカイオーガはそのスピードで全て蹴散らしてしまうだけのパワーがあることを考えるときあいのタスキをレジエレキに渡す方が賢明だと判断し、エレキにタスキを持たせました。
そしてトルネロスが対面してきあいのタスキが欲しい場面というとどこかというのを考えてみたところ対レジエレキにこごえるかぜから入りたいという場面が真っ先に考えられるのでソクノのみを持たせることで同じ展開を行えるようにしました。
次に対ラプラスやボルトロスに対してですがダイマックスポケモンによるあと一押しが欲しい状態でした。
しかし隣にザシアンが立っていることを考えるときょじゅうざんを半減に抑えられるという条件は必須。ラプラスはレジエレキが大きな打点になっていることもあり多少相性を無視しても大丈夫かなと思いましたが、チョッキを持ったボルトロスへの打点は構築単位で足りてません。なのでダイアイスorダイロックは欲しいと考えました。
これらの条件を照らし合わせて採用したのはアイアントです。
ボルトロスをいきなりダイロックで吹き飛ばすことができ、ザシアンからもろくな打点が無い、ということでガブリアスに代わって採用に踏み切りました。
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ですが、大きな懸念点が一つありました。ウェザーボールフシギバナの存在です。元々ガブリアスは対バナコーへの回答ということでも機能していました。
アイアントもウェザーボールで倒される以外の面ではちゃんと機能してくれるのですがウェザーボールは流行している技であり、その問題点とは切っても切り離せない状況でした。
しかしなんやかんやで行っていたチーム通話で「カイオーガ+ドラゴンが強い」という話から某2017世界チャンピオンからパッチラゴンの案が出てきました。
補完だけみたら強そうという感じですが通用するのか怪しい、ということでとりあえず試すだけ試すという形で通話は終わりました。
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その後アイアント→パッチラゴンにして触ってみたのですがラプラスやボルトロスに対して非常に強力な性能を発揮してくれることが判明しました。バナコーに対してもそのパワーは見られました。
ただ、種族値が低くふとした一撃を先に叩き込まれると一瞬で散ってしまうのがネックでした。
おいかぜの貼り合いからランドロスバックで上を取られてしまう、バレルで守られてる状況下でザシアンのきょじゅうざんをパッチラゴンに撃たれ続けてしまう等、種族値やその性質による柔軟性の無さが際立ち一度没としました。
ですがS操作が非常に多い構築故、この結果はある技があれば解決できました。
そう、“まもる”です。
パッチラゴンを守らせることで横のトルネロスがこごえるかぜから入れたり、ガオガエン、モロバレルを出す隙ができ、一気にこの問題が解決しました。
カイオーガの問題と状況が似ていたためずっとS種族値の問題だと思っていました。
そのため、まもるを搭載するというたった1つだけのことに気づくのにかなり時間がかかってしまいましたがこれにより納得のいく、そしてBO3特化の構築が完成しました。
構成
カイオーガ
あめふらし | |
こだわりスカーフ | |
おくびょう | |
175-*-111(4)-202(252)-160-157(252) | |
しおふき/こんげんのはどう かみなり/れいとうビーム |
最速CS
本構築の主役。ザシアンや黒バドレックスを超える速度でしおふきを叩きつけていきます。
トルネロスと組ませることで「S操作をしてカイオーガの戦力を削ぐ」という手段がほぼ通じず、真正面からこの火力と勝負させることができます。
また、「耐えて返す」という方向の相手に対してダイマックスを切ってカイオーガを「返せない」状況を作り出すことも可能で、7世代以前のスカーフカイオーガより柔軟性は非常に高いです。
ただし、カイオーガにダイマックスを切れないのなら上記の柔軟性は今まで通りとても低いので注意です。
技はいつもの4つです。こんげんのはどうに関してはねっとうとの選択ですが、ザシアン等の影響かワイドガードを所持しているポケモンが減ってきてる他、ダイマックスを切ってダイストリームにすれば単体かつ必中なのでリターンの大きいこんげんのはどうを採用しました。
トルネロス
いたずらごころ | |
ソクノのみ | |
おくびょう | |
155(4)-*-91(4)-147(12)-130(236)-179(252) | |
ぼうふう/こごえるかぜ おいかぜ/まもる |
HD:C252レジエレキのかみなりをじしゃく込みで確定耐え
S:最速(カミツルギに負けないように)
本構築のメインプラン。
とはいってもスカーフカイオーガが強すぎて出さない試合もちょくちょくあります。
おいかぜ+こごえるかぜの2重のS操作がとにかく強力で相手とのS操作合戦にまず負けません。
また、ぼうふうを使えることも大事でフシギバナやカミツルギがいる構築に対してはアタッカーとして選出されることもあります。
他の技にはよくちょうはつが採用されていますが今回は不採用としました。理由としてよく狙われるポケモン故、まもるの優先度が非常に高いからです。
このポケモンが仕事をできずに倒されてしまうと要であるスピード勝負に負けてしまう可能性が非常に高くなります。
ちょうはつを入れることによるリターンも確かにあるのですが今回はリスクがはるかに高いことを加味し、ちょうはつの採用を見送りました。
レジエレキ
トランジスタ | |
きあいのタスキ | |
おくびょう | |
156(4)-*-70-152(252)-70-277(252) | |
かみなり/ボルトチェンジ エレキネット/まもる |
最速CS
本構築の削りとS操作を担当します。
ザシアン、ラプラス、カイオーガといったポケモン相手にかみなりで大きく削り、バドレックスやミラーではエレキネットが非常に有効に機能します。
また、この構築ではパッチラゴン、カイオーガがダイサンダーを撃つことも多々あり、エレキフィールドを展開して火力を上げてからのかみなりを連打する戦法もあります。
追い風を使わず、レジエレキとカイオーガも初速だけで倒しきってしまうプランニングもでき、戦術の幅が非常に広いです。
モロバレル
さいせいりょく | |
バコウのみ | |
おだやか | |
191(12)-*-93(20)-106(4)-140(220)-82(252) | |
キノコのほうし/いかりのこな ヘドロばくだん/まもる |
H:天候系スリップダメージ最小(16n-1)
HD:C252補正ありラプラスのキョダイセンリツ(れいとうビームベース)確定耐え
S:準速(4振りガオガエン抜き)
残りB
いつものキノコ。
時間しのぎや追い風を使わないカイオーガの補佐の役割を担ってくれます。
メインとなるのは胞子による時間稼ぎで相手のトリルやダイマポケモンに意気揚々と出ていき、胞子で寝かせていきます。
また、S操作が豊富な構築なのでこのポケモンも準速まで素早さを伸ばしています。
こうすることでトルネロスのおいかぜやレジエレキのエレキネットを利用し、多くの中速ポケモンを寝かせて時間を稼ぐことができます。
Sに振った分、耐久値は下がってしまうのですが相手のカイオーガやレジエレキなど特殊方面にはしばらく耐えてもらいたい技がたくさんあるのでD方面に厚くしています。
持ち物はボルトロスも寝かせられるバコウのみをチョイス。対ボルトザシアン、ボルトラプラスへの初動に大きく貢献してくれます。
特性のさいせいりょくもポイントで自己回復技を持たない分をサイクルを回し、回復することで補います。
構築上サイクルはしづらいように見えて実は受け面でのタイプ補完が優れており、おかげで非常にスムーズに回すことができます。
ガオガエン
いかく | |
フィラのみ | |
しんちょう | |
201(244)-136(4)-114(28)-*-144(164)-89(68) | |
フレアドライブ/DDラリアット すてゼリフ/ねこだまし |
HB:A252補正無霊獣ランドロスのダイアースを威嚇込みで確定耐え
S:おいかぜ下で最速カミツルギ抜き
D:あまり フシギバナのウェザーボール(ダイストリーム)や黒バドレックスのマッドショット(ダイアース)に倒されないようなるべく固く
時間稼ぎの要2号です。
分かり切ったことなのですがカイオーガとの相性補完に非常に優れ、ねこだましでカイオーガの苦手なポケモンを止めて動きやすくしてくれます。
モロバレルと共に長期戦をこなせるようにしてくれ、戦術的に不利なゲームでも受けメインのプランを作ってくれます。
また、ダイマックスを切ることで高耐久アタッカーに代わってくれることも特徴で対トリル、対バナコーなどに対してガオガエンにダイマックスを切って互いのダイマックスターンを受け切りつつ、相手の構築全体をカイオーガの圏内に放り込むことで一つの勝ち筋となってくれます。
技はいつものにアタッカーに変わることもあるのでバクアではなくDDラリアットを採用しています。しかし、悪の高打点が必要な場面がそもそも有利めな対黒バドレックスくらいなので要検討です。
パッチラゴン
はりきり | |
いのちのたま | |
ようき | |
166(4)-152(252)-110-*-90-139(252) | |
でんげきくちばし/ドラゴンクロー つばめがえし/まもる |
最速AS
本構築第2のメインアタッカー、パッチラゴンです。
カイオーガの苦手とするポケモンの攻撃をドラゴンの耐性で抑えつつ、はりきり込みのダイマックス技で押し潰していきます。
対カイオーガ、対バナコー、対ボルトザシアン等幅広い構築に相当な圧力をかけてくれます。
カイオーガが通じない相手に出していくのがメインでカイオーガが通じない相手を無理やり倒し、カイオーガが通じるようにするまさにカイオーガのためのポケモンです。
ただし、耐久力に関しては過信するとすぐ倒されてしまうためまもるを駆使し、しっかりとS操作をして上から殴れる態勢を維持していきましょう。
技に関してはまもるを採用している関係上、10まんばりきを切っています。そのためダイアースは撃てないので注意が必要です。
選出と立ち回り
基本選出
後発:+@1
トルネオーガが通じる相手に対して出していきます。
相手がおいかぜ+エレキ等の場合は出せないことも覚えておきましょう。
後発:@2
主にBO3の2戦目でやる選出です。
レジエレキ同士で対面した際に同速エレキネット+スカーフしおふきでタスキエレキごと貫通を狙います。
エレキが遅かったりする期待も込めてますが同速勝負をする前提なのでBO3の一本取ってる2戦目という限定的なタイミングですが、決まればどんな相手でも一気に試合を終わらせることのできる可能性を秘めています。
失敗したとしても3戦目にはこの理不尽なゲームを狙う動きをケアしなければいけないので相手の選択肢が一気に狭まります。
対ボルトザシアン、ラプラスザシアン
後発:or+
対策した甲斐あって有利マッチです。基本的にはこの選出になるかと思います。
ザシアンは無視してボルトやラプラスを倒すことに専念しましょう。
ちなみにボルトロスがいたずらごころだった場合はモロバレル+カイオーガから入ると良いゲーム展開が作れます。
対黒バドレックス
後発:or+@1
有利マッチです。
相手においかぜ要員がいるならトルネロス、いなければレジエレキ、もしくはその両方を駆使してカイオーガを通し続けます。
ガオガエンに関しては相手にボルトロスが入れば出さない方が無難です。
パッチラゴンはバナコーボルトと組まれてるなどよほどのことが無い限りは出しません。
対白バドレックス
後発:+
五分です。
カイオーガのしおふき連打が派手に効きますが、トリックルームからのダイマ白バドへの対抗手段が少ないです。
トリル要員を寝かせるのが一番楽ですが基本はモロバレルを警戒させてカイオーガorガオガエンをダイマックスさせてゲームをつくります。
レジエレキは状況を見てクッションにしていきましょう。
対トルネオーガ、バナコーオーガ
後発:or+
有利マッチです。
基本的にパッチラゴンの突破および受けが非常に困難です。S操作と合わせて積極的に攻め立てて行きましょう。
フシギバナにダイアースがある場合は少し厳しくなりますがガオガエンやトルネロスの攻撃も駆使してバナを突破してしまえばこっちのものです。
対グラードン構築
後発:+@1(レジエレキ以外)
不利マッチです。初手でトルネロスとモロバレルを並べる場合があるのが全てを物語っています。
パッチラゴンはなるべく出したくないのですがグラードン側がほぼほぼバナとタッグを組んでくるので出さざるを得ないことが多いです。
天候を取ることができれば相手はカイオーガの猛攻を受けれなくなるので、なるべくカイオーガにダイマックスを切りたいですがそうもいかない場面も多いです。
状況をよく見て適切にダイマックスを切っていきましょう。
対イベルタル構築
後発:or+@1
有利マッチです。@1はパッチラゴンの場合が多いです。
単純に電気2枚構築なのでイベルタル側が非常に動きづらくなります。
カイオーガはイベルタルの相手はせず、一般枠に禁止伝説のパワーを見せていきましょう。
対パルキア構築
後発:or+ or
不利マッチです。パルキアはカイオーガの攻撃が効かず、パッチラゴンを一撃で倒すことができてしまいます。
エレキでSを下げてパッチラゴンを通す、バレルで保護してパッチラゴンを通す、バレルで寝かせて取り巻きをカイオーガで倒すという3択のプランでなんとかします。
最終的にダイサンダーの加護を受けたカイオーガorレジエレキでパルキア破壊を狙っていきましょう。
対ディアルガ構築
後発:or+@1
不利マッチです。が、パルキアよりはカイオーガの技が効きます。パッチラゴンでワンパンもできませんが…
モロバレルがカギです。
ここでディアルガを寝かせるorダイマックスをしのぎ切ることができれば勝利が見えてきます。
さいごに
以上となります。
チームのバルドルさんとレモネードも頑張ってくれた結果、てるチャレBest16に入って今こうして承認欲求の塊みたいな記事を書くことができました。
パッチラゴンははりきりのせいで負けることもあったのでレート上げるにはあまり向いてないですがBO3等複数回試合を行うルールでは輝けるときがあるっぽいのでぜひ使ってみてください!
レンタルチームID:0000 0008 TD6L 67
参考文献・引用
“はじめに”の部分で使用
パーティ作成者
KOOTA
実績:いつか欲しい