レンタルチームID: 0000 0005 6B67 D2
はじめに
2回目の寄稿になります、LATY(@laty_poke)と申します。長きに渡る全国ダブルお疲れ様でした。
シーズン20は最終23位でした!初めての30位以内、素直に嬉しいです。
ルールが変わるので需要は無いですが、頑張ってきた跡を残したいと思い寄稿させていただきました。最後まで見ていただけると嬉しいです。
構築経緯
構築を組むにあたって
シーズン20が開幕する際、「最後に握る構築はマイナー寄りの新しいものを開発するより、全国ダブルを象徴するような王道のものを煮詰めたい」という気持ちがあったため、今までの全ダの振り返りから始めることにしました。
全国ダブルといえばこれ、という並びを個人的に絞ったら以下になりました。
・ボルトランド
・エレキウーラ
・壁エンテイ+ファイヤーグロス
・トリルザポス
次にこれらに対して、自分が構築を組む際に意識しているポイントを整理し掛け合わせる作業をします。
・運要素をできる限り入れない。(命中不安の補助技等)
・メインプランはダイジェットビート(上から「攻撃」することで上振れを狙う)
・トリックルーム→ダイマックスを「メインプランとして」採用しない(トリックルームを貼るというハードルをクリアする必要があるため)
・多少の初見殺しの搭載(特定の構築に対するイージーウィン要素)
以上の事柄を踏まえると、
・バナコーポリ2
・壁構築
・トリルザポス
は自分にマッチしないと考え、使用を見送りました。
次にエレキウーラ(+ダイマックスアタッカー)ですが、既にシーズン18で使用し最終62位を取っているので、リベンジしたい気持ちもありましたが新しい並びに挑戦したかったのでこちらも見送りました。
結果、消去法ではありますがボルトランドを触ることに決定しました。s18、s19とスタンを使い続けて立ち回りも慣れているので抵抗なく考察に入っていきました。
ボルトランドの型の決定
威張るラムのみ型や両方アタッカー型などたくさんの組み合わせがあるボルトランドですが、私は「両方に優秀なダイマックス適正があるから相手や構築に合わせてどちらにもダイマックスを切れる型だと対応できる構築の幅が広がる」「ダイジェット・ダイナックル+範囲技がシンプルで一番強い」と考えたので両アタッカー型にすることにしました。
・ボルトロスについて
「守れるボルトは最強」
てるチャレチーム戦で使用したスタンでは構築コンセプト上守る必要が無かったためとつげきチョッキにしていましたが、本来この環境のボルトはまもる必須だと思っています。
まもる(ダイウォール)があることで以下の動きをとることができます。
・隣のポケモンで障害となる相手ポケモンを倒す時間をつくる(レジエレキをボルトチェンジで帰らせずランドの地震で倒す、ボルトにちょっかいを出してくる相手のサポートポケモンを倒す)
・威嚇を回す(+ガオガエンを出して次のターン猫だましで行動を制限する)
・ボルトロスの攻撃技圏内まで、相手のダイマックスポケモンに隣のポケモンで削りを入れる
次に持ち物ですが、まけんきが発動せずとも火力を出せ、発動すればもう止められない「いのちのたま」を採用しました。ボルトロスと最も相性が良いアイテムの一つです。
・ランドロスについて
持ち物にかなり悩みましたが、ボルトロスとランドロスそれぞれに役割を持たせたかったのでとつげきチョッキにしました。役割対象に確実に勝つため耐久に厚めに振りつつ攻撃と素早さを保った自慢の調整が今回も役立ちました。
のこり4枠の決定
〇ダイジェットを乗せる非ダイマアタッカー枠
・ウーラオス
守る貫通の強力な特性を持ち、ダイジェット・ダイナックルとの相性が抜群で終盤での詰め性能も優秀です。持ち物はきあいのタスキ。
エースバーンやカミツルギも選択肢に入りますが、ボルトロスのダイナックルの後に行動できる且つ威嚇の影響を受けないという観点からウーラオスを採用しました。
〇補完・詰め要員
・じゃくてんほけんガオガエン
ブリザポス、マンムー、メタグロスやトリックルーム構築に勝つために初見殺し要素の強いじゃくてんほけん型を採用しました。ブリザポスとメタグロスは安易な弱点技を撃ってくれるので簡単に返り討ちにでき、マンムーはランドロスにダイアイスを撃ってくるのでランドロスの攻撃技+ダイバーンで倒します。トリックルーム要員がサマヨールだった場合は地震で弱点保険を起動しダイアークで倒して裏のトリルアタッカーもそのまま倒すことができます。
・カプ・レヒレ
主にキングドラ入りの雨構築とコータスを見る枠。ダイマックスを切ることやダイジェットを乗せることを考え、特攻に全振りして素早さも速めに調整しました。持ち物は後述するレジスチルが食べ残しを所持しているため混乱実(バンジのみ)になりました。
・レジスチル
ポリゴン2が入ったトリックルーム構築を一体で破壊する枠。能力上昇でタイプ相性すら覆してしまうポケモンです。ずっとサマヨールやローブシンを使用していた関係上あまり強いと思わなかったので触れてきませんでしたが、最後のシーズンで初めて使ってみて強さに気づきました。選出誘導も担えるのでとても優秀でした。
6体がそれぞれ役割を持ち、噛み合いも良いと感じたのでこの6体に決定しました。
個別解説
化身ボルトロス
まけんき | |
いのちのたま | |
ようき | |
155(4)-167(252)-90-*-100-179(252) | |
ワイルドボルト/そらをとぶ ばかぢから/まもる |
25日くらいまで、負けん気発動を恐れず強引に突破しようとしてくる構築を返り討ちにできる H164 A92 S252 の耐久珠ボルトを使っていましたが、サポート型と誤認された際にアドバンテージは取れるものの倒しきれず打開されたり、通常火力が足りず競り負けたりと、とにかく火力がネックだったのでASに変更しました。(ASへの変更について、Resu(@Resu_vgc)さんのアドバイスも参考にさせていただきました。ありがとうございました!)
技構成はタイプ一致技2つとダイナックルのベースになる格闘技、まもるで完成されています。
霊獣ランドロス
いかく | |
とつげきチョッキ | |
いじっぱり | |
191(212)-198(116)-110-*-100-134(180) | |
じしん/いわなだれ そらをとぶ/アイアンテール |
S:ダイジェット1回で最速130族抜き
HD:C161いのちのたまリザードン(サンパワー込)の威力150ダイバーン+キョダイゴクエンのスリップダメージ確定耐え
全国ダブルで最も信頼を置いているポケモン。ボルトロスの隣に置いてじしんを連打したり、対フシギバナコータス等の構築にダイマックスアタッカーとして選出します。
チョッキランドの4枠目「アイアンテール」ですが、対物理ダイマックスに対してガエンランドの威嚇2枚を並べてガエンをレジスチルに交代し、ダイスチルを撃ってレジスチルをスムーズに強化する動きが強かったので採用しました。
ガオガエン
いかく | |
じゃくてんほけん | |
いじっぱり | |
202(252)-183(252)-110-*-111(4)-80 | |
まもる/ねこだまし フレアドライブ/DDラリアット |
ボルトランドで撃ち合うことが難しい相手に対して有利を取れる第3のダイマックスアタッカーです。ガオガエンの弱点保険はあまり読まれず、安易な弱点技が飛んでくるのでカウンターが決まりやすく、イージーウィンできる試合も多かったです。
技構成はタイプ一致の悪技と炎技の2ウェポンと、ダイアタックのベースになり非ダイマ時に使い勝手の良いねこだましを確定とし、ラスト1枠はまもるにしました。弱点保険発動を待ったり、ダイウォールを使えることは勿論、集中攻撃を受けやすいポケモンであるため非ダイマ時に守れるのがとても優秀でした。
配分は、耐久と火力を削ってSを伸ばす意味は薄いと感じたのでHAに振り切りました。
カプ・レヒレ
ミストメイカー | |
バンジのみ | |
ひかえめ | |
166(164)-*-136(4)-161(252)-151(4)-116(84) | |
まもる/めいそう だくりゅう/ムーンフォース |
対雨や詰めの盤面で強さを発揮するポケモンです。ダイジェットアタッカーの横に置くこともあり、ランドロスと組むことでダイジェット・ダイアース・ダイスチルの3種類のバフを乗せながら瞑想を積むことができます。
技構成について、個人的にダイジェット+範囲技が強いと思っているので濁流かマジカルシャインの選択となる訳ですが、レヒレミラーではムーンフォースが欲しいこと、命中ダウンで無限の勝ち筋を掴める可能性があることを考慮しだくりゅうを採用しました。
対物理ダイマやレジスチルに対してねっとうやけどの勝ち筋が無いのが痛くはありましたが、対物理には先程のランドロスダイマの動きで基本有利を取れ、構築にレジスチルに打点のあるポケモンが多く対処ルートが豊富だったので今回はねっとうの採用を見送りました。
配分は、A+1ボルトロスのダイジェットと合わせて無振りダイマランドロスを倒せたり、キングドラに対してしっかり確定2発を取れるようにC全振り、素早さは大体のカプ・レヒレの上を取れる程度に調整しました。
レジスチル
クリアボディ | |
たべのこし | |
わんぱく | |
187(252)-*-222(252)-*-171(4)-70 | |
まもる/てっぺき ドわすれ/ボディプレス |
ダイマックス技のバフを乗せたり、てっぺき・ドわすれを積むことで相手を詰ませます。特性で能力が下がらないのがとても優秀です。
基本的に受け身なので当然急所で突破されてしまうこともあり、個人的に使うのを避けていましたが、ボルトランドで対応することが難しいポリゴン2絡みのトリル構築に勝てる枠、詰めの盤面で強いポケモンが欲しかったので入れてみたところ、驚くほど構築とマッチしたので採用に至りました。
すなじごくを搭載しゴーストタイプも相手できる型も存在しますが、構築に悪打点が多く入れる意味が薄く、抜ける技もないことからテンプレの技構成にしました。
配分は、ポリゴン2絡みのトリルに勝てれば十分で、耐久を削ってSを伸ばす必要性が無かったのでHB特化です。
選出と立ち回り
対非トリル構築
後発:刺さっている二体
初手ダイマックスで相手の残数を減らしていきこちらのペースに持ち込み押し切ることを目指します。
対物理ダイマックス構築
後発:+or
威嚇2枚で相手の火力を落としつつ、ガオガエンをレジスチルに交代+ダイスチルでレジスチルをスムーズに強化し詰めていくことを目指します。
トリックルーム構築
後発:から二体
ガオガエンに弱点技を誘いカウンターを狙いつつレジスチルやカプレヒレで詰めることを目指します。相手がレジスチルをどう処理してくるかを、相手視点に立って考えると立ち回りやすいです。
おわりに
最後まで見てくださってありがとうございました。
全国ダブル最後のシーズンで結果を出すことができて良かったです。次のルールも頑張ります!
レンタルチームID: 0000 0005 6B67 D2
パーティ作成者
LATY
VGC バトルレジェンド21位/てるチャレチーム戦#3 優勝¦東方¦カジリス