はじめに
みなさんこんにちは、モトキ(@0rehatue_yo)です。記事を寄稿するのは今回が初となります。
今回はPJCS2021シニアカテゴリにてベスト8に入ることができた構築を紹介していきます。
構築経緯
4月中旬、PJCSのルールが全国ダブルだと発表され5月9日の本戦まで約3週間で勝てる構築を組まないといけない状況になりました。
そこでまず1月まで使っていたクイックターンミロカロス+弱点保険ドリュウズを軸にした砂パを一週間試してみましたが
・そもそもの構築の軸が弱い
ことから、思うように勝つことが出来ませんでした。
ということで残りの2週間で自分に合った全く新しい構築を組み始めることになりました。
このルールでは積み技を持ち、ダイジェットを使えるポケモンとサポートするポケモンの並びが強いと感じたのでそれを軸にしていくという考えからスタート。
積み技を持ち、ダイジェットを使えるポケモンとして50%で相手の積み技や壁を貫通できるピントレンズトゲキッスと威嚇と技範囲が優秀な珠ランドロスの二体をとりあえず採用してみることにしました。
サポートするポケモンとして目を付けたのはガオガエンとモロバレルです。
当たり前の話ですがガオガエンの強い点は威嚇、ねこだまし、捨て台詞、モロバレルの強い点は命中率100%の催眠技、キノコのほうしが使える点です。
私は去年のincMayで重力催眠を軸にした構築で4位になっており、相手のダイマックスポケモンを確定で眠らせることの強さを理解していたのでモロバレルを使っていくことにしました。
次にモロバレルを使うにあたって障害となってくるカプ・レヒレやダイフェアリー、ダイサンダーを使えるポケモンに対してフィールドを張り替えれながら、重いフシギバナやブリザポスに対してある程度戦える剣舞持ちの弱保ゴリランダーを採用しました。
最後にメタグロスやリザードンに対してある程度強くでれる達人の帯ヒートロトムを採用。
この六匹で5月のPJCS本戦に参加し、12勝5敗、7位通過という結果でした。
まずまずの結果でしたが主に3つの課題が見つかりました。
②ダイマックスドラパルト
③フシギバナの眠り粉
①に関してはトゲキッスのサイドチェンジが強い場面があまりなかったので大文字に変更することで鋼タイプの重さを軽減しました。
②に関してはトリックルーム+トゲキッス+モロバレルで対処するのが最善だと考えたので選出機会が少ないヒートロトムをトリルが使え、鉄壁ボディプレスによりガオガエン、ポリゴン2などに対して大きな打点を持つツンデツンデに変更しました。
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③に関してはランドロスの持ち物を命の珠からラムの実に変更することにより、フシギバナに対してある程度有利に立ち回れるようにしました。
その他に耐久があった方が立ち回りやすい場面が多かったことからゴリランダーの調整をHAベースからHDベースに、剣の舞をビルドアップに変更、トゲキッスの調整をCSベースからHに振り切った型に変更しました。
個別解説
ツンデツンデ
ビーストブースト | |
きあいのタスキ | |
のんき | |
168(252)-*-258(28)-*-150(228)-17 ※S個体値2 | |
サイドチェンジ/ボディプレス トリックルーム/てっぺき |
B:+2ボディプレスでH252ブリザポス確定一発
D:A特化メタグロスのダイスチル+C特化カプ・レヒレのダブルダメージだくりゅうを最高乱数以外耐え
S個体値2→非トリル下で最遅ツンデツンデの上をとる
トリックルーム、サイドチェンジによりサポートしながらてっぺきボディプレスで殴っていけるポケモン。
この枠に関してはドータクン、ポリゴン2なども候補に挙がりましたが対ドラパルトや苦手意識を持っていたメタグロス+オーロンゲ+カプ・レヒレ+ガラルファイヤーのような構築に対しての立ち回りやすさ、てっぺきボディプレスによりポリゴン2やガオガエン、ブリザポスに対して大きな打点をもっている点から、このポケモンを採用することに決めました。
技構成についてはジャイロボールやいわなだれを採用するか悩みましたが、Aに振る余裕がなく、てっぺきボディプレスの方が強い場面が多かったので採用を見送りました。
ゴリランダー
グラスメイカー | |
じゃくてんほけん | |
いじっぱり | |
207(252)-165(36)-111(4)-*-109(148)-114(68) | |
グラススライダー/アクロバット 10まんばりき/ビルドアップ |
S:+1で最速ウツロイド抜き
フィールドを張り替えることによりカプ・レヒレ入りの構築に対してもモロバレルのキノコのほうしを通していけるようになります。
じゃくてんほけんについては構築の中で他に持たせるポケモンがいなかったこと、対ブリザポスに強くなることから持たせることにしました。
PJCS本戦では+4キョダイコランダでH252ダイマブリザポスを落とせるように調整したHAベースのつるぎのまい持ちを採用していました。
ですが火力より耐久がほしい場面が多かったため、ライブ大会ではつるぎのまいをビルドアップに、調整をHDベースのものに変更しました。
テッカグヤなど全く有効打がないポケモンが相手の構築に入っている場合選出をするか、ダイマックスを切るかの判断が非常に重要で難しかった印象が強いです。
モロバレル
さいせいりょく | |
バコウのみ | |
おだやか | |
221(252)-*-102(92)-106(4)-132(156)-51(4) | |
キノコのほうし/かふんだんご いかりのこな/まもる |
D:隣がツンデツンデ以外ならダウンロードでAが上がる
S:無振りブリザポス抜き
ほとんどの試合に選出していきます。
ガラルファイヤーやテッカグヤのダイジェットを余裕を持って受けたかったのでHDベースでの採用となりました。
バコウのみは発動機会が多く非常に強力ですが、メンタルハーブを持っていないためちょうはつをもっているポケモンに対してはまもる、サイドチェンジ、交代を駆使して立ち回る必要があります。
ガオガエン
いかく | |
オボンのみ | |
しんちょう | |
196(204)-136(4)-112(12)-90-155(244)-86(44) | |
フレアドライブ/ねこだまし バークアウト/すてゼリフ |
HB:A252水ウーラオスの水流連打乱数一発(6.2%)→H212B4振りの場合43.7%
S:+2で最速ウツロイド抜き
いかく、ねこだまし、すてゼリフが優秀なポケモン。
まけんき、かちき、メタグロスが入っていない構築に対してよく選出していきます。
技構成については、ねこだまし、すてゼリフ、フレアドライブは確定として、ちょうはつかバークアウトか悩みましたが欲しい場面が多くバナコーに対して強くでれるようになるバークアウトを採用しました。
霊獣ランドロス
いかく | |
ラムのみ | |
いじっぱり | |
165(4)-216(252)-110-*-100-143(252) | |
いわなだれ/そらをとぶ じしん/つるぎのまい |
S:+1で最速ドラパルト抜き
耐久に少し振っても影響する試合が無さそうなことに加え、火力アップアイテムを持っていないのでASに振り切るのがベストだと考えました。
トゲキッス
きょううん | |
ピントレンズ | |
ひかえめ | |
192(252)-*-124(68)-165(76)-136(4)-114(108) | |
エアスラッシュ/マジカルシャイン わるだくみ/だいもんじ |
S:+1で最速ウツロイド抜き
トゲキッスに関しては火力に振り切るよりも耐久があった方がいい場面が明らかに多かったので耐久に厚めに振りました。
選出と立ち回り
パターン1
後発:+or
負けん気、勝ち気のポケモンやドラパルト、メタグロスが入っている構築に対してよくする選出です。
トリルをするかしないか、サイチェンをするかしないかの判断やトリルターンの管理が重要です。
パターン2
後発:@2
バナコーポリ2のようなガオガエンを出していける構築に対しては初手ガエンバレルの選出をとっていく場合が多かったです。
さいごに
閲覧していただきありがとうございました。
パーティ作成者
モトキ
日本一決定戦2020シニア10位/PJCS2021シニアベスト8