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はじめに
こんにちは、ななか(@nanakango)です。
2月から使用し、WCS2022のDay1にて6-0で1位となったグラードンイベルタルパーティをご紹介します。
メジャーなグラードンイベルタルとは全く違った構成になっていますので、是非最後までお付き合いください。
パーティ実績
・INC(2月) 1875 41位
・INC(3月) 1885 16位
・全国大会 Best32
ランドロス→フシギバナ
・WCS(Day1) 6-0予選1位
構築経緯
構築のスタートはイベルタルで、理由としては以下が挙げられます。
②ダイマックスをしなくてもイカサマで火力を出せる。
③いたずらごころに邪魔されないので、自分の動きを押しつけやすい。
④ザシアンを採用しないパーティに強いことが多い。
⑤VGC2016でも使用して全国で準優勝したため印象がいい。
また、「ザシアンが流行っているからイベルタルは弱いのでは」という意見があると思いますが、
・ザシアンの取り巻きに強いことが多い
・ザシアンにイカサマが5〜6割入るので打点が全くないわけではない
これらのことからパーティ単位でザシアンの処理を考えれば明確な不利ではないと考えました。
イベルタルを考えるときに、過去ルールからイベルタルパーティの基本選出として以下の並びが強いと感じていました。
先発:イベルタル+素早さ操作可能なアタッカー
後発:スイッチトリルor積み技
この並びは、盤面を整えつつイベルタルまたはアタッカーが2ターン目以降相手のポケモンを上から倒せる状態にすることで、後発ポケモンが動きやすい選出になります。
次にイベルタルが相方を考えた際に、以下の要素が欲しいです。
①ザシアンに弱点をつかれない
②ダイマックスが強い
③取り巻きを含めてザシアンを倒しやすい
これらのことから、
グラードン、リザードン、レジエレキが条件を満たすため採用しました。
特にイベルタル+襷レジエレキという初手の汎用性の高さが理想通りでした。
個別解説
イベルタル
ダークオーラ | |
くろいメガネ | |
ようき | |
211(76)-171(156)-118(20)-135-119(4)-166(252) | |
イカサマ/ふいうち バークアウト/まもる |
A:無振りレジエレキをふいうちで確定1発
HB:いじっぱりザシアンのきょじゅうざん確定耐え
S:最速
イカサマでHAソルガレオ、白バドレックス確定1発
構築のスタート。
ダイマックスをするイベルタルはダイマックス終了後の技の弱さが気になり、ダイマックスしなくても仕事をできるイベルタルを開発することにしました。
世間ではダイマックス型が流行っていることもあり、相手のダイマックスを警戒させた動きに対して、バークアウトやふいうちで崩しやすくなっています。
負けん気の化身ボルトロスに対しても、エレキネット+イカサマで耐久型でない限りは倒せるため有利対面です。
初手の動きの幅を広げるため、まもるを採用しています。
デスウイングやゴッドバードも試しましたが、イベルタル以外でダイマックスする方がパーティパワーが高いので不要になりました。
調整に関しては、最低でもキュレムの上を取る必要があるため、攻撃と素早さの振り切りになりました。
グラードン
ひでり | |
とつげきチョッキ | |
いじっぱり | |
207(252)-209(156)-161(4)-*-121(84)-112(12) | |
だんがいのつるぎ/じしん ヒートスタンプ/がんせきふうじ |
A:だんがいのつるぎ+1/6定数ダメージでH実数値185までのザシアンを倒せる
じしん+1/3定数ダメージでH199ザシアンを倒せる
S:-1リザードン抜き
今作のグラードンは一般枠にリザードンやフシギバナを採用できるので、ザシアンに強くしつつパーティパワーを上げられます。
パーティ全体で浮いてるポケモンが多く、安定火力のじしんも採用しています。運に自信のある人はじしんではなく、ヘビーボンバーやギガインパクトの採用を検討してもいいと思います。
レジエレキ
トランジスタ | |
きあいのタスキ | |
おくびょう | |
155-*-70-152(252)-71(4)-277(252) | |
10まんボルト/ボルトチェンジ エレキネット/まもる |
D:イベルタルと並べた際にダウンロードでA上昇する
イベルタルと並べることで盤面制圧を狙います。
また、リザードンと並べることで、ボルトチェンジでグラードンを出しつつ晴れリザードンで制圧するのはシンプルに強力です。
気合の襷を持つことで序盤にボルトチェンジで逃げた後の詰めに使える点も強かったです。
リザードン
サンパワー | |
ソクノのみ | |
おくびょう | |
153-*-98-161(252)-106(4)-167(252) | |
ブラストバーン/ねっぷう エアスラッシュ/まもる |
今作の伝説級ポケモン。
キョダイゴクエン自体の超火力と、おまけとは思えない定数ダメージが今回のパーティと相性がよいため、採用しています。
電気タイプに対しても選出を躊躇わないようにソクノのみを持たせています。
また、通常状態で運用する可能性もあり、安定した打点を出すためにエアスラッシュにしています。ダイジェットの火力に困ることもなかったです。
全国大会まではいのちのたまを持たせており、白バドレックス+パルキアを意識してりゅうのはどうを採用しています。
フシギバナ
ようりょくそ | |
いのちのたま | |
おくびょう | |
156(4)-*-103-152(252)-120-145(252) | |
リーフストーム/ウェザーボール だいちのちから/ねむりごな |
上からザシアンを殴り倒す枠。
元々スカーフランドロスを採用していましたが、パーティ全体でダイマックスカイオーガが重くなりがちであったため、明確に打点をもつポケモンに変更しました。
レジエレキや追い風下のS126あたりで調整している相手の上を取るために最速にしました。
火力不足で悩むこともなく、眠り粉の圧力もあるため、ダイマをしなくても強い点が魅力的です。
ドータクン
ふゆう | |
ぼうじんゴーグル | |
なまいき | |
173(244)-104-146(76)-*-176(188)-34 | |
トリックルーム/アイアンヘッド スピードスワップ/サイドチェンジ |
HD:C実数値202カイオーガのいのちのたましおふき耐え
対トリル兼スイッチトリル要員。
物理方面はタイプ耐性で耐えられるため、特殊耐久を上げました。
スピードスワップにより、隣のリザードンやイベルタルをトリル下で白バドレックスより先に動かせます。
サイドチェンジを採用することで、非トリル下でも仕事はできます。耐性がとても優秀なため、サイドチェンジと相性がいいです。
アイアンヘッドですが、白バドレックスやフェアリーへの打点として採用しています。
防御に努力値をあまり割いていないため、ボディプレスよりアイアンヘッドの方が火力が高いです。
霊獣ランドロス
フシギバナの枠を全国大会まではランドロスを採用しておりました。威嚇枠かつザシアンを上から殴り、レジエレキにも強い枠としての採用でしたが、環境に硬いカイオーガが増えたことにより使いづらさが目立ったため、不採用になりました。
型のみ記載します。
いかく | |
こだわりスカーフ | |
ようき | |
165(4)-197(252)-110-*-100-157(252) | |
じしん/じならし がんせきふうじ/とんぼがえり |
選出と立ち回り
構築経緯でも述べましたが、このパーティにはほぼ安定する基本選出として下記があります。
基本選出①
後発:+oror
最もオーソドックスに対応できる選出。
プレイ難度も上がりますが明確な不利の初手が少ないので困ったら投げていいと思います。
基本選出②
先発:+or
後発:
御三家が通せそうな場合の選出。
選出については直感的にプランを選択することもあります。特にトリルプランについては、ダイマックスグラードンが活躍できるかを検討する必要があります。
パーティ相性
対カイオーガ+ザシアン
トルネロス系統 微有利
後発:+oror
初手オーガトルネならおいかぜしおふきを撃たれる可能性が高いため、ふいうちエレキネットが刺さります。
ザシアンに対しても、イカサマで5〜6割程度はダメージを通せるので、強気に突っ張ります。
壁ボルトロス系統 五分
基本選出①
先発:
後発:+or
基本選出②(リザードン)
先発:
後発:
ザシアンボルトロスにはエレキネットイカサマから入ることでボルトロスを迅速に処理します。
相手がダイマックスをカイオーガ以外に切ってくる場合は有利を取れますが、カイオーガダイマックスに対してはこちらもバークアウトやエレキバナを合わせていく必要があるので、五分マッチの認識です。
対Rinya Sun 五分〜微不利
後発:+or
初手から圧をかけていきます。
フシギバナを捨てる方針かどうかで裏をイベルタルにするか決めます。
イベルタルを選出する場合は対グラードンを、レジエレキを選出する場合は対リザードンを意識した選出になります。
対黒バドレックス+ザシアン 微有利
基本選出①(リザードンorフシギバナ)
後発:+or
どちらのパターンでもリザードンとイベルタルで圧をかけ続けることで不利を取りづらいです。ザシアンを倒した後はグラードンにダイマックスを切る展開にしたいです。
対ルナアーラ 有利〜微有利
後発:+@1
イベルタルや御三家のキョダイ技の定数ダメージなど、ルナアーラ側が嫌う要素が多いため有利マッチです。
ルナアーラの催眠術が当たると面倒な展開にはなります。
対白バドレックス+パルキア 五分〜微不利
後発:
パルキアの処理ルートをしっかり考える必要があります。
パルキアダイマをしてくる想定でこちらも動かし、仮にトリックルームを貼られた場合はドータクンで挽回を狙います。
ちなみにリザードンにりゅうのはどうが入っている旧verでは有利マッチです。
対キュレム 不利
後発:
氷の一貫がありすぎて不利マッチなので、トリルを匂わせてサイドチェンジバークアウトで時間を稼ぎます。
対ディアルガ 微有利
後発:
リザードンで圧をかけつつ、バークアウトを通すことでディアルガのダイマックスターンを枯らせます。
イベルタルが倒された場合でも、ドータクンに打点がないことが多くトリックルームが通るので、こちらのグラードンかリザードンを通して勝てる有利マッチになっています。
詳しくは記載しませんが、ここに記載していないゼルネアス以外の伝説に対しては基本微有利以上のマッチとなります。
最後に
完全オリジナルでまたグライベルを使うことができ、現在の実力としては十分な結果もついてきてよかったです。
来年は横浜開催なので絶対に参加したいです。
不明点があればお気軽にTwitterにて質問ください。
レンタルチームID:0000 0004 BT9Y 6X
パーティ作成者
ななか
実績
VGC2014:全国大会出場
VGC2016:全国大会準優勝
VGC2022:全国大会Best32、世界大会Day1 6-0