はじめに
こんにちは、ラティ妹(@asuchan_uyu)です。
この度パルデアプロローグで最終27位という、目標としていたリバティノート様圏内の成績を収めることができました。
また、本構築は複数人使用しており、使用者全員がレート1,800ラインを超えて上位を狙える程の勝ちを重ねていたため、構築を紹介させていただきます。
なお、同系統の構築を使用した垣谷さん(@sugar3333333333)が最終16位になっており、ブログに記事が公開されているので併せてご覧頂ければと思います。
・【パルデアプロローグ】ミラフロル寿司 最終1838/16位
構築経緯
構築コンセプトは、きあいのタスキを持ったキラフロルのキラースピンなどの毒を含めた仕事性能+初手ヘイラッシャ&後発シャリタツ(以下:寿司)の攻撃を通して試合を有利にしていくことを軸にしています。
キラフロルはパルデアプロローグで使用解禁となるチオンジェン・パオジアン・ディンルー・イーユイに強く、特に寿司の障害となり得るチオンジェンとディンルーに対して、キラフロルのキラースピンで能動的に毒を入れることができるので耐久を崩すことができます。
また、壁構築や相手のきあいのタスキを持っていそうなポケモンに対しても範囲技のキラースピンから入ることで立ち回りが安定し、ダメージレースで不利になりづらいです。
寿司は
・地面テラスを切ればコライドン、ミライドンやその取り巻きに軒並み強いこと
・ミライドンのエレキフィールドによってモロバレルなどの「キノコのほうし」が効かないこと
・キラフロルやミライドンが寿司に対して対策をしてくるポケモン(くろいきりヤミカラス、くろいきりパオジアン、おにびファイアローなど)に強いこと
など、相手からの状態異常も回避しながら強い攻撃を強く通しやすく、パルデアプロローグ環境では寿司に対して有利な要素が多いと判断して使用に至りました。
ミライドンの採用については、前述したエレキフィールドもそうですが、前提とした伝説ポケモンの選定時に、コライドンはテラスを切らないと有効な場面が少なく、また「特性のひひいろのこどうで相手のこだいかっせいポケモンを強くする」というのが、コライドンを使う上でメリットよりデメリットが大きいと感じミライドンを採用することにしました。
こうして寿司にキラフロルとミライドンを添えた強力な4体を軸に、ダメージの総量で勝つことを基本方針としました。
構築は上記4体で完成しており、残り2体は選択になります。筆者はミライドンと強力な並びを作れて、S操作ができるテツノツツミと、そのテツノツツミと並べて強いかつ、一定数いるほろびのうた系統(ゴチルゼル、サケブシッポ)に強く、初手ヘイラッシャの横に置いても強いハバタクカミを入れて完成となりました。
個別解説
ヘイラッシャ
てんねん | |
たべのこし | |
じめん | |
いじっぱり | |
H225-A167↑(252)-B135-C×↓-D116(244)-S57(12) | |
ウェーブタックル/じしん みがわり/まもる |
・テツノツツミ172フリーズドライ3回耐え
・みがわりがハドロンエンジン補正込みのミライドンのいのちのたま187ダブルダメージマジカルシャイン確定耐え(44〜55/みがわり56)
基本先発で投げるADベースのヘイラッシャです。テラスはミライドンの電気技を無効化し、じしんの火力を上げる攻防一体の地面テラス。先発で投げて対面することが多いミライドンやテツノツツミに対して、テラスじしんを打つ回数を増やせるようDに振っています。みがわりは相手のディンルーのじわれやクリアスモッグを打ってくるポケモンや、キラフロルの毒と持ち物のたべのこしと相性が良いので採用。
また、ミライドンのフェアリーテラスを切ったいのちのたまマジカルシャインをみがわりが確定で耐えるため、ミライドン+トリトドンなどのクリアスモッグを打ってくる相手に対しては身代わりを残しながら試合を優位にすることができたのでD振りにして良かったと思います。Sは寿司ミラーで先制でみがわりができると強いため、その可能性を上げるため努力値の残りを振りました。
シャリタツ
しれいとう | |
こだわりスカーフ | |
はがね | |
おくびょう | |
H151(60)-A×↓-B108(220)-C145(36)-D116(4)-S138↑(188) | |
りゅうせいぐん/だくりゅう りゅうのはどう/こごえるかぜ |
・イダイナキバの201ぶちかまし確定耐え
・パオジアンのわざわいのつるぎ172ふいうち急所込み確定耐え
・カイリューのノーマルテラスタル鉢巻204しんそく最高乱数以外耐え
・こだわりスカーフ込みで最速テツノツツミ206抜き
耐久に振ったシャリタツです。CSに振り切って火力を担保するよりは、耐久に振ってヘイラッシャが倒された後に着地狩りをされないようにしたり、要所で相手の攻撃を耐えてこごえるかぜを一発入れるなどの1回の行動が勝敗に大きく影響すると考えての調整になります。
S2の時にいじっぱりイダイナキバのぶちかまし耐え調整を探していたところ、ひいあくん(@Hianmain)に調整を教えていただき(※掲載許可済み)その後ダメ計していたら副産物で耐えたいラインをクリアしていたのでそのまま使用しました。めちゃくちゃ良い調整です。ひいあくん、ありがとう。
テツノツツミ
クォークチャージ | |
ブーストエナジー | |
ゴースト | |
おくびょう | |
H131-A×↓-B135(4)-C176(252)-D80-S206↑(252) | |
フリーズドライ/こごえるかぜ アンコール/まもる |
135族の同速対決を回避するためのテツノツツミです。持ち物は相手にも影響のあるエレキフィールドに依存せずにSを上げられるブーストエナジー。フリーズドライの枠はれいとうビームと選択になりますが、今回は技範囲が広がるフリーズドライを選択しました。
選出する時はミライドンやハバタクカミといった高速高火力ポケモンと出すことが多いです。
ハバタクカミ
こだいかっせい | |
こだわりメガネ | |
フェアリー | |
おくびょう | |
H133(20)-A×↓-B80(36)-C180(196)-D156(4)-S205↑(252) | |
ムーンフォース/マジカルシャイン シャドーボール/パワージェム |
・パオジアンの172ふいうち12.5%で耐え
色んなポケモンと相性の良い汎用高速アタッカー。パオジアン+カイリューが出てきそうな構築や、ゴチルゼル、オーロンゲが相手の構築にいる場合は先発で出すことが多いです。
ミライドン
ハドロンエンジン | |
いのちのたま | |
フェアリー | |
おくびょう | |
H175-A×↓-B121(4)-C187(252)-D135-S205↑(252) | |
りゅうせいぐん/イナズマドライブ マジカルシャイン/まもる |
今回使用できる伝説枠、エレキフィールドによるキノコのほうし無効と攻撃範囲が寿司と相性が良いので採用しました。
構築のスタートはエレキシードでしたが、試合の後半で出してパラボラチャージやめいそう+マジカルシャインを打つよりかは、先発後発問わず選出しやすく、高火力で打ち分けられる型の方が構築に合っていると思いました。持ち物は非こだわりアイテムで最も火力の出る「いのちのたま」です。
キラフロル
どくげしょう | |
きあいのタスキ | |
ゴースト | |
おくびょう | |
H159(4)-A×↓-B110-C182(252)-D101-S151↑(252) | |
パワージェム/キラースピン だいちのちから/ニードルガード |
構築の軸、先発に出して相手を削る役割です。ウインディなどの中速ポケモンに上から行動したいので最速での使用。寿司を対策してくるファイアローやヤミカラス、きあいのタスキではないと確認できたテツノツツミに大ダメージを与えられるパワージェム。チオンジェンやディンルーの耐久系や相手全体にダメージを与えられるキラースピン。サブウェポンとして範囲が広いだいちのちから、様子見ができるニードルガードの構成です。ゴーストテラスは主に相手のかげふみを意識した採用です。
実際相手の初手ゴチルゼルにキラフロル+ヘイラッシャと投げた時に、かげふみを逃れて寿司の攻撃が優位と判断できた場面と、試合終盤の相手のパオカイリューに対して、パオジアンを倒してしんそくで拘ったカイリューを詰ますためにテラスを切るなど、使用機会は2回ありました。
選出と立ち回り(簡易)
基本選出
後発:+or
この選出が最も多いです。初手ヘイラッシャ+選出しやすいポケモンを選出していきます。キラフロルを選出する場合は、持っているきあいのタスキを盾にダメージを与えていきます。
基本的にはヘイラッシャのじしんの通りを見ながら、初手ヘイラッシャ守る+キラフロル動かしか、初手からキラフロルをシャリタツに下げて地面テラス合体じしんを通していきます。相手視点で初手どちらにも集中はしづらいですし、集中されるとしても合体読みでヘイラッシャが多いので立ち回りで有利になりやすいです。相手はこちら視点から見て正解の立ち回りがあっても、それを選択できない場合こちらの与えるダメージ量が多くなる試合を目指していきます。
vsミライドン+テツノツツミ系
後発:+@1
パルデアプロローグのテノツツツミはアンコールの採用率は高く、守るはできないため初手から地面テラス合体じしんを選択していきます。ヘイラッシャはそのためのD振りです。
vsヘイラッシャ+シャリタツ
後発:+
ヘイラッシャに地面テラスを選択した方が負けるマッチアップです。
キラフロルの毒を嫌った相手が初手ヘイラッシャを出してくるのでそこに合わせて、立ち回りも誘っていきます。このルールのヘイラッシャは殆ど地面テラスのため、相手はこちらのミライドン+キラフロルに地面テラス合体じしんを選択してくるので、こちらは初手ミライドン守る+キラフロルはキラースピンなどで様子見。相手の地面テラスを確認できたら、こちらは両チェンジで寿司を投げ、タイプ相性で勝ちに行きます。こちらは意地でもヘイラッシャにテラスを切らないように立ち回ります。
さいごに
ルール発表から大会まで期間が短かったため、ある程度立ち回りを固めつつ簡単に勝ちやすい構築を組めたことが良かったと思います。
7年ぶりSVでポケモン復帰したので、これからはWCSを目指してレギュレーションCで勝てるように頑張っていきたいです。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
パーティ作成者(全員TwitterIDのみ紹介)
ヤマシタ @icyclaire
らすしぃ(最終73位) @rascy_poke
・その他立ち回り等調整など
垣谷(最終16位) @sugar3333333333
くさもち(最終43位) @__KSMC__
宮小路瑞穂 @otubel810
ラティ妹 @asuchan_uyu
てんくゎん @TENKULWAN