【デッキ解説】シティリーグ東京優勝!フーパLO!

  • 2019年11月12日
  • 2022年10月29日
  • その他

あいさつ

はじめまして、すけです。
この度は11/2に行われたシティーリーグ東京で優勝することができたため、その際に使用したデッキの解説を寄稿させていただきました。

既に個人のブログでも当日レポを上げていますが、そちらよりかなり詳細に書いています。

(URL:http://schetchbook.hatenablog.com/entry/2019/11/02/184008)

使用したデッキはルカメタLO(フーパLO)です。
※LOとはライブラリアウト(山切れ)のことで、相手のデッキを0枚にしてルール勝利を目指すデッキとなっています。

 なぜこのデッキを使用したか

環境にフーパを突破する手段を持っているデッキが少ないと感じたからです。
Twitterで「CL東京 6」で検索をかけ出場した方々のレポツイートを見ていた時
「これフーパどうするんだろう」
と思うデッキが多かったことから、フーパで詰めるデッキを使いたいなと考えていました。

そんな中、新弾でジュジュべ&ハチクマン(以下:ハチクマン)という確定で山札を3枚も削れるフーパデッキの強力なフィニッシュ手段になるカードが収録され、「これは握るしかない」と思いデッキを組み始めました。

【環境考察】
10月のシティーリーグの環境を見ていると、CL東京で活躍したデッキに加え
オーロット&ヨノワール(以下:オロヨノ)や
ピカチュウ&ゼクロム(以下:ピカゼク)が多く活躍していましたが、
2デッキともルカメタLOに対してそこまで脅威となるデッキではありませんでした。

嫌だなと感じるデッキは
ディアルガ&パルキア&アルセウスGX(以下:三神)+ケルディオ、フーパLO同士のミラー、エンニュートLOくらいであり
環境に有利な相手の方が多かったため、そのまま持ち込むことを決めました。

デッキレシピと採用カードの解説

【採用カードの解説】

・フーパ×4

スタート時の生存率が最も高く、最もスタートしたいカードであるため4枚採用。
ほとんどのマッチで序盤に2枚出すことを目指します。

・ルカリオ&メルメタルGX×1(以下ルカメタ)


非GXなどと戦う際に必要なカードではありますが、環境に多いレシラム&リザードンGXなどに負け筋となってしまうマッチアップもあり、極力スタートを避けたいので1枚の採用。

・キリンリキ×1

ミュウツー&ミュウGXデッキがトラッシュした各種GXポケモンをロストゾーンへ送る、超バレットのエネルギー総量を減らすなど。
1枚あれば良いので1枚のみの採用です。

・ルギアGX×1


フーパ突破枠などをロストゾーンに飛ばしてeasy winを狙える枠。ゾロアークのアローラベトベトンをロストゾーンに飛ばすと楽しいです。
ズガアゴにバクガメス+アーゴヨン×3の盤面を作られると完敗してしまうためそちらのケアとしても。
GX技以外は置物なので1枚のみの採用。

・ヤミラミ×1


ミラーは先にそくばくを言えるとほぼ勝ちであるためミラー対策での採用。
また相手の山札が4枚の時に束縛をするとシロナで山札を回復できないため次のターンにハチクマンでLOすることができます。

・ムウマージライン×1-1


レアコイル(しょうしゅうしんごう)入りのエンニュートLOに対し、こちらもサイドをあげる手段がないとリセットスタンプ→マチスの作戦→ムサシとコジロウ×2+マタドガス(ホワイトホール)の手札破壊コンボを決められてしまうのでそれを防ぐため採用。ドローソースにもなります。
三神相手はオルタージェネシスGXによりサイドが2枚ずつ取られ、1枚の提供はなんのデメリットもなくカウンター状態に入れるため三神相手にも使います。

・ネストボール×3
デッキ内のほぼすべてのポケモンを呼べるカードであり、種切れ防止のカード。
種切れのケアがピッピ人形のおかげでしやすくなったことと、中盤以降腐るカードであるので4枚ではなく3枚の採用。

・リーリエのピッピ人形×4


サイドを取られずにターンを稼いでくれ、逃げ0要員としても使え、種切れ防止にもなるカード。LOデッキに欲しい要素の塊なので4枚採用。

・まんたんのくすり×4
ルカメタの生存ターン数を伸ばせるカード。ギラティナと戦う際にフーパにも使い、欲しいシーンが多いので4枚採用。

・レスキュータンカ×2
1枚しか採用していないポケモンを再利用できるほか、山札回復手段にもなるため2枚採用。

・カウンターキャッチャー×2
攻撃できないポケモンを前に縛る基本戦術を支えるカード。グズマもあるため2枚で十分なので2枚の採用。

・ポケモン入れ替え×1
サポート権を使わずポケモンを入れ替えられるカード。フルメタルウォールGXやロストパージGXを相手の前のポケモンに当てたいときに便利なため1枚採用。

・改造ハンマー×1
グズマ&ハラの影響で環境に特殊エネルギーを使う相手が増えたため強いと感じ入れました。
ただ全く使えないマッチアップもあるので1枚のみの採用。

・闇の石×1
ムウマージを即時起動させられるカード。エンニュートLOに対してはムウマと闇の石をダイゴの決断で持ってくるところから始めます。

・カウンターゲイン×1
ロストパージのために必要。他では使わないので1枚のみの採用。

・鋼鉄のフライパン×1
ルカメタの補助。ルカメタが1枚のみなので1枚の採用。

・ダイゴの決断×4

技を宣言することが少ないこのデッキではアドバンテージの塊なので4枚の採用。
使うとリセットスタンプを言われやすいので、既に必要札を持っている場合はあえて使用しないプレイングも必要です。

・ルザミーネ×3


このデッキの核となるカード。ルザミーネループが崩れると何にも勝てなくなってしまいます。理論上は2枚でループできますが万が一を考え3枚の採用。キリンリキでこのカードをロストすることでの対策が流行ったら4枚採用したいです。その場合はキリンリキをロストパージすることも必須です。

(※ルザミーネループについては後に解説します。)

・グラジオ×2
ピン挿しのカードが多くサイド落ちで困ってしまうので有用です。序盤に種切れしそうな時にサイドから種ポケモンを持ってくることにも使うので2枚の採用。

・アセロラ×2
ルカメタの生存ターンを伸ばすカード。ルザミーネで無限に回収できるまんたんのくすり。
回収できるカードですが、耐久を支える大事なカードなので2枚採用。

・マチスの作戦×2

マチスの作戦→ルザミーネの動きが非常に強力です。とても強いカードですがこのカードばかり手札に来ても困るので2枚の採用。

・グズマ×1
カウンターキャッチャーでいいシーンの方が多いですが、1枚入れておけばルザミーネで無限に回収できるため1枚採用。

・プルメリ×1
強力なカードですが、コストが重く連発が難しいので要所で使うように1枚の採用。

・ザオボー×2
ルザミーネで無限に回収できる改造ハンマー兼フィールドブロアー。リサイクルエネルギーに依存しているデッキに強いです。1枚フィールドブロアーに変えてもいいかもしれません。

・スカル団のしたっぱ×1


やや余裕のある状況で且つ相手の手札にエネルギーがありそうな時にしか使わないです。ただ決まった際のアドバンテージがとても大きいので1枚のみ採用。

・ジュジュべ&ハチクマン×2


コンセプトカード。1枚でも大丈夫ですがなるべくサイド落ちさせたくないカードであること、相手の山札を6枚削らなければならない状況を考慮して2枚採用。

・シロナ×2
困ったときの事故回避、終盤の山札回復、どちらにも使うため2枚の採用。

・マサキの解析×2
ダイゴでは間に合わない時に“懸ける”カード。不確定要素が好みでないのでこのカードに懸けなければいけない時か、余裕があるシーンでの手札補充のみに使っていました。種切れ回避に一役買うこともあるので2枚採用。

・無人発電所×1
ミュウツー&ミュウGX相手には無人発電所とルザミーネを駆使してスタジアム合戦をすることで戦うので必要です。ルザミーネで回収できるので1枚のみの採用。

・プレイヤーズセレモニー×1
ほとんどのターンで2枚引けるカード。手札を整える大事なカードですが混沌のうねりが環境に多く使いづらい印象がありました。

・基本悪エネルギー×2
エンニュートLO相手に束縛を連打している際に一度はフリーザーGXにエネルギーを割られてしまうため2枚の採用。

・ダブル無色エネルギー×2
1枚でも問題はないですが、サイド落ちやリセットスタンプ後にもなるべく手札にあって欲しいので2枚採用しました。

【不採用カード】

・オンバット(はかいおん)

相手の手札のグッズを全てトラッシュは豪快ですが、不確定要素が多いことと必須なカードではないので不採用でした。

・クラッシュハンマー
不確定要素があまり好きではなく、あると頼ってしまうので不採用にしました。強いカードではあると思います。

・ワンダーラビリンス
ロストマーチに強くなりますが、ロストマーチがあまりいないので不採用にしました。

・アブソル
強いですがサイドを取られてしまうので不採用でした。なくても大丈夫です。

・ヘラクロス(なにくそホーン)


ケルディオを倒すことで実質3エネルギー破壊です。
かなり迷いましたが無くても絶対に負けるわけではないので不採用としました。

ルザミーネループについて

ruzamine-roop

 デッキの使い方

【共通の動き】

⦁相手の突破手段や入れ替え手段を無くす。
⦁ ルザミーネでハチクマンを何度も回収し山札を削る。

【やられて嫌なこと】

先1やぶれかぶれorルカメタを攻撃しながらやぶれかぶれ
ダイゴの決断の返しにリセットスタンプ
ルザミーネを2枚ロストゾーンへ送られる

【環境デッキへの立ち回り】

・レシラム&リザードンGX 
フーパの突破手段がダブルブレイズGXとフーパ(あくのいましめ)orボルケニオンのみ。
ダブルブレイズ1回分は割りきり、超念力やロストパージでフーパの突破手段をなくすと勝ちです。

・ピカチュウ&ゼクロムGX
フーパの突破手段はコケコ♢とサンダー。サンダーは正直無視しても大丈夫です。
コケコ♢を倒すかロストパージした後、無人発電所を貼ってGXポケモンとフーパを対面させることを目指します。頑張ればルカメタで普通に耐久することもできます。

・オーロット&ヨノワールGX(光るミュウ入り)

フーパ突破手段が1枚しかないことが多いのでそちらにロストパージGXをしたら勝ちです。

・オーロット&ヨノワールGX(カラマネロ入り)
フーパで耐久しつつロストパージGXかロストおくりでエネルギー総量を減らしながら、カラマネロを前に縛り、入れ替え手段をなくしたら勝ちです。

・ゾロアーク
基本的にはアローラベトベトンにロストパージGXをしてフーパで詰めるのが1番楽です。
負け筋はアローラベトベトンにロストパージGXできずかつ、スティンガーGXからリセットスタンプ+ムサシとコジロウ+マタドガス(ホワイトホール)による手札破壊コンボを決められるくらいですが、スティンガーGXの返しに逃げエネの重いポケモンを前に縛り束縛することでどうにかすることもできます。

・ディアルガ&パルキア&アルセウスGX+ケルディオ
オルタージェネシスGXの返しにフルメタルウォールGXを使い、アルティメットレイまでの時間を稼ぎます。
ケルディオに攻撃され始めるまでにピッピ人形を出せるだけ出して置き、耐久しながら山札を削ります。辛めのマッチアップです。

・ミュウツー&ミュウGX
色々な形がありますが、無人発電所を何度も回収し貼り続ける動きが1番強く共通で刺さるためその動きを目指します。
相手がスタジアムを返せなくなったらミュウツー&ミュウGXを前に縛り続けて勝ちです。

・ルカメタLO(ミラー系統)
ヤミラミで束縛を宣言した後、スカル団のしたっぱやプルメリなどで相手に束縛を言わせないよう立ち回ります。あとは自分だけシロナで山札を回復すると勝ちです。

・エンニュートLO
ムウマージでサイドを1枚減らし手札破壊コンボを防ぎます。ヤミラミでそくばくを言いつつ隙を見てハチクマンでLOします。

当日のマッチング

予選

1戦目 モクロー&アローラナッシーGX+ラフレシア 勝ち(LO)
モクロー&アローラナッシーGXを前に縛り続け、エネルギーを破壊した後そくばくでグズマやシロナを封じてLO

2戦目 サーナイト&ニンフィアGX 勝ち(LO)
フーパを突破する手段がなかったらしく、ハチクマンを何度も使いLO

3戦目 ドサイドンLO 勝ち(LO)
アセロラでドサイドンを回復するためのレインボーエネルギーを破壊した後、シロナで山札を回復しながらハチクマンを使用しLO

4戦目 ゴルーグ 負け0-6
まんたんのくすりを使い忘れてシロナを使うプレイングミスをしてしまい、早々にルカメタが倒されてしまいました。やぶれかぶれで事故らされてそのまま負けました。

5戦目 ルガルガンGX+ゾロアークGX 勝ち(投了)
相手の方がベンチをゾロアとイワンコで埋めてしまい、フーパの突破が非常に厳しくなったので投了されました。

6戦目 化石+フェローチェ&マッシブーンGX 負け0-6
奇跡的な手札事故を起こし10ターン何もできずにドローゴーに近いことをくりかえしていたら順当にポケモンを倒され続けて負けました。

予選4-2、16位ギリギリで決勝トーナメントに進出

決勝トーナメント

1回戦目 レシリザ 勝ち(投了)
ダブルブレイズGXでフーパを倒された後、相手のフーパ(あくのいましめ)をこちらのフーパで倒し、相手の方がフーパを突破できなくなったので投了されました。

2回戦目 ドリュウズ 勝ち(LO)
やぶれかぶれで事故らされるも、アセロラをルザミーネで回収し次のターンルカメタの回復に成功。ドリルバズーカで削れた山札にハチクマンをしてLO。

準決勝 攻撃型ルカメタ 勝ち(LO)
ルカメタやフーパなどで耐久しながら山札を削る。相手の方が自分の山札が3枚の時にシロナカトレアの追加効果を使って山札を引ききってしまい、セルフLO。

決勝 ゴルーグ 勝ち(LO)
目立った事故やプレイングミスもなく、エネルギーを割りながらルカメタで耐久しつつ山札を削り切りLO。

 最後に

この一ヶ月間ひたすら練習していたので、優勝することができて嬉しかったです。練習の成果、そして対戦相手の方々にも恵まれ時間に余裕を残して全ての試合を終えることが出来ました。

新レギュレーションでもLOデッキを使いたいですが、ルザミーネのスタン落ちの影響が大きく、このデッキのような耐久ベースのLOは恐らく無理だろうと考えています。

エンニュートLOやピジョンLOは、展開に必要なウツギ博士のレクチャー、リソースマネジメントのヤレユータンや手札破壊のコンボパーツが全てBマークで残っていて、且つソードシールドで「クイックボール」や「しんかのおこう」といった展開補助のカードが新しく収録され、従来に近い動きを再現できるため、LOを使うのであればそちらかなと考えています。

LO以外では三神に注目していて、先攻でサポートが使えない後攻有利と言われる新環境でも、先攻の手張り1回のアドバンテージを最大限活用でき、苦手だった先1カキレシリザがいなくなることから強いのではないかと思っています。

終わりが雑な拙い文章となりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました!
新レギュレーションでも頑張ります!

 

 

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