はじめに
初めまして、ショコラ(@syokoractvdd)と申します。
今回INC Aprilにて最終レート1843を達成した構築を紹介させていただきます。
構築経緯
INC Feb.で結果を出した構築にダイホロウを生かした物理攻撃主体の構築が多いことや新しくガオガエンやキョダイラプラスなどが解禁されることに着目しました。
その中でガオガエンは物理攻撃での採用が多いことからてっぺきナットレイを使えば多くのパーティーを詰ませることができるのではないかと考えました。
この時から考えていたナットレイの技構成はボディプレス/やどりぎのタネ/てっぺき/まもるでした。このナットレイをつかうにあたって以下の点に対処が必要になります。
①炎タイプ及び炎タイプの技を使うポケモンの対処
②ゴーストタイプへの打点
先ず、①に関してですが採用率が高い炎タイプはいかくポケモン(ガオガエン、ウインディ)が多いことやタイプ不一致の炎打点は特殊が多いことからダイマックスを切るエースとしてチョッキミロカロスの採用を決めました。低い火力をやどりぎで補える点もナットレイと相性がいいです。
次に多くのゴーストタイプと殴り合え、やどりぎと相性のいいばけのかわやゴーストダイブが使えるミミッキュを採用しました。ナットレイの弱点であるかくとうタイプの処理が早い点もマッチしています。
また、このようなポケモンを採用すると時間切れも考えられるため最終的なダメージ割合で有利に立つために鬼火もありいかくも便利なウインディを採用しました。
この段階では催眠耐性や対ゴーストにまだ不安があったため、ゴースト耐性があり能力下降にも耐性があるウォーグルをもう一匹のダイマックス要員として採用し、最後にミミッキュの処理が早く単純にウォーグルと横の並びで相性がいいかたやぶりドリュウズを採用しました。
各ポケモンの詳細は構成にて解説します。
構成
ミミッキュ
特性 | ばけのかわ |
持ち物 | いのちのたま |
性格 | ようき |
実数値(努力値) | 131(4)-142(252)-100-*-125-162(252) |
技 | じゃれつく/ゴーストダイブ ウッドハンマー/かげうち |
ダイマックス要員にどちらを出したとしてもかげうちやゴーストダイブで残ったポケモンを倒す構築の要です。
技構成は残り少ない体力のポケモンを倒すかげうち、瞬間的に火力が出る命中100%の技で最も高火力なウッドハンマーは確定として、残りの技にはじゃれつくとゴーストダイブを採用しました。じゃれつくはかくとうタイプのポケモンを倒すのに、ゴーストダイブはまもるを貫通できるところが便利です。また、ゴーストダイブは目の前のポケモンをそのターンに倒すことができれば裏のポケモンを次ターンに確実に攻撃できるということを意識したいです(例としては目の前のバンギを倒せば裏のキッスやドリュウズを攻撃できるなど)。
性格は同族と重い叩きパを意識してようきとしました。基本ダイマックスは切りませんが対叩きパにはダイマックスを切って大ダメージを狙います。
持ち物は総合的に火力が最も上がるいのちのたまにしました。確実に2回動くことを意識してHPを131としていますが、好みで個体値を下げて129にしてもいいと思います。
ミロカロス
特性 | かちき |
持ち物 | とつげきチョッキ |
性格 | ひかえめ |
実数値(努力値) | 193(180)-*-101(12)-167(252)-146(4)-109(60) |
技 | だくりゅう/ふぶき マッドショット/こごえるかぜ |
技構成はメインウェポンのだくりゅう、トゲキッスなどを大きく削れるふぶき、ダイアースの元となるマッドショット、晴れパが若干重いのでs操作に使えるこごえるかぜとしています。
持ち物は採用理由である対炎を楽にするとつげきチョッキで調整は火力に特化しウォーグルと並べる時を考え109まで素早さを上げていますが、112にしてこごえるかぜでリザキュウコンを抜けるようにしてもいいかもしれません。
ナットレイ
特性 | てつのトゲ |
持ち物 | たべのこし |
性格 | のんき |
実数値(努力値) | 181(252)-114-201(252)-*-137(4)-26 ※s個体値8-9 |
技 | ボディプレス/やどりぎのタネ てっぺき/まもる |
構築の起点となったポケモンです。一度てっぺきを積めば多くのポケモンを詰ませることができます。
技構成は詰ませることを意識したてっぺき、やどりぎのタネ、まもると安定した打点となるボディプレスとしました。この技構成の時はてっぺきが実質的につるぎのまいも兼ねているため非常に強力です。
調整は単純に物理防御特化し素早さは同族を意識して最遅ギガイアス-1まで上げています。また、ダイマックスする可能性を考慮して攻撃個体値は31にしています。
基本的に序盤はやどりぎのタネで味方と自身の体力管理を楽にして隙があればてっぺきを積みます。
サイクルを楽にしながら相手の型や技構成を確認しどのポケモンを倒せば詰ませることができるか見極めていくことが重要になります。
ウインディ
特性 | いかく |
持ち物 | オボンのみ |
性格 | おくびょう |
実数値(努力値) | 196(244)-*-102(12)-121(4)-104(28)-157(220) |
技 | かえんほうしゃ/バークアウト おにび/まもる |
調整
H:オボンのみ用にHP4n
S:最速90族抜き
ほのお打点を使いやすくいかくをもつ便利なポケモンとして採用。ガオガエンも同様の役割を担うことができますが環境に多いドリュウズやミトムの上から動ける点を評価しています。
技構成は命中100%のメインウェポンであるかえんほうしゃとサイクルを楽にするバークアウト、対アーマーガアや再生回復持ちを意識したおにび、ダイマックスターンを稼ぐことができるまもるとしました。
持ち物は場持ちをよくするオボンのみ、調整はHPを4n、素早さを最速90族+1として残りを振り分けました。
ウォーグル
特性 | まけんき |
持ち物 | ラムのみ |
性格 | ようき |
実数値(努力値) | 181(44)-169(204)-96(4)-*-96(4)-145(252) |
技 | ブレイブバード/インファイト アイアンヘッド/おいかぜ |
調整
HD:おくびょうドラパルトのてだすけ+いのちのたまダイサンダーをダイマックス時に確定耐え
対ドラパルト+指に出していきやすいダイマックス枠です。高めの耐久種族値のおかげで一発で倒されにくく、対いかくとしてミミッキュやドリュウズ、ダイスチルでのサポートでミロカロスやナットレイとも相性がいいです。
技構成はメインウェポンのブレイブバード、安定した打点となりダイナックルの元となるインファイト、ダイスチルの元となるアイアンヘッド、ダイマックス後のs操作が単純に強力なためおいかぜとしています。
調整は最速で、おくびょうドラパルトのてだすけ+いのちのたまダイサンダー耐えまで振って残りを攻撃としています。あまり起こりえない想定ですがなるべくドラパルトに対する出落ちを回避しました。
ラムのみを持たせていますが晴れリザードンの前では動かせないため、リザードンはいないフシギバナ入りやバタフリー、あくび耐性が主な対象となります。
ドリュウズ
特性 | かたやぶり |
持ち物 | きあいのタスキ |
性格 | ようき |
実数値(努力値) | 185-187(252)-80-*-86(4)-154(252) |
技 | じしん/アイアンヘッド いわなだれ/まもる |
対ミミッキュやウォーグルと出したときに対ミトムやドリュウズを担える枠として採用しています。
技はメインウェポンのじしん、アイアンヘッドとs操作を生かすためのまもる。最後に対リザードンを想定していわなだれを採用しました。
調整はAS特化、持ち物は行動保証を与えるためにタスキとしました。
タスキのおかげで色々な構築に出していけますが、相手の弱点保険を全体技により発動させやすいので注意が必要です。
選出・立ち回り
基本選出
先発:+or
後発:+or
一番多い選出です。構築経緯で話した通り環境に一番多い炎タイプはいかくを持っているのでミロカロス+ナットレイの初手はミロカロスが強化されるorナットレイが動きやすい盤面になりやすいです。
以下に主な例を、あくまで一例で取り巻きにより変えることもあることをご承知ください。
対バンドリ
先発:+
後発:+
ミトムをウインディのバークアウトで邪魔しながら隣のポケモンをミロカロスで倒していきます。
ドラパルトやトゲキッスなどほのお打点を持っている可能性が高いポケモンを優先的に倒します。相手にミロカロスなどがいた場合はウインディをドリュウズにしてミロカロス以外の処理速度を早めます。
対トリル(イエッサンブリムオンやサマヨドサイコータスなど)
先発:+or
後発:+or
相手にコータスがいなければ初手からダイアース+てっぺきで勝負を決めに行きます。
コータスがいる場合はナットレイ以外の3体でうまく盤面を作るのを心掛けたいです。
対晴れパ
先発:+
後発:+
ナットレイを選出しにくい相手です。
ミロカロスやミミッキュの皮を大切にしないと裏選出のドサイドンがきつくなってしまいます。
また、コータスパターンは比較的楽ですが、キュウコンを採用されているとこごえるかぜを当てながらドリュウズをうまく立てる必要があります。もしフシギバナを迅速に処理できればHPが削れていてもミロカロスにダイマックスを切ります。
対ドラパルト+指(ピッピやイエッサンなど)
先発:+
後発:+
ドラパルトに高火力ダイマックス技を打たせにくいため、素直に技を押していくだけで有利なマッチアップです。
対ドラパタンザン
先発:+
後発:+
キョダイフンセキの定数ダメージはきついですがナットレイを突破できるのはセキタンザンのみのことも多いのでミロカロスでうまくタンザンを倒してナットレイを通したいマッチアップです。
さいごに
拙い文章になってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございました!
パーティ作成者
ショコラ
シングル/ wcs2017 day1, day2 43位/プロモーター