ポケモンくんさんの構築記事

ポケモンくんさんのパーティ

チームID:4V2N0Q

はじめに

はじめまして、ポケモンくん(@pokemon53934)です。

今回は私が予選から使い続け、PJCS2023本戦追加開催で2位を達成したパーティを紹介させていただきます。既に終わったルールですが自分の記録のためにも投稿させていただきました。

ポケモンくんさんのPJCS2023ライブ大会リザルト
PJCS2023決勝大会最終成績

 

構築経緯

ポケモンが下手なのでスタンパで勝つのは難しいと思いギミック構築を模索した結果、レギュレーションAから使っていた「じゃくてんほけん」「くだけるよろい」グレンアルマへの味方殴りに着目しました。

グレンアルマ

味方のグレンアルマを殴るポケモンとしては「クイックターン」テツノツツミがメジャーで、イエッサンを繰り出すことで範囲「ワイドフォース」を打つことができます。しかしながらレギュレーションCは「ワイドフォース」の通りが悪い、「きあいのタスキ」持ちに反撃される、「このゆびとまれ」や「いかりのこな」に弱いなどの様々な懸念があり、全体技でどついて「ねっぷう」を押すプランを取ることにしました。グレンアルマを弱点でしばける物理全体技は「ぶんまわす」、「じならし」、「じしん」であり、最終的に「ブーストエナジー」を持つことでほとんどのポケモンの上から「じしん」ができるトドロクツキを採用しました。トドロクツキは「おいかぜ」を覚えるため、SブーストのテツノツツミとハバタクカミなどS+2グレンアルマより速い相手に対しても切り返すことができます。

トドロクツキ

次に「くだけるよろい」グレンアルマが苦手とする先制技に対処するため、「サイコメイカー」を持つイエッサン♀を採用しました。

イエッサンメス

イエッサングレンアルマを採用した結果として相手の悪タイプが重く、格闘かフェアリータイプのポケモンを模索した結果「サイコシード」を持つことで無理なく「かるわざ」を発動できるルチャブルを採用しました。最後に重い寿司系の構築に対処するためのチオンジェンテツノブジンを採用し構築完成としました。中でもルチャブルは想定外の活躍をしてくれました。

ルチャブルチオンジェンテツノブジン

トドロクツキグレンアルマイエッサンメスルチャブルチオンジェンテツノブジン

個別解説

トドロクツキ

特性こだいかっせいトドロクツキ
持ち物ブーストエナジー
テラスタイプほのお
性格ようき
実数値(努力値)H183(20)-A187(220)-B93(12)-C×-D122(4)-S188(252)
まもる/ワイドブレイカー
じしん/おいかぜ
調整
最速、Sブースト内で火力最大
HP8n-1

味方のグレンアルマごと「じしん」で巻き込みます。「じしん」+グレンアルマの「ねっぷう」で縛れる範囲を広げるためにAはできるだけ高くしました。前述した通り「じしん」と「おいかぜ」は必須で、加えてメインウエポンとしてグレンアルマが苦手としているディンルー、カイリュー、「きあいのタスキ」パオジアンに有効な「ワイドブレイカー」を採用しました。また裏からトドロクツキ+グレンアルマの並びを作りたいことがあるため、それを補助する「まもる」を採用しました。初手の両守るで敵の「ねこだまし」を対処した後にグレンアルマを起動する動きも強かったです。

初手でテツノツツミかハバタクカミに素早さブーストされるとグレンアルマが守りながらトドロクツキが「おいかぜ」をすることになるのですが、このターンにトドロクツキが落ちるとグレンアルマの「じゃくてんほけん」「くだけるよろい」発動に失敗してしまいます。そのため、初手で「おいかぜ」を押すターンにハバタクカミのフェアリー技、テツノツツミの氷技、イーユイの技を耐えきる必要があるため炎テラスを採用しました。

グレンアルマ

特性くだけるよろいグレンアルマ
持ち物じゃくてんほけん
テラスタイプほのお
性格ひかえめ
実数値(努力値)H161(4)-A×-B100-C194(252)-D100-S127(252)
まもる/ねっぷう
アシストパワー/おにび
調整
Cぶっぱ
S+2で「こだわりスカーフ」100族抜きついでに「こだわりスカーフ」ガブリアス抜き

このパーティのエースです。上からの「ねっぷう」で、「アシストパワー」でイージーウィンを狙いますが、基本的には「ねっぷう」を押します。「ねっぷう」で縛れる範囲を広げるための炎テラスタルを選択しました。

レギュレーションCでは災厄ポケモンの登場により、相当な割合で相手に悪タイプがいます。そのため「ワイドフォース」が両方に通ることが少ないと考え、「アシストパワー」を採用しました。C+2の威力140「アシストパワー」は相当な火力で、フィールド込みなら半減でも無振りサーフゴーを落とすほどです。また、「ワイドガード」で詰まない点も使いやすいと感じました。最後の技としてはパオジアンの「ふいうち」が重いので補助技が欲しいと考え「おにび」を採用しました。「みちづれ」と迷いましたが、パオジアンの「きあいのタスキ」を潰す動きが強いと考えました。苦手とするディンルーに当て、地面技で弱点を突いてもらう動きを取ることもありました。

イエッサン♀

特性サイコメイカーイエッサンメス
持ち物オボンのみ
テラスタイプフェアリー
性格ずぶとい
実数値(努力値)H176(244)-A×-B128(252)-C115-D127(12)-S105
このゆびとまれ/サイコキネシス
マジカルシャイン/トリックルーム
調整
HP偶数(「カタストロフィ」でオボンのみ発動)内で物理耐久最大

「くだけるよろい」が発動したグレンアルマは瀕死に近いため、素早さを超えてくる先制技を苦手としています。とはいえレギュレーションCはまさに先制技のオンパレードであり、「しんそく」と「ふいうち」が飛び交っています。そのため、裏投げで先制技を無効にできる特性を持ったポケモンを求めていました。よくあるイエアルマ選出を警戒させることもでき、「このゆびとまれ」が優秀なイエッサン♀を採用しました。

敵に「トリックルーム」を決められると非常に厳しい点から、返すためにこちらも「トリックルーム」を採用し、これによって勝てた試合もありました。またパオジアンの「きあいのタスキ」をつぶすために「マジカルシャイン」は必須だと感じました。「サイコキネシス」はテツノカイナ、テツノツツミ、モロバレルなどへの打点となり強力です。「まもる」が欲しいと感じる場面がありましたが、他の技より優先度が低いと考え採用を見送りました。テラスタイプは補完が優秀かつ「マジカルシャイン」の火力を上げられるフェアリーです。

ルチャブル

特性かるわざルチャブル
持ち物サイコシード
テラスタイプはがね
性格いじっぱり
実数値(努力値)H153-A158(252)-B95-C×-D84(4)-S170(252)
みきり/ブレイブバード
インファイト/つるぎのまい
調整
火力最大かつ最速ガブリアス抜き、D偶数

このパーティの裏のエースです。ルチャブルの活躍は目を見張るものがありました。グレンアルマの「じゃくてんほけん」起動に失敗した場合にも、ルチャブルのおかげで勝てたことは何度もありました。基本的にイエッサンを選出することから自然と「サイコシード」によって「かるわざ」を発動でき、グレンアルマが苦手なディンルーにめっぽう強い点が基本選出の4枠目としてハマりました。

「かるわざ」発動時の素早さ実数値は340であり、「こだいかっせい」を発動したハバタクカミの307、「クォークチャージ」を発動したテツノツツミの309を上回ります。すばやさブーストハバタクカミのメジャーな調整としてA172パオジアンの「ふいうち」耐えがありますが、A特化ルチャブルは上からの「ブレイブバード」で確定一発にすることが出来ます。テツノツツミは「インファイト」で確定一発です。「つるぎのまい」は、縛ったポケモンの「まもる」を読んで積むことで、イエッサンの「このゆびとまれ」と合わせて劣勢をひっくり返すことが可能になります。テラスタイプは補完が良い鋼で、テラスタルを切りながらハバタクカミの隣を殴る動きをよくしました。炎テラスタルも選択肢です。

チオンジェン

特性わざわいのおふだチオンジェン
持ち物とつげきチョッキ
テラスタイプみず
性格ひかえめ
実数値(努力値)H187(212)-A×-B121(4)-C154(196)-D157(12)-S101(84)
ギガドレイン/あくのはどう
かふんだんご/マッドショット
調整
S-1の最速キラフロル抜き
C11n
BD4n+1

ここからは補完で入ってきたポケモンです。このパーティに対して能力変化を無視する「てんねん」ヘイラッシャは天敵で、「じゃくてんほけん」グレンアルマと「つるぎのまい」ルチャブルを軸とした基本選出で対処することは困難でした。そこで合体の有無にかかわらずヘイラッシャを対策できるポケモンとしてチオンジェンを採用しました。チオンジェンはヘイラッシャの「ウェーブタックル」や「じしん」を半減にする耐性を持つだけはなく、「わざわいのおふだ」によってヘイラッシャの技から味方を守ることができます。ヘイラッシャが「いっちょうあがり」を持っていない場合にはトドロクツキを「かふんだんご」で回復させながら「ワイドブレイカー」で攻撃を下げ続け、消耗を抑えたまま突破することができます。

「やどりぎのタネ」+「たべのこし」型ではヘイラッシャに草テラスタルを切られた場合に泥仕合になると考え、火力を確保しつつキラフロルをはじめとしたヘイラッシャの取り巻き及び雨ヘイラッシャに強く出ることができるHC「とつげきチョッキ」型で採用しました。技は水ヘイラッシャに打つ「ギガドレイン」、安定打点の「あくのはどう」、草ヘイラッシャ及び味方に打つ「かふんだんご」、最後に高い割合でヘイラッシャと同時選出されるキラフロルに打つ技として「マッドショット」を採用しました。予選時点で流行していた合体しない毒寿司においてメジャーな「きあいのタスキ」キラフロルを80.6~95.6%削りつつ素早さを下げ、次のターンに仕留めることができます。サーフゴーに打つことで勝ちを拾った試合もありました。テラスタルは水で、ヘイラッシャへの耐性を確保しつつハバタクカミやイーユイからの弱点技を軽減します。

テツノブジン

特性クォークチャージテツノブジン
持ち物きあいのタスキ
テラスタイプゴースト
性格せっかち
実数値(努力値)H149-A151(4)-B99-C172(252)-D80-S184(252)
ムーンフォース/インファイト
ミストフィールド/みちづれ

毒寿司に対してチオンジェンやトドロクツキが毒状態になると押し負けることが多く、キラフロルの「どくどく」と「キラースピン」の対策としてもう一枠を割くことにしました。ヘイラッシャの「あくび」を同時に対策できる「しんぴのまもり」と「ミストフィールド」が使いやすいと感じ、ネオラントやハバタクカミの採用を検討しました。最終的に合体してきた場合の活躍を期待して採用されたのがテツノブジンです。最速で採用することで、「みちづれ」で合体ヘイラッシャを持っていくことを期待しました。

チオンジェンと並べる都合およびキラフロルの「どくげしょう」対策のため、メインウエポンは特殊技の「ムーンフォース」としました。また、キラフロル+イーユイの特殊高火力で押してくるパーティを警戒し、攻撃無振りかつ「わざわいのおふだ」下でもイーユイを倒せる「インファイト」を採用しました。このポケモンを採用してから毒寿司に当たらず、一度も選出していないポケモンになってしまいました。

選出と立ち回り

基本選出

先発:トドロクツキグレンアルマ
後発:イエッサンメスルチャブル

基本的にこの選出で戦います。初手からトドロクツキの「じしん」でグレンアルマの「じゃくてんほけん」「くだけるよろい」を発動させ、「ねっぷう」をうまく当てて敵二体を倒すのが理想です。ハバタクカミ+イーユイのような選出にたいしては非常に有効で、イーユイが水テラスタルを切らない限りは両方を倒すことが出来ます。素早さブーストのハバタクカミやテツノツツミ、「いたずらごころ」「はやてのつばさ」の「おいかぜ」などでグレンアルマが縛られている場合には初手にトドロクツキがテラスタルを切りながら「おいかぜ」を決め、次のターンに「じしん」+「ねっぷう」を狙います。「ねっぷう」が通らない場合には「アシストパワー」で確実に数を減らしていきます。

「じしん」+「ねっぷう」「アシストパワー」のどちらでも縛れないディンルーや「マルチスケイル」カイリュー、浮いている「きあいのタスキ」持ちを苦手としていて、「ワイドブレイカー」、「おにび」、「まもる」を交えて誤魔化していく必要があります。また、グレンアルマに先制技を押されるとトドロクツキの「じしん」で防御の下がったグレンアルマが落ちてしまうため、先制技持ちの対面では安易に「じしん」を押さずに立ち回ります。「じゃくてんほけん」を発動させた次のターンにはトドロクツキをイエッサンに交換することでサイコフィールドを展開できるので安心です。グレンアルマが落ちた後には「かるわざ」の発動したルチャブルとイエッサンの「このゆびとまれ」で戦います。

対ヘイラッシャ(キラフロル無し)

先発:トドロクツキグレンアルマ
後発:チオンジェンイエッサンメス

初手にヘイラッシャを出してきた場合はグレンアルマをチオンジェンに交換しながら「ワイドブレイカー」を押します。チオンジェンの「かふんだんご」でトドロクツキの体力を維持し、ヘイラッシャを処理した後にグレンアルマの「じゃくてんほけん」起動を狙っていきます。

対ヘイラッシャ(キラフロル入り)

先発:チオンジェンテツノブジン
後発:トドロクツキグレンアルマ

初手はチオンジェンがキラフロルに「マッドショット」を押しながらテツノブジンで「ミストフィールド」を展開します。そこからは適当に立ち回っていきます。

さいごに

残念ながらWCSへの切符を手に入れることは能わず、初のオフライン大会に負けた悔しさは震えるほどでしたが、握りこぶしをほどいてズボンで汗拭き握手しました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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