レンタルチームID: 0000 0000 1TK1 Y0
はじめに
初めまして。ひろきんぐ(@hirokingvgc)と申します。
ダブルシーズン2で最終21位、27位を取ることができたので、その構築を紹介したいと思います。
構築経緯
こだわりメガネミロカロスの採用
剣盾ダブルの構築を考える上で、ダイマックス前提のポケモン6匹採用すると、構築バランスが崩壊するので、非ダイマックスでも強いポケモンを開拓する必要がある。今回非ダイマックスポケモンに求めた要素として、下記のものが挙げられる。
①全体技の所持
ダイマックスポケモンは単体しか攻撃できないので、非ダイマックスポケモンも単体攻撃メインで構築をしてしまうと、相手のサイドチェンジ、このゆびとまれ、守る(ダイウォール)などに対して常に択が付きまとう。また、ダイマックスポケモンで倒し損なったポケモンの押し込みなどもできるので、是非とも一般枠は強力な全体技を使えるポケモンを採用したい。
②こだわりアイテム(特にメガネ、ハチマキ)との相性
一般に、ダイマックスポケモンのこだわりアイテムはアイテムの補正が乗らないので相性は良くないとされている(こだわり解除して盤面に居座りたい場合除く)。
ダイマックスする機会が多いポケモンにダイマックス状態でも強く使えるいのちのたまやじゃくてんほけんを持たせたい以上、非ダイマックス前提ポケモンがパワーを出すためにはこだわりアイテムを持つ必要がある。ヒヒダルマやウオノラゴンなどがこだわりアイテムで猛威を奮ってることからも、非ダイマックスポケモンはこだわりアイテムとの相性がいいことは採用の一つの条件であると考えられる。
③特殊打点
現環境は物理打点に寄っていて、特殊打点は非常に貴重である。特殊で高打点を叩き出せる駒を用意したいところだが、現環境だと限られてくる。
(④トゲキッスと愉快な仲間たちへの打点
こだわり持ち+全体技を使うなら、このゆびとまれ+メジャーなアタッカーの並びに圧力かけられるのが理想。ここまで条件を厳しくすると、該当するポケモンがいなくなってしまうのでそこまで重要視はしていない。愉快な仲間たちの想定として、ドリュウズ、ドラパルト辺りに触れたらとりあえずいいんじゃないかと)
上記を踏まえて、特殊アタッカーとして着目したのは以下のポケモン。
①リザードン
トゲキッス+ドリュウズ、ジュラルドン辺りに対して上からねっぷうで大きな削りを入れることができる。火力、技範囲だけ見れば申し分ないが、耐久がないことによる不安定感がつきまとう。特に、ドリュウズ、ジュラルドンはリザードンで役割を遂行したい相手であるが、ドリュウズ、ジュラルドン側からリザードンに打点があるので(いわなだれ、10まんボルト)、技を外す、耐えられると返しの反撃でゲームが終わってしまう。ドリュウズのきあいのタスキ、ジュラルドンのとつげきチョッキが一定数いる以上、にほんばれ+こだわりメガネ+サンパワーねっぷうでも耐えられて返り討ちにされる危険性が非常に高い。故に安定感がないと判断して、今回はボツに。
②ミロカロス
トゲキッス+ドリュウズ、トゲキッス+ドラパルト(素ふぶき())に打点を持ててなおかつ耐久があるポケモン。リザードンとの大きな違いは、役割対象のドリュウズから弱点をつかれて一撃で倒されないので、一回のだくりゅう外しが致命的にならない点にある。ドリュウズと仲良しのバンギラスくんもついでに弱点を突くことができ、水技の通りはとても良い。
トゲキッス+ドラパルトに関して詳しいことは後述するが、サマヨール+ミロカロスと出すことで、ドラパルトのダイホロウをかちきである程度牽制しつつ、ダイマックスを切られても択を迫ることができる(ダイホロウをサマヨールに押してトリックルームを防ぐ代わりにミロカロスのかちきが発動し、Ç+2こだわりメガネふぶきで一掃orミロカロスにダイホロウでミロカロスが倒れる代わりに無償でトリックルームを展開し、じゃくてんほけんバンギラスを立てて勝ち)。
環境の水の通りの良さ、トゲキッス+ドリュウズ、ドラパルトへの打点、読まれにくさ(すでに一部で攻撃的なミロカロスの採用がされている気がするが)を踏まえて、今回はこだわりメガネミロカロスを構築に組み込むことを考えた。
素早さ操作の選択
ミロカロスの採用を考えた次に、構築の素早さ操作方法を考える。
ミロカロスの役割対象として、ドリュウズ(+バンギラス)を意識している以上、素早さに振って物理耐久を削るわけにはいかないので、CS基調のおいかぜ+ダイジェットよりもトリックルーム軸の方が適切であると考えた。
とは言いつつも、現環境のトリックルーマーのほとんどは耐久が貧弱なのでトリックルームのサポーターが必須である上に、トリックルームをした後に役割がほとんどなくなる(火力がなく腐る)こと、その上サポーターも脆い上にパワーがなくて実質4vs2で勝負している点が気になって使うことを敬遠していた。
そんなとき、カ・エールさん(@hirosipoke)がバンギラスドリュウズ+サマヨールのトリックルーム構築を使っていて、とても強そうに見えたので、このギミックを取り入れてみることに。彼の使用していた6匹が以下の通り。
この構築は、サマヨールのじならし+じゃくてんほけんバンギラスを通すルートや、ドリュウズ+トゲキッス、ドラパルト+トゲキッス、バンギラス+ドリュウズなど攻撃のパターンが豊富である。また、トリックルームのサポーターとして、数値・耐性が貧弱なイエッサンではなくトゲキッスが採用されていて、上で挙げていたトリックルームサポーターの数値の低さという懸念点も解消されている。
ドラパルトをあまり出さないと本人から聞いていたのと、ゴースト2枚が耐性的に気に食わなかったので、一旦ドラパルトをミロカロスに据え置いて細部を調整することとした。
バンギラスorドサイドンの選択
ドラパルトをミロカロスに置き換えて構築を回してみた結果、パーティの素早さが全体的に低く(すなかきドリュウズ以外は素早さ120以下)、殆どトリックルーム展開をすること(=サマヨールとバンギラスは絶対選出する)、それに伴ってドリュウズをあまり出さないことに気が付いた(個人的に弱点が偏る選出を好まないので、バンギラスを出すとドリュウズを出す気が失せてしまうのが大きかったと思う。他の人はその限りではないかもしれない)ため、ドリュウズの枠の見直しを検討した。それに伴い、すなあらし要因も必須ではなくなったので、トリックルームエースを再考することとした。バンギラス自体は数値が高くてとても強いのだが、下記の点で微妙さを感じていた。
・タイプ一致ダイマックス技が噛み合っていないこと(ダイロックの砂展開は天候取り返す場合は有効だが、大抵すなあらしの状態で攻撃するので、追加効果がないのと変わらない、ダイアークのとくぼうダウンはバンギラス自身には旨味がない)
・トリックルームドサイドンに上から制圧されてしまうこと
上記考察より、バンギラス+ドリュウズをドサイドン(バンギラスからほしい岩要素とドリュウズからほしい地面要素を抽出)に圧縮してしまうのが良いのではと考えた。しかし、ドサイドンにした結果勝率は大幅に落ち、バンギラスの方が構築にあっているという結論に達した。ドサイドンよりバンギラスが強いと感じた根拠としては以下の通り。
①四倍弱点の違い
ドサイドンはくさ・みずタイプが四倍弱点なのに対して、バンギラスはかくとうタイプが四倍弱点。運用前はくさ・みずもかくとうも大差ないと考えていたが、実際に運用してみると、くさ・みず弱点が致命的に感じた。相手のスタンダードなパーティに入ることのあるトリトドン、ナットレイにトリル下から4倍弱点を付かれるのがかなり致命的であった。
バンギラス自体もローブシン、ナゲツケサルに致命的に弱くはあるが、トゲキッスを横においておけば一定の行動保証があるので立ち回りで挽回可能である(格闘勢は冷凍パンチやいわなだれなどタイプ不一致技でしかトゲキッスを攻撃できず、トゲキッスが2回行動の猶予がある)。また、岩タイプで役割を遂行したいリザードンに対して、ソーラービーム、ダイソウゲンで致命傷を受けるか否かはかなり大きな違いと感じた。
②すなおこしの有用性(≒素の特殊耐久の差)
ドサイドンもダイロックを使うことで砂を起こすことができるが、特性で自発的に砂を起こせる恩恵は想像以上に大きいと感じた。バンギラスは高い種族値に加えてすなあらしでとくぼうを1.5倍にできるので特殊相手でも安定して後投げできるが、ドサイドンはダイロックを自分で押さない限り、特殊耐久が不安定である(さらに、くさ・みずの4倍弱点の範囲を考慮するとこの差は致命的である)。
また、すなおこしは役割対象の対リザードンをかなり有利に運ぶことができる(エルフーンを倒しさえすれば、交代で天候を取り返すだけでソーラービームをカットできる)ので、すなおこしは必要である。そんなこんなでドサイドンも試したが、バンギラスのほうが安定するという結論に至った。
残りの取り巻きの選定
構築のスタートであるミロカロス、トリックルームエースのバンギラス・サマヨールに加えて自動的にトゲキッスも入ってきて、残りの2枠を検討する段階となった。
構築を回していて残りの2枠に下記の要件を満たすポケモンが必要と考えた。
①非トリル下ですばやく動けるポケモン
②ジュラルドンへの強力な打点
③このゆびとまれ以外のトリックルームサポート要素
④トリトドンへの打点
ジュラルドンへ安定して役割遂行できるポケモンの中で、一番安定感のありそうなポケモンはやはりドリュウズであった。ドリュウズであれば、非トリル下で素早く動けるポケモンという要件を満たせるので、やっぱり5枠目はドリュウズが適切のようである。
最後の枠について、もともとカ・エールさんの構築にはカットロトムがいたので、原案でのカットロトムの役割対象をカ・エールさんに確認したところ、バンバドロやトリトドンとのお言葉をいただいた。そのうち、バンバドロはミロカロスで対処可能なので、トリトドンを捌けて(かつ数値が高ければ)誰でも良いということになる。
流石にトリトドンメタだけだと役割が少なすぎるので、トリトドンメタ以外になにか役割をもたせることを考えた結果、サマヨールのトリックルームをサポートする役割(特にエルフーンのちょうはつをカットできるポケモン)も遂行できる駒を探すことになった。
というのも、トリックルーム展開をしたいとき、ちょうはつを覚えている可能性があるポケモンを見た瞬間トゲキッス+サマヨールの初手を並べないといけなくなったりする。相手は当然トゲキッスに強い駒を初手に置いてくるので、トリックルームと引き換えにトゲキッスが倒されてしまう。
それでもバンギラスが強いのでなんとかなることも多いが、エルフーン構築にローブシンが入っているような構築では、トリックルームを展開するためにトゲキッスを犠牲にするとローブシンで詰んでしまうので、トゲキッスを出さずともトリックルームをサポート出来る駒がほしい。というわけで、最後の枠はトリックルームをサポートでき、かつトリトドンに強いコマとしてゴリランダーを採用することとなった。
構成
ドリュウズ
特性 | すなかき |
持ち物 | いのちのたま |
性格 | ようき |
実数値(努力値) | 185-187(252)-81(4)-*-85-154(252) |
技 | まもる/じしん いわなだれ/アイアンヘッド |
・対ジュラルドンへの打点
・トリックルーム後のスイーパー
・非トリル選出でのエース
・でんきの一貫切り
選出率: 25%くらい
ダイマックス率: 30%くらい?
〜雑感〜
・ラストのスイーパーかつ高速アタッカー要因として採用したので、ようきASとした。世の中には耐久振りドリュウズも一定数いるみたいだが、スイーパーとして素早さを求めている点からAS振り切りで問題ないと考えた。カ・エールさんもASいのちのたまで使っていたはずなのでこれでいいと思う(後で聞いたらいじっぱりだったらしい。素早さ甘えふみ)。
・下五匹と比べ、耐久力の足並みが揃っていないので、ドリュウズを選出するとドリュウズの脆さが仇となり、崩される場面があるのであんまり積極的に出してない。
・持ち物については、ドリュウズを出すときはダイマックスしてジュラルドンを倒しに行く役割を担うことになりそうなので、ダイマックス時にパワーが出るいのちのたま。
・じしんor10まんばりきについては、環境からワイドガードが消えてなくなったのと、トゲキッス+ドリュウズに安定して打点を取れる点、単体技を押したいときはダイマックスを切ればよいとの考えからじしんにした。
・ミロカロス、トゲキッスを軸に組み立てる際に電気の一貫を切りたくなる場面が多いが、その際にドリュウズの地面タイプが重宝する。
バンギラス
特性 | すなおこし |
持ち物 | じゃくてんほけん |
性格 | ゆうかん |
実数値(努力値) | 207(252)-198(204)-137(52)-*-120-59 ※S個体値0 |
技 | まもる/いわなだれ かみくだく/ばかぢから |
・トリル下での大エース
・対リザードンやコータスで、ミロカロスの水技を通すためダイロックや後投げ砂展開することも視野に入れる。
選出率: ほぼ100%!
ダイマックス率: 90%!
〜雑感〜
数値の塊ポケモン。正直語ることはあまりない。
ダイマックスしたときの数値は狂ったものであることに間違いはないが、ダイマックス技については前述の通りぱっとしない。追加効果はしょぼくても、ダイロック・ダイアークの攻撃範囲が広いのはとても偉い。ダイアークでドラパルトやサマヨールを(弱点保険込みで)処理できたり、ダイロックでトゲキッスを倒したり、となんだかんだどちらの一致技も活躍できる。格闘4倍という悲しい耐性、ダイマックス技のしょっぱい追加効果を背負ってなおあまりある攻撃範囲と数値で最強ポケモンだった。
サブウェポンとして、ばかぢからを選択したが、バンギラスミラーへの打点、ドリュウズやジュラルドンへの打点としてよく使う。
サマヨール
特性 | おみとおし |
持ち物 | しんかのきせき |
性格 | のんき |
実数値(努力値) | 147(252)-*-198(236)-*-153(20)-27 ※S個体値0 |
技 | てだすけ/じならし サイドチェンジ/トリックルーム |
・バンギラスのためにトリックルームとじならしをする
・サイドチェンジやてだすけを駆使してその他アタッカーへの被弾ダメージを減らしたり火力を増強する
選出率: ほぼ100%
ダイマックス率: 0
〜雑感〜
・基本的に構築のすばやさラインが低いので、ほぼ絶対選出になるが、ガチトリックルーム構築を引いたときはたまにアタッカー4匹を選出するので、そういうときはお留守番する。
・使ってみてわかったことだが、おみとおしが結構強い。トゲキッスやジュラルドンのアイテムを見通して、ある程度の型判別ができるのが偉い。初手の択をある程度絞ることができる場面があり、構築の安定感の向上に繋がった。
・てだすけとサイドチェンジを採用したことで、一応非トリル下でもサポートの仕事ができる。特に、ミロカロスの横でてだすけを使うことができると相手2匹に致命的なダメージを与えることができる。
・バンギラスのじゃくてんほけん発動以外にもじならしは意外と使う場面が多く、相手のきあいのタスキを削りつつバンギラスの攻撃を通すこと、非トリックルーム下でじならしを使って、トゲキッス、ミロカロス、ゴリランダーの足りない素早さを補う使い方ができる。
・今回は他のトリラーを試していないが、安定したトリラーはサマヨール一択かなあと感じた。理由は下記の通り。
①耐久の高さ
サマヨールはHBにふると、ドラパルトのいのちのたまダイホロウまで耐えることができてとても偉い。HBに振っても特殊耐久もトップクラスの水準なのが強い。相手のダイマックスを考慮すると、今まで以上にトリラーの耐久を求められると考えているが、ガラルダブルのプールで他のトリラーでここまで高水準の耐久を持ち合わせているポケモンはいない。
②素早さの低さ
サマヨール自体は攻撃参加しないので、素早さが不要に思えるが実は意外と重要で、残りHPが少ない時にじならし+じゃくてんほけんギミックを決められるかが結構サマヨールの素早さにかかってたりする。これが例えばヤレユータンとかだと、知らないポケモンにトリル下で先に動かれてギミック崩壊とかもあり得る。
③サポート技の充実
耐久だけではなく、てだすけ、サイドチェンジが揃っていることで (非トリル下含めて)サポートもできるのが偉い。非トリルでミロカロスのサポートに徹するなど立ち回りの幅が広がる。
トゲキッス
特性 | きょううん |
持ち物 | ピントレンズ |
性格 | ひかえめ |
実数値(努力値) | 185(196)-*-116(4)-176(156)-136(4)-119(148) |
技 | ねっぷう/エアスラッシュ このゆびとまれ/マジカルシャイン |
・ダイジェット一回で最速アイアント抜き この構築でアイアントにダイジェット押せる盤面なんてあるわけないのでほとんど無意味な調整です(役割
・このゆびとまれでトリックルーム、バンギラスのサポート
・ローブシンなど格闘タイプへの打点
・ドラパルト、サザンドラなどドラゴンタイプへの打点
・ダイジェットで味方の素早さ上昇
選出率: 40%
ダイマックス率: 10%くらい(相手にローブシンなどバンギラスだと処理しにくいポケモンがいたときにたまにトゲキッスにダイマックスを切る)
〜雑感〜
サポートトゲキッスorアタッカートゲキッスの選択について
ダイマックスをメインで切らない構築のトゲキッスは、大抵HBリリバのみ持ちのサポートトゲキッスが大半であると思う。今回はあえてアタッカー型で採用したが、下記の理由からである。
・ローブシンへの打点を取るために、火力を高める必要があった。
・トリックルーム展開のためにトゲキッスサマヨールの選出をすることが多いが、トゲキッスがサポート型だとトリックルーム展開後にパワーの低いポケモンが二匹並んでしまい、選出のパワーが落ちると共にトリックルームが成立した初ターンの盤面が弱いものとなってしまうため。
・まあ結局は原案のカ・エールさんがアタッカーで使っていたのでこっちも同じくアタッカーにしました( 一応サポート型トゲキッスも試したけどこの構築だとパワー出せてローブシンを叩けた方が強い。
・カ・エールさんがかえんほうしゃじゃなくてねっぷう採用してたので脳死でねっぷうにしたけど、ねっぷうはとても強かった。このゆびとまれ+鋼タイプが並ぶ場面が結構あり、ねっぷうで勝ちを拾えることが結構あったので。彼の細部への気遣いには少しほっこりしました。
ミロカロス
特性 | かちき |
持ち物 | こだわりメガネ |
性格 | ひかえめ |
実数値(努力値) | 202(252)-*-110(84)-154(156)-146(4)-103(12) |
技 | ふぶき/ねっとう だくりゅう/れいとうビーム |
・非ダイマックス枠で火力を出す
・トゲキッス+ドリュウズ、ドラパルトに全体技を押し付ける
・バンギラス+ドリュウズへの詰め筋
・相手のダイホロウ、ダイアークを気持ち牽制し、サマヨールを守る
・その他初手で全体技で雑に削る
選出率: 50%
ダイマックス率: 5%くらい
相手にみず打点がとても通っていて、かつかちきが発動したとき、ミロカロスに打点がなさそうでミロカロスが詰め筋になれそうなときにたまにダイマックスする。
〜雑感〜
・採用段階ではムーンフォースが撃てないこだわりメガネカプ・レヒレのような想定をしていたが、似たような感覚で運用できた。相手の数値が全体的に低いのと、水+氷の通りがとても良いので、火力の出るミロカロスの使い勝手はとても良かった。
・ミロカロスにダイマックスを積極的に切らない理由のひとつとして、ダイマックス技が弱いことが挙げられる。ダイストリームで雨を降らしても裏から投げるバンギラスで書き換えるし、ダイアイスのあられで恩恵を受けることのできるポケモンも存在しない。ダイマックス技が弱いこともあり、ミロカロスにはほとんどダイマックスを切ることはなかった。
・地味ながらダイマックスバンギラスとはシナジーがあり、天候が晴れにされても後投げバンギラスやダイロックで天候を書き換えてだくりゅうを打ったり、ダイアークで相手の特防を下げてだくりゅうを打ったりできる。
ゴリランダー
特性 | しんりょく |
持ち物 | とつげきチョッキ |
性格 | いじっぱり |
実数値(努力値) | 207(252)-176(116)-111(4)-*-107(132)-106(4) |
技 | ねこだまし/はたきおとす ウッドハンマー/10まんばりき(とんぼがえり) |
・トリトドンやミロカロスなど水タイプへの打点
・ねこだましをして、エルフーンなどのちょうはつ要員を止める
・バンギラスへの打点、じめんタイプへの受け出し
選出率: 30%くらい
ダイマックス率: 5%くらい
相手が雨パなど草技の通りが良くてなおかつゴリランダーに打点がなさそうな場合にダイマックスを切る。
〜雑感〜
・ねこだまし要員兼水タイプへの打点として最後に入ってきたポケモン。基本的にはトゲキッスのこのゆびとまれでトリックルームサポートを考えているが、ゴリランダーのねこだましのプランも用意しておくことで、より確実にトリックルームを展開できる。
・水タイプへの打点を持っているのもかなり大事で、特に対ミロカロスはこちらがじならしすると相手のミロカロスのかちきが発動してしまうので、あらかじめ相手のミロカロスに削りを入れてから、こちらのじならし+じゃくてんほけんギミックを発動させる必要がある。ミロカロスなど面倒なコマに強力な打点を叩き込めるゴリランダーは割と補完として優秀な気がしていた。
・ゴリランダーの技について、ねこだまし、ウッドハンマーは確定として、残りの技についてはまだ考慮の余地がある。はたきおとすはサマヨールと並べたときに見通したじゃくてんほけんなど面倒なアイテムをはたき落とせるのでほぼ確定でいいと思うが最後の攻撃技はどれもしっくりこない。今のところトリックルームを展開したあとバンギラスにさっさとつなぎたいのでとんぼがえりに落ち着いているが、結局トリックルーム下だと先制とんぼがえりとなり、裏のバンギラスにダメージが入るのは少し気に食わない。
・結局、ゴリランダーを採用したこと自体が怪しかった節はあるので、この枠は研究の余地があると思う。ねこだましは重宝したが、上位勢相手には足を引っ張るお荷物となっていたので…
選出・立ち回り
完全な選出の言語化・ロジック化はまだできていません…
サマヨールバンギラスが構築の核で基本的に出すとして(初手サマヨール、後発バンギラス)、残り4匹の選出ルールについて大雑把にかきます。
(0)ポケモンのパワーを加味した選出したい度合い:>≧>
条件(1)〜(4)で決まらなかった時は相手への刺さり具合と(0)の優先度を見比べて決めてください。
条件(1)〜(4)は条件(1)の方を優先すると良いと思います。
(1)ローブシンなど格闘ポケモンがいる場合、後発トゲキッス
(2)ドラパルト+トゲキッス+ドリュウズが相手にいる場合は初手ミロカロス
(3)トリックルームサポートが必要か否か…必要であれば初手トゲキッスorゴリランダー
…トリックルームサポーターは基本的にトゲキッスが優先。ただし、相手の構築がエルフーン+ジュラルドンのようにトゲキッスを一撃で倒せるポケモンがいる場合、もしくはローブシンなどトゲキッスで倒さないといけないポケモンがいる場合はゴリランダーをトリックルームサポート枠に当てる。
最近環境に存在するエルフーン軸はジュラルドンかローブシンのどっちかはたまた両方いるので、トリックルームサポーターが必要な場合はゴリランダーを投げることになる。もしくはドリュウズ+サマヨールから入り、初手のトリックルームを諦めるか。
(4)相手にジュラルドンがいる場合はドリュウズを初手なり後手なりに選出すると安心できる。
なお、ドリュウズを出さなくても、相手とダイマックスターンをずらしてバンギラスでダイナックルを挟みつつ横を倒していけば、相手のダイマックスが切れた後に畳み掛けて倒せるので、そこは立ち回り次第です。
選出例1(vsドラパルト+トゲキッス+ドリュウズなど)
先発: +
後発: +or
最大パワー選出。トリックルームサポートしなくてもサマヨールがトリックルームを展開できそうな構築相手の時の選出。
初手にミロカロスで範囲技を雑に押しつけ、ミロカロスが盤面を荒らした後じゃくてんほけんバンギラスギミックを発動する。
裏にドリュウズを置くとトリックルームが切れた後も素早さでマウントが取れていい感じ。
サマヨールは結構頑丈なのでサマヨール+ミロカロスの初手はかなり多くやる。
またトリックルーム展開だけでなくてだすけ+だくりゅうでミロカロスとサマヨールを使い捨ててバンギラス+ドリュウズで締める運用もできる。
〜対ドラパルト+トゲキッスについて〜
ミロカロス+サマヨールでドラパルト+トゲキッスと対面した時は、:ふぶき、:トリックルームを選択。
相手はトリックルームを阻止するためにてだすけ+ダイホロウをサマヨールに押してくるが、こちらのミロカロスはかちきが発動して、C+2こだわりメガネふぶきができる。
両方当てたら、こちらのサマヨールと引き換えに相手のダイマックス+もう一体持って行けたことになるし、片方外しても後ろにダイマックスバンギラスが控えているので、外した方を的確に倒し切ることができる。サマヨールが相手のドラパルトにダイマックスを強要して、裏のダイマックスで綺麗に刈り取るプランが取れる。まあ49%でふぶきで一掃できてゲームが1ターンで終わるけど(
ちなみに、こだわりメガネふぶきをご丁寧に警戒してミロカロスにダイホロウされた場合はトリックルームが成功して裏からダイマックスバンギラスが立つのでさらにイージーです。
選出例2
先発: or+
後発: +
初手にトリックルーム補佐+サマヨールを並べてトリックルームを確実に展開できるようにした形。
中盤ダイマックスバンギラスで荒らした後、トリックルームが切れた後にドリュウズで一掃する。
選出例3(vsエルフーンジュラルドンなど)
先発: +
後発: +or
ドリュウズ+サマヨール展開。初手トリックルームをするか、サマヨールバックバンギラスですなかき展開するか、てだすけ+ダイアースをするかを相手の選出を見て柔軟に選択できる。
選出例4
先発: +or
後発: +
あまりにトリックルームメタがきついときは初手ミロカロスをトゲキッスかゴリランダーでサポートし、後発でトリックルーム展開を行う。相手に封印しますよっていう顔をしたシャンデラがいた時などにやる。後発サマヨール展開は相手もあんまり想定していないと思うので、結構強い。
選出例5
先発: +
後発: +or
スタンの達人御用達のドリュウズ+トゲキッス選出。これをほとんどしたことがないので、語ることはあまりない。
おわりに
環境終盤はいのちのたまウォッシュロトム、ローブシン、ミロカロスなどが増えてきて、この構築もしんどくなってきたので公開することにしました。ですが、まだまだ開拓の余地はあるし(特にゴリランダーの枠)、最後まで環境に残るスペックはあると思います。皆さんもトリックルームバンギラスを研究してみてはいかがでしょうか。
レンタルチームID: 0000 0000 1TK1 Y0
また、構築の原案をくれたりたまに相談に乗ってくれたカ・エールさん(@hirosipoke)、本当にありがとうございました。(俺の名前を書けって脅されたので付けました ポケモンヤクザ怖い)
パーティ作成者
ひろきんぐ
ブログ: hiroking0634’s diary (記事全然書いてないのでいつか頑張って更新します)