【S20ダブル最終29位】ランドロス・トリトドン展開

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はじめに

こんにちは、サダアキ(@Msadaaki_poke)と申します。

このルール最後であるS20にて最終29位を達成いたしましたので、その際使用した構築を紹介させて頂きます。ご覧になった方々の構築製作の力になれましたら幸いです。

構築経緯

一見普通の壁構築ですが、構築のスタートは霊獣ランドロスとトリトドンの組み合わせが強いと感じたことです。

霊獣ランドロストリトドン

ダイマックスエースとしてランドロスは非常に強力ですが、得意なはずのレジエレキ構築に連撃ウーラオスと併せて突破されることが難点だと感じていました。そのような構築に対しより強力なパーツとしてよびみずトリトドンを採用しました。トリトドンは一撃で突破されにくいため試合のテンポをとりやすいのも優れた点です。

しかし、対応範囲が広く攻守そろった並びですがいくつかの問題点があります。

  1. ブリザポスが厳しい
  2. ドラパルト軸に対し先の展開を許してしまう
  3. 追い風やトリックルームを防ぐのに体力を大きく消耗してしまう

そこで目を付けたのがオーロンゲです。相手の圧力を軽減するという意味ではこれらすべてに対応できます。また、ひかりのかべ・リフレクターを駆使することで相手の攻撃を受け流し、あくびを通しやすくなりました。

オーロンゲ

4枠目に求めたのは火力の出せるはがねタイプです。ランドロスとの相性だけ見れば、ドータクンやレジスチルも非常に相性がいいと思います。しかし、脇の2体がサポートによっていることもあり、ゴチルゼルを絡めたような相手に苦戦を強いられました。そこで飛び込んだのが、にゃーくん(@neko2_315)さんがライブ大会で使用されていたメタグロスでした。ダイマックスさせずとも圧力をかけられ、ブリザポス構築に強いのも魅力的でした。

メタグロス

5枠目はまだ手薄なドラパルトに対抗するためガラルファイヤーを採用しました。オーロンゲとの相性がよく、前期も使用していたため信頼感がありました。ブリザポスなど弱点を突いてくる相手にもダイマックスを枯らすと強気に立ち回れます。

ガラルファイヤー

6枠目はかなり悩みました。ここまで相手の鋼タイプ、特にテッカグヤやドータクンへの打点が乏しくほのおタイプを採用したいとは考えていました。候補としては、エンテイ・ヒートロトム・エースバーンでした。それぞれの使用した感想として、

エンテイエンテイ

  • 特性せいしんりょくで妨害を受けにくく、攻守ともに安定感がある
  • みずタイプ、特にカプ・レヒレに打点がなく、こだわりメガネ型も多いのでバークアウトが追い付かない

ヒートロトムヒートロトム

  • 優れた耐性を持ち、晴れ構築に対しとても強く出られる
  • ガラルファイヤーと共に能力上昇が必要になるので、両選出したとき立ち回りの難易度があがる

エースバーンエースバーン

  • 高い素早さと幅広い技範囲を持つためあらゆる構築に選出しやすい
  • 耐久面はあまり高くなく、攻撃でも常に命中不安が残る

これらを踏まえたうえでエースバーンに決めた理由は

エースバーン

  • 構築のコンセプトが壁やダイマックス技で固めるものではなく、盤面を整えてから後発のダイマックスで抜いていくことなので、襷を持たせて2回以上動けると仕事できることが多かったから
  • オーロンゲにねこだましを覚えさせることにより行動に余裕が生まれ、技外しもカバーできたから
  • 相手視点他のほのおタイプより初手ダイマックスを意識してしまうので、先にダイマックスを切らせてテンポをつかみやすかったから

こうして6体が決まりました。

霊獣ランドロストリトドンオーロンゲメタグロスガラルファイヤーエースバーン

個別解説

霊獣ランドロス

特性いかく霊獣ランドロス
持ち物いのちのたま
性格ようき
実数値(努力値)164-197(252)-110-*-101(4)-157(252)
じしん/そらをとぶ
いわなだれ/まもる

構築最大のエースです。

後発から出していかくを貰わないプレイングを心がけたので強気にいのちのたま型で採用しました。それでも相手のランドロスと同じタイミングでダイマックス切ることが多かったので最速にしました。

トリトドン

特性よびみず
持ち物ウイのみ
性格ずぶとい
実数値(努力値)209(180)-*-121(172)-112-122(156)-59
だいちのちから/れいとうビーム
あくび/まもる
調整
H:6n-1(207の16n-1にするかは好みだと思います)
B:いのちのたまブリザポス(A216)のダイアイス確定耐え(82.2~97.1%)
D:こだわりメガネレジエレキ(C167)のてだすけ+はかいこうせん確定耐え(82.7~97.6%)

後発エースを通すために、積極的に盤上操作を目指します。オーロンゲは必ず選出するわけではないので、ある程度耐久ラインは意識しました。

持ち物はオボンのみも候補になりますが、確実にピンチベリーを発動させられるなら単純にこちらのほうが回復量は多いです。

オーロンゲ

特性いたずらごころオーロンゲ
持ち物ひかりのねんど
性格しんちょう
実数値(努力値)201(244)-141(4)-101(124)-*-121(116)-83(20)
ソウルクラッシュ/ひかりのかべ
リフレクター/ねこだまし
調整
B:ウーラオス(A182)のインファイトをリフレクター込みで二耐え(40.7~48.2%)
D:11n、なるべく高くなるよう意識しました
S:準速30族(モロバレル、セキタンザンなど)抜き

両壁を張り、トリトドンの展開補助をしたり後発のエースが確実に三ターン動ける状況をつくります。

構築的にねこだましが特徴的だと思います。エースバーンの行動回数を稼ぐのはダメージレースを制すためには必要で、考慮されにくさも併せて優秀に感じました。

メタグロス

特性クリアボディメタグロス
持ち物メタルコート
性格いじっぱり
実数値(努力値)187(252)-196(188)-153(20)-*-111(4)-96(44)
コメットパンチ/バレットパンチ
サイドチェンジ/まもる
調整
A:コメットパンチで無振り一撃ウーラオスを84.7%で二発(48.0~56.5%)
B:一撃ウーラオスのあんこくきょうだを乱数上二つ以外耐え(86.6~102.6%)
S:+1で準速霊獣ランドロス抜き

PJCSの放送を見て衝撃を受け、とつげきチョッキ型から急遽変更しました。サイドチェンジまもるの両立が読まれにくく、メタルコートを持たせたおかげでダイマックスをせずとも相手に負荷をかけることが出来ます。

初手からかき乱すもよし、後発からスイーパーの動きをさせることも可能です。

ガラルファイヤー

特性ぎゃくじょうガラルファイヤー
持ち物じゃくてんほけん
性格ひかえめ
実数値(努力値)191(204)-*-111(4)-147(108)-146(4)-134(188)
もえあがるいかり/ぼうふう
わるだくみ/まもる
調整
B:いのちのたまドラパルト(A189)のダイドラグーン(130)を乱数上二つ以外耐え(85.8~100.5%)
D:テッカグヤ(C172)の+1メテオビームが最大乱数以外耐え(84.8~100.5%)
S:+1で最速130族(レイスポスなど)抜き

本構築の裏エース的存在です。素の火力はやや不足しがちなので、わるだくみを積むかじゃくてんほけんを上手く発動させるプレイングを目指します。後者は、メタグロスと同居しているため考慮されにくく、エルフーンなど低火力の抜群技を貰うことが多かったです。

エースバーン

特性リベロ
持ち物きあいのタスキ
性格ようき
実数値(努力値)155-168(252)-95-*-96(4)-188(252)
かえんボール/ダストシュート
とびひざげり/ちょうはつ
調整
BD:ダウンロードでAを上げさせる(トリトドンと並んでも同様)

初手から出して相手に圧力をかけます。とびひざげりの枠は終盤までバークアウトを採用していましたが、上位のプレイヤーとの再戦を意識して変更しました。バークアウトを採用する際は、本構築ではBやDに下降補正をかけることはあまり推奨しません。

選出と立ち回り

サポート二枚で盤面を整え、後発のダイマックスで一掃を狙います。

時には相手の交換際にダイジェットをあわせ、逃げ切りを図るのも有効でしょう。横の相性が良い並びが多く選出パターンは非常に細かいですが、今回は主な三つをご紹介します。

選出1(基本選出)

先発:エースバーンオーロンゲ
後発:トリトドン霊獣ランドロスorガラルファイヤー

相手にオーロンゲを一撃で倒す術があまりない相手にはこの並びが安定します。この選出の際はダイマックスの打ち合いも想定されますが、エースバーンとトリトドンで圧力をかけ続け有利な盤面を作りたいです。

選出2

先発:トリトドンオーロンゲorメタグロス
後発:霊獣ランドロスorガラルファイヤー+残りから選択

初手のエースバーンが通りにくそうな相手(ドラパルト軸)などに用います。

メタグロスを初手に出す場合は、サイドチェンジ+あくびで相手の初手ダイマックスを流しにいきます。構築相性が悪そうな相手にも積極的に仕掛けに行けるため凶悪な並びであることは自覚しています。オーロンゲが通らない相手にも有効です。

選出3

先発:メタグロスオーロンゲ
後発:ガラルファイヤートリトドン霊獣ランドロスの中から2匹

ギミック系統、特にゴチルゼルが入る構築(セキタンザン+マリルリ、レジエレキ+ブリザポスなど)に出します。

セキタンザンはこちらのメタグロスのダイマックスやトリトドン交代を誘うため初手引きすることが多く、横のマリルリを狙うことでギミックの根元を絶ちます。

苦手な相手

モロバレルモロバレル

催眠耐性に乏しいため簡単にキノコのほうしを許してはいけません。モロバレルの隣に圧力をかけられる手段を見せいかりのこなを選択させるよう立ち回りましょう。

相手のまもるを読むなど、積極的な動きが求められます。

テッカグヤテッカグヤ

ランドロスを通しにくいので相手に選出がばれやすい欠点があります。このポケモン単体で見るとガラルファイヤーで戦えるため、周りがすぐ倒されないよう意識する必要があります。

レジスチルレジスチル

相手に先に展開されると厄介になります。Sに振った型も多いためエースバーンのちょうはつが上から通らない可能性も考慮しましょう。ねむるがなければ押し勝てますが、もしあった場合はダイマックスが解けてしまえば負けになってしまいます。

技外し

命中不安を多く採用しているため、いくらサポートが手厚いとはいえ何度も外されると厳しくなります。通っていると感じたら、エースバーンやメタグロスもダイマックスをさせます。

さいごに

この構築は味方のダイマックスをより強く使うことに重きを置いた構築なので、同じような思考で次の環境を戦うことは難しいでしょう。しかし、今後ダイマックスが戻ってきた際には一つの発想として参考になればと思います。

長い記事になりましたが最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

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パーティ作成者

サダアキ

ツイッター

皆様と一緒に成長すべく、この頃はコミュニケーションを意識した活動に力を入れています。S6最終28位レート2007。

記事製作協力

にゃーくん

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