マスカーニャの基本ステータス
種族値 | 各種データ | ||
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特徴
マスカーニャはシリーズ1において単体性能がトップクラスのポケモンです。
素早さ種族値が123と現環境ではかなり速く、確定急所のトリックフラワー、威力が高く相手の持ち物を落とす追加効果が優秀なはたきおとす、先制技のふいうちと強力な技が揃っています。
また、どくびしやトリックルームなど、採用率はそこまで高くないですが環境に刺さる変化技も使えます。
どんなパーティにも組み込めるポテンシャルがある、汎用性の高いポケモンです。
技、特性、持ち物、テラスタイプの解説
マスカーニャの対戦でよく使われる技、選択肢となる技や特性、持ち物、テラスタイプを解説します。
攻撃技
わざ | 解説 |
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トリックフラワー | 確定急所の追加効果が強力な専用技。基本的に採用される。非接触で特性「さめはだ」やゴツゴツメットなどによるダメージを受けない点も優秀。 |
はたきおとす | 相手の持ち物を落とす追加効果が優秀なタイプ一致技。こちらも基本的に採用される。 |
ふいうち | タイプ一致の先制技。強力だが先制された時や相手が変化技を選択している時は不発になる点には注意。 |
じゃれつく | ドラゴンタイプに大きなダメージを与えることができる。 |
とんぼがえり | 攻撃しながら交代できる技。ミラーでは4倍弱点をつくことができる。 |
けたぐり | くさ・あくタイプが通らないドドゲザンに有効。 |
ローキック | かくとうタイプの選択肢のひとつ。すばやさダウンの追加効果が優秀。 |
かわらわり | かくとうタイプの選択肢のひとつ。安定した打点と相手の壁を意識したい時に。 |
変化技
わざ | 解説 |
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まもる | 柔軟な立ち回りができるダブルバトルで優秀な汎用技。 |
どくびし | ヘイラッシャ+シャリタツ(寿司)の対策として。 |
トリックルーム | 高速ポケモンのトリックルームは相手の考慮外で一気に有利な盤面を作れることもある。 |
ちょうはつ | 相手の変化技を止める立ち回りが必要な場合に。 |
トリック | こだわり系アイテムを相手に押し付けることで機能停止を狙える。 |
スキルスワップ | ヘイラッシャの特性「てんねん」と自分の特性を入れ替えることができるため、お寿司対策として採用される場合がある。 |
特性
特性 | 解説 |
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しんりょく | 基本はこちら。HPが1/3以下の時くさタイプの技の威力を1.5倍にする。きあいのタスキと相性が良い。 |
へんげんじざい | ポケモンSVからは登場してから1度のみタイプ変更する仕様に変わった。 基本的には「しんりょく」であるが、じゃれつくやとんぼがえり等のタイプ不一致技の火力を上げたい場合や、こだわり系アイテムを持たせる時は「へんげんじざい」を採用したい。 |
テラスタイプ
テラスタイプ | 解説 |
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くさ | 多くのプレイヤーが採用するテラスタイプ。通常のトリックフラワーのダメージでは相手を削りきれない時に。 |
ゴースト | しんそくやネズミざんを無効化できる点が優秀。 |
持ち物
持ち物 | 解説 |
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きあいのタスキ | 低耐久を補えるメジャーな持ち物。持ち物の効果でHP1で耐えて特性「しんりょく」の発動を狙える。 |
いのちのたま | 他のポケモンがきあいのタスキを持っている場合や火力を高めつつ技を打ち分けたい時に。 |
こだわりハチマキ | とにかく高火力でゴリ押したい場合に。 |
こだわりスカーフ | こだわりスカーフシャリタツや「くだけるよろい」発動時のグレンアルマなど、通常のマスカーニャより速いポケモンに対して先手を取りたい時に。 |
型の紹介
きあいのタスキ型
トリックフラワー/はたきおとす ふいうち/まもる |
マスカーニャで最もメジャーなきあいのタスキを持った型です。
トリックフラワー、はたきおとす、まもるを確定枠とし、ふいうちの枠を構築やプレイスタイルに合わせて変えていることが多いです。
いのちのたま型
トリックフラワー/はたきおとす ふいうち/まもる |
いのちのたまを持たせた型です。
持ち物以外はきあいのタスキ型と変わらないことが多いですが、じゃれつくなどタイプ不一致の技を入れる場合は特性「へんげんじざい」の採用も考えられます。
こだわりハチマキ型
トリックフラワー/はたきおとす ふいうち/とんぼがえり |
特性「へんげんじざい」は場に出てから一度しかタイプ変更しない仕様に変わりましたが、同じ技しか出せなくなるこだわり系アイテムではその仕様変更はほとんど影響がないです。
そのため、こだわり系アイテムを持ったマスカーニャは「へんげんじざい」で採用されることがよくあります。
こだわりスカーフ型
トリックフラワー/はたきおとす じゃれつく/とんぼがえり |
・A204カイリューのノーマルテラスタルこだわりハチマキしんそく確定耐え
・A216セグレイブのいのちのたまこおりのつぶて確定耐え
・「くだけるよろい」が発動した準速グレンアルマ抜き(素早さランク+2)
本来はマスカーニャでは先制できない特性「くだけるよろい」のグレンアルマやこだわりスカーフ持ちのポケモンより速く行動できるこだわりスカーフを持たせた型です。
役割対象を絞り耐久に振ることで行動回数を増やす可能性を高めています。
マスカーニャミラーで先手で4倍弱点のとんぼがえりで初狩りできるのも優秀です。
あまりメジャーではない型ですが、パーティ内の役割次第では採用するケースもあります。
マスカーニャとの主な組み合わせ
マスカーニャは単体性能が高くどんなパーティにも入るポテンシャルがあります。
ここでは環境上位のポケモンと組み合わせた時の一例を紹介します。
ヘイラッシャ、シャリタツ
ヘイラッシャ+シャリタツのコンボパーティ(通称:寿司構築)にマスカーニャはよく採用されています。
マスカーニャは安定したアタッカーとして選出できる他、
・どくびしをまくことで、交代で出てくる相手のヘイラッシャ、シャリタツをどく状態にすることでミラーで有利をとる
など寿司ミラーで有効な勝ち筋を見出すことができるポケモンです。
特性「しれいとう」により素早さが2段階上がったヘイラッシャより最速マスカーニャの方が速いため、マスカーニャの行動が確実に通ることも優秀です。
サーフゴー
マスカーニャと同様に使用率が高いポケモンです。
サーフゴーの強力な専用技「ゴールドラッシュ」ははがねタイプの技で、はがねタイプを半減するみずタイプにトリックフラワーで弱点を狙うことができ攻撃面での相性補完がとれています。
よく起こりがちなサーフゴーミラーの対面ではマスカーニャが先制で相手のサーフゴーにはたきおとすで弱点を突けるため、運要素があるサーフゴー同士の同速勝負の立ち回りをある程度避けることができます。
また、サーフゴーをこだわりスカーフにする場合は、いわタイプのパワージェムを仕込むことでマスカーニャとサーフゴー両方に打点のあるウルガモスに4倍弱点で奇襲を仕掛けることも可能です。
他にもサーフゴーと同様に全体技が強力なニンフィアもマスカーニャと初手で出す構築が環境序盤からみられています。
マスカーニャの対策
マスカーニャは素早さが高いポケモンであり、きあいのタスキの所持率が高いため、
・マスカーニャより早いポケモンやこだわりスカーフを持たせたポケモン
・くさ・あくタイプの技を受けることができるタイプや高い物理耐久があるポケモン
をパーティに多く入れておくとマスカーニャを倒しやすくなります。相手のマスカーニャがきついと感じる場合は上記3点の要素を持つポケモンを構築に組み込むと良いでしょう。
以下にマスカーニャ対策の例をいくつか紹介します。
カイリュー
特性「マルチスケイル」により、HPが満タンのとき受けるダメージを半減することができるポケモンです。
ドラゴン・ひこうタイプでトリックフラワーのダメージを1/4に抑えることができ、マスカーニャがきあいのタスキで耐えた場合も次のターンにしんそくで倒すことができます。
ファイアロー
特性「はやてのつばさ」によりHP満タン時にひこうタイプの技を先制で使える、スカバイ環境のおいかぜ要員です。
素早さ種族値が126とマスカーニャより早く、タイプ一致で高威力のブレイブバードやフレアドライブでマスカーニャの弱点を突くことができます。
また、先制でおにびを打つことできあいのタスキをはがしつつ、マスカーニャの火力ダウンを狙えます。
セグレイブ
キュレムと同じドラゴン/こおりタイプの今作の600族です。
きあいのタスキを貫通しながら1回の攻撃で倒せる連続技つららばりやタイプ一致先制技のこおりのつぶてを使えるので、様々な場面でマスカーニャを倒せるチャンスがあります。
HP種族値115、防御種族値92とマスカーニャの攻撃をある程度受けきることができる高い物理耐久があることも優秀です。
ゴツゴツメット
ゴツゴツメットを持たせたポケモンにマスカーニャが攻撃した時、マスカーニャにHPの1/6のダメージを与えることができます。これにより、所持率が高いきあいのタスキを割ったり、HP1のマスカーニャを倒すことができます。
ただし、専用技「トリックフラワー」は非接触技のためゴツゴツメットによるダメージがないことには注意が必要です。
ウルガモス、カイリュー、イッカネズミ、モロバレル
さいごに
シリーズ1ダブルバトルのマスカーニャの育成論と対策について紹介しました!
みなさんのパーティ考察や育成の参考になれば幸いです。